Haydn94
 ※本日の記事は食事前に読まないことを推奨します。

 
鮮血的赤さの塊りに驚愕
 先日の朝。

 大きなことの用を済ませて(あのカレーを食べた日のことではない)、水を流す前に何気にそいつを見ると小さな赤い塊がいくつかあった。

 け、け、け、血便???

 驚きすぎて、全身の血が引き、意識が失われそうになった(残念ながら写真はありません)。

 ハイドン(Franz Joseph Haydn 1732-1809 オーストリア)の交響曲第94番ト長調Hob.Ⅰ-94「驚愕(The Surprise)」(1791)。

 ザロモンの招きでロンドンに行き、そこで演奏するために書かれた“ザロモン・セット”(第93番から第104番までの12曲)のなかの1曲。

 12曲の中でもこの「驚愕」と第101番「時計」の、ともに変奏曲形式の第2楽章は、コマーシャルなどでも使われることが多く、特によく知られているものだろう。

Kimo  現代人なら居眠りし続けそう
 「驚愕」のニックネームは、第2楽章の終わり近くでオーケストラが力強く全奏するため、ウトウトしていた聴衆がびっくり仰天するというところから付けられた。

 もっとも、その後のロマン派や近代・現代の交響曲を知っている私たちにとっては、こんなんで驚くの?って感じだが……

 ただ、この曲に限らずハイドンにはこういう茶目っ気たっぷりの仕掛けが施された交響曲がほかにもある。
 “交響曲の父”という呼び名は、交響曲という形式を完成させたというだけではなく、交響曲というジャンルの中でいろんな試みをしたということにも当てはまりそうだ。

 鈴木淳史氏は「絶対!クラシックのキモ」(青弓社)のなかで、「驚愕」について、

 交響曲というセンスよくまとめられたジャンルの音楽にこんな仕掛けを組み込んで、結局はそれでもセンスよくまとめちゃうハイドンの技量をたたえるべきだろう。

と書いている。

 コリン・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏を。

 1981年録音。フィリップス。

  Oh!繊維質!
 さて、私のその血便だが、見たくはないがあらためて見ると、ミニトマトの皮が丸まって巻き物状になり、あたかも極々小さい鷹の爪のような形になっているものだった。

 良いか悪いか、また、他の人がどうなのか知らないが、その日(前日)の私はミニトマトの皮をちゃんと消化できなかったということだ。