新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2019/05

プリメインアンプが替わって~その6♪空間描写は大事だが、違いは僅か

BachVnConK  お値段以上の音の差はない? 
 5月も最後の日、しかもプレ金なので昨日の話の続きである(←意味不明)。

 NA8005 と NA6005 の音の差は?ってところが気にかかる。
 昨日書いたように、NA8005 が 6005 より明らかに高品位な音をだすなら、少し待って WiFi に対応した8000番台の新製品のデビューを待った方が賢明だからだ。

 購入を検討するときに、ちょっぴり参考にしたのがオーディオ評論家・山之内正氏の試聴記事だ。

 なお、こういう記事はほとんどすべての場合、「この製品は買わない方がいい」なんて書いていない。つまりは提灯記事とまでは言わないが、ご購入を促進させるリポートなので、参考にするのはちょっぴりにしておいた方が良いと思う。

今回は筆者の試聴室に NA6005 を持ち込み、普段聴いているシステムにつないで試聴を行った。システムには他のネットワークプレーヤーとともに NA8005 も接続しているので、アンプの入力セレクターを切り替えるだけで NA6005 との聴き比べができる。

 そしてバッハのヴァイオリン協奏曲を試聴した山之内氏の感想は、


さすが姉妹機だけに2機種の音調はよく似ている。アレグロでは低弦が刻むリズムの動きが活発で演奏がどんどん前に進み、アダージョでは独奏ヴァイオリンの細かい装飾音符が一音一音鮮明に浮かび上がってくる。聴こえてくる音の数が多く、細かい音の粒が立っていることが2機種に共通する美点で、情報量の豊かさで優劣の差はほとんどない。

 なるほど。NA6005、やるじゃないか!すごいではないか!
 “演奏がどんどん前に進”むのは、果たして機種のせいなんだろうか?と思ったりするが……


 ただし、


一方、余韻のふるまいに注意しながらチェンバロ伴奏のヴァイオリンソナタを聴いてみると、音場空間の大きさと透明感に僅かだが違いがあることに気づいた。NA8005 の方が奥行きと左右それぞれの方向に空間が大きめに広がり、見通しの良さでも優位に立つ。自然な残響を含むアコースティック音源で、楽器のソノリティが高い録音ではその違いを聴き取りやすいと思う。

ということだ。
 とはいえ、“空間描写を除けば2機種の間に基本的な音調の違いがないことが確認できた”そうだ。

 それなら私には NA6005 で大丈夫!ってことになる。


ND8006_Cata  複合機はいらない
 それと、結果的に 8000番台の後継機を待たずに NA6005 に決めたのは正解だった。
 なぜなら、NA8005 の後継機種の ND8006(メーカー希望小売価格(税別)130,000円) は WiFiに対応したもの『ネットワークオーディプレーヤ』、つまり CD ドライブを併せ持った製品だったからだ。CDプレーヤーの機能は不要だ。しかも SACD には対応していない。
 
 さて、私が感じたように、じゃあネットワークプレイヤーの音は、CD プレーヤーからの音にはかなわないのか?

 いやいや、実はそうじゃないらしい……続く

 山之内氏が試聴したバッハ(Johann Sebastian Bach 1865-1750 ドイツ)の曲は、第1楽章がアレグロで第2楽章がアダージョってことなので、ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042ってことになる。

 それはヤンセンの独奏のハイレゾ音源だが、私にはこの曲のハイレゾ音源は持っていないので、フツーのCDをご紹介しておく(しかも嫌がらせのように廃盤)。

♪ 作品情報 ♪

【作曲】 1717-23頃
【構成】 3楽章(約18分)
【編成】 独奏vn,str,BC
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  クラシック以前の協奏曲なれどクラシック音楽です♪Bach/vn協
 
♪ 作曲家情報 ♪こちらをご覧ください

♪ 紹介したディスク ♪
 ハゲットの独奏、コープマン/アムステルダム・バロック・管弦楽団。
 1985年録音。エラート。


プリメインアンプが替わって~その5♪2次元ロゴと3次元ロゴ

maranz_logo1  もともとの能力の差か?
 アンプを買えたことで、SACD だけに限らず通常の CD を再生したときにも、音質や音場の向上(もしくは良い雰囲気になっちゃう)が私のこの耳でもわかり、めでたしめでたし。でも、CD をリッピングした FLAC ファイルを NAP で再生したときには、いままでとの違いがあまり感じられなくてめそめそしくしくってことを前回書いた

 なぜそうなったのか?

