まだ終戦記念日前?いま、浅田次郎の「日本の「運命」について語ろう」(幻冬舎)を読んでいる(電子書籍)。
本来なら終戦記念日前に読んだ方が良かったのかもしれないが、来年の終戦記念日の前だということで良しとしよう。
浅田氏は「終わらざる夏」で(集英社文庫)、終戦したにもかかわらず千島列島の占守島にソヴィエト軍が攻め込んできたことを書いているが、この小説を読んでもちょっとわからなかったことが、本書を読むと理解できる。推測ではあるが、なぜ日本がポツダム宣言を受諾したあとにソヴィエト軍が侵攻してきたのか。そして、小説のなかでなぜソヴィエトの軍人の視点での描写があるのか、が。
敵国の音楽だからけしからん?
これまた古い話で恐縮だが、7月後半からテレビで“「DVD 日本の戦争」、8月3日まで」というコマーシャルがずいぶんと流れていた。
どれぐらい売れたのかはともかく、このコマーシャルで使われていた、しんみりする、けど美しい音楽は、ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov 1873-1943 ロシア)の「ヴォカリーズ(Vocalise)」Op.34-14である。
ここに書いたように、もともとは歌曲。「14の歌曲」Op.34(1912/改訂'15)の第14曲を作曲者自身が管弦楽編曲した(あまりに有名な曲なので、他にも多数の編曲版がある)。
今日はスラットキン/デトロイト交響楽団の演奏で。
2009年ライヴ録音。ナクソス。
日本の戦争のDVDのCMに、になぜ最後の最後に攻め入って来たソヴィエトの曲を使うのか!とお怒りになる方もいたかもしれない。ほとんどいないと思うけど。
でも、コマーシャルを作った側はそこまで考えてないと思うし、郷愁をそそる「ヴォカリーズ」のメロディーはぴったりだったと思う。あれで軍艦マーチなんか流されたもんなら興ざめはなはだしいだろうから。
