勝手に第6番を作ったのはだぁれ?モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の「5つのディヴェルティメント(5 Divertimenti)」変ロ長調。
各曲とも5つの楽章からなり、第1番~第4番はK.Anh.229、第5番はK.Anh.229a。K6.番号では5曲まとめてK6.439b。作曲年は1781-82頃あるいは1785年頃と考えられている(K.Anh.番号、K6.番号についてはこちらを参照のこと)。
この5曲の自筆譜は早くに失われたため、楽器編成や作曲年代がはっきりとわかっていない。
しかし、1813年には「第6番」も加わった形で、2種の編成の楽譜が「セレナード」として出版されている。
その1つは2クラリネットとファゴットによる三重奏のもの。もう1つはこの3つの楽器に2ホルンが加わった五重奏のものである。
ただし「第6番」はモーツァルトの手による曲ではなく、何者かが「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」のアリアを編曲して5楽章仕立てにした作品である。
またその後も弦楽三重奏版やピアノ版の編曲譜が出版されたというから、なかなか人気のある作品だったようだ。その後の研究で、2ホルンは他人が加えたものとわかり、オリジナルの編成は2クラリネットとファゴットとされたが、バセットホルン3本のために書かれたという説もある。
ここでは2クラリネットとファゴット(バスーン)による演奏を。
これらの曲を耳にすると、宮廷での食事の際にBGMとして演奏するために作られたのではないだろうかと想像してしまう。
食事に限らず、休日の朝にかけるとなかなか良い感じである。
Henk de Graaf と Jan Jansen のクラリネット、Johan Steinmannのファゴット。「第6番」も収録されている。
第6番も、有名なアリアのメロディーが次々現われ楽しい。“何者か”に感謝はしないまでも、責める気もなくなる。
2001年録音。ブリリアント・クラシックス。
三重奏なのに《管弦楽曲》扱い
ところでこのディヴェルティメント、2clとfgという編成なのに今日のブログのカテゴリは《管弦楽曲》である。《室内楽曲》じゃないのかというお叱りを受けそうである。でも、受理しないもんね、アタシ。
モーツァルトが残したディヴェルティメントには管弦楽によるものもあれば、管楽だけのものもある。また弦楽については各声部1名のものもあれば複数のものもある。つまり管弦楽曲か室内楽曲なのか線引きが難しいのである。
これは彼のセレナードやカッサシオンでも同じ。
ということで、モーツァルトのこれらのジャンルの作品は管弦楽曲として扱わせてもらっている。
本当ならば管弦楽曲なのか室内楽曲なのかという分類よりも、ディヴェルティメント、セレナード、カッサシオンと分類する方が妥当なのかもしれない。
その分け方もけっこうあいまいさが残るのだが……
言い訳してごめん……
