BachCristmasSuzuki  お若いの、うんざりするのはまだ早い
 昨日の朝のことである。

 私が出勤のために地下鉄駅の階段をホームに向かっていると、逆にこの駅で電車を降りて階段を地上へと歩いて上ってくる(そりゃそうだ。ここのところ階段でうさぎ跳びをしているニンゲンを見かけたことがない。少なくとも私の経験では、地下鉄駅の階段でウサギ跳びをしている人は、それが筋肉鍛錬のために有効と流行っていた昭和の時代にだって見たことがない)女子中学生3人組とすれ違った。

 その1人が仲間にこう言った。

 「今日さぁ、月曜日でまた1週間が始まると思ったらもーうんざり」

 わかる。わかるよ。おじさんも君の気持ち、すっごくわかる。

 でも、もう少しがまんしたらクリスマスだと思えば少しは心が晴れないかい?
 まさか、実家が真言宗のお寺だとかってことはないんだろう?

IMGP1197 あっ、前にお寺の掲示板に貼ってあったありがたい言葉を教えておくね。
 これからの人生、いろんなことがあるだろうけど、くじけないでね。って、足首をくじけかけたおじさんに言われたくないだろうけど。

  おじさんの次元の低い喜び
 おじさんなんて、土曜日にケンタッキーを買って食べたんだよ。
 1人でケンタッキーを買いに行くなんて、初めての経験だった。

 いや、実はクリスマスとは関係ない。
 スーパーでザンギ、つまり鶏の唐揚げのことを北海道ではそう言うんだけど、を買おうと思ったんだけど、やたらに衣が厚い上に値段もそこそこだったのでその近くのケンタに行ってみたわけだ。

 年がいもなく緊張したね。
 店に入って「フライドチキンだけ、2ピース」と店のお姉さんに言って、それが通じたときにはほっとしたね。

 けど2ピースで490円も請求されるとは思わなかった。

 それに実際食べてみると、味は良いのはお墨付きだけど、けっこう骨が多くて歩留まりが悪い。
 むかしからあんなに骨が多かったっけ?それとも最近の鶏は骨が丈夫になったのかな?

 それはそうと、おじさんは月曜の朝でも、この日はまだ気分は少なくとも重くはなかった。軽々もしてなかったけど。

PC110422 というのも、日曜日にバッハのクリスマスがらみの心がウキウキするような曲を聴いたからだ。

 それに加えて、蛇口につけていた浄水器も新しいものに換えたし、トランクスも2枚購入しローテーションに余裕ができたし、ハイボール用のグラスを新しく買ったからだ(DAISOだけど)。

 ほら、大人なんてこんな些細なことで幸せを感じるもんなんだ。
 じゃ、1週間うんざりモードだろうけど、勉強がんばってね。

  新たなメロディーはあんまりないらしいが
 バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「クリスマス・オラトリオ(Weihnachts-Oratorium)」BWV.248(1734)。

 ここで書いているように、6曲のカンタータの形をとる6部からなる作品。

 ハロルド.C.ショーンバーグは“バッハは旋律面では大作曲家といえないにしても”と書いているが(「大作曲家の生涯」:共同通信社)、そして「クリスマス・オラトリオ」は自作の世俗カンタータからの旋律の転用が多いものの、2時間以上にわたって魅力的なメロディーが次々と現われる。

 今日は鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン、フリンマー(S)、米良美一(C-T)、テュルク(T)、コーイ(Bs)による演奏を。

 1998年録音。BIS。