Ravel Martinon  クープランは偉大なり!
 ラヴェル(Maurice Ravel 1875-1937 フランス)の組曲「クープランの墓(Le tombeau de Couperin)」(1919?)。

 今日この曲を取り上げたのは、先日のドビュッシーの「練習曲」の記事でクープランの名が出てきたため。

 ドビュッシーと同じ時代、同じ国、同じ印象主義のラヴェルもクープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)を尊敬していた。
 となると、その件でドビュッシーにだけ触れ、ラヴェルを放っておくなんてことは私としてはできないことだ。
 だって、やっぱり私はドビュッシーよりはラヴェルに魅かれるんですもの。

 「クープランの墓」についてはこちらで詳しく書いているのでご覧いただければと思うが、最初に書かれたのはピアノ独奏のためのもの。1914~17年に作曲された。作曲に時間を要したのは第1次世界大戦のために作業が中断したためである。

 次の6つの曲からなる。

 1. 前奏曲(Prelude)
 2. フーガ(Fugue)
 3. フォルラーヌ(Forlane)
 4. リゴードン(Rigaudon)
 5. メヌエット(Menuet)
 6. トッカータ(Toccata)

  入れ替えた意図はわかりません
 ラヴェルは1919年ごろにこの中の4曲を管弦楽に編曲、その際に以下のように曲順も入れ替えている。

 1. 前奏曲
 2. フォルラーヌ
 3. メヌエット
 4. リゴードン

 なお、日本楽譜出版社刊のスコアの解説で溝部国光氏は、“2曲を除いた理由については、この2曲は管弦楽として表現するには適さないということらしい”と書いている。

 今日は管弦楽版を、マルティノン指揮パリ管弦楽団による演奏で。

 マルティノンの場合はクリュイタンスとは逆に、ラヴェルよりもドビュッシーの演奏の方の評価が高い傾向にあるようだが、この「クープランの墓」はやや冷たいながらもラヴェルの巧みなオーケストレーションを精密画のように示してくれる。録音のせいで音質もやや鋭角的だが……

 1974年録音。EMI。

 墓といえば、来月は父の七回忌だ。