雨は降って欲しくないんだけど……
私も妻も気が晴れない状態が続いている。
というのも、雨が降り続いたときに自宅のリビングの窓の上部からジワリジワリと雨がしみ出てくるからだ。
これを人は雨漏りと言う。
もちろんハウスメーカーに見てもらった。
ホースで窓の上部や外壁に放水し、雨漏りの再現を試みもした。
しかし、再現されない。
漏ってほしいときに漏ってこない。
自分の腹を切るぐらいつらかったが、部屋の壁を一部はがして内部の調査もした。
断熱材がかすかに湿っていたものの、しかしながら「ここだ!」という漏ってくる場所がわからない。しかも湿っていたのは外壁側ではなく、内側だ。
雨降りは好きではないが、雨が降って現象が再現されないとその先に進めない。
特定できるまでけっこう時間がかかりそうだ。
ということで、雨が降ってないのに、いや降って来ないゆえに、気持ちが晴れないのだ。
雨が降ったら降ったで、近くの川の水位上昇に恐れおののかなければならないのだが、先の19日~22日にかけては雨が浸みだしてこなかった。あんなに激しかったのに、うふん、これまた不思議だ。
子どものころから馴染みがあった“ピンカートン”
プッチーニ(Giacomo Puccini 1858-1924 イタリア)の歌劇「蝶々夫人(Madama Butterfly)」(1900-1903)。
長崎を舞台にした、J.L.ロングの小説が台本の大元。
この小説から三角ならぬD.フラスコが劇を作ったが、その劇からG.ジャコーザとL.イリッカが台本を書き2幕1場のオペラとした。
って、知ったような口をきいているが、実は私、このオペラ中で最大の有名曲であるアリア「ある晴れた日に(Un bel dì, vedremo)」しか耳にしたことがない。
このオペラは没落した藩士の娘・蝶々とアメリカ海軍士官・ピンカートンとの悲恋物語だが、どうしても私には往年のミヤコ蝶々の顔が思い浮かんでしまう。
私が持っている「ある晴れた日に」の演奏は、オムニバス盤に収められているテバルディのソプラノによるものだが(セラフィン指揮サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団)、このオムニバス盤は現在入手困難なので、このメンバーによる全曲盤を紹介しておく。
販売元が次のように自信をもっているものである。
イタリア・オペラの黄金期を支えた最高のソプラノ、テバルディの歌う、温かく可憐な蝶々さん。加えてリリック・テノールの最高峰ベルゴンツィ、シミオナートの後を担う若き日のコッソットらの見事な歌唱。更にイタリア・オペラの神様とも言える大御所セラフィンの指揮によるこの録音は、あまたの演奏の中でもベストと言えるものでしょう。録音も優秀で、イタリア・オペラの神髄を伝える歴史的な名盤です。
ユニバーサル ミュージック/IMS
私が子どものころ、TVで流れていた桃屋のイカの塩辛のコマーシャル。
イ~カないで、イカないで~♪
お願い~、ピンカートン
イカった、イカあった 桃屋のイカの塩辛
みたいなせりふだったと思う。
このとき、将来「ある晴れた日に」を聴く日が訪れるとは夢にも思わなかった(そういう曲があること自体知らないし)。
手元の資料によると、「蝶々夫人」のなかの主要曲というのは以下のとおりです。
・海にも陸にも春風はそよぎ
・夕暮れは迫り
・ある晴れた日に
・桜の枝をゆすり、花びらを敷き
・愛の家よ、さようなら
・かわいい坊や