朝は計画的に節食
先日、池田町にある“よねくら”というレストランに行ってみた。JR池田駅前にある。
“よねくら”はバナナ饅頭で有名な店だが、池田牛のステーキを食べさせるレストランであり、さらには駅弁の“ワイン漬けステーキ弁当”でも知られている。
あらかじめ調べてみると、なんと9:00から営業。駅弁も作っているからだろうか?
しかしお得な料金になるランチタイムは11時から。
ということで、昼どきの混雑を警戒し11時ジャストの入店を目指し
て池田に向かった。
もちろん朝食をごく少量に抑えたのは言うまでもない。
時間つぶしなので文句を言える立場にありませんけど……
ところが思いのほか早く池田の街に着いてしまった。
だが、どこで時間を潰せばいいというのか?
ドリカム記念館に行く。が、この私がドリカム記念館で興味をそそられるものがあるはずもなく、狭い建物の中をただ一周したあと、すぐ上に位置するワイン城へと暇つぶし場所を変更した。
とはいえ、言っちゃ悪いが見学コースは一度見れば十分。
それでも一応は地下の酒蔵を見て、うんうん酒の匂いがするわい。うす暗くてよくわからんわい。それに何年か前に来たときとなんの変化もないわいと、1階の売店へ行く。
そこで何も買うことなく品物を見ていたが、はっきり言ってワイン売り場のスタッフはちょっとしつこい。すぐに声をかけてくる。それでも、前に来たときにハエのようにまとわりついてきたおじさんはいなくて、まだマシだった。
でも、もうちょっと客を放置した方が好感が持たれると思う。みんながみんなアドバイスを求めているわけじゃないんだから。その点、ヘルプを求めているかどうか、気づく感性を磨いてほしい。無理っぽいけど……
申し訳ないが私ははなからワインを買う気はなく、だからといって他の何かを買うでもなく10数分後には外へ出て見本圃場でちっともジューシーな感じがしない実をぶら下げているブドウの木を撮ったりしてなんとか時間を潰し、“よねくら”に行った。
床も光ってるでしょ?
店のショーウィンドウにはバナナ饅頭の箱や、むかしの駅弁の箱が飾られている。なぜカメラなのかはわからない。
店内は昔のままという懐かしい内装。掃除や手入れは行き届いているようで、古い=汚いというところはまったくない。
見てご覧なさい。リンレイワックスで磨いたような床を!
昔からの街の洋食屋さんって感じで、こういう店があるのがうらやましい。街の洋食屋さんという割には広いけど。
私の作戦は成功。店は先客1組だけだった。
妻はカットステーキ・セットを頼んだ。“池田牛”とは明記されていなかったが、どうなんだろう?
一方私はといえば、豚しょうが焼きセットを頼んだ。
えっ?別にいいじゃないですか、牛じゃなくたって。誰だったか忘れたし、何日か前か前日だったかも忘れたが、美味しそうに豚のしょうが焼きを食べているのをテレビで観て、この日はどうしても豚のしょうが焼きを食べたかったのだ。
けっこうなボリュームだ。
しょうが焼き用のスライス肉ではなく、ポークステーキ(あるいはトンカツ)仕様の肉である。これが2枚!
コーヒーも付くのランチメニューはすべて980円(ただし、グリルチキンセットだけは780円。肉を2枚にすると980円になる)。なんとコストパフォーマンスが高いんでしょう!
味もなかなか。
ほっぺたが落下しそうなほどではないが、たるむくらいは美味しい。
ただし妻が頼んだカットステーキは、ゴロゴロした肉がけっこうなレア状態。後半、特に冷めてくると噛んでのみこむのに難儀していたようだ。
私たちが食べ終わるころには他に数組の客が。
そのなかにかなり齢をとった夫婦、要するに老夫婦がいた。2人の会話する声もでかい。素朴でかわいらしいにウェイトレス(店の娘さんだと私は思い込んでいるが、学生バイトかもしれない)がコーヒーはホットにするかアイスにするか尋ねても、じいさんの方が「あ゛~?」と聞きかえす。そしておばあさんの方は「この人、耳が遠くて」と耳が遠い人のように、大声で言う。と同時に、やはりウェイトレスの言ってることが聞きとれない。
で、私が心配することではないが、この夫婦が、2人でカットステーキを頼んでいたが、果たして噛み切れたのだろうか?あれだけ耳に来ているということは、当然歯だって強健とは思えないのだが……
なお、注文するときに、おばあさんの方が、カットステーキとは別なものにする言ったら、じいさんは何で同じものにしないんだと叫んで、いや言っていた。私としては、なんで同じものにするんだろうと思ったが……
ワインに関連して……
クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「第4組曲(Ordre No.4)」。第1組曲から第5組曲までは1713年刊の「クラヴサン曲集第1巻(Pieces de clavecin premier livre)」に収められている。
「第4組曲」は次の4曲からなるが、第2曲はさらに3曲からなる。
1. 灰色の着物を着た人びとの行進(La marche des gris-vetus)
2. バッカナール(Les Baccanales)
・バッコスの陽気(Enjouemens bachiques)
・バッコスの愛撫(Tendresses bachiques)
・バッコスの怒り(Fureurs bachiques)
3. ねこなで声(La pateline)
4. 目覚まし時計(Le reveil-matin)
バッカナールは酒と収穫の神ディオニュソス(バッカス/バッコス)をまつる祭り。
酔っぱらって陽気になったりお触りしたり怒ったりするということだろうか?
灰色の着物を着た人ってのは、何を指すのか私にはわからない。
そしてまた、日曜日の朝、妻の目覚まし時計の電池が切れていた。
ボーモンのチェンバロによる演奏で。
1994年録音。ワーナークラシックス。
