今日で2月も終わり。明日からは3月である。
3月と聞くと、雪もあとは放っておいてもとけるだけって意識がとても高まってしまう。
だが、それにしても4日前の朝はひどかった。私の印象としてはこの冬いちばんのひどさだったように思える。
江別は朝から猛吹雪。家の前もベランダも、おそらく市内のいたるところで吹きだまりができている。
しかも市の除雪車が出動していない。
この吹雪、午前3時ぐらいからひどくなったため除雪の出動が間に合わなかったという。そしてまた、歩道が確保できないので市内の小中学校は臨時休校になった。
私はJR北海道のホームページで電車の運行状況を調べたが、江別始発の電車は動いているようではあったが、この情報、実はあてにならないし-駅に着いたらやっぱり運休とか大幅遅れってことがある-、この吹雪の中で除雪も行なわれていない歩道を進むのはかなり難儀だ。
ということで、私は天気が落ち着くまで待って、遅刻して出社することにした(上司からは在宅勤務に振り替えてもかまわないというメールの返信が来たが、この日は出社して済ませたい仕事があった)。
9時過ぎに吹雪はおさまったので、10時15分江別始発の列車に乗るべく家を出た。
歩道にはけもの道のような道とはいえない道があったが、先人の苦労に頭が下がる思いだった。
私は平均台の上を歩くような思いで先に進んだ。
さて、江別駅に着くと、「臨時 9:31発 小樽行」の電車が、もう10時過ぎだというのにホームに停車している。それが先に出発するというので乗り込む。
10時10分ころになって発車。が、ちょっと動いただけで急停車。
「車輪とブレーキが凍結した」という車掌のアナウンスが。「これより処置します」というが、いったいどのような処置をするのだろう。
ドアも閉まったままで缶詰め状態がいつまで続くのか不安に思ったが(そういう意味では、普通列車といえどもトイレのある車両が何両目かをチェックしておくことは重要だ)、20分ほどして発車した。
途中の駅では発車の際のホームのアナウンス(自動音声)で「小樽行きのリンジが発車いたします」って言っていたが、「臨時列車」ではなく「臨時」なのね。なんだか呼び捨てみたいでかわいそうな扱い……
2番じゃダメですか?←全然かまいません
さて、今度は札幌駅に着く直前で電車は信号で停止。
入線する1番ホームに電車がいて、空くのを待っているという。
この間にまた車輪とブレーキが緊密度を増してしまったらどうしようと、私は気が気でなかった。
しばらくして「2番ホームに変更となります」とアナウンスがあり、発車。よかったブレーキが癒着していなくて。
乗っていた電車が2番ホームに到着したときには、1番ホームに誰も載っていない「小樽行」の電車がまだ停まっていたが、見た感じしばらくは居なくならない感じだった。
改札を出ると、そこには驚愕の掲示が。
なんと江別方面は15時まで、江別より先の岩見沢までは18時まで除雪のため全列車運休と書いてあるではないか!行きは良いよい(良くはなかったけど)、帰りは怖い(いや、帰れないかも)だ。上司のご好意に甘えて在宅勤務にすべきだった……
とはいえ、15時までなら帰宅時間には江別行は当たり前に動いてくれるだろうと、このときは楽観的に思っていた(JRを信じれば、誰もがそう思うだろう)。
私はついでに東急百貨店に寄って、弁当を買って(もちろんイモはナスにチェンジ)、会社に向かった。このときは、朝のダイヤの乱れがさらなる悲劇の序奏に過ぎなかったなど思いもよらなかった。……来月に続く
(1881)。