5月も最後の日、しかもプレ金なので昨日の話の続きである(←意味不明)。
NA8005 と NA6005 の音の差は?ってところが気にかかる。
昨日書いたように、NA8005 が 6005 より明らかに高品位な音をだすなら、少し待って WiFi に対応した8000番台の新製品のデビューを待った方が賢明だからだ。
購入を検討するときに、ちょっぴり参考にしたのがオーディオ評論家・山之内正氏の試聴記事だ。
なお、こういう記事はほとんどすべての場合、「この製品は買わない方がいい」なんて書いていない。つまりは提灯記事とまでは言わないが、ご購入を促進させるリポートなので、参考にするのはちょっぴりにしておいた方が良いと思う。
今回は筆者の試聴室に NA6005 を持ち込み、普段聴いているシステムにつないで試聴を行った。システムには他のネットワークプレーヤーとともに NA8005 も接続しているので、アンプの入力セレクターを切り替えるだけで NA6005 との聴き比べができる。
そしてバッハのヴァイオリン協奏曲を試聴した山之内氏の感想は、
さすが姉妹機だけに2機種の音調はよく似ている。アレグロでは低弦が刻むリズムの動きが活発で演奏がどんどん前に進み、アダージョでは独奏ヴァイオリンの細かい装飾音符が一音一音鮮明に浮かび上がってくる。聴こえてくる音の数が多く、細かい音の粒が立っていることが2機種に共通する美点で、情報量の豊かさで優劣の差はほとんどない。
なるほど。NA6005、やるじゃないか!すごいではないか!
“演奏がどんどん前に進”むのは、果たして機種のせいなんだろうか?と思ったりするが……
ただし、
一方、余韻のふるまいに注意しながらチェンバロ伴奏のヴァイオリンソナタを聴いてみると、音場空間の大きさと透明感に僅かだが違いがあることに気づいた。NA8005 の方が奥行きと左右それぞれの方向に空間が大きめに広がり、見通しの良さでも優位に立つ。自然な残響を含むアコースティック音源で、楽器のソノリティが高い録音ではその違いを聴き取りやすいと思う。
ということだ。
とはいえ、“空間描写を除けば2機種の間に基本的な音調の違いがないことが確認できた”そうだ。
それなら私には NA6005 で大丈夫!ってことになる。
複合機はいらない
それと、結果的に 8000番台の後継機を待たずに NA6005 に決めたのは正解だった。
なぜなら、NA8005 の後継機種の ND8006(メーカー希望小売価格(税別)130,000円) は WiFiに対応したもの『ネットワークオーディプレーヤ』、つまり CD ドライブを併せ持った製品だったからだ。CDプレーヤーの機能は不要だ。しかも SACD には対応していない。
さて、私が感じたように、じゃあネットワークプレイヤーの音は、CD プレーヤーからの音にはかなわないのか?
いやいや、実はそうじゃないらしい……続く
山之内氏が試聴したバッハ(Johann Sebastian Bach 1865-1750 ドイツ)の曲は、第1楽章がアレグロで第2楽章がアダージョってことなので、ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042ってことになる。
それはヤンセンの独奏のハイレゾ音源だが、私にはこの曲のハイレゾ音源は持っていないので、フツーのCDをご紹介しておく(しかも嫌がらせのように廃盤)。
♪ 作品情報 ♪
【編成】 独奏vn,str,BC
♪ 紹介したディスク ♪
ハゲットの独奏、コープマン/アムステルダム・バロック・管弦楽団。
1985年録音。エラート。