
アシュケナージ指揮の札響によるショスタコーヴィチの交響曲の第10番の演奏が、はたしてどのような出来だったのか私には知る由もないことはないが、それは後日新聞での評を読むくらいなわけだからやっぱりないわけで、でも聴けなかった悔しさを昇華させるために手元にある氏の振ったショスタコの第8番のCDを聴いたわけだが、考えてみれば特にアシュケナージがすっごく好きなわけではない私が、いえ嫌いという意味でもないのだが、あえて氏の演奏で同じショスタコながらも別な曲を聴くというのもかなり変でねじ曲がった行為であり、そのことに自ら違和感を覚え、アシュケナージに執着することをやめ、素直に10番を聴いた。そのほうが自然で健全な発想であることに、あらためて気づきそれまでの自分を恥じた。
とりあえずインバルのタコテン
ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の交響曲第10番ホ短調Op.93(1953)。
この作品についても、8番同様これまで旧館でもこの現役バリバリ新館でも何度も書いている。
この日聴いたのはインバル/ウィーン交響楽団による演奏。
過去のここで取り上げているが、精緻な美しさという点ではこの上ないタコ10である。
が、この日はもう少しワイルドな演奏にすればよかった。
じゃなきゃ、ストレス発散不足気味……
1990年録音。DENON。
ところでコンサートに行った方にお尋ねしますが、生アシュケナージは志茂田景樹に似ておりましたでしょうか?
いえ、答えは結構です。