CoplandBox  はびこりまくる強健種
 ハッカ、おしゃれな言い方をすればミント、は非常に丈夫な植物だ。
 ハーブではあるが、一歩間違えるとタチの悪い雑草になる。

 私も庭を作り始めたとき、ご多分にもれずハーブ類をせっせと植えた。

 ペパーミントだかクールミント(はガムの名前か)、パイナップルミントを植えたが、それは地下茎で広範囲にわたって繁茂し、抜いても抜いてもなくならない状況にある。
 また、一部は種子でも広がったと思われるが、ミント類は雑種ができやすいそうで、そうなるとペパップルミントのようなものが広がってしまっている可能性もある。

 これから庭にミントを植えようと考えている人がいたら、根が方々に伸びていかないように深めの鉢に入れるか、周囲に深めに板などを埋め込んだ方がいい。

 一度キャットミントというものを植えたこともあった。
 このミントは猫が好むそうで、確かにそうだった。
 目を離すとどこからか猫がやって来て、キャットミントの上に鎮座し、恍惚の表情を浮かべているのである。よだれこそ垂らしてはいなかったとは思うが、そのうっとりした顔つきはある種怖いものがあった。

 これでノネズミでも追いかけて恩返ししてくれるのならともかく、そうやって悦楽に浸ることしかしないので、キャットミントはすぐに抜いてしまった。

 ミントは防虫効果があるということで、部屋をミントの香りで満たそうと考えたことは報告したとおりである

  買うのもどうかと思ったが……
 が、先日園芸店でスペアミントのポット苗が売られていた。
 180円である。
 雑草のごとく繁殖する草に180円も出すのはどうかとも思ったが(雪が解けたら自宅の庭から抜いてもってくればいいのだし……)、それでも在庫処分で安くなっていたようだ。
 買ってしまったイケナイ私。

 それを買った理由は、丈夫なハーブなのでどんどん繁るだろう。だから1日に1枚葉をちぎってもまったく影響がないだろう。そしてその切り口からは、クールミントガムを食べた後の口からの息のように、新鮮な爽やかでスッキリしたミントの香りが放たれるだろう。と考えると、180円は安いものだ。ということだった。

IMGP0460 が、買ってきて4日後の朝。
 その強健でちょっとやそっとで易々とへこたれないはずのスペアミントが、間違って電子レンジに入れられたようにみごとに瀕死の状態になっているではないか!

 私の育て方が悪いって?
 私は店で買って、そのまま部屋に置いただけなのだ。
 育てるなんて立派な行ないはまったくしていない。
 はっきり言って運搬しただけである。

 となると、買う時にもうすでに死にかけていたとしか思えない。

 とはいえ、何度も言うが、雑草並みに強健なハーブである。
 根はしっかりと息づいていて、再び芽を出すに違いないと思っている。
 もしこのまま死んだとしたら、あの園芸店に騙されたと泣き寝入りする決意である。

 コープランド(Aaron Copland 1900-90 アメリカ)のピアノ曲「滑稽なスケルツォ -猫とねずみ(Scherzo humoristique - The Cat and the Mouse)」(1920)。

 ユーモラスな曲だが、「わぁ、滑稽だなぁ~!」ってほどのものではない(と私は感じる)。
 ただ、聴きばえのする小品である。

 スミットのピアノで。

 1978年録音。ソニークラシカル。