演奏の良さを選ぶなら別なものを薦めますが……
クリスマス・シリーズ第6弾はブリテン(Benjamin Britten 1913-76 イギリス)の「キャロルの祭典(A Ceremony of Carols)」Op.28(1942)。
今日はハデン指揮プサリテ女声合唱団の演奏を取り上げる。ハープはレスター。
この演奏、実はときおりアンサンブルが怪しくなったりと、決して最上級のものとは言えない。
しかし、ブリテンがこの曲に使ったオリジナルのグレゴリオ聖歌やキャロルをも収めた、ちょっぴり“かわいさ余って憎さ百倍”的な好企画なのである。
歌いながら入ってきて、歌いながら退出する
「キャロルの祭典」についてはここにも書いているが、11曲の歌詞はグレゴリオ聖歌と15~16世紀のキャロルである(第8曲はハープのみで演奏される間奏曲)。
1. 入堂:今日、キリストは生まれた(Procession:Hodie Christmas natus est)
2. うれしい主の降誕よ!(Wolcum Yole!)
3. そのようなバラはない(There is no rose)
4a. 生まれたての赤ん坊が(That yonge childe)
4b. 子守歌(Balulalow)
5. 4月の朝露のように(As dew in Aprille)
6. この小さな赤ちゃんは(This little babe)
7. 間奏曲(Interlude)
8. 凍てつく冬の夜に(In freezing winter night)
9. 春のキャロル(Spring Carol)
10. 神に感謝(Deo Gracias)
11. 退堂:今日、キリストは生まれた(Recession:Hodie Christmas natus est)
録音は2006年。CRD。
“僕”は膿が漏れたのか?
話はまったく変わるが、以前、皆さんから頼まれてもいないのに意味不明のひらがなが並ぶスパムメールを紹介した。最近になって同じようなものが再び届いたので、今回も望まれていないかもしれないがご紹介したい。
☆同窓会☆お知らせ
久しぶりです。はたおわのうみろはたおわのうみろ
同窓会をやろうと思うのですが、来れそうな方は僕に連絡下さい。はたおわのうみろはたおわのうみろ
詳細を確認して連絡待ってまーす!はたおわのうみろはたおわのうみろ
はたおわのうみろはたおわのうみろ8786
はたおわのうみろ2818
“はたおわのうみろ”?????
この文字列は何を訴えようとしているのか?
最後の数字は何を意味しているのか?
あるいはまったく意味がないのか?
ただ、根本的な問題として“詳細を確認して連絡まってまーす!”という文が日本語としてヘンである。
ところで、高校を卒業してから1度だけ同窓会に出たことがある。
しかし別に楽しくもなんともなかった。
そしてそのうちにまったくそういう連絡が来なくなった。
おととしのことだったと思うが、仕事の関係で知り合った人がなんと同じ高校で同じ学年だったことが判明した。卒業アルバムで確認してみたら、十分におっさんになっているが、間違いなく写っているのは同一人物だった。
しかし高校生の時はクラスが同じになったこともなく、お互いまったく知らない存在だった。
その彼があるときこう言った。
「去年の同窓会、オレは出れなかったけど、MUUSANは行ったの?」
「いや……。クラスが違うからボクは関係ないんじゃない?」
「違う違う。学年全体でやったんだよ」
「そういう案内は来たことがない」
別に行きたくもなんともないが、こういうのっていやぁ~な感じがする。
街角でポケットティッシュを配っている兄ちゃんが、自分にだけ渡そうとしなかった感覚に似ている。
まっ、いいんだけど……