 仮に CD プレーヤー SA8005 の持っている《能力》が『10』だとしよう。そしてまた NAP の NA6005 の《能力》を『7』としよう(つまり NA6005 は SA8005 よりも実力が低いと仮定)。

 私のために20余年にわたり働き続けてくれた LUXMAN のアンプ。そのアンプが、経年による衰えによって SA8005 の持つ《能力》を 『6』 しか引き出せなかったのが、アンプを PM8006 に交換したことで、『9』ないしは『10』引き出してくれた。だから劇的に音が変化した。

 一方、NA6005 の《能力》を、LUX のアンプは CD プレーヤーと同様に『6』引き出していた。
 PM8006 は、NA6005 の能力を最大限の『7』引き出してくれた。
 しかし、その差は『1』。だから劇的な変化は起こらなかった。

 maranz_logo2って、仮説はどうだろう?だめ?なってない?

 ベルリオーズ(Hector Berlioz 1803-69 フランス)の「劇的交響曲『ロメオとジュリエット』(Symphonie dramatique 'Romeo et Juliette')」Op.17,H.79(1839)。

 劇的交響曲が劇的に鳴り響く……てか?

  上位機種が眼中になかったワケは……
 じゃあ、NAP を買うときに、無理してでも CD プレーヤーと同じ8000番台の製品にすればよかったのに、と思われるかも知れない。
 NA6005 の上位機種、NA8005 である。

 が、NA8005 を買う気はまったくなかった。NA6005 だから買ったのである。
 どういうことか?

 NA6005 は WiFi に対応している。だが、NA8005 は違う。
 だが NA6005 では、NA8005 にあった USB-DAC が省かれている。
 しかしすでに持っている SA8005 に USB-DAC が装備されているので、その点は問題ない。

 いや、USB-DACを使ってパソコンの音源を聴くためにパソコンと SA8005 をケーブルで接続するのがわずらわしいので(NA8005 も同じことだ)、WiFi 対応の NAP の出現を待っていたのだ。

NA8005_CataNA6005_Cata 結果的に今回プリメインアンプもマランツ製の、それも PM8006 という8000番台の製品にしたので、わが家のマランツ3兄弟では、NAP だけが価格的に谷となっている(メーカーの希望小売価格(税別)は、PM8006:130,000円、SA8005:129,500円、NA6005:68,000円)。

 ちょいと気分が良くないのは、3兄弟のうち NAP だけが中国産。つまり Made in Japan ではないこと。

 その上、上の写真のように製品のロゴマークが、NAP だけただの印刷。アンプと CD プレーヤーは彫り物的なのに……

 とはいえ、NA8005 と NA6005 は明らかに音に違いがあるのだろうか?
 もしあるとしたら、NA6005 の購入は見送り、WiFi を備えた上位機種がデビューするのを待った方が良い。

 思い起こせばこのときも、アンプのときほどじゃないけど、それなりにアタシは悩んだのだった……続く

♪ 作品情報 ♪

【作曲】 1839年
【初演】 1839年 パリ
【構成】 4部(約95分)
      詞は作曲者とE.ドシャン(シェイクスピアによる)
【編成】 orch(picc 1,fl 2,ob 2,Ehr 1,cl 4,fg 4,hrn 4,crnt 2,trp 2,trb 3,tub 1,timp 2set,perc(cym 1,BD 1,SD 1,trg 2,tamb 2,アンティーク小cym 1),Str),独唱(T=ロメオ,Ms=ジュリエット,Bs=ロランス神父),cho
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
 
