P8060291  不純な思いでアクセスしませんでしたか?
 “出くわした”というだけである。

 ごみを出しに行くときにエレベーターの前で。木曜日に。たまたま。

 「おはようございます」
 「おはようございます」

 以上である。

 このところごみのネットがうす汚れてきましたねとか、カラスが狙っていて気を許せませんねとか、暑い日が続くので生ごみが臭ってまいりますねとか、そういう日常会話は一切ない(お互い日本人同士であることは間違いないのだが)。

 当然のことだ。もしそんな話題を振って、カラスを仕留めろとか、そう思うなら新しいネットを買えとか、ファブリーズをかけまくれとか言われたら大変だ(……って、写真はイメージ)。

 それに、そもそも隣のマダムはネットがうす汚れているなんて感じていないかもしれないし、カラスが電線で待機中ってことに気づいてないかもしれない。彼女の家では生ごみはフレグランスの香りを放っている可能性だってゼロではない。

 そもそもあの場所でなかったなら、その女性が隣の奥さんだということもわからない。というのも、ふだん接することがないからだ(すでにもう、顔がうろ覚えだし……)。


 が、今日のブログ・タイトルだけで生物学的、あるいは心理学的、もしくは物理学的見地、というか興味から、夜の灯りに誘われる蛾のように、この記事に迷い込んでくる人もいるのではないかと思う。

 ちょいといたずらしてみた。
 ただそれだけである。


  好き勝手なことを垂れ流し続けてすいません
 明日はこのブログの誕生日である。
 9年前の8月8日に旧サイト“読後充実度 84ppm のお話”の第1話を投稿した。
 ということは、聡明なあなたがお気づきのとおり、今日は8歳最後の日ということになる。

 その後、利用していたブログサービスの終了という切り捨てに遭遇したが、誰にも頼まれてもいないのにその困難を乗り越え、現在の“新・読後充実度 84ppm のお話”として続いているのである(削除した記事もあり、実際にいま残っている最古の記事は2007年8月20日のものだ)。

 この9年間変わらない思いは、アフィリエイトで収入を得られる人ってどんな人なんだろうかということだ。それが小遣い銭並みだろうと、どのくらいの存在割合なのかちっともわからない。私には100%実感も恩恵もない。


 それにしても、腹筋運動は長くても一週間しか続けられないのに、よくもまあ続いているものだ。
 これより長く続いているのは尿酸値を下げる薬を飲み続けている期間ぐらいだ。


 それも早起きして、というか勝手に目が覚めて活動を開始するのである(ただし寝るのは健康な一般社会人よりも早い)。
 同じ早起きをするなら、もっと生産的で地球の役にたつようなことをすべきなのかもしれないが、いまだにすべきことに出会っていないし、きっと私は役にたたない。

  仮にできたとしても音声入力は絶対不可

 9年といえば、小型犬なら52歳に匹敵する。
 どうやって計算するのかちっともわからないが、中型犬なら58歳、大型犬なら68歳なんだそうだ。

 と考えると、人間でも体がでかければ実年齢より体は老いてるということになるんだろうか?


 妻(ウチの奥さんのことである)は、このことで私が寿命を縮めているのではないかと心配するが、確かにプレッシャーを感じることもあるが(でも何に、誰に対してのプレッシャーなのだろう?自分に対して、しかないということになる)、休めば休んだで気になってしまうので、書けなくなった、あるいは書きたくなくなるまで自然にまかせることにした。

 いまのところは「ふつうのおっさんに戻りたい」とは思っていないが、イヤになったときには突如、千代の富士の言葉を借りて、「体力の限界。気力も無くなり引退することになりました」と書こうと思っている(それが気づかれなかったらけっこう悲しくむなしい)。
 にしても、千代の富士、あまりにも早い死だった。福島町の“ウルフ 力餅”ってまだ売ってるんだろうか。

 早く起きて自分では静かにしているつもりだが、やはり妻も寝ていて落ち着かないだろう。
 キーボードのエンターキーを威勢よくパシッと叩く癖はないものの、でもカチャカチャという微妙な音は遠くでも感じるはずだ。自分の寿命だけでなく、妻の健康にも良くない影響を与えかねず申し訳ないっす。


 私は早起きがまったく苦でないが、それは歳をとったからだろう。寝続ける体力がないともいえるが、医学的にも男性は加齢とともに早期覚醒というものが顕著になってくるそうだ。一方で、女性の方は朝方になりにくいらしい。

 先日、“定年夫の早起きで死にそう!熟年夫婦の「睡眠時差」はなぜ起こる”という、医療ジャーナリストの木原洋美氏による記事がダイヤモンド・オンラインに載っていた

MozartVar1Brill それを読んで、我がことのように感じたが、私は朝食を作ってほしいと寝ている妻に暗に催促するようなことはしない。そのことは神に誓える。
 だから、私の妻におかれましてはゆっくりと眠っていてほしいと心から願っている。ホントに。

 私の妻の名はリゾンとは言わないが、モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の「『リゾンは眠った』による9つの変奏曲(9 Variationen uber 'Lison dormait)」ハ長調K.264(K6.315d)(1778)。

 主題となっている「リゾンは眠った」という曲は、ドゥゼード(Nicolas Alexandre Dezede 1740-92 フランス)という作曲家のオペラ・ブッファ「ジュリー(Julie)」(1772)の第2幕で歌われるアリエッタ(小さなアリア)「リゾンは森で眠っていた(Lison dormait)」だという。
 モーツァルトは1778年にパリで行なわれたオペラの再演を観て、この変奏曲を書いたと考えられている。

 フォルテピアノを用いたオールトの演奏で。

 2001年録音。ブリリアント・クラシックス。

 以上、52歳(または58歳、もしくは68歳)の誕生日を迎えるにあたって、ふつうでないおっさんが隣の奥さんと偶然ごみ出しでいっしょになった件に関しての報告とさせていただく。