20160111Telephone  死んだ“おでん”に未練はない!

 いやがらせのように通話中に自動切断する固定電話のことをことを書いたが、私はこのような電話機として致命的な過去、いや欠陥をもつ機器に対しては厳しい。これだと、先がとがっていない爪楊枝のように役に立たない。

 そこで燃えないゴミとして葬った。

 果たして電話機が“燃えないゴミ”(もしくは“燃やせないゴミ”)に分類してよいのか一瞬悩んだが、市の分別の手引きによると、電話機は“燃えないゴミ”だった。が、充電式電池はリサイクルへとある。

 気づかないふりをして電話機内に充電池を装着したまま“燃えないゴミ”として出してしまおうかとも思ったが、そこは良心ある私。きちんと充電池ははずして出した。
 そのせいで、裏蓋をはずす時に爪の先を傷つけた。

 はずした充電池はまだ部屋に残っている。いずれわざわざ家電量販店のリサイクルボックスに持っていかねばならない。


  心が純な私は、やっぱり白を……
 新しく買ったのはSHARPの電話機である。
 コードレスで一番安い機種をケーズデンキで探すと、これだったのだ。
 今まで使っていた電話のメーカーは海胆殿(これをアルファベットにすると正しい名が明らかになる)というところのもの。
 全然メジャーじゃない会社だが、きっと実直に作っていたに違いない、と信じることにしよう(ああ、佃製製作所のイメージが判断を甘くする)。

 SHARPといえば、そりゃナショナルや日立ほど一流ではないが、かつては技術力はどんな大手にも負けないとされていた。少なくとも私はそう思っていた。
 太陽電池だって早くから取り組んでいた。
 そのSHARPがなんで今こうなってしまっているのか、なんだかよくわからん。

 SHARPのこの電話機が、ホームセンターの棚の下のほうに置かれている海胆殿製の電話と1000円ぐらいしか高くないのは驚きである。
 とはいえ、ラッキーなことにたまたまこの日SHARPの電話がさらに1000円値下げしてたんだけど……


 色はホワイトとライトグリーンとワインレッドがあった。
 たまには気分を変えてワインレッドにでもしようかと思ったが、結局はホワイトを選んでしまう保守的な私だった。やれやれ、またまた汚れが目立つわい。


FrancaiseParay  意識せずに聴いている可能性大
 私としては「電話の葬送行進曲」とか「イエデンの埋葬曲」とかを紹介したいところだが、そういう作品は少なくともクラシック音楽にはないので、代用としてグノー(Charles Francois Gounod 1818-93 フランス)の「操り人形の葬送行進曲(Marche funebre d'une marionnette)」(1873)。
 管弦楽のための小品である。


 曲名を見てもどんな曲かピンとこない人が多いと思う。

 しかし、多くの人は耳にしたことがあるはずだ。というのも、テレビ番組などでしばしば使われているからだ。
 私は見たことがないが(というか知らない)、昔テレビでやっていた「ヒッチコック劇場」という番組のタイトル曲に使われていたそうで、それも広く知られるきっかけになったのだろう。


 ほの暗いながらも滑稽さのあるアンバランスな魅力がある曲だ。


 グノーは“殺された人形の葬式を仲間の人形たちが盛大に執り行う。教会へ向かう途中ひと休みして“故人”の思い出を語り合う。そして再び葬列は教会に向かって動き出す”というストーリーからこの曲を着想したと言われている。

 パレー指揮デトロイト交響楽団の演奏を。


 1959年録音。マーキュリー。