新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2019/07

牛に殺されかかった話←自分が悪いんだけど♪サティ/天国の英雄的な~

Satie  江坂の東急ハンズになかったことで、なぜか優越感
 梅田の大丸の中に入っている東急ハンズで「天青石」を買った日の夜は、地下鉄御堂筋線の江坂駅(吹田市)近くで取引先の方々と食事をした。

 その取引先が江坂駅の近くにあるからだが(言っておくがダスキンでもエースコックでもない)、江坂は私がいまから15年ほど前に大阪勤務していたときに住んでいたマンションの最寄り駅。つまり江坂の住人だったのである。

 取引先の方が「暑気払いしましょう。希望はありますか?」と言ってくれたとき、私は「ぜひ、江坂の大同門で」とお願いした。
 前に住んでいたとときに、いつも見かけていたのに一度も利用したことがなかったからだ。

 こうして、この日は江坂の大同門で焼肉&ビールそののちハイボールということになった。

 会食開始の前に、江坂の東急ハンズをのぞいてみた。
 が、ここのハンズには鉱物も化石も置いてなかった。梅田の店に立ち寄るというアイデアを思いついた自分を誇りに思いたくなった。

20150606Shimizu  予想に反してのどを通過せず
 さて、この日は皆の年齢的な事情もあって、赤身肉主体で注文。食事はおいしく、そして楽しく進行した。
 後半になって出てきた肉。そのなかにちょっと厚めで硬めの赤身肉があって(部位の名は忘れた)、私はそれを口に入れたのだが、なんせ奥歯が1本欠損している身。あまりよく噛めなかったが、まっ大丈夫だろうとそのまま飲みこんだ。
 すると全然大丈夫ではなく、かつて経験したことのない苦しさ。喉つまりしたのだ。
 かつてイカの刺身を噛み切れなくて飲み込めなかった経験はあるが、飲みこんだものが引っかかったことの記憶はない。

 飲み込めないし出せもしない。もちろん声も出せない。出るのは涙だけだ。
 きれいな状況にはなりそうもないので、おしぼりを口に当て周りに気付かれないようにする。

 一瞬、天井が開いて天国への階段が現われたように見えた。
 年寄りが餅をのどに詰まらせて死ぬという状況がわかった。けど私は、餅と違って粘りのない牛肉で死の淵をさまよっているのだ。

 次の瞬間である。吐き気がして、オエっとでき、肉片(というかほとんど最初のままの大きさ)がおしぼりに吐き出された。ゲロゲロとなるのではなく、その肉だけで収まったのも幸いだった。焼肉テーブルの前で嘔吐したら、どんな結末になるのか、想像しただけでもそら恐ろしい。

 あー、苦しかった。
 これから硬めのものを食べるときはうさぎさんのように前歯でよく噛み噛みしたうえで、残り少なくなっている奥歯にバトンタッチするように心がけよう。

 サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)の「天国の英雄的な門の前奏曲(Prelude de la porte heroique du ciel)」(1894)。

 ジュール・ボアの戯曲のために書かれたピアノ曲である。

 レーウの演奏を。

 1974年録音。フィリップス。

 このときは(つまっている最中に気づいた人がいたかどうかはわからないものの)周りに人がいたからいいようなものの、自室で一人のときになんか詰まらせたら本当に窒息してしまうかもしれないのだ。
 そう考えると恐ろしい。

美しい石を見て美しい私が美しい声で歌う♪GM/大地の歌

Erde  そっか、大阪にもあるんだった!
 先々週の北海道横断出張の最終日に札幌に着き、空き時間に東急ハンズに行き、タイミング良く『鉱物&化石フェア』(勝手に命名)が開催されていて、欲しかった「天青石」があったものの、私の基準で手ごろな値段で素敵な輝きを放っているものがなく、あきらめたことはすでに報告した

 大阪に戻って来て、そういえばかつて梅田の紀伊國屋書店でも鉱物を売っていたことがあったなぁ。いまは夏休み時期だからフェアをやっているかもと思い、足を運んでみた。

 やってなかった……

 と、そのとき私の頭頂に静電気が走った。ひらめいた!
 そう。考えてみれば大阪駅前の大丸の中にも東急ハンズがある。
 その足で私はほとんど行ったことがない梅田の大丸百貨店に行ってみた。