♪ 作曲家情報 ♪こちらをご覧ください。

♪ 紹介したディスク ♪
 ボロディナ(Ms),モーザー(T)、マイルス(Bs)、C.デイヴィス/ウィーン・フィル、バイエルン放送合唱団。
 1993年録音。フィリップス。

サボテン界の奇形種がブレーンに♪LvB/命名祝日

  熟ing
 あれから2週間ほど経った。

 あれって何かというと、私が郵便局に行く途中に庭木として植えられ、まだ若い実がたわわに実っていたビワを目にしたことである。


 そうしょっちゅう通る道ではない。なぜなら、そこはコインパーキングを通り抜けることになるからで、本来なら駐車と無縁の人は通り抜けしてはいけないのだ。

 けど、日曜日の朝、まだ8時前だったのでこっそり通り抜けた。そんな早くにどこに出かけたのかって?
 6時から開店しているダイエーに、気温が上がる前に買い物にいったのだ。
 もう十分に暑かったけど……


 それにしても、だんだん色気、いや、色づいてきて、おいしそうになってきた(決して採ったりも盗ったりもしません)。

 

20190526Biwa

  のうみそはかにみそ並みに高かった
   植物の話をもう1つ。

 先日、雪印種苗の園芸センターにバラを買いに行ったことを報告した。

 そこの屋内売り場で『のうみそサボテン』っていうのが売られいていた。

20190518Yukidane2

 確かに脳みそっぽい感じがしないでもない。

 で、ラベルには“石化(せっか)”と書いてあるが、違うと思う。ケチをつけて申し訳ないけど。
 石化は生長点があちこちに発生してしまう奇形。コブの集合みたいな形になる。

BeethovenOvt 褒められてんだか小ばかにされてんのかわからないが『のうみそサボテン』と命名されたこれらのサボテンは、生長点が線状に横に広がる奇形の“綴化(てっか)”だと私は強く思う(ラベルには書いてないかもしれないが、それぞれのサボテンにも固有の名前がちゃんとあるはずだ)。

 むかしからサボテンや多肉植物が好きな私だが、石化ものや綴化ものには興味がない。だって、観てて心が和まないんだもん。


 ベートーヴェンの序曲「命名祝日(Zur Namensfeier)」Op.115。

 誰の命名祝日かというと、オーストリア皇帝のフランツ2世なんだそうだ(ウィキペディアではフランツ1世となっているが、どっちが正解かよくわからない)。。

  彼女の名前は天地真理ではなく、金手毬
 話を大阪に戻すが、これまた道沿いの見知らぬ人の家の玄関先で、オリーブの花が咲いていた。

 わが部屋のオリーブはまったく花をつけようという意志が感じられない。

20190526Olive

 なお、『のうみそサボテン』の近くの売り場を見た結果、わが部屋で育てているサボテンたちのうちの1つの名前が判明したことをご報告しておく。

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♪ 作品情報 ♪
【作曲】 1814/15年
【初演】 1815年 ウィーン
【構成】 単一楽章(演奏会用序曲。約6分半)
【編成】 orch(fl 2,ob 2,cl 2,fg 2,hrn 4,trp 2,timp,Str)
【本作品について取り上げた過去の記事】

♪ 作曲家情報 ♪
  ⇒ こちらをご覧ください。

♪ 紹介したディスク ♪
 レーグナー/ベルリン放送交響楽団。
 1982~83年録音。ドイツ・シャルプラッテン。

2か月ぶりの東京~その3♪三枝/Summer

 “70歳まで可”というポスターを見て、いまでさえもう勤まらないと思った私だった。
 しかも、一部の写真が、クリックするとなぜか横向きになってしまった。

  おしゃれな街の老舗うなぎ店
 翌日は、東京支社の方に案内され自由が丘へ(仕事である)。
 昼も自由が丘で、その人がリサーチしたといううなぎ屋さんに。

 もともとうなぎというのは庶民の食べ物だったというが、いまや超高級品。
 しかしこの店『ほさかや』は、リーズナブルな価格で食べることができる(といっても、ほかの料理に比べればそりゃ高いが)。

