MacDowell Suite  なんとか間に合った!
 昨日の話の続き。


 昨日の話のどこの部分の続きかというと、床屋に行ったあとに予防接種を打ちに行き、札響を聴きに行った、そのあとの話の続きである。

 帰宅した私は電話をかけた。
 寿司屋にである。
 大晦日の寿司の出前の注文である。


 去年は甘く見てて、電話をかけたのが今ごろの時期だった。結果、大晦日の配達はもういっぱいですという悲しい答え。
 そのため、もう外に出たくない大晦日の夕方に店まで寿司を取りに行き、アイスバーンとなった道で転ばないよう、ニトログリセリン運搬トラックの運転手よりも慎重に家まで持ち帰ったのだった(子どもの時にTVで観た、爆薬の材料であるニトログリセリンをトラックに積んで悪路を走るあの映画って何ていうタイトルだったんだろう?)。

 今年はもっと早くに電話しようと思っていたのに、すっかり忘れていた。
 というのも、ご存じのとおり私は生魚があまり得意ではない。ゆえに寿司に対して強い執着はないのだ。むしろ大晦日でもローストレッグを食べたいくらいだ。
 そのせいで寿司屋に電話するのを失念してしまったのだ。


 どうせだめだろうと電話をしてみたところ、なんと3時台なら出前OKだという。
 「夜明け前の3時前ですか?」と念のために聞くまでもなく、もちろん夕方前の3時のことである。24時間表示だと15時ということになる。


 結構、結構!
 早く届いたからといってこの季節、傷む心配はまったく要らない。
 百歩譲って、どうしても心配なら16時には食べ始めればよい(って、家族の中で食べ物の賞味期限などの品質にいちばんうるさいのは私である。そしてそういう人間に限って1年か2年に一度あたって腹をこわしてしまう)。

 ということで注文した。


  大晦日からお節です
 ところで本州の方々はなんで大晦日に寿司を食べるのかと疑問に思うだろう(そういう噂を聞いたことがある)。

 話によると北海道以外では大晦日は年越しそばを食べる程度だという。
 そばだけで“紅白歌合戦”や“絶対に笑ってはいけない”を観て過ごせるということのほうが、私をはじめとする北海道人としては不思議である。

 大晦日は寿司を食べたり、いろいろなご馳走を食卓にのせる。もちろんすでに満腹で苦しいが、縁起物ということで、がまんしてそばも食べる。この日のために日頃食費を節約しているといったら過言である。

 そして元日はククレカレーを食べるのである(これはウソ)。


 そうそう月曜日に、十勝の人のソウルフードともいうべきカレーの“インデアン”の帯広の郊外店舗に強盗が入って130万円が盗まれたそうだ。

 犯人の決め手はカレー臭!ってことになるかどうかは知らないが、まだ捕まっていない。


 とにかく寿司の手配は終わった。


  安易にまた……
 マクダウェル(Edward MacDowell 1860-1908 アメリカ)の組曲第2番Op.48「インディアン(Indian)」(1891-92)。

 作曲者マックとこの作品について、そして私のこの曲に対する感想はご面倒でもこちらをご覧いただければと思う。


 その過去の記事のときにも取り上げた湯浅卓雄/アルスター交響楽団の演奏で。


 1999年録音。ナクソス。


 なお、も一度書いておくが、帯広のカレーショップは“インデアン”でありインディアンではない。


 今日は飛行機に乗る前に羽田空港で、またまたカレーを食べることにしよう。