新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2023/02

あなたのことすべて知りたいの by ミニー♪グラナドス/オリエンタル

AsahidoHaiho  新しいアトラクションの名前???
 村上春樹の「千葉県タクシー・ドライヴァー」(「村上朝日堂 はいほー!」(新潮文庫)に収録)に書かれている話。

 ところで千葉のタクシーの運転手はディズニーランドのことを「でず」と言う。何度も無線で「でず(、、)方向ありませんか?」とか「いまからでず(、、)に向かいます」とかやっているので、僕はずっと千葉にでず(、、)という奇妙な名の土地があるのだと思いこんでいた。ある日ふと思いたって尋ねてみたら「ん、お客さん知らないの?でず(、、)ったら、そら当然『でずにーらんど』のこったよ」と馬鹿にされた。

 先日送り付けられたスパムメールを見て、この話を思い出してしまった。メールの内容とはまったく関係ないのだけど。

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 最新のディズニー体験も何も、私、自慢じゃないが東京ディズニー・リゾートに一度も行ったことがない。行ったことはないが、「ウォルト・ディズニー・ジャパン」という会社はあるがジャパンディズニーなんて会社は聞いたことがないし、確か東京ディズニー・リゾートを運営しているのは「オリエンタルランド」だったはずだと思う。

  24時間前にさかのぼれと?
 それはともかく、このように良いことずくめの嘘八百を送ってきたあとに、ほらほら来たきた、不安を煽るメールが。

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 フルネームにメールアドレス、クレジットカードの番号と有効期限とセキュリティコード。
 露骨に洗いざらい教えろってミッキーやドナルドが言ってるようだ。
 悪夢の国だね、こうなると。

 そういえば、1985年に NEC の PC9800VM2 を買ったときに、サービスで「デゼニランド」というゲームソフト(のコピー版)をくれた。恥ずかしながらやり方がわからないのでオープニング画面しか見たことがなかったが、あれってディズニーランドをパロっていたんだろう(あっ、ウィキペディアに、そう書いてあった)。

 グラナドス(Enrique Granados 1867-1916 )の「オリエンタル(Oriental)」。
 12曲からなるピアノ曲「スペイン舞曲集(Danzas espanolas)」Op.37(1892-1900)の第2曲。

Granados

 こんなスパムメールも来ていた。
 『NHKがNHKプラスにアップグレードされました』
 勝手にアップグレードするな!と言いたいところだが、そのすぐ下には“契約をアップグレードする必要があります”という矛盾した記述が。そもそも契約をアップグレードなんて言うかねぇ。
 『手数料』免除ってなんだよ?

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このトンカツにはなによりしょう油が合いそうだ♪ボロディン/中央アジア

  私もアジア人ではあるが……
 先週の2月22日は、猫の日にちなむこともなく、昼食は ESTA の「屋台屋亜細亜」で『揚げていないトンカツ』のカツ丼弁当を買って食べた。正式名称は「豚ロースのチリカツ弁当」である。

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 一口目から濃厚なアジアの味の世界が口の中から鼻腔へと広がった。
 よく見ないで買った私が悪いのだが、ソースにはコチュジャンやナンプラーが使われている。どう考えても保守的な私の舌に合わない。おいしくないのではない。ただ単にエスニックが不得意な私の口に合わなかっただけだ。カツ自体は食べやすい厚さで衣もあっさりしていて良かったのだが……。しょう油をかけて食べたいなと思った。
 このお店の味付けは、私にはダメということがこの日はっきりした。

 先週のこの『亜細亜体験』の前日は「日本一」の「焼鳥弁当」、天皇誕生日を挟んだ『体験後』は弁菜亭(札幌駅立売商会)の「幕の内 いしかり」にしたが、日本人に生まれて良かったと実感した(いや、特段和食が好きというわけではないが)。

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 ボロディン(Alexander Borodin 1833-87 ロシア)の交響詩「中央アジアの草原にて(Dans les steppe de l'Asie centrale)」(1880)。

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シックなグリーンときれいなブルーの62回目♪深井史郎/創造

