20151010Shimizu  お客様、もうお寒いので……
 ちらっと書いたとおり、土曜日は仕事を終えたあと自宅へと車を走らせた。

 土曜の仕事では本社から役員も見えられたのだが(仮にツバサ氏としておこう)、前日入りし夜を共にさせてもらった。
 ん、違う違う!ベッドを共にしたとかいうのではもちろんなく、夕食をご一緒させていただいた。

 このときの出来事の中で、ひとつ私がショックを受けたことがあったのだが、それについてはあらためて書くことにし、ツバサ氏ほか御一行様を帯広駅にお送りしたあと、私は支社に車を返しに行き、自宅マンションに戻り、着替えて出発した。

 この日の帯広は腹立つくらい穏やかな天気であった。
 途中清水公園の駐車場でトイレ休憩。そこにあるレストラン“サルビア”で妻がソフトクリームを買おうとしたら、もう今シーズンは終了とのこと。言われてみりゃそうだ。紅葉はしていないが、実に昭指揮、おっと、秋らしき景色だ。
 なに?冬にソフトだっていいじゃないかって?そりゃそうだけど……

20151004BlueYou  おっ、由紀恵じゃないけど仲間じゃん!
 氏自ら、おっと、清水から高速にのると、それなりの強風。
 それゆえ、途中の占冠PAにも立ち寄らず(って、あまり立ち寄ることもないんだけど)、夕張ICまでノンストップ。
 夕張ICで降りて、そこの事務所棟のトイレを使う。

 そのとき高速機動隊のパトカーがここに帰って来た。
 降りて来た機動隊員に「こんにちは」と声をかけられ、私は走って逃げるワケありの事情もないので「こんにちは」と返したが、そのパトカーがわが車と同じレガシィであることに、ちょっとした喜びを感じる。

 街中などで、もし自分と同じ服を着ている見ず知らずの人に遭遇したら、そして相手が自分より明らかに洗練されていなければなおさら、言いようのない恥ずかしさとバツの悪さと拒絶感を感じるのに、車の場合は同じだとちょっぴり連帯感みたいなものを感じるのが不思議だ。

 ってなことで、家に着くともうあたりは暗く、家に着いたあとは、冷蔵庫にビールがなかったので近所のスーパーに歩いて買い物に行く。
 ついでに炭酸水もと、ウィルキンソンの500mlのペットボトルを買おうとしたら、隣に同じウィルキンソンの250mlの缶入りも売っていて、缶を2缶買った方がペットボトルよりも2円安く、かつこれを飲み終り近くで使えば、半端に残らない(ペットのはいくら栓をしたところで、残ったものは気が抜ける)ので無駄にならないわいと、缶の方にする。賢い主婦になったような気分になる。

 こうして土曜日は終わった。

20151011Scabolo  なんとくだらない……
 翌朝。
 まずはコンビニに朝刊を買いに行く。

 そのあと、ニュースを見ていたら天気のコーナーで、「南東の風とはどのような風のこと?」という解説をしていた。

 3つの中からアナウンサーが答えを選ぶクサい演出で、いかにもこの局らしいダサいやりかた。

 その3つの答えの選択肢というのが、「南東から吹いてくる風」「南東へ向いて吹く風」「なんと強い風」だった。
 私はご飯茶わんを画面に投げつけたくなったが、あまりにもそれは愚かな行為なので、地団太を踏むだけにした。

 予約時間が近くなって床屋に行き、その主人の咳が長らく止まらないという苦労話を聞き、そのあとは自転車で駅まで行き、JRで札幌駅に向かい、出来上がったメガネを受け取り、帰って来た。

 列車が札幌駅を出ると、車窓からの街は一面が雨でお濡れになっている。
 当然、私も駅に着いたあと雨の中自転車を走らせ、お濡れになった。
 そしてまた、予定していたガーデニング作業ができなかった。

 さて、ほとんどもはや冬である。“死”の季節に入る。
 庭のバラたちは最後の開花。
 株に負担をかけないためにもう咲かせない方が、ホントはいい。
 ということで、先週の視力検査の日(それは補聴器の難の日でもあった)と、日曜日に撮影したものをいくつか載せておく。この2枚は“ブルー・フォー・ユー”と“スキャボロ・フェア”。
 下に載せたものは、順に“カレイド・スコープ”、“メニー・ハッピー・リターンズ”、“イエスタディ”、“フリュイテ”である。

SibeliusKuolemaSegerstam  暗い筋の曲です……。しかも、そのあと結構使い回ししてます
 シベリウス(Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)の劇付随音楽「クオレマ(Kuolema)」Op.44(1903)。

 「クオレマ」とは「死」のこと。この曲はA.ヤルネフェルトの劇のために書かれた。

 次の6曲からなる。

 1. Tempo di valse lente - Poco risoluto(第1幕)

 2. 「パーヴァリの唄」 (バリトン独唱)(第2幕)
 3. 「エルザの唄」(ソプラノ独唱)(第2幕)
 4. 「鶴」 (第2幕)

 5. Moderato(第3幕)

 6. Andante ma non tanto(第3幕)

 劇の筋は、

 パーヴァリ少年と病床に伏した母。母は眠っているときに踊り子たちの夢を見るが、それに加わって踊る。疲れきってしまうが、踊り子たちがいなってからも彼女は踊る。死神が3回扉を叩く。すると音楽が止まり、亡くなった夫の姿をした死神が現われ彼女に言い寄る(第1幕)。

 青年となったパーヴァリが登場。さまよい人になっていた彼は、あるとき年老いた魔女の暮らす小屋にたどり着く。パーヴァリは魔女のためにパンを焼きいたり灯りをともしたりする。魔女は、パーヴァリに未来の花嫁に会えるという指輪を与える。
 突然舞台が夏の森に変わる。エルザという乙女が森の中で歌を口ずさんでいるところにパーヴァリが現れる。2人が寄り添って眠った翌朝、パーヴァリは再び旅に出ようとするが、エルザはパーヴァリに一緒にいてくれることを望む。鶴の群れが2人の頭上を飛び回り、そのうちの1羽が1人の赤ん坊を運んでくる(第2幕)。

  結婚生活を送っているパーヴァリとエルザ。パーヴァリは私財を投じて学校を建てる。が、住んでいた家が火事に遭う。家が燃える炎の中に、パーヴァリは大鎌を持った母の姿を見る。第1幕と同じく、再び死神が肉親の姿で、今度はパーヴァリの前に母が現れたのだった。家が崩れ落ちるとパーヴァリも息を引き取る。村の人たちがエルザとその子供を慰め、パーヴァリはみんなの心の中に生きているとエルザは語る(第3幕)。

 というもの(以上、ウィキペディア等を参考にさせてもらった)。

 シベリウスはその後、第1曲を「悲しいワルツ(Valse triste)」Op.44-1(1904)に、また第3曲と第4曲を「鶴のいる情景(Kranichszene)」Op.44-2(1906)に改編している。

 ちなみに、シベリウスの「カンツォネッタ(Canzonetta)」Op.62a(1911)の「クオレマ」からの改編作であり、「ロマンティックなワルツ(Valse romantique)」Op.62bは「クオレマ」の改訂版上演(1911)の際に新たに書かれた曲である。

 セーゲルスタム指揮トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団、パヤラのソプラノ、トリッカのバリトンによる最近の録音を。

 2014年録音。ナクソス。

20151004Kareid


20151011MHR


20151011Yesterday


20151011Fryuite