貴重だったみんなからの年賀状の一言
ふつうならいろんなものをだらだらと食べ、体を動かさずにだらだらと過ごす正月中に体重が増えるというのが世の一般的な傾向である。
私もそうだった。
しかも幸いなことに正月三が日はほとんんど雪が降らなかったので、雪かきという切羽詰った運動もせずに終わったのが不幸だった。私は2kg太ってしまった。
中学生のころは、クラスメイトから来る年賀状には、暗黙で必ず書かねばならない“おもち食べすぎないように!”という警告文があった。
しかし、いい歳になると、誰もそんな忠告あるいは警告を与えてくれない。
それがまた、食べすぎないようにということをついつい忘れてしまうのだ。
さらに、仕事が始まって来客が続き一緒に食事をする機会が多く、三が日以上に飲み食いしている。
どう考えても体重は増えることはあっても落ちることはない状況下に私は置かれているし、さらに警戒しなくてはならないのは尿酸値が上がってないか、発作に結びつかないかということである。
来月は定例の血液検査があるが、尿酸、ヘモグロビンA1c、中性脂肪の値がおせち三段重のごとくボリューミーに上がっていて、お医者様から散弾銃のごとく罵りの言葉を浴びせられるのではないかと、いまから恐れおののいている。
尿酸、中性脂肪なら前日から葉っぱしか食べないということで一時的に強制的に下げることもできるだろう。が、ヘモグロビンA1cは1か月から2か月前の血糖の状態=つまりは不健康な食生活が反映されるわけで、いまさらながらどうしようもできないのだ。
火曜日の昼食
大阪からお客さま3名がやって来て、昼食をともにした。
こちらは牛坂課長と凸川係長と私。
フィーリングカップル5対5でドタキャンで4名欠場したように3対3で向き合って食べたのは、おひつの中にご飯が入っていてその上に茶色い焼魚が乗っていて、そのまま茶碗によそったり、薬味のネギや海苔をかけたり、どぼどぼと汁をかけてズリズリとすする三変化料理。
もちろん美味しい。
が、量的にはやや多い。尿酸値も跳ね上がりそうだ。そんなことを思いながらも完食。
お客さまも満足。
火曜日の晩餐
私は氷山係長とオディール・ホッキーさんと中華料理を食べに行った。
このような素敵な催しがあるなら、昼のご飯を3口分残すんだったと悔やんだ。
店は、氷山係長がなぜかそこの女性店主にカオがきく“欽さん”(←われわれによる愛称)である。もしかするとあの2人、親子なのかもしれない。
この日の主たる話題はオディールさんがJBLのワイヤレスカナルイヤホンを買ったということだった。
ひとしきりJBLやらタンノイやらと話はオーディオのことになった。
焼き餃子よりもカロリーが低い水餃子や植物性たんぱく質が豊富な麻婆豆腐、腸にやさしい乳酸菌が表面にまとわりついたザーサイを食べながら、アメリカやイギリスのスピーカーの話をするのも、考えてみればミスマッチなことだ。ヒスイの置物の話もすればよかったと反省する。
反省すると言えば、この日はこの店に4時間半も居てしまった。
仕上げはハーフサイズの担担麺。
翌朝はひどく寝足りない気がした。
水曜日の昼食
翌水曜日は朝から松阪方面へ出張。
千葉課長や伏草課長、回平係長など総勢8名が大挙して近鉄に乗って移動。
午前中のうちに取引先へ新春のお慶びを申し上げるという重要ミッションを終え、昼は中華。
千葉課長ご推薦、三城係長太鼓判の店である(紅虎餃子房と同系列だという)。
私はまた担担麺を頼んだ。白、黒、紅とあったが(この順で辛さが増すらしい)、心がピュアな私は白を選んだ。頭の中が真っ白な回平係長も白。上原課長は黒。
ちなみに伏草課長と千葉課長は麻婆丼。
「ここの担担麺は本格的でおいしい」と言っていた千葉課長が、直前で担担麺にしなかったのは謎だ。
だが、千葉課長の言うように、ここの担担麺は山椒がきいた本格的なもので、麺も太麺で食べごたえがあった(名古屋で食べる担担麺はたいていは麺が細めである)。が、私には山椒が効きすぎている。
注文した料理が次々と運ばれて来たのに、なぜか私と同じ白ごま担担麺を頼んだ回平係長のがいつまでたっても来ない。
結論から言うと、オーダーが漏れていたのだ。
結論から言わなくても、オーダーが通っていなかったわけだ。