  財布よ『張れ!』
 先週、62回目の誕生日を迎えた。私が、である。このことは、私が満62歳になったということを意味する。マーラー(1860-1911)やベートーヴェン(1770-1827)よりは長生きしているが、ショスタコーヴィチはもっと長生きしたし(1906-75)、伊福部昭はもっともっと長寿だった(1914-2006)。長生きすることがすべてではないが、生きている間は少なくとも健康でありたいと思っている(みんなそうだろうけど)。

 誕生日のプレゼントは何がいいかと妻に聞かれ、しばらくは何にしようか決めかねていたが、財布をもらうことにした。よくみるとけっこう傷んでいたからだ。考えてみれば、この財布も帯広に住んでいたときに妻から誕生日プレゼントでもらったもので、買った場所は藤丸百貨店の1階だった。

 ネットで調べてもどれが良いのかよくわからなかったが、妻が「ミラ・ショーンもいい」と言ったので楽天市場で見てみると、なるほど良いのがあったので注文した。
 これまで財布は黒以外のものを持ったことがなかったが(たぶん)、もう退年退職したしちょっと遊び心もあったいいんじゃないかと、色はグリーンにした。店は「ミューズショップ」というところだったが、偶然にもこの店、妻が以前次男に誕生日プレゼントとして財布を買ったことがある店だった。

 長財布を注文したあと、小銭入れも傷んでいることに気づき、すぐに同じ「ミラ・ショーン」の小銭入れも追加注文した。色はおそろいのグリーンである。

 先日、長財布と小銭入れが一緒に届いたが、店のレビューに何人かが書いてあるように、箱には配送の人へのメッセージが。そして箱の中には私へのメッセージカードも。こういうちょっとした心遣いがうれしく、信用度のアップにもつながる。

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 財布はこれ。

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 手触りも色合いも Good!

 買ったあとに知ったのだが、1~3月に新調する財布のことを『春財布(張る財布)』といって、縁起が良いのだそうだ。しかも、風水では今年のラッキーカラーはオレンジ、グリーン、ゴールド、ホワイトなんだそう。
 たくさんお金が入りこんできますように!

 長男からはきれいなグラスのプレゼントが。
 またまた、ハイボールの杯がすすむ……まいったなぁ。

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 深井史郎(Fukai,Shiro 1907-59 秋田)のバレエ「創造(Creation)」(1940)を。

Fukai Naxos

40年目にして私の前にはっきりと姿を現した4つの音♪伊福部昭/ラウダC

  単純だが不思議な引力をもった動機
 40年前の1月、はっきり書くと1983年1月20日だが、札幌交響楽団の第233回定期演奏会で伊福部昭の「ラウダ・コンチェルタータ」を聴き、大大大衝撃を受け、それからいままで伊福部作品をこよなく愛してきた私。なかでも、「ラウダ・コンチェルタータ」は何百回、いやもしかすると千何百回と聴いてきた。間違いなく私の人生でいちばん数多く聴いている作品だ。その回数はエステンの「人形の夢と目覚め」だって及ばない(いつも「給湯栓を閉めてください」「おふろがわきました」と親切に教えてくれるときに流れるノーリツの給湯器のチャイムのメロディー)。

 40年も聴いてきている「ラウダ・コンチェルタータ」だが、先日新たな発見があった。
 いや、これまでも認識していたのだが、漠然と耳にしていたのだ。
 たまたま2016年の高田みどりが独奏のライヴ録音を聴き直して、はっきりと耳に聴こえてきたのだ(愛聴盤である初演時ライヴではよく聴き取れない)。

LaudaCoda

 それは、最後の2分間、変拍子のあと金管群が冒頭のメロディーを再現するところで刻まれるリズムとメロディで、楽譜だと〇で囲った音(楽譜は音楽之友社のピアノ・リダクション版)。もちろんマリンバでも奏されるのだが、ハープ(おそらく)が低音でこの動機を執拗に繰り返すのが、高田盤ではよく聴こえてきて、またこの動機が単純なのに不思議なくらい私の心をつかんだのだ。
 本番でミスがあり、完全ライヴではないと知って遠ざけていたが、ふだんから高田盤ももっと聴くべきだった……

 そしてこのところは、ピアノ・リダクション版のCD以外の7種の「ラウダ」のCDを聴き続けている。

Ifukube協奏四題

最近のイカれたお便りから……♪ウェーバー/祝典序曲

  自分の銀行名すらわからなくなっている行員

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  受取人の名を把握してない配達員

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  宅急便で郵便物を配達できると思っている補充を要求する黒い猫

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  えきねっとの新規事業?

