新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は江別市「らーめん しょう」の味噌ラーメン。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2019/10

「花咲くMUUSAN邸ぃ~」2019.10.25♪ヴァインベルク/黄金の鍵

  冬の到来は遅れ気味?
 今年は冬の到来がやや遅れ気味なのだろうか?
 すでに寒いことは寒いが、思ったほど気温は下がっていない。

 そのため、庭ではまだ花を咲かせている、いやそれどころか出来の良いつぼみまでまだ準備してくれているバラの株がいくつかある(もちろん「もう今年は終わったよ」という株もある)。

  グリーンスリーヴズ
 このバラは地味な存在ながら、花色の変化が楽しめる。

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  イエスタデイ
 このバラはローズヒップも楽しめる品種。

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  つるアイスバーグ(つるシュネービッチェン)
 わが庭では唯一純白な花をつけるバラ。

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  ゴールデン・ウィングス
 まだ開ききっていない状態。
 
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  真宙(まそら)
 今年の春に導入した品種。
 いまになって、ようやくそれらしい花をつけてくれた。
 下向きに咲くのでなかなか花の姿をはっきりと目にできないシャイなやつである。

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 開き切ると、咲きかけとはまた違った雰囲気に

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  メニー・ハッピー・リターンズ
 今年はこの株がとても多くの花を咲かせ続けてくれている。
 いまもつぼみがたくさん。
 私にたくさんのハッピーが訪れる予兆ならうれしいのだが……

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 LOTO6を買い続けて〇〇年。

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 1等じゃなくていいから、たとえば『三越の大黄金展』の『特別提供品3点セット』が買えるぐらいの金額がそろそろ当たるといいなぁと思っているわけで……

WeinbergSym12 ヴァインベルク(Mieczyslaw Weinberg 1919-96 ソヴィエト)のバレエ組曲「黄金の鍵(The Golden Key)」第4番Op.55d(1954-55/1964。全8曲)。

 ヴァインベルクはショスタコーヴィチの親友だったそうで、その作品にはショスタコの影響がみられるという。

 このバレエの筋を私は知らないし、このバレエ音楽から作られた組曲が何番まであるのか、私にはわからない。

 ランデ/サンクトペテルブルク交響楽団の演奏を。

 2012年録音。NAXOS。

+151円しちゃった10月25日♪スボボダ/シーズンへの序曲

20191025CTSRMN  これから出発、じゃないのでライスをプラス
 昨日、そして今日は札幌の本社でいくつかの打ち合わせがある。
 私は先週の金曜日-この日は『即位礼正殿の儀』に出勤した代休であった-のアサイチの便で新千歳へ。

 飛行機は遅れることなく10時30分前に到着。
 私はその足でターミナルビル3階のフードコートへ。お気に入りの『ちとせラーメン』の『しょうゆラーメン』をいただくためである。

 朝食抜きの《ブランチ》なので、自分に甘く、ライスもつけることにした(搭乗前なら、食べ過ぎによる腹痛のリスクがあるので、これは絶対にしない行為だ)。

 写真付きメニュー表ではライスは150円と表記されていたが、会計するとレジには151円の数値が。
 たまたま1円玉1枚が小銭入れに入っていたので、キャッシュレスでないにもかかわらず会計はスムーズに終了した。

 もちろん文句のつけようがない味。
 幸せなひとときであった。

  なぜか歩行が不自由に
 そのあと『快速エアポート』と『快速いしかりライナー』を乗り継ぎ江別駅へ。
 家まで歩いている途中に、急に太ももに痛みが。
 ちょっと歩くのがつらかったが、なんとか家に到着。

 あとでネットで調べると『閉塞性動脈硬化症』なんていう恐ろしいことが書いてある(足の動脈硬化)。でも、それなら両足同時に来るってことはないような……
 エコノミー症候群?
 それともラーメン+ライスのせいか?