よかった。
下手に親切心を出して、私のが運ばれてきたときに「先にお食べ」と回平係長に譲らなくて。
そんなことしたら、私は帰りの近鉄電車のなかで低血糖で倒れてしまったかもしれない。私は係長にひどく同情しつつも、自分だけが白担担にありつけている後ろめたさから視線を上げずに淡々と食べた。
回平係長はわれわれより一足早く別な用務先へ向かわなくてはならず、店員の「すぐデキマス」という言葉を遮り店を出て行った。
彼の習性を私は知っている。
朝食は食べない主義なのだ。いや、主義ではなく、独身の彼はめんどうだから食べてこないのだ。
朝も昼も食べないで、まことに気の毒なことだと満腹になった私は思った。 なお、伏草課長は熱さと辛さに悪戦苦闘しながら麻婆丼を食べていた。
それにしても、美珍楼(かつて珍宝楼の仮名でとりあげていたが)の担担麺(写真)が猛烈に食べたい今日この頃である。
水曜日の夕食
この日の夜は札幌から客人が来ることになっていた。
そしてまた、その客人のたっての願いで手羽先の“流浪人”に行くことが昨年のうちに決まっていた。
私は“流浪人”より“山ちゃん”の手羽先の方がおいしいと思っていたが、あらためて食べてみると、全然“流浪人”
の方がちゃんとしていることに気づかされた。そもそも手羽のジューシーが違う。このときの印象は180°変わった。
初流浪に客人も満足してくれたようだった。
しかしながら私としては銀杏がいちばんおいしかった。
そして案の定、この日も飲みすぎてしまった。
木曜日の朝
やはり前日は飲み過ぎたらしい。朝起きるのが、珍しくつらかった。2日間のダメージが沖積層のようにたまっていた。
マーラーの歌にあるように、好きなだけ自由に眠っていたかった。
出勤すると三城係長に、声がガラガラですと言われた。
歌ってもいないのに声がガラガラになるのは不思議だ。でも、ガラガラっていうものオーバーな言い方だ。か
なり症状を盛って私を不安がらせたに違いない。
前日の担担麺がノドにやさしくなかったのではないかと私は思うことにした。
マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「大地の歌(Das Lied von der Erde)」(1908-09)の第5楽章。
酒におぼれ、酔いつぶれたらそのまま眠り込み、また飲み、眠る。
そんな内容だ。
原詩は李白の“春日酔起言志”。
この中国人がうらやましく思った。
「大地の歌」を今日はベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団、リポウシェク(メゾソプラノ)、ヘプナー(テノール)の演奏で(→過去の紹介記事)。
巷でも評価が高い、「大地の歌」の名演の1つだ。
1991年録音。EMI。
木曜日の昼
このところ食べ過ぎ傾向にあるので(飲み過ぎの方は傾向ではなく明らか)、昼はサークルKの幕の内弁当に
した。この幕の内はなかなかである。あえて注文をつけるとすれば、ご飯がやや硬めというところか(この商品をネットで検索したがなぜかヒットしなかった)。
寝不足をずっと引きずっているので弁当を食べた後ひと眠りしようと思ったが、うまく眠れなかった。
この日は仕事が終わると即帰宅。
どうしてもレンジで温めるかき揚げそばが食べたい気分だったのに、よりによって立ち寄ったファミリーマートにはラーメン系やきつねうどんはあるのに、そばは冷やしとろろそばだけ。
悔しいから、やわらかロースカツ丼を買った。
金曜日の昼
セブンイレブンのガーリックチキン&ハンバーグ弁当を食べる。
税込520円である。東海地区限定である可能性が高い。が、ネットでは見つけられなかった。
外食するよりはずっと安いが、HottoMottoの日替わりランチ(500円)やロースかつ丼(470円)より高く、和風幕の内弁当(540円)やてりやきハンバーグ&エビフライコンビ弁当(570円)より安い。
弁当の値段って、なんでこんなに安いの?というのや、これでなんで500円以上するの?っていうのもあって、なんだかよくわからない部分がある。
そして、この日の夜はリベンジで、自分でそばをゆでて食べた。