札幌に着いてまず行ったのが富士メガネ。
フレームがやや広がってしまったのを調整してもらった。
名古屋には富士メガネがない。それがとても不便だ。
少なくとも札幌よりも富士山が近いというのにどうしてなんだろう?
今回の出張のメインは金曜日午前中の本社との打合せ。
伏草課長と一緒である。
伏草課長はその日の午後も会議だが、私は午前中だけで終了。
私は木曜日の午後に引き続いて、この日の打合せのあとも本社のいくつかの部署を回って私の不健康っぽい健在ぶりをアピールし(ほとんど関心は持たれなかったように思う)、伏草課長には午後の会議も頑張るようにと心のこもっていない激励の言葉をかけ、そのまま社をあとにした。
由緒正しい早退扱いであることを申し添えておく。
次に死んだFMVの後任選び
午後はまずはケーズデンキに行きノートパソコンを購入しようと考えていた。
今回いかれた自宅のPCは富士通のFMVであること、現在私が名古屋で使っているのはNECのLAVIEで使い勝手がよいこと、かつて使っていたVAIOはキーの感触が私の指との相性がよくないこと、息子が買ったhp機は買ったときから態度が悪いサボり魔のような機嫌の悪さで3年後には突如燃えるように死んだこと(つまり熱をもっていた)などからメーカーはNECに決めていた。
死んですぐの喪が明けないうちに買うなんてひどい男だ、買い走ってると思われそうだが、実は死んでいない。
自宅に戻ってFMV君を起動してみると、画面は前回正常に終了しなかったので通常起動にするかセーフモードにするかという二者択一の究極の選択を迫って来た。それは前回不穏な動きをしたときに妻が強制終了したせいだが、一応はセーフモードを選んだ。
するとシステムの復元を始めた。つまりやっぱり相当まともじゃなかったのだ。
その後は正常に動くようになったが、もう買ってからもうすぐ8年になるブンブンBGM付きのマシン。またふてくされるのは時間の問題である。
今回はビックカメラとケーズデンキのネットショップで機種や価格をそこそこ調べ上げ、絞ったうえで消費行動を起こそうと決意したのだった。
私が目をつけた商品はビックの方がケーズより高く、そのうえ札幌店に在庫がないというネット情報だったのでケーズに白羽の矢がたったのだ。
でもその前にと、ビックに立ち寄った。
これが結果的に私の運命を変えた。
NECダイレクト(NEC直営でCPUやハードディスクなど自分の好みでパソコンをカスタマイズできる)のコーナーで、私がめぼしをつけていたものよりもスペックが高いLAVIEが買えそうなことがわかったのだ。
2015年秋冬モデルということもあるが、私としてはそれはかまわない。加えて、現在キャンペーン中ということで結果的に“何にも手心を加えない場合の価格”の約半値となった。
CPUはPentiumだし(最初に考えていたのはCeleron)、メモリは8GBだ(同じく4GB)。
その最初に考えていた機種よりも3万円ほど安くついた。
いやいや、こんな状況だからNECのジャンパーを着たお兄さんと話がスムーズに運ぶこと、運ぶこと。
ただカスタマイズということで、商品の到着は1週間ほどあとになる。
そしてまた口コミではサポートの悪さなども書かれており、それが恒常的な実態ならどうしようかとちょいと心配ではあるが、もうとっくに後には戻れない。
そのあとはブラブラ固定
次いで夕方にSUBARUに行き、点検も兼ねてオイル交換。ただいちばんの目的は温度センサーの修理。
バンパーの奥にある外気温を測るセンサーの取り付け部品が割れてブラブラとタヌキのなんとかみたいな状態になっていたのを直してもらった。
すっきりした頭(中身じゃないけど)
土曜日はアサイチで床屋に行き2か月ぶりに散髪(メッセージをいただいたysrさん。あなたが店を変えないのと同じように、私もずっと今の床屋を裏切っていません。お互い信念を貫き続けましょう)。
昔なら2か月も放っておくと頭は肥沃な湿原に群生する蒲(ガマ)のように髪が繁茂したと思うが、そうならないのはどうやらもはや髪の成長スピードが鈍化してしまっていることと、日々ぞっとするほど抜けているせいだろう。
そのあとは家の諸々のことを行ない(書棚を組み立てたり、一部のバラの冬囲いをはずしたり、懐中電灯の電池を交換したり、バナナの木に声かけしたりetc.etc.……)、夜は久々に自称“強”を上回ると言われる“超炭酸水”でハイボールを作って飲んだ。
サツドラのありがたさ
名古屋に住んでとにかく不便なのは、この街にはサツドラがないことである。
サツドラがないということはサツドラのPBである“超炭酸水”を入手できないということだ。
炭酸がとても強いうえに税込59円という安さの、このすばらしい商品が買えないのは痛い。同じPBの“サツどら焼き”が買えないことはまったくどうでもいいのだが(食べたことないし)、チョータンが買えないことで私は毎夜涙している。
たまたま木曜日の北海道新聞に、北海道のドラックストアの特集記事が載っていた。
それによるとサツドラは今度沖縄に出店するという。
いくら炭酸が強いからといって勢い余って一気に沖縄にぶっ飛んでしまわず、名古屋の私の居住地区にもぜひお願いしたい。
日曜日は車で1時間半ほどの町まで出かけ(もちろん用があったからだ)、午後になってやはり1時間半ほどかけて家に戻ってきた(用を終えたからだ)。
そして月曜日にこちらに戻ってきたのである(断っておくが、月曜日は正々堂々と有給休暇をいただいた)。
と、なかなか忙しい週末だったのである。
んなわけで今日のところは時間もないので(私の)、ガマにも、じゃなく、藁にもすがるいい加減さでまたコープランド(Aaron Copland 1900-90 アメリカ)のピアノ小品を。
「日曜の午後の音楽(Sunday Afternoon Music)」(1935)。
アンニュイな音楽である。
昼寝をしたくなってしまう。
2分という短すぎる音楽だが、不思議と心に残る。
でも、ドライブ中にはえらい不向きだ。
スミットの演奏で。
1978年の録音。ソニークラシカル。
ところで日曜日の午後に家に戻る途中、K'sデンキに立ち寄った。
白羽の矢を撤回したままでは申し訳なく思ったからだ。
私は変なところで義理堅いのだ。
パソコンのコーナーには目もくれず、LED電球と鼻毛カッターを買ったのだった。