 で、昼寝したあと、車のタイヤ交換(いうまでもなく夏タイヤからスタッドレスタイヤへ、だ)。
 つまり、タイヤ交換の作業ができるほど痛みはやわらいだってことだ。

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 このタイヤ、4シーズン目になる。
 今シーズンはまだ大丈夫だと思うが……

Svoboda スボボダ(Thomas Svoboda 1939-  チェコ→アメリカ。スペルからすると「スヴォボダ」の表記の方が適切かもしれない)の「シーズンへの序曲(Overture of the season)」Op.89(1978)。

 この曲はすばらしい。
 私がどこでこの曲を知り、ディスクを探し求め、ようやく再会できた涙なみだの物語については、こちらをご覧いただくとして、でもこのディスクは廃盤である。

 さて、ワイパーも冬用に交換し、そのあとはもう限界だろうと思い、家庭菜園のニンジンを土から抜いたが、なんでこんな形なの?
 まるで蕪のようだ。

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 でも、味はしっかりとニンジン本来のものだった。
 

日本産の原産国は?♪外山/Sym1

  日本産原料なのに輸入品
 少し前に、いざ何かあったときのための買い置き用として買ったさばみそ煮缶詰。

 日本産さばを使用してある。

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 う~ん、「感じる、感じる、安心感じる、サァバー」(もう多くの人が覚えていないけど、小柳ルミ子が歌うヤクルト・ジョアのメロディーで歌ってみよう!)、である
 
 ところが、、、

SabaCan20191013b

 原産国はタイ?

 意味ワカリマセン……

 日本で獲れたさばをタイに運び、それを缶詰にしてものを輸入したってことなの?

ToyamaSym  さばは帰国したことになるのか?
 今日の気分は、外山雄三(Toyama,Yuzo 1931-  東京)の交響曲「帰国」交響曲第1番)(1965-66/改訂'78)ってとこかな……
 いや、実際には聴かない(あまり聴く気になれない)けど。

 曲についてはこちらを見てね。

 外山雄三/東京都交響楽団の演奏で。

 2000年ライヴ録音。fontec。

 ところで、話は179°くらい変わるが、大阪のマンションの部屋にある、ばっつり切ったあのオリーブの木。途中、あんな状態からこんな状態になり、いまはこうなっている。

20191022Olive

 つまり、いたって元気ってことだ。

子どもの運動会の日でもないのに朝からから揚げたいへんね♪尾高尚忠/fl協

20191017_711Sabab  お姉さんはいなかった1週間前
 先週の月曜日。

 私はいつものように、昼食用の弁当を買うためにセブンイレブンに寄った。

 実は、最近はローソンに行っていない。
 あの疲労のどん底にあるような女性店長(美人系だと思う)のかげろうのような力のない笑顔を見ると、そりゃたまにはちょっとは元気さを感じる日もあるものの、パワーみなぎるなんて姿を私は目にしたことはなく、いずれにしろこっちはいたたまれない気持ちになってしまい、朝から自分の(見せかけとはいえ)元気も昇華しそうになるので、足が遠のいているのだ。

 で、セブンイレブンの、ひどく元気ってわけではないが、声に張20191017_711Sabaりと透明感のあるアルバイトのお姉さん-年のころはハタチ前後ってところか-の姿はなく、中年の、浅黒い顔色の、しかし不健康ってわけではないものの、でも夕方になってもなかなか部屋の電気をつけないで薄暗い中で生活するのが好きだって感じのオジサン店員がいた。

 この人が店長なのかと思っていたが、名札には《店長》の文字がなく、まぁ、そんなことはどうでもいいとして、私はこれで何回目になるかわからないが『天然ぶり照焼き幕の内』を買った。
 隣には『さばの塩焼き幕の内』があった(この商品はけっこう前からある長寿商品だ。写真は以前買ったときのもの)。

  火曜日はあのとき買った富良野の味
 『即位礼正殿の儀』があった日は午後から出かけたが、昼は自室であのときに買った『JAふらの』の『ビーフハヤシ』。海外2世の日本人のようだ(ビーフ林)。

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 このハヤシ、レトルトとしてはなかなかのお味だった。

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 尾高尚忠(Otaka,Hisatada 1911-51 東京。忠明さんのお父さま)のフルート協奏曲(1951)。

