郷愁をそそられる数々
 先日、洞爺湖を臨む町を訪れた。

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 この町のメインストリートは食料品店や酒屋といった商店がほとんど閉店してしまっている一方で、観光客やキャンプで訪れる人たちのための、ちょいとこだわりのある喫茶店やカフェ、ベーカリーなんかが増えているようだ。
 街の店の業態が変化し、それがまだ途上にあるようだ。

 そのあたりを散策していると、出窓のある家が。

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 う~ん。おっしゃれ~、じゃない……
 すいません。ストリートビュー担当者でもないのに、よそ様のお宅を勝手に撮った上に、憎まれ口をたたいて。
 でも、どうやら空き家になっているようだった(だよな~、この様相は)。

 グラナドス(Enrique Granados 1867-1916 スペイン)の「ゴイェスカス-恋をするマホたち(Goyescas - Los majos enamorados)」(1911)。
 “ゴヤ風の曲集”という意味のピアノ曲で、以下の2部7曲からなる。

Granados 第1部
 1. 愛の言葉
 2. 窓辺の語らい
 3. ともしびのファンダンゴ
 4. 嘆き、またはマハとナイチンゲール
 第2部
 5. 愛と死(バラード)
 6. エピローグ「幽霊のセレナード」
 追加
 7. わら人形-ゴヤ風な情景

 私が持っているのはエッセールの演奏のCDだが(1992年録音。エラート)。

  地球ゴマか? 
 この中途半端な、いやもしかすると完璧なメッセージなのかもしれない看板。

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 キタニって、小惑星か何かの名か?

  着火します?
 あのぅ、かなり陽にさらされて台紙がかなり色あせてますけど、本体は大丈夫ですか?
 ガス抜けてませんよね?

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  幽霊っぽい書体ゆえに……
 どうしても目にした瞬間は“豚”に見えてしまうが、変ですか、私?

 服屋(って言葉もあまり耳にしないけど)で、直しもしますってことなのか、それとも直志さんが経営する服屋なのか?

 けど、なんか怖い字だ。
 土台や石が墓標のようでもある。
 ビニールの中途半端な破れを“なおし”た方がいいかも。

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  さりげなくPR
 店主がどういうところにこだわっていて、こだわっている客とどう対峙するのかとっても気になる。
 けど、残念なことにサインポールは止まっていた。
 髪を切ってもいいかなって思ったのに……

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 歩き疲れて自販機で飲み物をと思ったら、50円の自販機が。
 でも、温泉の自販機。
 水が、ペットボトルに入った水が飲みたかったんだけど……

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 水はがまんし(がまんする以外に何があるというのだろう)、散策を続けると田んぼが。

 私としてはいちばん心和む風景だ。

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 ということで、誰が見ているかわからないので窓の中はきれいにしたいものですね。