購入意欲を誘うコメント
エルガー(Edward Elgar 1857-1934 イギリス)の「戴冠式頌歌(Coronation ode)」Op.44(1901)。
1ヵ月ほど前の拙ブログ(←おぉっ、謙虚)で行進曲「威風堂々」を取り上げた際、この曲について触れた。
というのも、この王を讃える頌歌には「威風堂々第1番」の中間部のメロディーが出てくるからである。
しかし、そこであーだこーだ書いたのにも関わらず、この頌歌を取り上げるまで1ヵ月もの間があいたのにはワケがある。
あの時点で私は「戴冠式頌歌」を聴いたことがなかったのだが、“ぶっちさん”があの記事に悪魔の誘惑のようなコメントを寄こした。
そのコメントに導かれるように私はCDを注文した。
お取り寄せに時間がかかり、私の手元にそのCDが届いたのは先週だった。
というワケである。
いえ、けっしてだますつもりなど……
さて、前の記事で“第6曲からなるが第5曲「希望と栄光の国」に「威風堂々第1番」の中間部を用いた”といったことを堂々と書いた。
すまん……
ウソをついてしまった。
わざとではない。あのときの私も、素直にそそのかされていたのだ。
というのも、井上和男編の「クラシック音楽作品名辞典」では、「戴冠式頌歌」のなかの主要曲として「5.希望と栄光の国」と書かれていたからだ。
三段論法で考えるならば、
第5曲は「希望と栄光の国」である。
「希望と栄光の国」には「威風堂々第1番」中間部のメロディーが出てくる。
ゆえに、第5曲に「威風堂々第1番」中間部のメロディーが出てくる。
ってことになるのだ。
しかし、届いたCDの表記を見ると、「希望と栄光の国」は第6曲、つまりはこの作品の終曲になっている。
ということで、どうも釈然としないところはあるが、ここはひとつ辞典が間違っているということで手を打とうじゃないか。
Britten じゃなく Britain です
その6曲は次のとおり。
1. イントロダクション ― 王に冠を
2. 女王/昔の王たちの娘
3. ブリテンよ、自らに尋ねよ
4. 聖なる歌に耳を傾けよ/心清らかに
5. 平和よ、安らかな平和よ
6. 希望と栄光の国
ってわけで、百聞は一見にしかずの反対に、百見は一聞にしかずとばかり聴くと、はい、間違いなく終曲はあれです。“あたしンち”のメロディーです。
なおこのメロディー、第1曲の終り近くにも厳かに現われる。
まぁ、エルガーが盲目的愛国主義者と見なされるのがわかる曲だ。
こういう音楽には、個人的には距離を置きたい。というか、ひいてしまう。
「威風堂々」ぐらいならまだ楽しめるが、私はここまで大英帝国万歳!ってノリにはなれないのだ。
今回購入したCDは、ギブソン指揮スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、同合唱団、カーヒル(S)、コリンズ(A)、ロルフ=ジョンソン(T)、ハウエル(Bs)の演奏。
1976年録音。Chandos。
本日、私はお暇を頂戴させていただきます。

確かにあまりない感覚の感動かもしれないです。
「クラシック音楽作品名辞典」は、かなり信じてはいるのですが、「そうかなあ」と疑問に感じるところはあります。ただ、あのような表記だと、信じなきゃという権威もあります。井上さんってどういう人かしらないけど。
ということで、というわけではありませんが、12日の記事はナクソス盤を取り上げています。