超高速登り下り
自宅玄関の前に植えてある桃色夏椿。カタカナで書くと、トウショクカチンではなく、モモイロナツツバキである。
もちろん玄関の真正面に生えているわけではない。
そんなところに木を植えたら、出入りが不自由でたまったもんじゃないじゃないか!
ということで、玄関を背にして右斜め前に植えてある。
苗木を買ったときは1mほどの高さで、太さも直径1cmほどだったが、いまではシンボルにふさわしくすっかり大きく太くなった。いや、ですからシンボルツリーってことです。
となると、逆に生い茂った葉が邪魔。
そこで、先日大胆に枝払いをし、高さもカーポートの屋根ぐらいまでに切り詰めた。
そのときである。気づいたのは。
幹をアリがやたらに行き来している。
これまであまり意識して見ていなかったが、赤茶けた小型のアリと、正真正銘血統書付のクロアリが仲良く混在して上下を往来しているのだ。
それもまるで働きアリのようにせっかちに動き回っている。だから間違いなく働きアリだろう。
上の方に甘い汁を出してくれるアブラムシがいるのか?
いやこの活発な動きからすると、アブラムシなど問題にならない好物があるに違いない。
股のあたりが黒くなってたんです
で、いろいろと調べてみるとカイガラムシではないかということになった。私の頭の中で。
カイガラムシそのものを目にしたわけではない。しかし、カイガラムシがいるとすす病が発生しやすいという。
確かにすすけたように汚く黒ずんでいるのが幹、とくに枝分かれしている股の部分数か所に見られる。
これじゃ股黒夏椿だ。
カイガラムシは糖蜜を分泌するそうで、アリはそれを目指し駆け上がり、それをゲットして巣へと疾走していたのだ。
木の上に壇蜜がいるなら私も登ってみたいものだが、カイガラムシの蜜なんて見たくもない。虫体はそれ以上に見たくない。
私の憎しみの矛先はカイガラムシではなく、いま目の前で元気いっぱいに駆け回っているアリに向いた。
“戻りアリ”を追跡したものの、どうしても巣は発見できなかった。
それが悔しくてならない。
私は気づかなかったが、アリの巣探しに神経を集中させている間、得体のしれない虫に噛まれた、もしくは刺されたようだ。
足とか腕のあちこちがかゆい。しかも首のあたりはあせもか何かで、これまたかゆい。
やれやれである。
カイガラムシの成虫を薬剤で駆除するのは、その硬い殻のせいでかなり難しいとのこと。
春先の幼虫活動期に薬剤散布するしかない。
来春は薬剤(マシン油乳剤)を散布するつもりだ。
が、近々アリの巣を見つけ出してやる!
もちろん福神漬も置いてあったが……
そんな思いを心に秘め、そしてなんとなく痒いのを我慢しつつ、休み明け第1日目の昼食は荒涼庵に行った。
よりによって、久しぶりの楽しい仕事仲間とのランチを、アリの巣穴の中のような荒涼とする雰囲気の中で食べたのか?
それには深いワケがある。
この日は雨が強く降っていて、遠出は避けたかった。という、ワケである。
あいかわらず荒涼庵は日替わりバイキングに執着している。
この日はチキンカレーだったが、そのほかにフキの土佐煮とイカマヨ、野菜サラダという副菜が用意されていた。サラダは定番だが、このようなメニューはカレー専門店ではありえない斬新な発想だろう。
そういえば、大阪に住んでいた時に、職場近くのカレー専門店ではイカの塩辛が付いてきた。案外いけた。
そして私は、そして秋吉課長も仁野さんも阿古屋係長の後任の大嵐さん(新規襲名)も、みそラーメンを頼んだ。
麺はゆで方が30秒ほど不足している感じの硬さなのに、なぜかすでにのびかけているような、何とも奇妙な口当たりのストレート麺。
高血圧患者なら病状が悪化しそうなスープのしょっぱさに貧乏ったらしいトッピング。
私たちは各々、感じてることを秘めたまま黙々とラーメンをすすった。
食べ終えた後の水が美味しかった。
が、あとでチキンカレーを食べた人の話を聞くと、胸焼けしたらしいので、私たちの選択は正しかったと言えるだろう。
祝!
さて、ようやく名前が決まった大嵐さんを祝し、今日はマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「亡き子をしのぶ歌(Kindertotenlieder)」(1901-04)。
リュッケルトの詩によるオーケストラ伴奏の歌曲(ピアノ版もある)。
なに?縁起でもないって。
そう言いなさんな。
第5曲が「こんな嵐の日には(In diesem Wetter, in diesem Braus)」なのだ。
ここに書いてあるように、リュッケルトは相次いで2人の子を失ったことが綴られている。
ただしマーラーがこのなかの5つの詩に曲をつけたときには、彼自身はあらゆることがうまく運んでいた時期であった。ところが、その4年後、マーラー自身も自分の娘を失うことになった。
いえ、ですから、大嵐さんの襲名祝賀と曲の内容は、一切関係ありません。
ベイカーのソプラノ、バーンスタイン指揮イスラエル・フィルの演奏を。
1974年録音。ソニークラシカル。
あのときカレーを食べていた1人の男性が、皿ではなく大きい茶碗でカレーを食べていた。 カレー丼って様相だったが、なんであんな食べ方してたんだろ?
店の方も皿だけじゃなく茶碗も置いてあったわけで、それはそれで別にいいんだけど……
ってことで、気持ちを立て直すべく翌日(つまり昨日)は珍宝楼に行って、担担メン+小ライスを食べた。
美味しかったが、ワイシャツ1か所にスープを跳ねさせてしまった。

ご期待に応えられるよう情報提供してまいります。
シュニトケのFilm MusicのCD届いちゃいました。