昨日、玄関に《お飾り》をつけた。
なぜなら29日に飾ると“苦しみ”に通じるから避けた方がいいし、31日は『一夜飾り』になるので良くないと言われるからだ。
じゃあ、なぜ『一夜飾り』はダメなのか?
いくつかの説がある。
たとえば、葬式も『一夜飾り』となり、それと同じになるから避けるべきだという説。
あるいは、正月の神様(歳神様)をお迎えするにあたり、たった一晩しか飾らないのは失礼だという説がある。
が、どうも私を説得するには決定打に欠ける。人間さまがテキトーにこじつけた感がひしひしと伝わって来るからだ。
そんなときに、「なるほど!」と思わせる説に遭遇した。
その家の事情を後任に引継ぐ
それは、“新しい年の歳神様は31日の早朝にその家を訪れる”説である。つまり、31日の昼にちんたらとお飾りを飾っても、時すでに遅しってわけだ。
まだ飾っていないそこのあなた!残念でした……
でも、じゃあなんで31日の早朝に来るのか?元日の朝ではないのか?
なんでも、今までの(今年の)歳神様は元日の午前零時に帰ってしまうという。
新しい歳神様と交代する前に引継ぎが行なわれるが、そのために新しい歳神様は31日の早朝にやって来るんだそうだ。
って、ここでいきなりビジネスっぽく《引継ぎ》なんて言われると「はぁ~っ?」って悪態もつきたくなるが、見た人もいないくせにそういうことになっているらしい。だが、そのとき(31日の早朝)に門松とか松飾りがないと、「この家は私を迎える気がない」と、大人げなくプイプイしちゃって帰っちゃうのだ(この1年いままで居た歳神様は後任が来ないまま寂しく帰るってことになる)。
ということで、『一夜飾り』はダメってわけなのだ。
が、ここで困った問題が。
30日に飾ったわが家には、すでに先ほどあたりに後任の歳神様がやって来られて、真剣に引継ぎ中。と思いたいところだが、旧暦では30日が大晦日。だから30日に飾っても、やっぱり『一夜飾り』って話もある。
こうなると、28日以前に飾るべきという早割みたいな話になって来る。
はいはい。
誰も神様とお話ししたこともないのだから、神様を讃える気持ちさえあれば一夜でも29日でもよいってことにしませんか?(賛同を求む)
そこのあなた!今日でも遅くないですよ(って、今日もまだお店ではお飾りを売ってるわけだし)。
合唱とオルガンのための作品である。
スパイサー/フィンジ・シンガーズの演奏で。
1996年録音。シャンドス。
こちらでは新年の新作入荷!
ところで今日のタイトルを見たあなたは、私がついぞ致命的に調子が悪くなったと思ったかもしれない。
でもそうではないのだ。
昨日、こんなメールが届いたのだ。
まったくもって、アホなミサコである。
では、広大な読者のみなさん、今年もありがとうございました!良い年をお迎えください!