
12月12日(土)14:00~、札幌コンサートホールKitara。
指揮はマックス・ポンマー、ピアノ独奏がゲルハルト・オピッツ。
プログラムはベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番とブルックナーの交響曲第4番(ハース版)。
ブルックナーの交響曲第4番は好きな曲ではあるが、札幌のマチナカでいろいろと済ませなきゃならない私的な用事があったため、たいして悩みもせずにそちらを優先。
ベートーヴェンのコンチェルトだけを聴いて来た。
ポンマーの指揮による演奏を聴くのは、私にとってはたぶん初めて。
オピッツについては、むかし聴いたことがある。
画期的な開始
ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)のピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58(1805-06)。
オーストリアのルドルフ大公に献呈されたが、同じくこの大公に捧げられたピアノ三重奏曲第7番が「大公」と呼ばれているのに、誰もそれに対抗しようとしなかったのか、コンチェルトの方は「大公」とは呼ばれない。

また、ピアノ協奏曲(Klavierkonzert)として、独奏楽器のみで開始される冒頭は、それまでに非常に数少なかった形式である。この曲以前の、独奏楽器のみで開始される曲の例としてモーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」が挙げられる。
オピッツのピアノは、ここまで美しく表現できるのかというくらいすばらしいものだった。
先月のアシュケナージ指揮の札響定期を聴けなかった代償的行為として(←しっかししつこいね)、アシュケナージの独奏による演奏をここでは取り上げておこう。
管弦楽はメータ指揮ウィーン・フィル。
1983年録音。デッカ。