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  本当の姿は居酒屋または焼酎バー
 ご飯ものを出すのはランチタイムだけのよう。もともとはうなぎをつまみに一杯飲む店だという。つまり、あまり耳にしたことはないが《うなぎ居酒屋》。
 店内も狭く、コの字型のカウンター席のみ。非常に年季の入った吉野家のような様相だ。

 開店と同時に入ったが、あっという間にほぼ満席。
 知る人ぞ知る人気店らしい。
 そして食べ終わったら即退店っていう雰囲気。うな重もすぐに出てきて、私たちはなぜか急いで食べ、すぐに店を出た。
 
 狭い店内ゆえ、カバンを入り口近くに置かせてもらった。カメラはその中だったので、料理の写真はなし。べらぼうにおいしいってわけではないが、コスパの良い、ふつうにおいしいうなぎだった。

 近くには牛タン屋があったが、看板に描かれた牛さんのベロがとってもリアルだった。
 これを見たら食欲が減退するかも。

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 あっ、念のために一応言っておきますが、ちゃんと仕事もこなしてきました。
 それにしても東京、暑かった。
 大阪もだけど……

AkutagawaTokyo 三枝成彰の「Summer」。
 FM東京開局15周年委嘱作品である交響組曲「東京」の第2楽章。

 「東京」は4人の作曲家による合作。
 第1楽章「こもりうた」は外山雄三、第3楽章「秋のヴァリアンテ」は石井眞木、第4楽章「Allegro Ostinato」は芥川也寸志が作曲した。

 初演時にはそれぞれの作曲家が自分が書いた楽章を指揮している。

♪ 作品情報 ♪
【作曲】 1986年
【初演】 1986年 東京
【構成】 単一楽章(約8分半。組曲全体は全4楽章で約25分)
【編成】 orch

♪ 作曲家情報 ♪
 三枝成彰(Saegusa,Shigeaki 1942-  東京)。
 東京芸大と同大学院で学ぶ。1970年前後は実験的な試みもしたが、90年代には調性を復活させ聴衆の現代音楽離れがこれ以上進まないような作風に転換する。放送音楽も多数手がけている。
 (参考:音楽芸術別冊「日本の作曲20世紀」(音楽之友社))

♪ 紹介したディスク ♪
 作曲家自身の指揮、東京都交響楽団。
 1986年録音。ソニーミュージック。

2か月ぶりの東京~その2♪サン=サーンス/モルソー・ド・コンセール

 東京に出張した私だが、そもそも『産業道路』なんて名前の駅があること自体知らなかかった。

  フナムシっぽくてイヤ
 両国橋で外国人がスカイツリーを撮影していたので、国際友好の証として、じゃなくつられて私も撮ってみた。
 
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 と、足元には風で飛ばされてきたこんな物が。

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 親切心旺盛な私はお店にお返しに行きたかったが、どこにあるなんて店かさっぱりわからないのであっさり断念。

 そんなとき、川にはなんとも気持ち悪い形の船が。
 こんな《水辺の生物》いなかったけ?

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 気持ちの悪い船が通り過ぎたので、橋を渡りきる。するとこんな自転車が。知らんわい!

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  ほんとうに《美しい》熟した女性なんでしょうか?
 両国駅の方に向かうと、途中こんな張り紙が。

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 私も若いころなら勤まったかも……。けど、仮に若かったとしても熟女は嫌いじゃないが、ばあさんは無理だな。
 カルピスのところに張っているのは単なる偶然か?