OdakaFlcon 1948年に作曲したフルート小協奏曲を改作したものだが未完に終わり、林光が補筆完成した(詳しくはこちら)。

 吉田雅夫(fl)、岩城宏之/NHKsoの演奏で。

 1961年録音。キング。

 と思ったら、廃盤でした。
 ごめん……

 ということで、話の続きを ↓

  連続摂取にはアレルギーのリスクが(?)
 水曜日。
 私はいつものように、昼食用の弁当を買うためにセブンイレブンに寄った。

20191003PL その店の、ひどく元気ってわけではないが、声に張りと透明感のあるアルバイトのお姉さんの「いらっしゃいませぇ~」っていう声が、店内に入ると聞こえ、続けて特に私をターゲットにしているわけじゃないだろうが、「『ななころ』揚げたて出来上がりましたぁ~』と言った。

 このとき店内には3人の客がいたので、その売り込みの声は私にも3割3分3厘の率で向けられていたことになるのだが、まさか私がそれを買うわけにもいかず(これから遠足に行くわけじゃないのだ)、とりあえずは弁当の棚のところに行くと、『さばの塩焼き幕の内』と『天然ぶり照焼き幕の内』が並んでいた。

 並んでいたが、さすがにこの日はどちらも手にする気が起きなかった。
 これまでどちらの弁当も、食べる前からすでにすべての味がわかるくらい食べている。
 『さばの塩焼き幕の内』を買って食べると、そろそろサバによる蕁麻疹が出そうな予感がしたし、『天然ぶりの照り焼き幕の内』を食べたら、天然ぶりアレルギーになりそうな気がしてきたのだ。

 かといって、ほかに幕の内系の弁当はない(いま棚にあるのは前日からの繰り越し在庫で、まだ朝の入荷前。そのため、種類豊富には並んではいないのだ)。

 と、その横に『鶏めし』があった。

20191023Tori

 すっごく気乗りしたわけじゃない。だって、おかずのバラエティーさに欠ける。っていうか、おかずがない。
 でも、今日はこれしかないと、買った。

 あのお姉さんも最近では、勤勉にセブンイレブンに通う私のことを覚えてくれているらしく、いつもレンジでの温めをお断りするので、「温めはよかったですよね?」と聞いてくれるようになった。
 今後、もし温めてほしいことがあったとしても、「はい、温めはけっこうです」と言い続けなくてはならないと、私は決意している。

 さて、その『鶏めし』だが、ふたを開けると見た目がいかにも貧相なのである。

 そして、この『鶏めし』は私が愛好する《鶏の炊き込みご飯》ではなく、もちろん鹿児島の鶏飯(けいはん)では全然なく、ご飯の上に並べられた藁のような鶏は、焼いたものではなく揚げたものである。

 なんだか『チーズ鱈』のタラのすり身シートを食べているような感じだ。
 とても満足感に乏しい昼食に終わった。

 これならおにぎり2個と(昼には冷めるが)揚げたての『ななから』3個にすればよかったかもしれない。

 それにしても、朝の7時ころから唐揚げを揚げるなんて、なかなか大変なことである。

人でごったがえのなか、ホームレスは静かに座っていた♪大栗/大阪狂詩曲

20191022Namba1  日程を組んだときには平日だったんです
 『即位礼正殿の儀』が行われた10月22日。
 東京は雨だったが-といっても、神聖的に晴れ間が出て、虹がかかったそうだが-大阪は曇りときどき晴れ。
 そんななか、私は午後から仕事に行った。

 仕事といってもいつものようなオフィス・ワークではない。

 この日は私が帯広勤務時代にお世話になった十勝管内の取引先の会社の社長をはじめとする役員の10数名の方々が、研修で大阪を訪れることになっていたのだ。

 この研修が企画されたときには、まだ10月22日が祝日となるとは決まっておらず、研修が祝日に重なってしまったということだった。

 午後、私が向かったのは難波の某ホテル。
 一行はここに泊まるのだが、このホテルの会議室で、私は当大阪支社の概況と近畿・中四国エリアの情勢について説明することを頼まれたのだった。

 当支社は大阪駅の近くにある。
 そしてまた取引先もミナミの方にはあまりない。 
 ということで、私は久しぶりに難波の地を訪れた。

 土地勘があまりないので早めに行く。そしてひっどい人ごみの中、タウンウォッチをした。

  あぁ、ロゴを見るだけで鼻腔にあの香りがよみがえる
 上の写真は道頓堀の、あの有名なグリコの看板。

 その先の方には『びっくりドンキー』が見える。

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 あぁ、ドンキーのハンバーグが食べたい!(このとき時刻は午後3時。おやつがわりに、っていうのは全然無理)。そしてまた、ここもよく映ることが多い『かに道楽』。

