
木曜日はスーパーとかち2号で札幌に向かった。
いつもは快適な乗客数だが、この日はやや混んでいた。
というのも、10名ぐらいの団体が乗っていたからだ。
しかも彼らが陣取ったのは私の席の周囲。
うるさいわけでもなんでもなかったが、なんとなく圧迫感があった。
この列車は東追分駅で行きあい列車待ち合わせのために停車する。
この日の車窓からの景色はこんな感じで、すっかり冬景色である。
これに似た写真をご覧になった記憶がある方はいらっしゃらないだろうか?
いらっしゃらないだろうな、どーせ。
去年の2月に同じ場所で写真を撮って、載せているのだ。
それがこの記事。
そして、ここで取り上げている楽曲はチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」である。
ポーランドとも冬とも関係ないが……
じゃあ、ってことではないが、今日もチャイコフスキー(Pyotr Iiyich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)。
しかし交響曲第1番ではなく、交響曲第3番ニ長調Op.29「ポーランド(Polish)」(1875)。

あるのは終楽章である第5楽章のテンポの指示が〈ポロネーズのテンポで〉ということだけである。
それだけで「ポーランド」という名で呼ばれるようになってしまったのだ。
勢いあまってついでに言っておくが、ポロネーズというのはポーランドの舞曲の様式である。
ましてや、この交響曲と“冬”とは関係ない。そりゃポーランドは寒い国かもしれないけど、関係ない。
でも、私はこの曲に冬を感じる。
ムーティ指揮フィルハーモニア管弦楽団による、スケールの大きい、しかし情緒あふれる演奏を。
このペアのチャイコ、いつも出張がらみの記事で紹介しているような気がする……(記事検索で“ムーティ”とやると、それをわかっていただけるだろう)
1977年録音。ワーナー。
じぶんチじゃないんだから……
列車が南千歳を出たあと、私はトイレへと向かった。
男専用トイレのドアを開ける。
うぉっっっ!
お年寄り(推定)が向こうむきで小用の最中。
鍵かけろよな。
仕方ないので反対側のふつうのトイレのドアをあける。
うぅっっっ!
おばあさんが事を終え、ちょうどズボンを引きあげているところだった。
鍵かけてください……
そのすぐあとに部屋から出てきたおばあさんは「すいませんでしたね」と、なぜか私に謝って隣の車両へと消えた。