Ravel Cluytens  シューベルトを意識して作曲
 「ラ・ヴァルス」がモヤモヤとはじまり幕が突然下りるように終わるのに対し、同じくラヴェル(Maurice Ravel 1875-1937 フランス)の「高雅にして感傷的なワルツ(Valse nobles et sentimentales)」は華やか、というよりはガチャガチャと始まり、消え入るように終わる。

 「高雅にして感傷的なワルツ」(高雅で感傷的なワルツ、優雅で感傷的なワルツなどの邦題で呼ばれることもある)は8つの部分からなるワルツ集で、ピアノ独奏曲として1911年に書かれた。


 翌12年に作曲者によって管弦楽編曲されたが、それはロシアのバレリーナのトルハノフからバレエ音楽を依頼されたためだった。
 このバレエは「アデライーデ、または花言葉」の名で同年初演された。

 ラヴェルは一連のワルツをシューベルト風のスタイルで作曲したという。


  正答率50%
 ところで、ピアノ曲の方の初演は1911年に作曲者の名を伏せた匿名コンサートで行なわれた。
 このときは約半数の人がラヴェルの作だとはわからなかったそうだ。
  
 ブーレーズの演奏を、と言いたいところだが、CDボックスのこの指揮者の顔写真はげっぷが治まるまでしばらく勘弁という人もいそうなので、上半身はだかのお兄さんで気分転換。

 クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団による演奏。名演としての評価が定着している盤だ。

 1961-62年録音。EMI。


 シューベルト風といえば(というか、なにも「いえば」じゃないんだけど)、月曜日の荒涼庵のバイキングはハヤシライス、白菜かに風味あんかけ、キャベツのピリ辛炒めだった。

 かに風味ってのがよくわからないが、たぶんかに風味かまぼこを使ってるってことに間違いなだろう。
 ちなみにこの日の私の昼食は、会議で出た弁当。

 ついでに報告すると、火曜日の荒涼庵は、焼ギョーザになすフライ、棒棒鶏にウインナー炒め。水曜日はアジフライに野菜炒め、揚げ出し豆腐にいかの酢漬け。

 いかの酢漬けというのが、わかるようなわからないような一品だ。

 こう追跡していくと、ここのメニューではメインかサブかは別として「炒め」という文字が出現する頻度が高い。
 なお、私はメニューをチェックしただけでどれも食べてはいない。

 木曜日は広尾まで出かけていたので未確認。
 広尾では旧広尾駅裏手の“海幸”という店で“つぶカレー”を食べた。やや塩気が強かったが美味しいカレーだったし、福神漬の盛り付けがみみっちくなくてたいへん満足した。