あんたも好きねェ
今日は、スパムメールの話題。実はスパムメール・ネタは地味に人気があるのである。
つい先ごろ届いたメールのタイトルは“RE”
ローマ字を覚えたての小学生なら「れ」と読むだろうが、メール文化に毒された若者なら「リ」と発音するということくらい、何人かは知っているだろう。
にしても、こっちからメールを送ってもいないのに返信を表わす“RE”とは不思議な世の中になってきたものだ。
こちらこそご無沙汰してます
差出人のアドレスは携帯のもの。
“love.0-_-0.@********.ne.jp”というものだが、その後ろに< >で囲まれた真のアドレスが表示されている。
それは“mber@g2*******f.com”というもの。つまり、個人を装った組織的犯行である。
本文は、簡潔明瞭に1行のみ。
お久しぶりです♪
誰かわからないが、思わず「いやぁこちらこそ」と口に出しそうになってしまった。
このように心和む(?)スパムメールもあれば、脅しタイプもある。
私が何を保持中ですって?
今回来たその手のメールのタイトルは“ [分類-個人3]指定済端末保持対象者殿 ”。
本文には、
貴殿[本メ-ー_ルアドレス所有者]に記録された『個別通_信契約未納金』に関して、各債権者からの申立てにより、仮差押申立ての手続きを開始する事を通知致します。
とか、
メ-ー ルマガジン、動|画サイト、ニュースアプリ、SNSサイト、写_真共有サービス等、無_料期間中(初期設定含む)に解約されていない為、継続課金対象となっております。
請求の停止および端末通 信契約の解約を希望される場合は下記より合意解_約_申 請を行って下さい。
コンテンツの解約は利用者自身の端末からしか行えません。
貴殿の登録情報がある情報サイトにおいて利用料金の未納が続いた為、提携個人信用情報機関より回収の任を受けています。
現在、履歴のあるWEBコンテンツにおいて無-料期間中に解約処理の申告が行われず、登録料金、月額料金及び遅延損害金が発生しています。
▼未払い記録情報
請求金額 926,500円(遅延損害金含む)
指定期限 本通知後24時間以内.
但し、継続利用の意思がない場合は、必ず合意解_約 申*請を行ってください。
合意解*約 申*請成立により、未納分の支払いは免除となります。
やら、
▼合意解約について▼
本通知確認後、速やかに本状より解約の申請を行った場合は、発生している未納金および損害金の支払いが免除され、登録情報の削除が行えます。
当方での代行手続きにより該当コンテンツの解約処理完了時に本状および貴殿の個人情報は削除され、当該請求が停止および免除となります。
完了時、希望する場合にはデータ消去証明書等を発行します。
↓申請の手続き方法↓
継続利用の意思が無く未納分の支払い免除措置を希望する場合は、本状を閲覧後、本メ ー=ルに「合意解|約=申=請」と記入の上そのままご返信下さい。
※必ず本状が受信されたアドレスからご返信下さい。
その他のアドレスからではご本人確認が取れず申請が無効となります。
[警告] 本状を閲覧したにも関わらず放置した場合は、身元調査の上、差押処分を必ず行います。
[警告]本状による合意解約有効期日は通達日より1日以内です。
って書いてあるわけだけど、つまりは未払い金を免除してもらおうと返信したら「ヤマザキ、アウトォ~」状態になるわけだ。
“指定済端末保持対象者”って、すごく威圧感があるが、まったく意味不明の日本語である。
手間暇かけたのに無駄になってます
2回に分けられて届いたメール。
1通目は、
【(10億'円)の`生/活-安l定;助l成`金;が*発'生*し+て+お^り-ま/す+】;勝/手.な_が*ら^貴^方l様:の`個`人`信-用l情^報^を:調^査'さ.せlて^い'た:だ:き'ま/しlた;。
2通目は、
貴.方;様+は.無_駄;な^こ*と+を:し+て*い.ま-す-。;何^故_、^無/駄-な;こlと^か'・-・+・:す'べ-てlの/原l因`が_コ'コ:に*あ:りlま:す-。
こうなると、ただ気持ち悪い眺めなだけ。
乗り物酔いと同じような感覚になる。
これじゃ、返信する気はもちろん、この本文の下にあるURLをクリックしてみる気にもまったくなれない。
マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「無駄な骨折り(Verlor'ne Muh)」。
歌曲集「子供の不思議な角笛(Das Knaben Wunderhorn)」の第2曲である。
「子供の不思議な角笛」はここに書いたように、アルニムとブレンターノが編さんした民謡集。
マーラーはこの中から14の詩を選び、歌曲にした。
これらの中には彼の交響曲と極めて密な関係にある曲もある。
例えば第6曲「魚に説教するパドゥアの聖アントニウス」のメロディーは、交響曲第2番の第3楽章にも使われているし、この交響曲の第4楽章は歌曲の第14曲「原光」による。
あるいは歌曲の第13曲「3人の天使たちがうたう」は、交響曲第3番の第5楽章に転用されている。
なお、「原光」と「3人の天使たちがうたう」はのちに歌曲集からは削除されたため、「子供の不思議な角笛」はこの2曲を除いた全12曲とするのが一般的である。
「無駄な骨折り」は1892年の作。
彼氏に対していろいろ誘いをかける彼女。しかし彼の方はまったく興味を示さず彼女の努力は無駄に終わるという内容だ。
キーンリーサイドのバリトン独唱、ラトル指揮バーミンガム市交響楽団による演奏を。
全12曲の中から8曲を演奏した抜粋盤。
1997年録音。EMI。