202302Spam_Ekinet


 ちなみに、全文はこれだよ。

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 『祝いうにしたり』に共有できるようにする為に、ウェーバー(Carl Maria von Weber 1786-1826 ドイツ)の「祝典序曲(Jubel-Ouverture)」Op.59,J.245(1818)。

 井上和男編の「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)によると、この曲は、“ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の治世50周年を祝賀して作曲。終結部に当時のザクセン国歌(イギリス国歌と同じ旋律)が用いられている”。
 この説明にウソ偽りはない。派手に国家のメロディーが響き渡る。

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不活性ガスのような店の空気はもう2時近かったせい?♪ブラームス/Sym2

  ライスのサービスを受けるには何か条件があるの?
 先週の金曜日は、昼にANAクラウンプラザ札幌の近くに用事があったので、そのあと遅い昼食をとるためにラーメン店に行った。つまり、もう混雑が終わったのを計算に入れての行動をとったのだ。
 店は北農ビル地下にある「菅家」である。

 「菅家」に行くのはこのとき以来だと思うが(自分のブログの検索結果による)、確かこのときにはすでに、厨房で麺をゆでていた(どこがって言われると困るんだけど)風貌がベルナルト・ハイティンクを思わせる主人とその隣でラーメンを盛り付けている奥さんの姿は無くなっていて、若い人が切り盛りしていたと思う。

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 ハイティンク料理長のころの「菅家」は、そのあとに「New菅家」に変わり(「にぎりや」のホームページによると、2020年1月1日に「菅家」は「にぎりや」に仲間入りしたそうだ)、そして私は4年ぶりにこの店に入ったのだが、(もう昼食時間のピークを過ぎたせいか、もともとそうなのかわからないが)店の人は男性2人だけ。あのころのような落ち着かないもののアットホーム的で活気ある雰囲気は、ない。そして何よりメニューが大きく変わっていた。むかしはしょう油、塩、味噌、そして塩としょう油に岩のりをトッピングした「岡本ラーメン」というシンプルな一本勝負的メニューだったが(品揃え的に辛みそラーメンとかもあったが)、いまはこのように、スープは清湯、味噌、白湯とジャンル分けされ、また台湾ラーメンも加わるなど複雑化していた。コロナのせいか、水(お冷)もセルフになっていた。

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 私はおそらくむかしのしょう油と同じであろう清湯のしょう油を頼んだ(750円)。
 黒磯のりのトッピングも考えたが、やめた。
 小ライスを頼もうかと思ったが、入口の所に炊飯ジャーと茶碗が置いてあり、自由に食べて良さそうだったので注文しなかった。しかし、ラーメンが運ばれて来たときに「ご飯はご自由に」とも何とも言われなかったので(他の客は食べていた)、そして食べていいのか聞くのも面倒になり(もし「だめ」と言われたら恥ずかしいし、なぜだめなのか混乱するので)、ラーメンだけささっと食べて出てきた。

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 思った通り清湯のしょう油は、むかしの「菅家」のしょう油ラーメンの味とほぼ同じ(だと思う)。むかしよりも塩っ気が強いような気もするが、私の好きな味であることには変わりない。量的にはやや物足りない(それはむかしも一緒)。
 なんだか、むかしの菅家と店の空気が違っていて、戸惑ってしまった私だった。
 それにしても、ここまで何度『むかし』と書いたのだろう?

 なお、店内は喫煙可。私も4年前まではタバコを吸っていたので食後の一服のおいしさはわかるが、やめたいまは、ラーメンを食べているときにタバコの煙が目の前に漂ってくるのは、心地よくはなかった。

 以前は昼すぎで閉店していた「菅家」は、現在は居酒屋として夜も営業しているようだ
 飲んだ後に、その店で〆のラーメンが食べられるというのはすてきなことだ。

 ハイティンク/ボストン響の演奏で、ブラームス(Johannes Brahms 1833-97 ドイツ)の交響曲第2番ニ長調Op.73(1877)を。

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白米+いなり+ポテサラ=炭水化物は不足なし!♪RVW/揚げひばり

