VW_Sym5_Previn 見たことがないほどの光景
 おとといの夕方、妻が大通り-もちろん札幌のことだ-の辺りを歩いていると、何台ものパトカーがサイレンを鳴らして結集し、またたくさんの警官が、ある人は無言で、ある人は何やら叫びながら走り回っていたそうだ。

 これまで見たことのない騒々しく切迫た雰囲気に、妻は誰か刺されたのだろうかと思ったという。

 ここ名古屋ではしょっちゅうパトカーがサイレンを鳴らして走っているが-なんせ愛知県警24時間なんていう観はじめたらけっこうはまってしまう特番があるくらいなのだ-、北海道ではパトカーがウ~ウ~ウ~と現場に向かって走っていく姿はまずみかけない。そしてまた、名古屋では見かけないミニパトがとても多い。

 それが一度に何台ものセダン・タイプのパトカーが大通りの辺りを疾走しているのだ。
 言葉は悪いが、かなり壮観だったに違いない。


 妻はそのまま地下街へと下りたそうだが、そこでは多くの人が何かを遠巻きにして円形に集まっていたそうだ。

 ここでも警察官が「止まらないでそのまま進んで」と通行人に指示を出していた。

 妻は血だらけの人が倒れていて、それを見せないように早く行けと指示していると思い込んだようだ。


 が、夜のニュースを観て、それが宝石強盗の捕り物劇であったことを知ったという。

 まさに事件が起こってすぐ、妻はそこを通ったわけである。


  1人で逃げた店員は結果的には偉かった!
 北海道新聞などによると、この日の午後5時25分ごろに西4丁目のエリザベス宝石大通本店に男が押し入り、店長ら従業員4人にカッターナイフを突き付け「マネー」などと英語で話した。従業員の1人が逃げて110番通報し、札幌中央署員が駆け付けると男は何も取らずに逃走。約5分後に警官が店から数100m離れた地下鉄大通駅につながる地下通路で取り押さえ、強盗未遂の疑いで逮捕された。

 強盗の未遂であっても道警はすぐにこれだけの態勢を組み、すぐに犯人を捕まえてくれたのだ!

 なお、逮捕されたのは住所・職業ともに不詳の43歳の男だそうだ。英語が得意だったのかどうかには触れられていない。

 大通りの西4丁目にエリザベス宝石なんてあったかな?
 私には、驚くほど鮮明に記憶がない。

 また、エリザベス宝石なんて名前を聞いたことがない人も多いだろう。というのも、北海道内で店舗展開しているからだ。店舗数は25あるという。

 フィッシュランドというグループの1つで、エリザベス宝石事業の他、フィッシングやアウトドア用品を販売するフィッシュランド事業、メガネの販売のドクターアイズ事業などを行なっている。
 宝石に釣り具っていうのが意表を突いた組み合わせだ。

  エクスプローラーってそういう意味だったのね
 そんなこんなで、ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams 1872-1958 イギリス)の「『エリザベス朝のイングランド』からの3つのポートレート(Theree Portraits from ‘The England Of Elizabeth’」)。

 「エリザベス朝のイングランド」は、1955年に作られたエリザベス王朝時代のイギリスを描いたドキュメンタリー映画(監督はテイラー)。

 その中から、

 1.探検者(Explorer)/2.詩人(Poet)/3.女王(Queen)

の3曲に編曲したのがこの作品。編曲はマシーソンによる。


 もともとが映画のために書かれたということもあってか、耳にすんなりとなじむ音楽だ。


 プレヴィン/ロンドン交響楽団の演奏で。


 1968年録音。RCA。


 そういえば、ウチの子どもたちは小さいころ、家にあった小汚いウシのぬいぐるみにエリザベスと名づけ呼んでいた。