けっこうな手間である
この土日はもっぱらCDのリッピング作業を行なっていた。
本来ならきちんと取り込みできているのか確認すべきなのだろうが、そんなことをしていては私の人生が終わるまで作業は終わらないだろう。
なので、抽出検査、つまり取り込んだ音楽ファイルのいくつかの箇所を試聴して、そこが大丈夫なら全体も良しというスタンスで割り切ることにした。
部屋のなかはエアコンでやや快適なくらいに室温を保ってはいるものの(それでも昨日はそれほど暑くなかった)、こう暑いとCD自体の寿命も縮まるのではないかと思う。平日の日中は不在にしていて自然のままに室温は上昇するわけだから。
CDがおかしくなる前にせっせとハードディスクに取り込まねば。
そういう意味では、北海道ってほんとうに住みやすいと思う(冬場の4か月間を除く)。
な~んて、いいところまで進んだときにハードディスクがクラッシュしたりなんかして……
パリの前を通って……
話は変わるが、先日平瀬さんたちとある居酒屋に行った。
この日の趣旨は、職場のある公的グループの会合だったのだが、それにご招待あずかったのだった。
“巴里”とか“人妻さんの散歩道”(どうしてこんな雑居ビルに人妻さんが散歩しに来るというのか?でもセンスの良いネーミングだと感心する)とかいう名の風俗店が立ち並ぶなかを進み、たどりついたのは“竹取物語”(仮名)という店。
すすきのもそうだが、名古屋の栄や錦は飲み屋と風俗店がお互いまったく遠慮することなく混在している。
けど、入店しにくくないのかなぁ、お客さんは。入るとこ見られたら恥ずかしいんじゃない?他人のことだからどうでもいいけど……
モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の交響曲第31番ニ長調K.297(K6.300a)「パリ(Paris)」(1778)。
第40番と第41番の演奏があまりにもすばらしいと思っていつつも、ほかの番号の交響曲の演奏を聴いたことがなかったマッケラス/プラハ室内管弦楽団のCDを入手。
最初にこの第31番を聴いてみた。
私はもっと人気が高いと思われるモーツァルトの交響曲のなかでも第38番や第39番よりも第31番や第32番の方が心惹かれるのだが(逆にいえば、35番や36、40、41番はもっと好き)、それはクラシック音楽を聴き始めた最初のころから親しんだせいだろう。そんなこともあって、ここやらここでも詳しく書かせていただいている(ということはつまり、これ以上書くことがないという言い訳である)。
マッケラスのこの31番もいい!
小気味良い音楽運びだが、シャリシャリした無味乾燥なところはまったくない。
祝祭気分は最高潮だ。
ただ残響過多なのが気にかかる。
アンダンテ楽章の異稿付き。
“竹取物語”は料理も飲み物も出て来るのが遅くて、飲み放題なのにちょいといただけなかった。
それにハイボールの表面には豚肉を煮たときのアクのような茶色がかったモワ~ンとした泡が浮いている。
オディール・ホッキーさんが店のお姉さんに「この泡はなんですか?」と控えめに聞くと、「ハイボールですので炭酸です」という、的を得ているようで得ていない答え。
でも、次の日も元気に目覚めたから変なものではなかったのだろう。
レンズはカビの発生に気をつけなきゃならないと、どこかで読んだことがあります。ヒトがしんどい環境はレンズにも、オーディオにも、CDにも悪いということでしょうね。