201706Katsuhei  三平の味を継承する、あまりに良心的な店
 先週。

 ある状況から、大学1~2年生の教養授業の時代に同じクラスで、それ以上に4年間を通じて同じサークルのメンバーだった-そのサークルはわれわれが創設し、われわれが卒業してほどなくしてアッシャー家のように崩壊したらしい-Kbys君が住んでいたアパートを目にする機会があった。

 そのとき私は野幌駅で電車を降り、国道12号線沿いの“かつ平”でラーメンを食べた。
 昔風の、もやしや脂身の少ないチャーシューがトッピングされた、とはいえしょうゆしょうゆしているだけのスープではない、きちんとした正統派しょう油ラーメン。なんといっても500円というのが素敵すぎる(のれんにはめん助も描かれている)。
 500円という破格ながら、実はこの店、札幌の有名店“三平”の味を受け継いでいる店なのだ。

 といっても、私は“三平”で食べたことがない。食べたことはないが、“かつ平”の味はおいしかった。
 500円ではあるが、盛りが少ないとか、「まっ、500円だからな……」というところはまったくない。

 隣に山岡家があり、かつ平はそちらに比べ目立たないが、夫婦2人でやっているいかにも街のラーメン屋さんって感じだ。

 こういう店にはずっとずっと営業し続けてもらいたい。
 
f4a3e17a  アパートも私たち同様、年をとりました
 さて、Kbys君が住んでいたアパートはこの店の前の国道を渡り、少し札幌寄りに歩き、さらに右に折れたところにある。

 私も何度か彼の部屋に遊びに行ったことがあるが、当たり前のことだが、そのころはまだ新しい建築物だった。

 いま見ると、ほとんど前時代的だ。
 鉄の階段の手すりは、触るだけで真っ赤な鉄粉が手のひらを覆いそうだ。

 集合煙突があるが、当時は煙突式灯油ストーブが当たり前で、強制排気型のストーブなんて珍しかったし、そもそもストーブが備え付けという概念が大家さんにはなかったはずだ。
 しかし今なら、FF式ファンヒーターの排気筒を出すために壁に穴を開ける方が、建築時に集合煙突を作るより安上がりなんじゃないだろうか?

 またこのあたりは空き地が多く、私たちはいい年して夜にそこの空き地でロケット花火を上げまくったりしたが、いくら住宅が少なかったとはいえ、その節はお騒がせして申し訳ありませんでした。

 ところがいまや、ハンバーガー屋だの低料金のパスタ屋だの、あるいはかつ丼屋やタイヤショがップ(ふだんはあまり生活に関係ないけど)や総合病院が建っていて、すっかり街並みが変わってしまった。
 当時Kbys君が、少し離れたところではあるが、ほか弁屋がオープンしたと喜んでいたこととは隔世の感がある。

Ifukube100th3 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「モスラ対ゴジラ」組曲(1964)。

 ここに書いたように、東宝映画「モスラ対ゴジラ」のために書いた音楽を組曲に編みなおしたもの。

 齊藤一郎/オーケストラ・トリプティークによるライヴで聴くことができる。

 2014年録音。スリーシェルズ。

 えっ?なんでモスラなのかって?
 だから、ハンバーガー屋さんが……

 ところで、年に1度の年賀状のやり取りだけになってますが、株寄(かぶよせ)君、元気ですか?
 あのころ満室だったのに、かなり空き室が多いみたいでしたよ。