  11階で獲物発見!
 名古屋のJR高島屋に雰囲気が似ている。というのは、ここの東急ハンズも3フロアに売り場がまたがっている(名古屋の高島屋は7フロア)。

 10Fの東急ハンズを1周。石はない。
 11Fの東急ハンズを歩きはじめると、あった!石があった!
 常設か催事かはわからないが、少なくとも札幌の東急ハンズのようなほったらかし感はない。多くは鍵のかかったガラスケースの中に飾られている。なんとなく常設のような気がする。

 そして、私の心にバビバビッっと来る「天青石」があった。
 4000円である。
 40000円の見間違いでないことを十分に確認したうえで、近くにいた店員さんに声をかけ、ショーケースから出してもらった。

celestite1

celestite2

celestite3

 3枚目の写真は1枚目と2枚目の反対側から写したものだが、とにかく、

 ♪ O Schonheit!o ewigen Liebens, Lebens trunk'ne welt!
  (おお、この美しさよ!おお、永遠の愛、命に酔いしれた世界よ!)

 と、歌のひとつも歌いたくなるってもんだ。

MahlerErde6Schonheit これ、何の歌かって?

 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「大地の歌(Das Lied von der Erde)」の終楽章(第6楽章)「告別(Der Abschied)のなかの一節だ。

 中間部の器楽だけの演奏による長い箇所(歌詞が、原詩で猛浩然から王維のものに替わる、その間の部分)の直前に歌われるのがこれなのだ。

 「大地の歌」は、私にとってベルリオーズの幻想交響曲ほどではないにせよ、けっこうな数の録音を聴いてきた作品の1つ。
 私がこの曲と出会ったライナー指揮の演奏を忘れるわけにはいかないが、同じシカゴ交響楽団によるショルティ指揮の演奏が、やっぱりお気にである。

 独唱はミントン(Ms)とコロ(T)。

 1972年録音。ロンドン(デッカ)。

 ところで「天青石」は美しい空色をしているが、火の中に入れると炎は赤くなる。ストロンチウムによる炎色反応だ。「天青石」の化学式は SrSO4なのである。
 が、私がこの石を破片でさえも火にの中に入れることなどしないのは言うまでもない。

搭乗前にラーメンに挑戦!♪JSB/BWV.687

20190716RapidAirport  今日は抜くと思います。いや昼食のことです

 今日は14時台に出発する便で新千歳空港に向かう。

 明日、札幌で会議があるのだが、空き時間にはかかりつけの病院に行く予定である。
 診察を受けるご褒美に4種類の薬を売ってもらうのだ(薬だけを売ってもらうことはできないので)。高脂血症、高尿酸血症、高血圧、高速脈拍(頻脈)という4高シリーズの薬である。

 そうそう、右足の甲がしびれるというか、感覚が鈍くなったため整形外科に行き、症状から腓骨神経障害と診断された件。


 1か月分の薬を渡され、医師からは「そのうち気づかないまま症状が無くなると思います」と言われたが、薬を飲みほしてしまったあとも、まだ《そのうち》が到来していないのか、感覚の鈍さがまだ残っている。
 こちらの病院に再度行くかどうか。いずれにしろ今回は無理だが次回以降の検討課題である。
 ついでに言えば、このところ左手の甲も感覚が鈍っているような気がする。こう続くと、そのうち記憶の方が鈍くなってしまうような気もする。

 ついでに申し上げるが、歯ぐきの中で根が折れてしまった左上奥歯の件。
 すでに5回通院しているが、ここ2回はひとまずは1年以上行っていなかった歯ぐきのクリーニングをひと通り終えた。
 これに先立ち、歯周ポケットの深さの検査もしたが、驚いたことに、名古屋で調べたときよりも全体的にけっこう改善されていた。
 これもひとえに大正の歯ブラシ、もしくは、電動歯ブラシのおかげだろう。

BachJSLeonhardt バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「深き苦しみの淵より,われ汝に呼ばわる(Aus tiefer Not schrei ich zu dir)」BWV.687。