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 おぉ!南海なんば駅。

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 高島屋とともに、なかなか荘重な建物だ。

  雨は浸み込まないのだろうか?
 そして南海なんば駅のさらに先の方に行くと、モダンな雰囲気は弱まった。そこでこんな看板を発見。

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 いまどき、100円のロッカー?
 角を曲がると、ありましたありました。
 むかし駅の構内なんかでよく見かけた絶滅型のコインロッカーが、ほぼ野ざらし状態で。

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 でも、看板があるってことは、きちんと機能しているんだろう。
 いや、これだけいろいろ注意書きが書かれているんだから、間違いなくバリバリの現役だ。
 同じ間口なのに、200円の価格設定となっているロッカーがあるのが不思議ではある。

20191022Namba6b

 このロッカーがあるあたりが《俗》の世界だとしたら(ホームレスの姿が目立った。彼らは目の前を行き来する人々の喧騒をよそに、歩道の端にぼーっと座っていた)、こちら(なんばパークス)は《聖》、と言えはしないだろうが、小ぎれいなのは間違いない。

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 さて、私の説明は無事終了。
 社長さんはもちろんだが、ほかにも顔なじみの人も何人かいて、そのあとお招きいただいた懇親会も《十勝の話題》で盛り上がった。

OhguriNAXOS 大栗裕(Oguri,hiroshi 1918-82 大阪)の「大阪のわらべうたによる狂詩曲(Rhapsody on Osaka Nursery Rhymes)」(1979)。

 大栗についてはこちらの記事をご覧いただければと思っとるわい。

 下野竜也/大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏の。

 2000年録音。NAXOS。

 ただ、せっかく大阪に来たのに(大阪に来るのは初めてという人も半数以上いた)、なぜか九州料理の店だった……
 

夜に働く自動車は、昼は駐車場でzzz♪リュリ/宮廷バレエ「楽しみ」

20191019FukuokaTW_sub02  姫ちゃん
 チェックインしたあとの話と前後してしまうが、担々麺を食べたあとに街の中を散策(注:今回の出張の主要業務があるのは日曜日)。
 にしても、西縦ホテルは会員様にならない一般庶民は、16時までチェックインできないのだ。今回、15時過ぎにフロントに行ったとき、「いまここでご登録いただきますと、すぐにチェックインできます」と笑顔で言われたが(会員になるには1,500円必要)、いまどき16時チェックインっていうのがフツーじゃなくね?
 で、1,500円払って1時間早く部屋に入ったところで、割に合わない。そもそも私はふだんは西縦ホテルを利用することはほとんどないのだし……

 そんなこともあり、昼食後散策しチェックインしようとしたが拒絶され、再び流浪の民となったのであった。

 福岡と言えば屋台が有名。
 といっても、私は15年以上前に一度利用した(福岡支社の人に連れて行ってもらった)だけである。どうも私はこういうのは落ち着かなくて苦手。トイレもすぐそばにないし……

 街をふらついていて新鮮だった光景は、その屋台たちが体を癒すように駐車していた姿。
 そりゃ昼はどこかに停めておかなきゃならないのは、考えてみれば当たり前のことなのだが、北海道ではなかなか見られないものだ。

  祝 めでたい
 ここは櫛田神社というところ。

 近くお祭りがある準備なのかどうかはわからないが、灯明(?)がたくさん並べられていた。
 写真に撮ったのは地面に並べられたものではなく、境内に置かれていたものである。

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  人手不足のボンジョルネ
 『中国宮廷式』というのが、私の興味をそそる(いえ、行きませんって!)。
 けど、『台湾式エステ』とも書かれている。中国と台湾……政治的なトラブルに巻き込まれないのだろうか?

