SchumannSalle  子供っぽいって言われて、実は喜んでたりして
 シューマン(Robert Schumnn 1810-56 ドイツ)の「子供の情景(Kinderszenen)」Op.15(1838)。

 13曲からなるピアノ曲で、第7曲「トロイメライ(夢想)」は特に有名だ。

  1. 見知らぬ国と人びとから(Von fremden Landern und Menschen)
  2. 不思議なお話(Curiose Geschichte)
  3. 鬼ごっこ(Hasche-Mann)
  4. ねだる子供(Bittendes Kind)
  5. 満足(Gluckes genug)
  6. 重大な出来事(Wichtige Begebenheit)
  7. トロイメライ(Traumerei)
  8. 炉端で(Am Camin)
  9. 木馬の騎士(Ritter vom Steckenpferd)
 10. むきになって(Fast zu ernst)
 11. こわがらせ(Furchtenmachen)
 12. 眠っている子供(Kind im Einschlummern)
 13. 詩人のお話(Der Dichter spricht)

 この曲についてシューマンは、クララに宛てた手紙で、「前にあなたは私のことを子供っぽいと言いましたが、そのことが自分の気持ちの中で引っかかっていました。でも、それを生かしてみようと思い、30曲ほどの小品を書いてみました。そのなかから12曲を選んで『子供の情景』という題をつけました」といったことを書いている。

 ここでは12曲選んだと書かれているが、出版の際にはもう1曲加えられ、13曲となった。

  私には音名まではわかりませんが、そういうことらしいです
 このように「子供の情景」は子供の姿を描いたものではなく、あるいは子供のピアノ練習曲ではなく、子供のころの気持ちにかえって作曲した作品である。
 
 なお、各曲には調的な関連があり、ほとんどの曲が第1曲冒頭に現われる音型(G-Fis-E-D)を用いている。

 彼女の瞳のように澄んだ、しかし温かな情感があるラ・サールの演奏を。

 2013年録音。naive。