白川郷はさすがにすごい
 昨日のテレビ画面はNHKも民放も(テレ東系列の局は別世界だったようだが)朝から Γ やら ∟ の帯が出て、そこに大雪に関するテロップが流れていた。

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 あっ、翼くん、誕生日おめでとう!(阪神大震災の当日に生まれたという)。

 北海道人の私としては、この時点ですでに96cmも積もったという岐阜の山の中の白川は確かにすごいとは思うものの、マンションの窓から見える景色は、屋根屋根がうっすらと雪が積もって白くなっている程度。それも屋根の下地が透けて見えるくらい。
 やや横殴りに雪は降っているが、それもたいした暴力的ではないし、道路だって濡れているだけ(ただし、今朝の道路は圧雪アイスバーンに近い感じだった)。

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 こんなんで大騒ぎしてなんてことでしょう!とは思うものの、ふだん雪が降ることがないわけだから、これでも大問題なわけだ(受験生の皆さんはホント、気が気でなく、たいへんだろう)。

 そういえば、前の日の夜のニュースでは“家庭でできる水道管凍結対策”っていうのをやっていた。
 そっか、こっちって凍結防止の水抜き栓っていうのがないんだ……

 日本って縦長ぁ~。

 いつも朝焼けで印象的なシルエットを見せる遠くの木と雑木林も、今日は寒そうだ。

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  ふだんは乾燥しているのに……
 実際、気温が下がっているのは間違いない。
 朝、カーテンを開けたときに、珍しくサッシに結露があった。

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 夜のうちに私が悪い夢をみてうなされ、大量の汗をかいたせいで室内の湿度が上がったせいではない。湿度はインフルエンザ・ウイルスが弱体化する最低限界値の40%だった(それでもいつもよりは5%くらい高い)。それなのに結露しているということは、結露するぐらいサッシが冷やされるほど外の気温が下がっているのと、窓周辺の断熱がなっていないためだ。

 この日も含め、外を歩いているときには寒いことは寒いが、全然大したことはないと思うが(道産子である上に、去年まではかなり冷え込む帯広に住んでいたのだ)、部屋の寒さはこたえる。

 マンションの暖房はエアコン一筋なのだが、設定温度をマックスにしても室温は17~18度ぐらいで停滞してしまう。これでは半袖シャツでビールを飲むことができない。

  そして散歩へ……
 さて、朝食は前日の残りのそばを、温かいワカメそばにして食べ、マックスバリュの開店目指して外に出た。

 上に書いたように寒さは私にとってへっちゃら(厚着したし)。
 が、北海道ではなかなか経験した記憶がないのが、電線から落ちてくる水滴。

 北海道の場合-もちろんうぶな私の乏しい経験でしか言えないが-雪が降っても特別な気象でない限り電線に着雪することはない。気温が低く雪が軽くいので着くことなく吹き飛ばされてしまうのだろう。

 ところが昨日は、歩道を歩いていても水がボタボタ落ちてきてまいった。
 電線というものが歩道の上に、私の軌跡を先行するように頭上に張り巡らされていることを、この日改めて知った。歩道が広いところなら避けることもできるが、私は歩道が狭い道を選んでしまったのだ。というのも、そこが近道だからである。

 したたり落ちる水の刺激を受けながら、歩道沿いに寒そうに咲いている花を撮影。

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 降った雪が電線に着く、もしくは積もり、すぐさま融けて下に垂れる。
 このことを教訓として学んだ。

 買い物のあと-買ったのはティッシュと豚肉と、たまたまワゴンセールで安くなっていた鯖の味噌煮の缶詰である。不要不急な外出をしてしまった-別な道を歩いていると、こんな光景が。

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 どうやら空き家のような感じもしたが、なにが“なごやか”かは知らないが、だからといって少なくとも郵便受けにゴミを突っ込んで行っていいってアピールじゃないと思うのだが……

 って感じで、こんなん雪が積もったって言わないじゃんなんて思っていると、ちょいとした段差で足を滑らせてしまった。
 あぶねぇ、あぶねぇ……

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 いや、雪で滑ったのではなく、足腰が弱っているせいだ。

  気になるところは少なからずあるが……
 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の音詩「寒帯林(ARCTIC FOREST)」(1945)。

IfukubeTochigiso この作品については、高関健/東京交響楽団による録音がすでにあるが、今日ご紹介するのは今井聡指揮栃木県交響楽団による演奏。

 栃木県交響楽団はプロのオーケストラではない。
 1970年に栃木県の要請によって結成されたオケだそうで、けっこう歴史がある。

 指揮の今井聡は汐澤安彦に指揮を師事したが、作曲も池野成と伊福部昭に師事したそうだ。
 詳しい活動内容については、私はわからない。

 さて、この「寒帯林」だが、弱音での弦のアンサンブルが安定しないところがあるが、失礼な言い方になるが、想像していたよりも立派な演奏だ(ただ、楽器由来と思われるヘンな音があちこちで聞こえる)。
 録音に不自然なところがある(休止の後の急な音の減衰など)のが、ちょっと気にかかる。

 このCDに収められた演奏は、2016年6月に行なわれた“伊福部昭 没後10周年記念演奏会”のライヴ録音。

 ほかに「プロメテの火」第3景、交響ファンタジー第1番、リトミカ・オスティナータ(p:山田令子)が収録されているが、それらの演奏の感想については別稿で。

 ゼール音楽事務所。