  量的には満足だが……
 ESTA の「北〇厨房」のおにぎりがおいしいと大絶賛した私だが、先週もそれを求めに行ってみた。

 すると初めて見る弁当が。これだと「山漬け鮭おにぎりとザンギ」弁当で問題となっていた、ボリューム不足もクリアされる。ということで、迷わず買ってみた。

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 その名も「道内産鶏もも肉ザンギと惣菜弁当」である。

 しかし「惣菜」と銘打っているわりには、メインのザンギ以外で存在感を放っているのは大きめの玉子焼きだけ(ザンギは「おにぎり弁当」と同じもの)。あとはポテサラにきんぴらごぼうに漬物である。それと、紅ショウガが1枚とサニーレタスにキャベツの千切り。玉子焼きの横にはマヨネーズ(ザンギにつけて食べるのだろうか)。それでも、ほぼザンギしか入っていないザンギ弁当が大勢を占めるなかでは、バラエティに富んでいる方かもしれない。一品一品はそれぞれおいしいし。これで「山漬け鮭」がちょこっとでも入っていれば、ぐ~んと華やかになるのだが……

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 私的に不満が残ったのはご飯。海苔をのせたご飯といなりずし2個はボリューム的には満足のいくものだが、ごはんがふっくらしていない。硬めだ。「おにぎり弁当」のおにぎりではまったく不満を感じなかったのに(むしろ完成度の高さに驚いた)、これはどういうことだろう?たまたまこの日だけ炊きあがりが硬めになったのだろうか?いなりずしの方はほぼ予想どおりの味だったが、海苔ノリご飯は残念だった(レンジアップしようかとも思ったが、いなりとマヨネーズが同居しているからなぁ、と思ってそのまま食べた)。

 その2日前には弁菜亭(札幌駅立売商会)の「幕の内 いしかり」を食べたが、寒いコンコースにあるの売り場、もしくは冷蔵ケースの中に置いて保管されているのに、ご飯がパサついていたりしたことはなく、むしろジューシーなのはさすがだ(20秒ほどレンジアップしたが)。

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 ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams 1872-1958 イギリス)のロマンス「揚げひばり(The lark ascending)」(1914-20)を。

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むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第268回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  3つすべてが初ナマだった夜
 解説にも書いているように、この日は札響が初めてプロコフィエフの交響曲第5番を取り上げた。
 すばらしい曲のすばらしい演奏で、すっかりエキサイトしてしまった私。
 また、中学生のときに初めて聴き、以来、ずっと好きなR.シュトラウスのホルン協奏曲第2番も生で聴けたこともうれしかった。

 ところで、この日のプロコフィエフでは、曲の最後の最後でほかの演奏(録音)では鳴っているのを聴いたことがないティンパニの一打があった。最後の小節の1拍目で、もちろんスコアにも音符はない(赤い矢印の箇所。なお掲載したスコアは音楽之友社のもの)。当時のティンパニ奏者の吉田さんのミスでは、おそらくなく(ここではミスだと書いてしまっているが)、指揮の岩城宏之が叩くように指示したのではないかと思っている。

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 プロコフィエフ(Sergei Prokofiev 1891-1953 ソヴィエト)の交響曲第5番変ロ長調Op.100(1944)をカラヤン/BPOの演奏で。

 私はカラヤンが指揮した演奏にあまり心動かされることはないのだが、プロコフィエフの第5番については、FMで放送されたライヴ音源も含め、カラヤンのものがいちばんしっくりくる。

Prokofiev5Karajan

1/5で計算は合っているのだろうか?プーランク/子象ババールのお話

Hotaru  耳を作る人、耳の治療を受ける人
 最近になって、村上春樹の小説の文庫本を読み返していると書いたが、「TVピープル」に続き読んだのは「螢・納屋を焼く・その他の短編小説」。巻末のページに自分が鉛筆で書いた『2006.7.1』の文字が。購入日だ。

 「TVピープル」の中に収められている小説も、どれも奇妙だ。奇妙だがおもしろい。いちばん不思議なのはあいかわらず「眠り」だったが、この終わり方はどうとらえればよいのだろう?わからない。

 「螢・納屋を焼く・その他の短篇小説」は、たぶんもう何度も読んでいる。この本に収められている「めくらやなぎと眠る女」が好きなのだ。ここに出てくる耳が悪い『いとこ』がけなげで私の心になんとも言えない感情をもたらす。
 「踊る小人」も好きだ。
 今回(たぶん初めて)気づいたのだが、これは『おかしいこと』ではないのだろうか?