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 不思議な運命をたどったリュリ(Jean Baptiste Lully 1632-87 フランス)の宮廷バレエ「楽しみ(Les plaisirs)」LWV.2(1655)。

 マロン/アラディーア・バロック・アンサンブル他の演奏を。

 1996年録音。NAXOS。

  みっちゃん
 “欲情”ではない。浴場会館である。

 でも、どう見ても、ここに浴場があるとは思えない。
 浴場組合みたいなものの会館ってことか?
 そもそもまだ使われているのだろうか?

 そしてこんなところにも、昼寝中の屋台が。

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  ガラスの向こうには『バイタリス』
 その近くには韓国から難癖をつけられそうなお店が。

 
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 小さなショーケースには、料理のサンプルではなく、懐かしい品々が。
 どういうコンセプトでこのような飾りにしているのかわからないが、道行く人の足を停めさせるインパクトはある。
 戸に貼ってあるFantaのステッカーも相当なレアものだろう。

 今日はアサイチで髪を切りに行ってくる(ってことは、いま私が居るのはアウェイじゃなくてホーム)。

お花のなかにお顔が?これって心霊絵画?♪クープラン/第25組曲

  お部屋でくつろごうとしたそのとき……
 3年ぶりの福岡

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 今回泊まったホテルは、アッパとは別の全国チェーンのもの。

 部屋の造りや設備の配置は、典型的な西縦ホテルのもの。
 そう。今日泊まるのは西縦ホテルなのだ。

 他の場所で西縦ホテルに泊まったときのことはあまりよく覚えていないが、今日泊まる部屋の壁にはけっこう大きめな絵が飾られていた。

 上着を脱ぎ、やれやれとベッドに腰を下ろした。
 正面からでは気がつかなかったが、やや斜めから見ると、その絵になんかいやなものを認識してしまったのである。

 それはこれだった!

20191019Picture

  偶然か?それとも作者のいじわるか?
 いや、もちろん偶然であろう。
 が、気になり始めるとしょっちゅう目が行くものである。
 むかし住んでいた、古い借家の天井近くの梁にあった節が、顔のように見えたことを思い出した。

 この絵の裏に何かが隠されていたりして?……
 そう思うのは、人間の自然の心理。

 だがその絵は、ただかけられているのではなく、きちんと壁に意外としっかりと張り付けられていた。

 いや、よかった。
 簡単に絵が壁からはずせて、そこには“南無阿弥陀仏”と書かれたお札が、、、なんて目に遭わなくて(世の中「知らぬが仏」という、とってもすてきな教えがあるではないか!)。

 いずれにしろ、便器の中に花があってもいいが、花の中に顔があるのは、やっぱり好ましくない(便器の中に顔があるのも同様だ)。

CouperinOrdreCompBaumont クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「さまよう亡霊たち(Les ombres errantes)」。
 「第25組曲」(全5曲)の第5曲である。

 ボーモンのチェンバロ演奏で。

 1991年録音。Warner。

 でも、私は朝まで快適に眠れたことをご報告しておく。

 そうそう、最近このブログよりも、旧館(登記上の本館)の方がアクセス数が多い。
 これまた怪奇現象といえるだろう。
 

博多で食べてみたいものと言えば……♪伊福部/交響ファンタジー

20191019JR_Hakata  地上と地下の落差
 福岡を訪れるのは3年ぶりである。
 前回は中部セントレア空港から飛んで、福岡空港の中にある喫茶店的な店でカレーライスを食べた。

 今回は新幹線で博多駅に着いた。13時ころのことである。
 さて何を食べようか……

 駅に直結している何とか地下街に行ってみる。

 駅の中は人がひどく多く混雑しているのに、この地下街は人影まばら。
 お店も、どうも入る気になるようなものがない。
 昼は営業していない店もあるようだ。

 私は、また駅の1階の混沌とした世界に戻ることにした。

  ゴマがおれを呼んでるぜ!
 すると、何とかいう駅直結というか駅そのものというか、そのビルに『四川飯店』があることを発見。

 その瞬間、福岡だから、博多だから、名物の……なんて概念は私の中から消え(いや、最初っからなかった)、にわかに『四川飯店』の『担々麺』が食べたくなった。

20191019ShisenHanten

 幸い、タイミングよく、すぐにテーブルに案内された。
 担々麺を単品注文。税込900円。

20191019Tantanmen

 うん、うまい!
 安定している『四川飯店』の味だ。

 だが、札幌の『四川飯店』(ガーデンパレスの方。ESTAの『四川飯店』はいまは陳健一系列ではない)よりも、スープがあっさり。というか、ゴマの風味が乏しいような……
 でも、食べたいものが食べたいときに食べられて、とても満たされた気持ちになれた。