 さらに進み、喫茶店らしき看板を見て、東京に就職した次男坊はそういえば元気だろうかと、ふと思う。
 中学高校と吹奏楽部でホルンを吹いていたのだ。
 親の心子知らずってわけじゃないけど、たまには(お母さんに)連絡してあげな。喜ぶから。
 
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 この『ホルン』っていうのは金管楽器のホルンじゃなく、マッターホルンとかの山のことらしい。って、どちらも《角》って意味だ。「かど」じゃなく「つの」です。
 階段に書いてある数字は山の標高じゃないだろうか?

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 どっちにしろ休業中で登山禁止だった。

  楽天トラベルに不参加だったわけではないのね
 その向かいには、ホテルが。
 このホテル、むかし東京出張の際にはよく宿泊に使った。
 『ベルグランデ』って名前だったのに、全然違う名前になっている。

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 どうりで『楽天トラベル』で調べてもまったく出てこなかったわけだ。今度予約してみよう。

SaintSaensOp94 サン=サーンスの「演奏会用小品(Morceau de concert)」Op.94。
 ホルンとピアノ(または管弦楽)のための作品。

 次男が高校生の時に、出場したコンクールで吹いた曲だが、ほかにも出場者のうちの2人がこの曲を吹いていた。ホルンの表現力が問われる演奏しがいのある曲だし、時間的にもコンクールにちょうど良いのだろう。
 実際、こういう機会でもなければなかなか耳にすることのない曲だが、何度か聴いているうちに味wife階味わい深い曲に感じてくる。まぁ、スルメみたいなものだ。

 ってことで、そのあと仕事を終え、東京支社の人と合流し食事をしたのだった。……続く

♪ 作品情報 ♪
【作曲】 1887年
【初演】 1891年 サル・プレイエル
【構成】 単一楽章(3部構成。約9分)
【編成】 独奏hrn,p または orch(fl 2,ob 2,cl 2,fg 2,trb 2,Str)
【本作品について取り上げた過去の記事】
 
SaintSaens♪ 作曲家情報 ♪
 カミュ・サン=サーンス(Camille Saint-Saens 1835-1921 Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)。
 幼時よりピアニストとして才覚を現し、パリ音楽院でオルガンと作曲を学ぶ。1857~77年パリのマドレーヌ教会のオルガニストを務め、名演奏で知られた。作曲家としては、劇場音楽全盛のフランスにあって、ベートーヴェンに傾倒して、古典様式による純器楽曲を作曲。さらにワーグナーの影響を受け、ドイツ音楽に対するフランス音楽の優位を確立するため R.ビュシーヌとともに1871年国民音楽協会を設立、その活動を通じて近代フランス音楽の基礎を築いた。作品はあらゆる分野にわたって多数ある。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 Z.ティルシャル(hrn)、ノイマン/チェコ・フィル。
 1985年録音。スプラフォン。

2か月ぶりの東京~その1「APA違い」♪LvB/p協 by 杉谷昭子

  梅干し、そんなに好きじゃないし……
 水曜日~木曜日と東京に出張してきた。

 東京へは昼イチの飛行機。
 1時間15分のフライト。実は千歳まで乗るのと30分しか違わないのだが、とても短く感じる。
 そのせいか気持ちにも余裕が出て、たいていの場合は機内でのおなか急降下におびえ食事をとらないで飛行機に乗るのだが、今回は空弁を食べた。

 あの弁当を望んでいたのだが、この日はその名の狙い通り売れてしまったようで、それは昼前にはもう棚になかった。

 そこで買ったのが、同じ『淡路屋』のもっとシンプルな弁当。

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 どこが『神戸編』って、よくわからないけど牛肉のしぐれ煮みたいなものが神戸的なんだろうか?
 それと売り場では見かけなかったが、ほかに京都編とか浪速区編なんかもあるんだろうか?