 耳と鼻と頭と胴と足と尻尾に分断したら、本物は1/5じゃなくて1/6になるんじゃないだろうか?
 それとも、これも何かの『からくり』が隠されているのだろうか?
 ネットで探してみたが、この点について指摘している記事などを見つけることはできなかった。

MurakamiKobito

 なお、今日は本館の記事も更新したことを、ここで唐突に申し上げておく。

 プーランク(Francis Poulenc 1899-1963 フランス)の子象ババールのお話(L'histoire de Babar, le petit elephant. 1940-45)を。

PoulencBabar

初のhitaru体験は、クラシックではないコンサート♪山下達郎コンサート

  真夏の予定が雪まつり時季に
 先週の火曜日の昼は「とある事情」で外食したと書いた
 実はその日は午後を半休にし、昼で退社したのだ。
 というのも、この日の夜は山下達郎のコンサート「PERFORMANCE 2022」があったから。昨年7月23日と24日に行われるはずだったが、山下達郎自身がコロナに感染してしまい、いったんは公演中止。その後振替公演が行なわれることが決まり、この日(と前日に)待ちに待ったコンサートが行われたのだった。

 といっても、ファンなのは妻。私は山下達郎の歌は数曲しか知らないのが現実である。それでも、おととし行なわれた配信ライヴを観て-これも妻が申し込んだのだが-けっこう心つかまれたりもしていた。

YamashitaTicket

 通常どおり仕事をしても開演には間に合うが、バタバタしたくないし、体調も万全にしておきたい(『(しも)』のこと)。なので、昼で早退したのだ。

 サツエキで妻と待ち合わせをし、赤レンガテラス地下1階の「CAFE YOSHIMI」で13時過ぎに昼食。

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 2人とも同じ「とろとろビーフの特製オムハヤシライス」にした。

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 本来なら私には「ハンバーグオムライス」のほうがふさわしいのだが、食べ過ぎになっておなかをこわしたら元も子もないので、「オムハヤシライス」にとどめておいたのだ。

 そうそう。ここのメニューにもトヨニシファームの牛肉メニューがあった。
 がんばってるなぁ。

20230207YOSHIMI4

 食事のあとはチカホを歩いて大通界隈へ。いろいろと買い物。
 久しぶりにル・トロアに行ったが、2階から上は閑散としていて商業施設とは思えない状況。店もけっこう変わっているようだ。少なくとも「いろは雑貨店」はなくなっていた。

DSC_0901 この日の会場は「さっぽろ創世スクエア」にある「hitaru」。このホールに行くのは、私は初めて。
 早めにこのビルに行き、1階のHTB入口前にあるタリーズでコーヒーを飲み、そのあと2階の「札幌市図書・情報館」に行ってみる。すごい。こんなところにこんなに充実した図書館があるなんて、なんて便利なんだろう。
 しばし本を読んで時間つぶし。
 そのあと4階のホール入口へ。

 チケットには氏名が印字されており、チケットと運転免許証を提示して本人確認。
 そのあとエスカレーターで上階の席へ。
 話は飛ぶが、行きは良いが、終演後の帰りはひどいラッシュ。どうにもならないが、これはいただけない。

 また、客席からのステージの見え方はどうなのかなと思ったが、特に不満は感じなかった。初台のオペラシティをイメージしていたが(あのホールはひどいと思う)、hitaruは悪くないと感じた(写真は翌日、「なごやか会」開始前に撮ったもの)。

 コンサートはすばらしかった(クラシック以外のコンサートにはほとんど行ったことがないので、最初はとまどった。アーティストの登場の仕方とか、休憩なしとか、あらかじめ歌われる曲がわからない、など)。
 いや、その場にいたときよりも、翌日の方がじわ~っと感動が湧いてきた。
 アンコールを含め、2時間45分に及ぶ熱演。
 70歳とはとても思えないパワフルで透った声。

 そしてまた、もうすぐ62歳になるこの私も、開演から終演までトイレに立つことなく済んだ。
 立派だった!


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