P6250160  喜びのあまり自然と「ハフナー」が……?
 先週の火曜日の午後、会議あとにかかりつけの病院に行った。
 2カ月に一度の医者との定期面談とお薬頂戴行為のためである。

 今回はおよそ2か月前に行なった血液検査の結果を聞くことになる。

 まず体重だが、64.8kg。すばらしい。たまに担担麺+小ライスを食べようとも、ふだんのちょっとしたがまんによって体重は低位安定している。

 血圧。上は125、下は68。下が68とは過去の私だったら死んでるようなものだ。なんという低さだろう!

 そして採血。結果は半日後に出るのだが、翌日は来院できないので15分後に判る血糖値とヘモグロビンA1c の値だけ聞き、それ以外は次回に聞くことにする。

 15分経って医師に呼ばれた。
 自慢じゃないが褒められた。

 HbA1c は6.0。正常値は4.6~6.2%で、高めではあるが正常の範囲内だ。これなら私、卑屈になる必要はない。
 血糖値は132。正常値は78~109ではあるが、これは空腹時の話。
 このとき採血したタイミングは昼食後約1時間半だったわけで、この結果には医者もにっこり納得。

P6260123 それ以外の、2カ月前の血液検査の結果だが、なんと中性脂肪が216。かつては700以上あったのになんという改善だろう!
 正常値は50~149でまだ異常値ではあるが、感覚的にはすっかり治ったような気分だ。

 そして尿酸値にいたっては5.5(正常値は4.0~7.0)。ここまで下がったのは初めてである。
 やはり全てが体重と連鎖するのか?

 医者が言う。

 「困ったなぁ。いや、困ったというのは悪い意味じゃなくて、尿酸値なんだけどこれまで多少上下はしていたけどこれまでの長い経過を見ると右肩下がりで落ちてきている。薬を減らすべきかどうか悩むところだ」

 こんなことでセンセを困らせちゃうなんて、アタシ、イケナイ患者ね。

 「よし、1日1回にしよう。上がればまた2回に戻せばいいな」

 最後は意外と大雑把な決断だったが、ずっと朝夕2回だった尿酸値の薬は朝1回になった。
 この日採った血液の検査結果はどうだったのか知らないが……

 診察室を出て、待合室で薬と会計で呼ばれるのを待っていると、なぜかハフナーの華々しい冒頭主題が聴こえてきた。結果が良かったので心がそら耳モードになっているのかと思ったら、そうではなかった。

 待合室にあるテレビでドラマの再放送が流れていて、その中で流れていたのだ。
 なんのドラマだったのか把握する前に、呼ばれたので事情はわからないままに終わった。
 にしても、待合室でドラマの再放送って……非難するなにものもないか。病院にあるテレビ=NHKがかかっている、というのは私の勝手な短絡的なイメージだ。

Mozart32Gardiner  ヒグマもびっくり、最低音質のシンフォニー
 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー(Haffner)」(1782)。

 作品の詳細はここに書いてあるが、ザルツブルクのハフナー家のために作曲したセレナードを交響曲に改編したものである。

 今日はガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏で。
 ガーディナーによるモーツァルトの交響曲集は、すでにいくつも取り上げているがピリオドながらもシャリシャリ、ブンブンに偏り過ぎないバランスがとれた名演である。

 1988年録音。デッカ(原盤:フィリップス)。TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE COLLECTION +plus。

 ところで先週末にちょいとお出かけしたのだが、途中で旧大滝村(現在は伊達市)にある道の駅“フォーレスト276大滝”に寄った。

MozartGardinerBox 偶然にもそこでも「ハフナー」を耳にしてしまった。終楽章である。

 さすがにラッパ型スピーカーではなかったが、建物の入り口上から駐車場に向けて放たれる「ハフナー」は音が割れ、ガサガサだった。
 ちっとも気分は盛りたてられなかった。いや、むしろわびしさを感じた。しっこしたらすぐに出発しようぜって思った。

 なぜ、「ハフナー」だったのだろう。こういうところでは珍しい選曲だとは思うが……

  ハマナスはバラの原種の1つ 
 帰りは喜茂別、中山峠を通り定山渓を抜けて札幌市内に入った。
 トイレ休憩のために簾舞(みすまい)の手前にある除雪ステーションに立ち寄ったが、そこの生垣に白花のハマナスが植えられていた。

 ハマナスはバラの原種の1つである。
 そして、わが家にある原種バラもいま咲いている。
 ハマナスは植えていないが、“ノイバラ(Rosa multiflora)”が可憐な花を咲かせているのだ。
 私の肖像画のように可憐だ。