 ここに書いたように、「教理問答書コラール(Katechismus Chorale)」BWV.669-689(1739出版)の中の1曲で、手鍵盤のみのオルガンのための曲である。

 レオンハルトのオルガンで。

 1988年録音。ドイツ・ハルモニア・ムンディ。

 今回抜歯したのは左上の奥歯だったが(当然のごとく中は化膿していたらしい)、歯ぐきで名古屋時代にしょっちゅうひどく腫れて、大なり小なりいまでもいちばん症状が出ているのは左下である
 昨年の転勤がなかったら、名古屋の歯科医院で引き続き次はここの奥歯のブリッジを外し、丁寧にクリーニングし、新たな冠をかぶせる予定だった。

 しかし、ここ大阪の歯科医によると、いまのところ腫れはそれほどひどくないし、動揺もないので(心の、ではなく歯の。歯周ポケットが浅くなったせいもあるかもしれない)、ブラッシングで腫れを治していきましょうという。

 いまは小康状態だが、あんなに腫れて痛かったのに果たして治るのか?名古屋の歯科医院では以前治療した際に根の奥にきちんと薬が入らなかった痕跡があると言っていたのに大丈夫か?という不安はある。

 しかし動揺がないのならここの医師が言うように、名古屋方式だと余計な治療になるのかもしれないし、こっちも苦痛を味わわずに済む。
 ここの治療方針に従順でいよう。

20190615CTSramen2  一週間前はラーメン後に新千歳→大阪
 ところで、一週間前の月曜日は、新千歳空港 11:50 発の便で大阪空港に飛んだ。

 いつもなら搭乗前は食事をしないことが多いのだが、この日はそのあとの予定の都合上昼食を食べておく必要があった。

 2Fの空弁店『北の弁当工房 かな』(あるいは『美食千歳(びしょくせんさい)』だったかもしれない)で小ぶりなワンコイン弁当を買って搭乗待合室で食べようかと思ったが(この日はカツ丼だった)、それだったら『ちとせラーメン』で590円のしょう油ラーメンを食べた方が幸福度がアップすると思い、そのようにした(写真は前回利用時のもの。この日はさすがに、食べ過ぎでおなかを下さないようライスは頼まなかった)。

 私の人生の中で搭乗前にラーメンを食べるのは初めてのことだと思う。でも、もしかするとこのパターン、クセになっちゃうかも。

 それはそうと、『快速エアポート』が721系じゃないと、ちょっとがっかりする(上の写真は733系。慣性への抵抗力がより多く必要なロングシートはお好みではない)。


もう寝かしてあげないんだからっ!♪プッチーニ/誰も寝……

OperaAriasDecca  節電するのは良い心がけだが……
 ノートパソコンを入れ替えたことを報告したが、新しくなってそれまでなかったちょっとイライラすることが起こるようになった。

 それは、このところ私がカルシウム不足に陥っているせいではなく、ウィンドウズが7から10になったのが原因でイライラさせられるようになったのだ。

 ちょっとの間アクセスしないだけで、外付けハードディスクがスリープしてしまうのである。自宅のパソコン-ウインドウズ10-ではそんなことはなかった。なぜなら、外付けのハードディスクをつないでいないからである。

 で、この件についてネットで検索してみたら、同じ悩みに苦しんでいる人が多数いることと、解決策を惜しげもなく披露している人が少なからずいることがわかった。世の中便利になったものだ。

 原因は、やっぱりウィンドウズ10の余計なおせっかいらしい(余計じゃないおせっかいっていうのはないけど)。

 たとえ外付けハードディスクがスリープしても、アクセスしたらまたお起きあそばすワケで、別にいいんじゃないかと思うかもしれない。私も最初のうちは別にいいじゃない、慌てない慌てないと、一休さんのように言っていた(独り言で)。

 が、外付けHDDにアクセスすると、それから「グフュ~ン」という音とともにHDDが回転しだし、タイムラグのあと(例えばの話)PC画面に「ここにいます」と表示される。そのごくわずかな時間が、けっこうまどろっこしいのである。

