ここまで飛んできたのか?
3日前の金曜日の朝(私が歯ぐきの大手術を受ける前のことだ)。
降り続く雨に足元はびちゃびちゃ、濡れたズボンはふくらはぎにくっつき、何とも不快。
が、支社ビルに近づいたところで、懐かしいというか、父性本能をくすぐる声が……
デーデーポッポー、デーデーポッポー
そう、キジバト(ヤマバト)の声である。
ヤマバトっていう名前のくせして、こんな都会にもいるのだ。
もしかして、北海道から南下した、ウチの庭にいたポーポーちゃんが、私を追ってきた?、わけがあるはずもなく、クソ天気の悪い中、やる気がなさそうににデーデーポッポーと鳴き続けていた。
そのように雨降りだったこと、携帯電話で撮ったこと、おまけに通行人に怪しまれないようそそくさと行動したことから、逆光シルエット写真になってしまったがお許し願いたい(なぜ、私があなたに許しを請わなきゃならないのか、腑に落ちない点もあるが)。
この街路樹が何かは確認しなかったが、隣には“サルスベリ”のプレートがついた木が。
正真正銘、“ホンモノ”のサルスベリである。10月になったが、まだピンク色の花を咲かせていた。
これも何か因縁深い(というのは、強引である)。 本来は“歌曲集”に非ず
シューベルト(Franz Peter Schubert 1797-1828)の「鳩の便り(Die Taubenpost)」D.965A(1828)。
14曲から構成される歌曲集「白鳥の歌」の第14曲だが、実は「白鳥の歌」はシューベルトが“歌曲集”として作り上げたものではない。
彼の死後、友人たちなどが残された歌曲を集めたものなのである。
作品番号(D.番号)も、2つに分けてつけられている。
第1~13曲はD.957、そして「鳩の便り」はD.957Aである。
詩は第1~7曲がレルシュタープ、第8~13番がハイネであり、第1~13曲(D.957)を「レルシュタープとハイネの詩による13の歌曲」と言うこともある。
「鳩の便り(鳩の使い)」の詩はザイドル。
ここで歌われている鳩は、ヤマバトではなく伝書バトである。
F=ディースカウのバリトン、ブレンデルのピアノによる演奏を、私は聴いている。
1982年録音。フィリップス。
で、どうでもいいけど、ブレンデルはなんであんなに情けなさそうな表情をしているのだろう?
つまりカツオのたたきたたき
昨日で抗生物質を飲み終わった。
1日1回、3日間である。
1日1回というのがくせ者で、絶対に飲み忘れることのないように神経を張りつめたせいでなかなか疲れた。
あの日、つまり金曜日の夕方には氷山係長もどこかの歯科医院に行って、おやしらずを抜いたはずだ。
その後の経過はどうなのだろう?とってもは気にならないが、ミクロ的に気にならないでもない。
そういえば、つぼ八に行ったとき、オディール君はカツオのたたきを追加注文していた。
私はカツオのたたきもワカメの蹴りも口にしない。
最初に2人前頼んだので、氷山係長が1皿(1人前)を食べたとしても、オディール君は2皿食べたことになる。
彼は魚、それもカツオが相当好きだということがわかった。
これすなわち、私とは食べ物の好みが正反対ということ。バッティングしないということは食い物の恨みを買わないですむわけで、実に喜ばしいことである。
ドバトに比べ警戒心は強いそうですが、近年はけっこうずうずうしくなっているようですよ。