 で、これのお値段は360円。リーズナブルであるが、ちょいと寂しい感じもした。

  亡くなったのは2週間前
 ラウンジで新聞を後ろのページからめくったら、こんなお悔やみ記事が。

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 杉谷昭子というピアニストを知ったきっかけは、ブリリアント・クラシックから出ていたベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)のピアノ協奏曲全集を(安かったので)買ったことだった。第1番から第5番はもちろんだが、おまけにヴァイオリン協奏曲ニ長調をピアノ協奏曲に編曲したものも収められていた。

BeethovenOp61Pf このピアノ版ヴァイオリン協奏曲はつまらなかったし、過去記事に書いているようにほかの演奏もどうもいま一つだったので、彼女の演奏する録音はほかに聴かないままで終わっている。

 しかも、そのCDもどこに行ったのか棚に並んでいない。
 リッピングした音源もあるが、それはウォークマン用に取り込んだ不可逆圧縮の ATRAC 形式。
 CDがどこからか出てこない限りーいったいどこから出てくるというのか?オディールさんに譲ったような気もする-彼女のベートーヴェンを聴くことは今後もないだろう。

 さて、羽田空港に着き、まずは先にホテルにチェックインするため京急に乗る。

  JR北海道も見習って『かききっぷ』とか『いかきっぷ』なんてどう?
 おや、こんなことになるのね。

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 そして、こんな切符もあるのね。遠くからだと“おさきまっくらきっぷ”に読めなくもない。

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 この日の用務は両国近辺だったのでー相撲観戦ではない!-予約したホテルは浅草橋駅近くのアパ、の隣のリブマックス。

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 まだ新しいホテルだが、ワンフロアに5部屋というペンシルビル。

 あらあら、わざわざこういう断り書きをしてるのね。

DSCN1931

 いえいえ、私には関係ありません。
 マッサージなんて頼みませんもの。

 ってことで、両国の街をふらふらしながら仕事へと向かっただった。……続く

プリメインアンプが替わって~その4♪良いことばかり、とはいかない

NA6005_Cata  CD に対しリッピング音源は……
 アンプを入れ替えたあと、CD の音が劇的に変わったことを報告した。

 もちろん、もともと録音が良いディスクに関してで、そうでないものを再生した時には部屋のなかにコンサートホールのような雰囲気が生まれることはない。

 また SACD が通常の CD よりもなるほどスーパーオーディオの名に恥じないわい、と納得できるようになった。
 もっとも、fontec のホームページに書かれているような、

 ハイレゾは、CDでは入りきらなかった音の情報量をたくさん持っています。音の量、つまり「音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力」が段違い。アーティストの息づかいやライブの空気感など、CDでは聴こえなかったディテールやニュアンスを感じ取れるのがハイレゾなんです。

ってところまでは感じ取れていない。

 それは私の感受性が低いってことだけではない。特に休日の日中は外界からの騒音やら何やらでデリケートなところがなかなか聴きとりにくい環境にあるというのも大きな要因だろう。

 そしてまた、SACD じゃなくても、例えば高関/札響の伊福部昭のライヴ録音CDのように、通常のCDでも録音が優秀なら“それまで聴こえなかったディティールやニュアンスを感じ取れる”ようになったことに驚き桃の木切ったのはナツツバキだった。

 アグリーコラの「良いことばかり(De tous bien plaine)」。
 って、輸入盤だが日本国内流通仕様のため日本語の帯がついているこのCD。帯に書かれている曲名は「良いことばかり」(1番から3番までの3曲が収められている)なのだが、NAXOS MUSIC LIBRARY を見てみると日本語の曲名が「私の愛しい女はあらゆるすぐれた才にたけ」になっている。
 そりゃそれなら《良いところばっかり》ってことではあるが、全然違う曲みたいな差がある。
 へんなの。

 さてさて、CD に関しては良いことばかりなのだが、もう一つの重要な再生機であるネットワーク・オーディオ・プレーヤー(NAP)の音はどうか?

 実は、CD の音質・音場の向上度に比べ、NAP(NA6005)の再生音については旧アンプ時代とあまり変化が感じられない。

 誤解しないでいただきたいが、新アンプで NAP の再生音が悪くなったということではない。
 CD の音が、自分とスピーカーとの間にあった霞が無くなったようにクリアになったのに、NAP の音には劇的な違いが聴きとれないのだ。

  可逆でも圧縮したら劣化する?