 そこでネットに書かれているように、眠らせないようにすることにした。

  電源オプションをいじってみる
 まずは、方法の1として、“電源オプション”をいじった。
 “USBのセレクティブサスペンドの設定”を無効にし(むかし職場で一緒に仕事をしていた巨漢のSさんを思い出した。大きなおなかでベルトがとどかないので、いつもサスペンダーを使っていた)、さらに“スリープ”で“ハードディスクのスリープタイマー”をOFFに設定した。

20190710SC3

 これでばっちり。「今夜は眠らせないわよ」と、私は妖艶な声でHDDに語りかけた。

 ところがである。こいつはすぐさま眠りこけたのである。
 つまり上の設定では効果がないほど眠たがっていたのである。

  ならば節約生活をやめさせよう
 そこで方法2。

 “デバイスマネージャー”から“USBルートハブ”を選び、そこにある“電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフできるようにする”のチェックを外した。同じように“USB大容量記憶装置”の項目でもチェックを外した。

20190710SC1

20190710SC2


 すると……眠らないようになった。
 アクセスしても瞬時に反応。ストレスから解放されたのであった。

 なお、この件とは直接関係ないのだろうが、いろいろと悪さをするという“高速スタートアップ”もOFFにした。

 プッチーニ(Giacomo Puccini 1858-1924 イタリア)の「だれも寝てはならぬ(Nessun dorma!)」。

 ここでも取り上げているが、歌劇「トゥーランドット(Turandot)」(1921-24:未完)の第3幕でカラフ(という登場人物がいるのだ)が歌うアリア。

 トリノ・オリンピックでグリングリンとイナバウアーで回っていた荒川静香がこの曲を使って金メダルを獲り、それで日本でもこの曲がちょっと流行ったりしたが、それももう13年も前のこと。
 それじゃあそのころのことを知らない人も絶賛増殖中ってことか……

 そして、私が持っている音源も、あいかわらず「珠玉のオペラ・アリア名曲集」というオムニバス盤だけのままである。

髪を切り庭木も切った1週間前の土曜日♪武満/乱

IMGP3232  観てる分には紅葉は美しいが……
 ここでも触れているが、土曜日の朝はご飯を食べ、みそまんじゅうを1個おすそ分けしてもらい、そのあと理容室に行った。
 もちろん理容室は2日前に予約しておいた。予約しないで行ったら切ってくれない。それぐらいけっこう人気があるのである。
 私が小学生のころ、浦河の堺町にあった『くずの』という床屋に行っていたが、ここはとにかくこんでいた。当時は予約制度なんてものはなく、とにかく待つのが大変だった。禿げだったらどんなに楽だろうと、心にもないことを思ったものだ。

 さて、今回の理容室の店主の話題は、自分がどのようなサプリを飲んでいるかというものであった。
 以上で理容室における会談結果の報告を終える。

 そのあと家に帰り、庭木の1つであるナツツバキを切り倒した。
 といっても、庭のシンボルツリーにし、かつてはポーポーちゃんが巣を作り、今年のGWに大胆に切り詰めたナツツバキではない。

 わが家にはもう1本ナツツバキがある。隣の家との間に植えてあるのだ。
 しかし、これ以上大きくすると迷惑がかかるし、これまでも秋になって落葉しご迷惑をかけていたので、地際からかっとすることにした。地際からカットするのは、わが家ではブルーヘヴン、アロニアに続き第3号である。

 幹の直径がちょうど10cmで-これなら束ねて燃やせないごみとして出すことができる-あったが、電動の子、いや、電動ノコを使ってもけっこうこちらの腕もブルブルでたいへんだった。

 さらに、あんな状態だったラベンダーを刈り込んだ。
 どこかのおばさんのボーボー頭のように乱れていたのを整えたのだが、あそこまで歩道に進出しているのも問題だ。あれにつまづいて転んでけがしたなんて人がいたらたまったもんじゃない。
 で、そのことと直接関係ないが、上の写真は花を咲かせたハーブのタイム(ハーブの時間でなく、thymeである。ただ、なんという品種のタイムかは不明)。

