黄ばんだ紙面⑦
第6話の次は第7話である。十進法ですもの。4月4日に掲載。
伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の交響譚詩(BALLATA SINFONICA。1943)は、私が最初に『きちんと』聴いた伊福部作品。1982年にNHK-FMをエアチェックしたのだが、演奏は外山雄三/NHK交響楽団だった。演奏会のライヴ録音だったのだろうか?
もちろん伊福部作品にはもっとむかしから漠然と心惹かれていた。それは「キングコング対ゴジラ」などの特撮映画の音楽によってだが、作曲者が誰であるかは知らなかった。
だが、その半年後「ラウダ・コンチェルタータ」によって、私の音楽人生から伊福部音楽を除くことは不可能になってしまったのだった。