はい、間に合いませんでした
先日の夕方、セントレア空港から名鉄に乗ったときのこと。
私が乗ってきた飛行機は折り返しで使用する機体の千歳への到着が遅れたのと、機長曰く「とっても強い向かい風」の影響で、定刻よりも30分ほど遅れてセントレアに着いた。
急ぎ足で名鉄の駅に向かうと6分後に発車する“μSKY”があるのを大発見してしまった。
が、私の前で券売機で切符を買っていた中国風の若い娘が、財布を出すのは遅いは、チケットの買い方がわからずひどくつまずくは(これには多少目をつぶるが)、私が後ろから「ミャゴヤ?」と声をかけて助けぶねを出しても(だって早くして欲しいんだもの)無視するは、おまけにチケットが出てきた後もその前でどけずに財布をちんたらバッグにしまうはで、イライラの頂点。そして、案の定悲劇が起こった。
私がチケットを買おうとしたとき、画面に表示されたのはその電車の指定券はもう発券終了だよってもの。
μSKYの指定券(特別乗車券)は発車の4分前で販売が終了するのだ。
結果、その8分ほど後の特急に乗らざるを得なくなった。
発車は8分後だが、停車駅が多いので名古屋に着く時間は、あのμSKYよりもっと差が開く。
損した気分だ。いや、実際まぎれもなく損だ。
チケットを買ってホームに入ると、μSKYの発車までまだ2分ある。
間に合ったのに……
いっそう損した気分になった。
残念ながらあなたに権利はありません
ところでμSKYは全車指定なのに対し、特急は2両だけが指定席車である。
私が乗った岐阜行きの特急だが、隣にインド系っぽい男性が座った。
私はピンときた。
この人、この車両が指定席だってことを絶対にわかってないと……
そこで私は自分の指定券(特別車両券)をチケットホルダーにはさんだ。
嫌味ではなく、気づいてもらおうという純粋な親切心からだ。
私の予想は当たった。
彼は不安げな表情で、自分の切符を私に見せた。
乗車券のみだった。彼は私の隣に座る権利を有していないのだ。自由席に移ってもらわざるを得ない。
私は教えてあげた。「This 伊豆 リザーヴド・しーと」と。
これは日印友好のためにユーモアや頓智をきかせたのでは決してない。私の英語力は乏しくこのぐらい流れが停滞するのだ。
そして、「Car3 and Car4 non Reserved」とも教えてあげた。3と4のときに「さん」「よん」と言わないよう、特に配慮した。
あとから知ったが、実際は6両編成だったが、あのときは何両編成かわからなかったので、3号車と4号車にとどめておいたのだ。
彼は2~3回顎を縦に振り、私の横から去って行った。
ほどなくして車掌が検札しにきたので、私は彼が異国で恥をかくのを未然に防いだということになる。
クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「第27組曲(Ordre No.27)」。
「クラヴサン曲集第4巻(Pieces de clavecin quatrieme livre)」(1730出版)の中の最後の組曲であり、また全4巻全27組曲の曲集の最後を飾る組曲でもある。
4曲からなっており、それは、
1. 上品な女(L'exquise)
2. けしの実(Les pavots)
3. 中国風(Les Chinois)
4. 頓智(Saillie)
である。
もうジャケット写真を見飽きただろうけど、ボーモンの演奏で。
1991年録音。ワーナー。
やれやれ、台風10号がどうなるのか。困ったものだ。
そうなんです。ワケがわからないんです。ですから自分の記事では号数は書かなかったんです。わからないんで。
今度の金曜日に北海道に行くので心配ですが、きっと抜けきってくれていると思います。