Naminobon 武満徹(Takemitsu,Toru 1930-96 東京)の「」(1985)。

 同名の映画(黒澤明監督。東宝)のための音楽で、演奏は札幌交響楽団が担当した(岩城宏之指揮)。

 札響による抜粋版を(尾高忠明指揮)。

 2000年録音。シャンドス。

 ところで、その翌日の日曜日をどう過ごしたのかちっとも思い出せない。
 ただ、夜の8時になって開票速報を観て、「ちぇ、つまんない結果」と思ったのだけは記憶にある(なお、私は支持政党なし派である)。
 

偶然に幸運にもカレーに出会えた1週間前の金曜日♪バラキレフ/Sym2

  なんで私がみそまんじゅうを?

 19日の金曜日。

 朝に倶知安を出発し、目的地は細川たかしのふるさと真狩村。
 といっても、私たち5人組は細川たかしにまったく興味がないので、粛々と用務をこなし、予定よりも早くその用務が終わったので、留寿都村経由で国道230号を通って札幌へ向かった。

 ルスツの道の駅で休憩したときに、私はルスツ名物の味噌まんじゅうが置いてあるのを発見。おみやげに買った。

20190719Misoman

 私が味噌まんじゅうを好んでいるのではなく、こっち方面の出身の妻が懐かしがると思ったからだ。

 そのあとは“山は友だち”のルスツリゾートの前を通り過ぎ、中山峠で休憩もせず、札幌へ。

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  なんで私が白恋パークに?
 さて、札幌のどこで食事をするか……

 とんでんで寿司      ×(理由は下記のとおり)
 どこかでジンギスカン   × 昼からジンギスカンって気分じゃ……
 どこかで洋食       × ガストとかヴィクトリアは大阪にだってある。ドンキーもそう。
 ラーメン         × 暑いし、店で時間つぶしができない
 
 老若男女とは全く違う私たち老壮男男5人は、なぜか結局『白い恋人パーク』に行き、そのなかの『アントルポー』というレストランでハンバーグカレーを食べた。

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 その店を目指していたわけではない。
 が、連日刺身や寿司や天ぷらを食べていると(ぜいたくというなかれ)、そろそろカレーとかハンバーグが食べたくなるものだ(私の右脳にはかつ丼像も浮かんでいたし、左脳にはびっくりドンキーの木皿が飛び交っていた)。

 そして、たまたま立ち寄った『白い恋人パーク』に『ハンバーグカレー』を出す店があったのであった。
 周囲は異国の言葉で騒がしかったものの、結果的に和食飽きしていた舌をリセットできたわけだ(なかなかおいしいハンバーグ&カレーだった。でも、それならびっくりドンキーを目指すべきだったか?)。

 このあと本社に行き、顔合わせ。
 夜の会食まで時間があったので、私以外はホテルにチェックイン。

  なんで私が逆戻り?
 私は「どうかな」と思いながらも東急ハンズに行くと、やや期待していたとおり、鉱物&化石フェアが開催されていた。

 私がいま、いちばん欲しいと思っている石は『天青石(celetite)』である。私の心のように美しいからだ。
 そのセレタイトも売っていたが、3000円のも4000円のもいま一つ結晶の色がきれいではない。
 これは!と思った商品は6000円もする。
 最初は3000円のセレタイトと他の鉱物標本(小さいやつ)を数種かごに入れたものの、レジに向かう途中で「これは本当の出会いではない」ような気がして、Uターン。3000円の天青石を棚に戻した。そして、同時に投げやりな気分になり、天青石以外の標本もすべて棚に戻した。

 このように珍しくがまんした私は、そのあと4人と合流し、われら北海道横断旅行者5人組は当社の本社の方々4名と会食。
 なお、コースで出てきた刺身に箸を伸ばした者は、5人組の中には一人もいなかった。

 バラキレフ(Mily Alexeyevich Balakirev 1837-1910 ロシア)の交響曲第2番ニ短調(1900-08)。

 そう。バラキレフは『ロシア5人組』のリーダー的立場にあった人物である。そしてまた、他の4人が音楽家としてはアマチュアだったのに対し、バラキレフだけが職業音楽家だった。

