目くじら立てるようなこっちゃないですけど……
どうでもいいっていやいい話なんだが、最近いくつかの自動車保険のCMを見ていると違和感を感じたり意味わかんねぇと思ったりする。
ソニー損保の女子校生っぽい女の子(って女子校生っぽい男子はいないか……いやそうでもないか)。
なぜ免許を取る前の歳の子が自動車保険について語り、勧めるのか?
しかもしゃべり方が棒読み。
勘弁してほしい。
同じくソニー損保のCMだと思うが、数名の女性たちが手遊びのように2人で手を合わせあったりして(“おちゃらかほい”みたいな)必要以上にテンションが上がっている。
自動車保険と何の関係があるん?
イーデザイン損保の織田裕二。
保険の専任担当という役設定だが、いくらCMだとしても臭すぎる!
以上、どこかでぶちまけたかった私。
自宅のノートパソコンが死んだ。
もう何年も前からファンから異音がし、それは年々大きくなりひそひそ話が聞き取れない状況になっていた。
幸いパソコンの前でひそひそ話をしなければならない状況に置かれたことがなかったので、その点で苦労することはなかったが、あの不快な音のせいで私の繊細な耳はずいぶんと疲れさせられた。もし私がチャイコフスキーなら絶叫し、外へ飛び出し、ついでに川にでも飛び込んだかもしれない。
だって絶えずアブに付きまとわれているようなもんなのだ。アブがいるなんて、前向きに考えればパソコンのある部屋が自然豊かな森の中のような環境になっているということだが、どうせそうなるなら川のせせらぎとかカァーカァーではないチュンチュン的な鳥のさえずりのような別な音であってほしい。
またハードディスクの容量が少なく、どんなに掃除してもダメ。
復元ポイントをしょっちゅう削除しなければならなかった。
しかしDドライブの容量を削減し、Cに割り当てたところ、容量の問題は解決した。
解決したが、そのあたりから動作がより不安定になった。
そしてついにエラーメッセージがちょくちょく画面に顔を出すようになり、突然シャットダウンすらできなくなったと妻が言ってきた。
私はこちらにいるので症状を見ることはできないが、過去の経過からしてもう寿命なんだろうと思った。
だって、じいちゃんが死んだときもそうだったもん←違う、違う!
このパソコンは2008年に買ったVista機だ。
年数的に老衰ともいえる。
今回の故障がなくても、何をさせても動作が緩慢だった。
意味不明ではあるもののすばやい動きをするあの“おちゃらかほい”的CMのお姉さんがたの、爪の垢でも煎じてぶっかけてやりたい気分だった。
鷹揚な妻も最近はイライラを隠せなかったようだ。
にしても、アーノンクール、マクスウェル・デイヴィスが死んだばかりなのに、スペアミントも死に、今度はパソ
コンである。
アーノンクールやデイヴィスの死は悲しいし、ミントのもうおまえはほとんど死んでいる状態は腹立たしいが、
実生活においてもっとも痛烈なダメージを受けたのはPCの死である(経済面で)。
どこまでとるかで意味もまた違ってくる
A.スカルラッティ(Alessandro Scarlatti 1660-1725 イタリア)の「おお,死よ(O morte))」。
無伴奏5声のマドリガルである。
詳しいことはわからないが、こういう曲(この時代の歌曲)は歌詞の最初の部分が曲のタイトルになっていることが多いようだ。
この歌は次のように始まる。
O morte a gl'altri fosta,a me serena
ところが問題は、歌詞のどこまでをとるか。
最初の2語の O morte ならば「おお,死よ」だ(そうだ)が、上にあげたフレーズすべてを訳してタイトルにすると「他人には暗い死も私には晴れやかだ」となる。
実際、三省堂の「音楽作品名辞典」では “他人には暗い死も私には晴れやかだ O morte a gl'altri fosta,a me serena”という曲名になっている。
一方、下に紹介するCDでは曲名は「O morte」(歌詞は上と同じ)。
「おお,死よ」が「他人には暗い死も私には晴れやかだ」にまで変貌しちゃうことに晴れやかな気分にはなれないところだが、いずれにしろニュアンスが違ってくることは確か。
曲も最初は厳粛に始まるが、途中からどこかうれしそうな雰囲気に変わる。
やっぱり晴れやかなんでしょうね。
余計なことを考えると、“あのねのね”の「赤とんぼの唄」を、こういう具合に歌詞からタイトルをつけたとすると、最初の語句だけなら「赤とんぼ」となるが、続きも使っちゃうと「赤とんぼの羽をとったらあぶら虫」になってしまう。
確かに全然ニュアンスが違う。
納得だ!←無理してます。
アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノの演奏で。
いやですから、「赤とんぼの唄」じゃなくて「おお,死よ」の方です。
2000年録音。naive。
なお、上の写真はスリーヴのもの、下の写真はライナーノーツの表紙(いわゆるジャケットのデザイン)である。
このことからお気づきだと思うが、このCDはスリーブに入っている。
幸いメイン機じゃないので助かりました。
けど、急にかわいくならなくなりました。