チャラ、チャラララ……じゃわからない?無理もないです
“モーツァルトのメヌエット”と呼ばれる、おっそろしく広く知られている曲がある。
「チャラ、チャラララララ、チャラララララ、チャララララララァ~ン」ってものだ。
コマーシャルとかいろんなところで使われている。
えっ、理解できない?
しょうがないなぁ。
こういう曲だ(譜例は「作曲家別 名曲解説 ライブラリー 13 モーツァルト」(音楽之友社)に載っているもの)。
さて、この“モーツァルトのメヌエット”は独立した楽曲ではない。
モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-1791 オーストリア)が1779年から1780年(自筆譜が紛失しているためこの間に作曲されたと幅がもたれている)にザルツブルクの名門ロビニッヒ家のために書いたディヴェルティメント第17番ニ長調K.334(K6.320b)の第3楽章である。
ロビニッヒ家は鉱山業者で、主人であるゲオルグは1760年に亡くなっていたが、未亡人のヴィクトリアが音楽好きで知られていた。この曲もヴィクトリアから依頼されたと推測されるが、どのような機会のために書かれたのかははっきりしない。
特定の行事や機会のために書かれたものが機会音楽なり
このディヴェルティメント(Divertimento)はモーツァルトがザルツブルクにいた時期に書いた最後の“機会音楽”。
第3楽章のメヌエットが非常に有名なためにそこだけが単独で演奏される機会が多いのだが、音楽学者のアインシュタインが「室内楽的な様式とコンチェルタンテな様式とが溶け合い、完全な域に達している」と評しているように、曲全体が見事な出来なのである。フランス風な優雅さだけではなく、内向的な陰りを感じさせる楽章も実に味わい深い。
1. アレグロ
2. 主題と変奏(アンダンテ)
3. メヌエット
4. アダージョ
5. メヌエット
6. ロンド
なお編成は、2 hrn,2 vn,va,vc。
オリジナル楽器使用を使っているというディヴェルティメント・ザルツブルクの演奏を。
残響が多めの録音で、広いお屋敷のなかでの祝宴の場で聴いているような気分になる。でも、距離感がとても近くて、自分のすぐ横で弾かれているようである。せっかく広いんだからゆったり空間を使おうよと、ちょっぴり言いたくなる。
1980/82録音。クラーヴェス
CDにカップリング収録されている行進曲ニ長調K.445(K6.320c)は、ディヴェルティメント第17番に追加したものと考えられている。
金曜日は“スーパーおおぞら”で札幌へ。
土曜日は朝からバラの冬囲いはずし。
午後はワケあって胆振管内のある町へ。
この週末に関する報告はあらためて。


あんまり有名で、なんだか俗っぽく思えてもしまいますが…