 にもかかわらず、ボロディンやムソルグスキー、R-コルサコフの方が傑作と呼ばれる魅力的な作品をバラキレフより多く残している。プロアマというよりも、やっぱ才能がものをいうってことか……

 そんなバラキレフの作品のなかでも、なかなかかっこいいと思うのが、この交響曲第2番、の終楽章(第4楽章)。トランペットのファンファーレに続いて現れる、地の底から湧き起こってくるような低弦の響きにゾクゾクさせられる。
 そのあとはロシア民謡「われらの庭にある」(何があるのかわからないが)のメロディーが登場。それを素材とし、発展させていくが、民謡ということもあって親しみやすい。

BalakirevSym2 この曲を聴いたことがない人は、一度聴いても時間の無駄にはならないことを保証はしないが、可能性は示唆しておこう。

 私が持っている音源は、ロジェストヴェンスキー/USSR国立放送交響楽団の演奏による1973年録音のもの(YEDANG。原盤はメロディアだと思われる)だが、廃盤。

 『白い恋人パーク』にこんな外国人もいましたです。
20190719Shirokoi2

 なんか妙に靴の先が長いよね……

朝も夜も天ぷらに舌鼓を打った1週間前の木曜日♪ドヴォルザーク/詩的な音画

20190718Jyu  彼らは夜行性
 18日。

 ホテルの窓からは『獣』が見えた。
 ペットショップではない。夜になるとオープンするお酒を飲む店だ。

 この店、私が帯広にいるときからある。私は足を踏み入れ得たことはない(恐ろしくて近づく気もない)が、けっこう繁盛しているのかもしれない。
 朝になると写真のように獣たちは行儀良くしているし(夜の状況は知る由もない)。

  霧の狩勝峠を進む
 私たち一行は帯広から富良野へ。
 富良野の取引先の方と打ち合わせをし、昼食をごちそうになった。
 昼食を食べたのは昨年も行ったお店

20190718Furano 富良野の方が頼んでくれていたのは、お寿司と天ぷらのセット。かと、思いきや、さらにそれにフルサイズのざるそばが……。
 申し訳なったが、そばは半分食べたところでギブアップさせていただいた。

  北海道半横断
 そのあとは倶知安へ向かう。
 桂沢湖の横を走り、三笠から高速道路にのった。

 いまは高速道路が余市まで延伸しているので、小樽のごちゃごちゃしたマチナカを通らないで済む(って、運転しているのは茜課長なんだけど)。

20190718KInokoOkoku 余市で高速をおり、フルーツ街道を通って国道5号線へ。
 国道沿いの『きのこ王国』でトイレ休憩。
 トイレで自分たちのキノコを……いや、何でもない。

 私たちにとっては、いまここでいわゆる菌類のキノコを買うわけにもいかず……が、トイレを使わせていただいたせめてものお礼として、自販機でお茶を買った。

 倶知安に着き、ちょっと時間があったのでホテルの周りを歩いてみる。

 倶知安に来るのは何年ぶりだろう?
 どっちにしろこの町は私にはほとんどなじみのない地で、まったくもって不案内だ。
 ホテルは駅前だったが、倶知安駅の駅舎を目にしたのも初めてかもしれない。

20190718KuccyanSTA 夜はホテルから10分ほど歩いた場所のお店で。

 この春に倶知安支社に転勤になった開元さん、倶知安の取引先の方々と食事をしたが、コースの中に寿司と天ぷらが入っていた。

 1日のうちに2度もお寿司と天ぷらを味わえるなんて、栄養バランスのことはさておき、なんて贅沢なことだろう!(さすがにそばはなかった)。

 食事が終わり、店の前で地元の人たちと別れたはいいが、真っ暗で目印もなく、ホテルがどっちかわからない。

  日本人でよかった……
 たまたま散歩していた(?)中年の女性がいたので道を尋ねたら、「駅はそっちですよ」と、やはり私たちが想定していたのとは90度違う方角を教えてくれた。
 私は女性に、「ありがとうございます。気をつけておかえりください」と、いまの自分が置かれた立場をわきまえずにワケのわからないお礼をしてしまった。