 これはどういうことか?
 2つのことが考えられる。

 1. 可逆圧縮と言えども、リッピングした音源データはもとの CD の音よりも劣化する?
 2. 使っている NAP の能力の限界によって、CD プレーヤー が本来の実力を発揮できたようにはいかなかった?

 第1の「音源データは可逆圧縮と言えども劣化するのか?」
 今日はまずそのことについて。

 ネットをみるとよく見かけるのが CD 音源と同じである非圧縮の WAV ファイルと、可逆圧縮の FLAC のどちらの音質が良いか?という話題。

 そりゃあ WAV の方が FLAC より音が良いに決まってるという主張も少なからずある。
 こういうのを見ると FLAC 形式で CD を HDD に取り込んでいる私としては心穏やかではない。

 ただ、科学的にいろいろと調べたサイトの結果を見ると、FLAC でデーターが欠落するってことはない。そうだよね。じゃなきゃ、可逆圧縮って言えないもんね。

 じゃあ他の要因は?
 WAV では混乱のもとになっているが、FLAC では有用な管理ができるタグ情報。そのタグデータが音質に影響を与えるっていう話もあるんだが、それも都市伝説っぽい。

Kanzaki_DigitalAudio  データに劣化はない。個性のせいだ。それが私の結論
 結論として、WAV も FLAC も変わらないってことなんだろうけど-この先、新たなる研究結果が出てこないとも限らないが-WAVの問題点はそもそも圧縮していない生まれたままの姿なので(って、ちと違うか)、容量が大きいことだ。

 神崎洋治・西井美鷹著「体系的に学ぶデジタルオーディオ」(日経BP社:電子版発売2015年)のなかの、WAVについての記述。

 非圧縮のため高音質化によって1曲当たりのファイルの容量がどんどん大きくなってしまいます。しかし、再生時に圧縮音源のように大量の演算が必要ないため、再生プレーヤーの負荷が少ないという特徴があります。

 ということは、圧縮音源を耳にできるようにするためには、演算能力がしっかりした機械を使わないとまずいってことである。

 何度も書くがFLAC音源は圧縮音源である。可逆圧縮なので、圧縮を解くと元と同じデータになる(「いや、何か欠落するはずだ」というのは一部の強硬なWAV 崇拝者の主張らしい。この本の著者は“可逆圧縮方式(ロスレス)なので圧縮による音質の劣化はありません”と断言している)。

 布団を圧縮しても、包んでいるビニールを破けば勝手にもとに戻るが、音源ファイルはそういうわけにはいかないのだ。圧縮を解くことをデコードというが、そのために公文式でも追いつけない演算が必要だというわけだ。

 ……可逆圧縮であっても圧縮音源の場合は大容量のファイルを伸張するため機器の演算部(CPUなど)に負荷が大きいことが挙げられます。そのため、機器によっては同程度の音質の楽曲再生であっても、非圧縮の WAV は正常に再生できるものの FLAC は負荷がかかって正常に再生できないものもあります。また、逆にネットワーク環境では転送するファイル容量の多い非圧縮音源が問題になることもあります。

 なるほど、FLACにデメリットがあるとすれば、頭の良くない機械ならデコードのときにギブアップしちゃうかもってこと。ただ、WiFi を利用しての再生ならどでかい容量の WAV だとうまくいかないことがあるかもってことになる。
 さらに私にとっては、音源管理はひじょうに重要。タグ管理がうまくできない WAV は、仮に FLAC より(わかるかわからないかぐらい)音が良いとしても、使い物にならない。つまり WAV 形式を選択することは、私にはやっぱり起こりえないことなのだ(だから今回、1つの音源を WAV 形式でもリッピングして、FLAC のものと聴き比べるという実験もしなかった)。