 ところで、福岡といえば、そのむかし『空の大怪獣・ラドン』が現れた町だ

IfukubeCyu 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「SF交響ファンタジー第2番(SYMPHONIC FANTASIA No.2)」(1983)。

 「SF交響ファンタジー」についてはここいらの記事なんかを見ていただきたいのだが、この第2番の最後の方で『空の大怪獣・ラドン』のメロディーが4小節ほど登場するのである。

 広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団の演奏を。

 1995年録音。ファイアバード(キング)。

 なお、夜は名物料理の『ごまさば』を食べた。一切れだけだけど。

サッポロはあまりに遠し♪JSB/フランス風序曲

NaeboSTA_old  結構名物だったんです。この看板

 この看板は、旧苗穂駅の駅舎の壁に掲げられていた看板である。
 とはいえ、駅の正面側ではなく裏側、つまり列車に乗っている人たちが車窓から見えるように掲げられていたのである。

 旧苗穂駅の周りは商業施設はほとんどないし、通勤客が集まるような住宅地もないので、駅舎の正面に取り付けたところで、あまり見る人がいなかったのだろう。
 逆に次々と通る列車の乗客の目に訴えるところは、なかなか考え抜かれたものに、今になって思う。

 で、フランスが遠いのは世界地図を見るまでも、あるいは地球儀を回すまでもなく遠い。

 が、もっともっとリアル感を伴って遠くなったのがサッポロなのである。江別市民の私(ただし、現在は寓居住まい)にとっては……

  旅どころか用足しでさえ……
 この10月1日からJRの運賃が上がった。
 消費税アップ見合い?いえいえ、奥さま、とんでもない!

 江別駅から札幌駅までの運賃はそれまで450円だった。これでも普段使いするには十分に高いと思う。いや、高いと断言できる。
 しかし、利用者が少なく赤字に喘ぐJR北海道のことを思うと、利用者としても高くたって負担しなくはならない、それはある意味義務である、という思いを持つようにして、文句も言わずに耐えてきた。

 ところが今回の値上げで片道が540円となったのだ。
 一挙に90円アップだ。1.2倍の値上げなのに、軽減税率がどうのこうのほど話題にならないのが不思議なくらいだ(江別市民としては)。

 エアソウルが大阪⇔ソウル間で、往復1,000円というチケットを販売したというではないか!
 それはそれは馬鹿げた価格設定ではあるが、でも一時的なことにせよ、札幌を往復するほうが高いのだ。

 往復1,080円となると、休日に「ちょいと大丸に買い物に」なんて、気軽に行けなくなる。
 行ったとしても、昼どきはコンビニでおにぎりを買って、駅前広場でハトに囲まれながら落ち着かない昼食ってことにしなければならないだろう。

 いや、そうはしたくはないが、夫婦2人なら、駐車場代がかかることを考えても、自家用車で行ったほうが安くつく。
 となると、年をとっても免許を返納したくなくなる。
 つまり札幌近郊の市や町の免許返納率も低下する恐れがある。

 なんとかならんものだろうか……

BachItalianApex バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「フランス風序曲(パルティータ)(Ouverture(Partita))」ロ短調BWV.831(1734?)。

 「クラヴィーア練習曲集第2部」に収められている。

 ロスのチェンバロで。

 1988年録音。apex(原盤:エラート)。


 JR北海道は値上げによってあえて客離れを狙い、それではごきげんようと、廃業する気でいるんじゃないだろうな……

AYAKOがkAYAKOに下した天誅は……♪スクリャービン/Sym2&3

MiuraHatenakiOka  後半はペースアップで読了
 このあいだの土日に福岡に出張(福岡でのたいしたことない話は、また今度)。
 行きの新幹線の車内で「果て遠き丘」を読了した。

 とにかく、私はここに出てくる香也子の性格の悪さにイライラしまくって、血圧も上がりがち。読み始めると腹が立つので遅々として読み進めなかったのだが、後半に入るとがぜん読み進みたい気持ちが強まった。

 なぜか?
 この性悪女(しょうわるおんな)に最後、どんな罰が下されるのか、それが楽しみになったのである。

 どのようにして人を傷つけ、人を不幸にさせるか。そう考える時が、香也子の人生では最も充実した時なのだ。

 そして、

 相手が傷ついていればいるほど、香也子は満足なのだ。

ってヤツなのだ。

 こんな人間が満足したままの人生を歩んだとしたら、旭川の街はおしまいではないか!