DvorakHumore ドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の「夜の道(Nocni cestou)」。

 全13曲からなるピアノ曲「詩的な音画(Poeticke nalady)」Op.85,B.161(1889)の第1曲である。

 私はここでも紹介したクヴァピル盤しか持っていない。つまり他の演奏と比較したことはないが、そしてまた録音も古いものの、とっても良い演奏だと思う。

 1968年録音。スプラフォン。

 大阪の今日は天神祭りである。

朝から激った1週間前の水曜日♪アンダーソン/タイプライター

  こういうときは汁物に限る、はずが……
 H で食事をした後(←読みようによっては、いやらしいことをしたみたいだ)、私は翌朝の食事を買うために駅前のセイコーマートに寄った。
 そして、北海道限定というわけではないものの、少なくとも大阪では買うことのできないこれを目にし、買ってしまった。

20190717Gekimen

 そして朝から食べてしまった。
 二日酔い気味の朝に食べるにはおいしいと感じない食べ物であった(しかも前の日にラーメンを食べているし……)。

20190717Morning

 私の体調と同じようにスキっとしない天気であったが、昨日夕食をともにしたお客さまと車で南下。
 午前中はある会合に出席するのである。

  幻のアレが帯広空港に!
 会合が終わりお客さまをとかち帯広空港までお送りし、次に私(と茜課長)はこのあと大阪から到着する別なお客さまを出迎えるためそのまま空港で時間つぶし。
 売店(藤丸)を見ると、なかなか買えないというあの鮭キムチがそこそこの数、冷凍庫に並んでいた。
 ホームページには1年前後お待ちいただいてますって書いてあるけど、この状況はそうは思えないんだけど……(ホームページに書かれている内容が更新されていないのかもしれない)。

 夜はこのお客さまと帯広駅近くのTで食事。黒い外壁に色とりどりのもみじが光る店だ。

  まるで団体旅行で泊まった温泉宿のよう……
 ここはコース料理が開宴と同時に次々に運ばれてきて、1時間も経たないうちに〆のうどんまで出てきちゃうという、超せっかちな店(これはむかしからだ)。
 もうちょっと間というものを考えられないのだろうか?なぜ追い立てるように料理を出さねばならないのか?当然、テーブルの上は料理が滞留するわけだが、作り立ての温かい状態で料理を味わってほしくないのか?

 まぁ、いまさらどうでもいいけど。

AndersonFen この店のBGMには「ターフェルムジーク」よりも「タイプライター」が良く似合う。

 アンダーソン(Leroy Anderson 1908-75 アメリカ)の「タイプライター(Typewriter)」(1950)。

 フェネル/イーストマン=ロチェスター・ポップス・オーケストラの演奏を。

 1958年録音。マーキュリー。

 タイプライターという機械自体のことを知らない人の方が、いまの世の中、多いのかもしれない。

振休で再会がかなわなかった1週間前の火曜日♪PMD/リングァ・イグニス

  『なつぞら』号でGo!
 先週の今日、つまりはわかりやすく言えば先週の火曜日。私は『スーパーとかち3号』で帯広に向かった。
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 帯広駅に『スーとか』が着くと、ラッキーナンバーのキハ40が、ちょうど新得に向け出発するところだった。この車両を目にするのはこれで3度目だ。

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 さて、13時すぎに着き、目指すは『美珍楼』。今日の昼はここの担担麺+ライスと1か月前から決めていた。

  海の日のせいで……
 美珍楼は月曜が定休日。しかし、この週の月曜日は『海の日』で祝日。
 もしかしたら祝日なので営業し、この日の火曜日が休みかも……、とイヤな予感がしてはいたが、その予感は的中してしまった。

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 『“いつもの”お姉さん』に再会できなかったし、絶品の担担麺を口にすることができなかった。。アンラッキーだ。

 ただ予感がしていたということは、私は代替案をすでに用意していたということだ。

 向かったのは、美珍楼のすぐ近くの『みすゞ』。

20190716Misuzu1

  緊張のあまり注文を間違えて……
 『ふつう』のしょう油ラーメンを頼むつもりが、口が滑って独特の風味を持つ『みすゞラーメン』(もちろんこれもうまい!)を頼んでしまった。プラス小ライス。
 注文したあと『一口ライス』なるものもあることを知ってしまった。それで十分だった。
 きちんと確認しないからこういうミスを犯してしまう。

