実際は番号なし
シュニトケ(Alfred Garrievich Schnittke 1934-98 ロシア→ドイツ)の交響曲第0番(1956-57)。
A.イヴァシキン編「シュニトケとの対話」(秋元里予訳:春秋社)の巻末にあるシュニトケの作品リストでは“初期作品 未完の作品”の項に分類されており、その名もただの「交響曲」となっているが、便宜上というか何というか、第0番と呼ばれることがある。
こういう例はブルックナーにもある。
彼の場合には番号のない初期作品の交響曲が2曲あり、第00番、第0番と呼ばれる。
シュニトケの「ヌル番」も習作。モスクワ音楽院に在学しているときに書かれた。
交響曲として次に書かれた第1番はそのずっとあとの、1969年から72年にかけての作品。
第0番と15年後に完成した第1番とではタンメンとタンタンメンぐらい違うものとなっている。
第0番はロマン主義的で国民楽派のような表情も持っている。ちっともシュニトケらしくない。
聴きやすいが4つの楽章を聴き通すのはけっこう手持ちぶさた。味が単調で飽きが来る。退屈しのぎに、途中で鉛筆の2~3本も削りたくなる。
いえ、タンメン好きの方に喧嘩を売ってるわけではありません。でも、私はタンタンメンの方が数倍好きです。
1番はぜひ聴いとくべし!
逆に言うと、それほど第1番はすごい。
第0番が外でぼーっと立っていたカオナシだとすると、第1番は狂暴化した手がつけられないカオナシである。
とはいえこのヌルっとした交響曲、シュニトケ好きにはぜひ聴いてほしいし、タンメン・ファンには気が向いたら買ってほしい。
ヒューズ指揮ケープ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴くことが出来る。
2006年録音。BIS。
第1番の方はセーゲルスタムが指揮した録音がお薦め。
聴衆が途中で拍手喝采したり(興奮しているのか、ヤケのヤンパチなのか)、曲が終わったあとに異常に興奮してたりしているのも(終わってほっとしたのか?)わかる。
ところで、昨日インフルエンザの予防接種を済ませた。
風邪をひいたり原因不明の発熱などなく、予定通りこの日にお注射してもらうことができ私はとても満足している。
旧館(~2014.6.21)入口
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