 ところで、私が言うまでもなく、三浦綾子の多くの作品-といっても、私が読み終えたのはまだ数作品だが-に登場する人物たちは、聖と俗の拮抗あるいは対決の構図をとる。

 聖なる人は必ずしも俗(というよりも悪)と対峙しようとするわけではないが、俗(悪)はとことん聖なる人を攻撃する。
 それは「氷点」でも「裁きの家」でもそしてこの「果て遠き丘」でもそうだ。

 「果て遠き丘」の登場人物の中では、特別に際立って香也子は悪魔的存在だが、

 人を傷つけることだけにしか、生甲斐を見つけることのできない香也子の生き方が、恵理子には悲しかった。

と思う、姉の恵理子は聖人なのである(興味がある方は、この小説の登場人物を聖チームと俗チームに分類してみよう!)。

 わが妹ながら、香也子の行動は恵理子には悲しかった。人間にもにせ物と本物とがあるのだと、恵理子はいいたいような気がした。真実をもたぬ人間は、にせ物なのだといいたかった。

 「だったら強く言ってよ!」って私は聖なる恵理子にもいらだったのだが……

MiuraMichi  鏡に映った香也子は綾子?
 香也子にはモデルとなった人物がいると、私は読み始めてすぐに感じた。
 それは作者自身である。

 三浦綾子の自伝「道ありき 青春編」に、こういう記述がある。
 

 わたしには妙な癖があって、人と仲よくなりたいと思う時には、子供のように喧嘩を売るのである。


 ……

 ところで、いったいわたしとはどんな人間なのだろう。とらえどころのない夢のようなことを考えている、甘い、そして不良がかった、そのくせ清さへのあこがれを捨てられない、でたらめな女だ。人生への善意と積極性を持つ大正生れのロマンチスト。いつも泥沼にバタバタしてるような汚れた女。この世に「いてもいなくてもいい」ではなく、いないほうがうるさくないといいたいような女だ。
 「あなたの行く所、必ず風が立つ」
 と誰かが言った。そしてそれが、ちょっとご自慢でもあった愚かな女。


kAYAKO ただ、もっとすごい『証拠』があった。
 だが、このことについてはツイッターで教えてもらうまで、私はまったく気づかなかった。
 
 KAYAKOから頭のKをとればAYAKO……

 確かに香也子という名前はそうそう一般的ではない。が、このからくりのための命名だとすれば、なるほどと思う。

 作者はこのどうしようもない(でも自分の分身のような)女に、自分の名を暗号として忍ばせていたのだ。バッハとかショスタコとかシューマンみたいね。

 『とってもいいこと』を教えてくれたツイッター上の橋宮香也子さんには心よりお礼申し上げたい(「お礼の言葉だけじゃいやよ。じゃあ、香也子にお家を建ててほしいわ」とか言われそうだが)。 

ScriabinBrill では、今日のところはスクリャービン(Alexander Scriabin 1872-1915 ロシア)の交響曲第2番ハ短調Op.29(1901)と交響曲第3番ハ長調Op.43神聖な詩(Le divin poeme)」(1902-04)。

 第3番の方はこちらの記事を、また根拠なく「悪魔的な詩」と命名されむかしはその通称で呼ばれることもあった第2番はこちらをご覧願えればと思う。

 私が聴いているインバル盤やムーティ盤は廃盤。
 ここでは私は聴いたことがないが、いまが旬のペトレンコさまのディスクをご紹介しておく。

 でもなぁ~。
 私は香也子にはもっともっと強い天罰を与えてほしかった気がする(そんな私も俗中の俗)。


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