 しかも慌てることはないのに、なんとなく急いで食べてしまい、さらに奥歯が1本無いということで麺がすすりにくく、食べ終わったあと舌がヒリヒリした(それでも私のあとに入ってきて、カウンター席の私の隣に座った人の方が先に食べ終わった)。『みすゞラーメン』は『ふつうのラーメン』より脂が多いので、やけどをしたのだった。

MaxwellDavisNAXOS マクスウェル・デイヴィス(Peter Maxwell Davies 1934-2016 イギリス)の「独奏チェロとアンサンブルのためのリングァ・イグニス(Linguae Ignis)』」(2002)。

 「リングァ・イグニス」は「炎の舌」の意。ファイアー・タンじゃないのね。
 なお、この曲に対しての私の無知さはこのときと変わっていない。

 V.チェカンティのチェロ、M.チェカンティ/コンテンポアルト・アンサンブルの演奏で聴くことができる。

 2004年録音。ナクソス(原盤:コリンズ)。

 さて、ひりひりモードで店を出ると、そのすぐあとから店員さんも外に出てきてドアに何やら書いた紙を貼った。

20190716Misuzu2

 なんてことでしょう!
 担担麺攻めではアンラッキーだったが、私はラッキーだったと言わざるを得ない。
 しかも前日の『わか竹』に続く幸運だ(ということは777効果とは言えない)。

  料金に見合った接待ができないわけで……
 夜は兵庫県から夕方に帯広に到着したお客さまと、こちらの取引先と合流し会食。
 場所は2012年の北海道版のミシュランガイドで星2つの評価を受けた日本料理店のH。

 料理の味は良いのかもしれないが-私には過去2回来たときも、今回もそんなにすごいとは思わなかった-、今回も(ということは、過去もそうだったということ。、とにかく席に料理を出す順序がめちゃくちゃ。接待で使っているのはわかると思うのだが、誰が客で誰が接待する側かお構いなしに料理を置いていく。

 赤坂の「黒澤」なら予約した段階でそのあたりを入念に確認してくる。そこまでは要求しないが、こんなに気遣いができない店が星2つを得たのが不思議である(ちなみに今回、この店を選び予約したの帯広の取引先の方。利用するのは初めてだということだった)。

「花咲くMUUSAN邸ぃ~」2019.7(3)♪エリシュカ・SSOのドヴォ8

  7月15日撮影

20190715Rin
                  ▲ 凛

20190715QS
              ▲ クィーン・オブ・スウェーデン

20190715Rakuen
▲ 楽園 

20190715GW
              ▲ ゴールデン・ウィングス

20190715Eridu
                ▲ エリドゥ・バビロン



  7月20日撮影

20190720Pier
              ▲ ピエール・ドゥ・ロンサール

20190720Ice
                ▲ つるアイスバーグ

20190720GW
              ▲ ゴールデン・ウィングス
                (このあとコガネムシは処刑)

20190720Razberry
                  ▲ ラズベリー

 「♪コガネムシは金持ちだぁ~」という童謡をご存知の方は多いと思う。
 作詞は野口雨情、作曲は中山晋平で、1922年に発表された。
Dvorak8Sapporoso
 詞の内容が不思議で、詩にこめられた真実は?という情報がネットにも多数あるが、それはさておき、ここに書いたように、この童謡のメロディーが、ドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の交響曲第8番ト長調Op.88,B.163(1889)の第4楽章に出てくるメロディーに似ていると思う人は私だけではあるまい。

 それにしても冷めやすい日本人らしく、このところすっかり名前を目にする機会がなくなったエリシュカ。
 そのエリシュカ/札響の名演を聴きましょう。

 2013年ライヴ。pastier。

 なお童謡の《コガネムシ》は、バラに飛来し花びらを食い荒らすコガネムシではなく、ゴキブリあるいはタマムシのことらしい。

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