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 《前回のあらすじ》
 翌火曜日。朝から雨。スーパーとかちも曇天の中を走行。


 《今回の言い訳》
 この記事に掲載されている写真はどれも“恐怖の心霊写真集”のような写りである。
 が、それは私の写真の腕が他者に比べ著しく劣るとか、私には霊感があるとか、日中は手が震えるという理由からではない。
 列車内から撮影したことと、窓がけっこう汚れていたことによる。
 そこをしっかりと認識しておいていただけると幸いである。

PA200274  空の玄関への入口は意外と貧相
 “スーとか”に乗り込む前にKIOSKで弁当を買った。

 今回私が棚の前で品定めした結果選んだのは、北海道の製パン大手“日糧”(なんてたって“日々の糧”なのだ)の俵おにぎり3個とおかずが入った、すごくコスト・パフォーマンスが高いと思われる弁当である。

 南千歳を出る。
 みなさんは南千歳駅から新千歳空港駅への向かう地下への入り口を見たことがあるだろうか?
 見せてあげよう。

 私の乗った列車はこの入口の横をかすめ、石勝線へと入った。

 ときどき思い出したように陽が差すが、基本的には雨の中の旅である。

PA200279 いつも走っている道東自動車道も路面が濡れていた。
 あっ、左側は一般道。右側が高速道路である。

 しかし新狩勝トンネルを抜けると晴れ。
 masaさんの住む新得の町の上あたりには形の整った虹が。
 
 ここで私は昼食タイムとすることにした。
 けど、節制のためにみみっちい弁当を食べていた私の心は虹色にならなかった。

 いや、弁当が悪いのではない。これ、すごくコスト・パフォーマンスが高いと思う。
 ただ、私には少ないのだ。ほんとはいつもこれくらいの量にすべきなのだが……

PA200278 山本直純(Yamamoto,Naozumi 1932-2002 東京)の「風と雲と虹と」。

 1976年に放送されたNHK大河ドラマのテーマ音楽で、山本自身の指揮によるNHK交響楽団と東京混声合唱団が演奏していた。


 山本直純といえば亡くなった指揮者の岩城宏之と芸大時代からの親友であり、岩城は山本のことを天才と絶賛していた。
 しかし、山本の活動は音楽の普及の方に力点が置かれ、純音楽作品はあまり残していない。

 逆に、交響曲第45番「宿命」とかピアノ狂騒曲「エンペラー」、ヴァイオリン協奏曲「迷混」といったパロディー作品を残してもいる。いずれの曲も私は耳にしたことがないが、「運命」や「エンペラー」「メンコン」をもじっているのだろう。


 また、テレビや映画のための音楽は数多い。
 映画「男はつらいよ」シリーズや、テレビでは「8時だョ!全員集合」「3時のあなた」など多数。「怪奇大作戦」や「新・オバケのQ太郎」もそう。ラジオでは「小沢昭一の小沢昭一的こころ」などがある。


Dokuganryu CMでは御幸毛織の「ミユキの歌」や「森永エールチョコレート」「火の用心のうた」などが有名だ。
 童謡「一年生になったら」も山本氏の作品である。


 「オーケストラがやってきた」の司会などで音楽の普及に努めたのは事実だが、私には「特ダネ登場」に出ていた上品とはいえないオヤジのイメージが強い。

 また、無免許運転によるスキャンダルもあり、クラシック音楽界では最後まで異端児的存在だったように思う。


 「風と雲と虹と」で私が持っているCDはとっくの昔に廃盤。

 ところで、3種のおにぎりのうち、玉子ふりかけのを食べていたときのこと。
 ふりかけの黄色い1粒がズボンにこぼれ落ち、瞬時に油染みが付いてしまった。

 にしても、玉子ふりかけで油染みが付くなんて、初めて知った。
 動いている乗り物の中で物を食べるのは、私にとっては実に危険だ。
 なんせ、飲み物でも粗相するくらいだし……