おととい書いたように、私の悲しい過去のいきさつに耳を傾けてくれた歯科医師は、話を聞き終えると「最初に歯周ポケットの深さを調べますね」と、実技に入った。
あの、歯と歯ぐきの間を針みたいなものでつつく(見たことがないのであくまで想像だ)検査だ。
あの、歯と歯ぐきの間を針みたいなものでつつく(見たことがないのであくまで想像だ)検査だ。
医師が「3、2、2、2……」と言い、それを歯科衛生士さんが書きとめる。
すると1か所だけ7という深い場所があった。左の奥歯、奥から2番目の歯だ。
名古屋駅前の人ごみで
そう、名古屋で氷山係長たちとつぼ八に行くときに、珍しいのでオディールさんにツンツンと触ってもらうほどひどく腫れた箇所で、その後も、あのときほどひどくならないものの、ときおり腫れ気味になって痛むところだ。
名古屋の歯科ではここに手をつける前に大阪に転勤になった。
大阪の歯科でもこの箇所のことを告白したが、ここよりも入れ歯を作ることの方が優先だったし、なにより大阪の医師は、ここに関してはレントゲンを見るとブラッシングをきちんとしながら様子を見ていけば良いと思うと言っていた。
でも、この日の検査ではここだけが突出してポケットが深い。
他が改善されていることにも驚きだが(電動歯ブラシの効果としか思えない)、大阪の医師のような楽観視をこの医師はしていないことが、なんとなく感じ取れた。いや、名古屋の歯科医院でも問題視していたところだから、2対1で大阪の医師が不利な状況に追い込まれた形だ。
緊張のあまり意に反して動きそうなんです
さて、ちくちく突き刺し検査の次は、口の中全体のレントゲン写真(パノラマ)の撮影。
動かないようにしてくださいと衛生士さんに言われると、逆に体が震えてしまいそうな感覚に襲われる。困ったものだ。
そして写真が出来上がった(って、むかしのように現像するわけじゃないけど)……続く
ところで、なぜ今日はサボテンの写真なのか?
あなたは私の口の中を写した写真と私のウチの和室でひっそりと暮らしているサボテンの写真のどちらを見る方がマシ?
でしょう!
イボ(枝)があのときよりまた少し大きくなったような気がする。