 音楽データの圧縮形式である FLAC に問題があるため(音楽のいくつかの要素が欠落してしまったため) CD ほどの再生音の変化(向上)が見られなかった、というわけではないことが(私のなかではほぼ断定的に)判明した。

 となると、NAP のデコードの能力に問題があるか、はたまたこの機種(NA6005)固有の音質(個性)ってことになる。

 NA6005 は希望小売価格が68,000円(税別)という、NAP としては入門機である。
 入門機ではあるが、専用機である。
 専用機のくせにデコードの能力が低いってことは考えにくいことだが…… ……続く

Agricola♪ 作曲家情報 ♪
 

 ルネサンス音楽最盛期のフランドルの世俗歌曲の作曲家。
 紹介するディスクの「良いことばかり」は器楽のみの演奏で、Ⅰが約2分半、Ⅱが約2分、Ⅲが約2分半。
♪ 紹介したディスク ♪
 ポッシュ主宰のアンサンブル・ユニコーン。
 1995年録音。NAXOS。

チキンとホーリーバジルのハーモニー♪ボッケリーニ/g五重奏曲9

20190518Tsutaya3  あっさり藻岩山のふもとは断念 
 バラの苗を買ったあと、国道274号線から南郷通に入る。
 ところが車の流れがとても悪い。
 まさか嵐とは、だからストームじゃなくジャニーズの嵐だが、そのせいではないだろう。
 けど道が混んでいる。

 妻が「混んでるから(『blue tulip』に行くのは別の機会で)いいわ」という。
 プップカプププゥ~!

 ボッケリーニギター五重奏曲第9番ハ長調G.453マドリードの帰営ラッパ(La ritirata di Madrid)」。

 いや、だから帰るぞ!ってことで……

 だが、私のショッピングだけで帰るのは妻に申し訳ない。
 かといってこの地点から江別までの間でどこか寄るところがあるかというと、前の日に新札幌に行ったばかりだし、ジョイフルエーケーにも行ったばかりだ。って、そんなにジョイフルエーケーに用があるってものでもない(妻は雑貨屋巡りが好きなのである)。

  パクチー不使用
 そこで蔦屋書店に行くことにした(妻にとってみれば、いつでも行ける場所ではあるんだけど……)。

 つまり、江別から道道46号『江別恵庭線』を南進し、共栄の交差点を右折して国道274号線を西に進み、雪印種苗に着き、そこからまた国道274号線に戻り、大谷地で南郷通りに入り、そこで車の流れが不順なので南郷18丁目の交差点を右折し、ちょっと直進して国道12号線との交差点で右折して12号線を北進したという、まぁ言ってみれば時計回りの大回りってドライブとなった。

 着くとちょうど昼どきになっていたので、まずは食事。

 なんとなくうどんとかさっぱりしたものを食べたかったが、ここに入っている店で麺類が食べられるのは担担麵の『175° DENO』くらい。けど、ここの担担麺はおいしいとはいえ、山椒で私を痺れさせようとするタイプの、私が好きな担担麺とはベクトルが異なるもの。それになんといっても、前の日に『仙雲』で担担麵を食べているではないか!

 江別は小麦の産地。パン屋やピザだけでなく、江別産小麦で作ったうどんを食べさせてくれる店もあったらいいのに、と思う。

 で、カレーと迷った末に、『Une cled Oz(ウェニクレード オズ)』で、ガパオライスに初挑戦。

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 パクチーが入っていないというのが良い(追加料金でトッピングできる)。
 パクチー、食べられなくはないがちょっと苦手な私。

 で、ガパオライスだが、想像していたほどくどくなく、とてもおいしかった。

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 なかなか満足してしまった。

 私たちの隣のテーブルにいた若いお母さんと小さな女の子。
 2人が食べていた『函太郎』のおにぎりもおいしそうだったなぁ。

 そのあと本を見て、あるいは蔦屋書店の横の『四季のみち』(北電の江別火力発電所への専用線路の跡地を遊歩道にしたもの)で『セキ』を撮って、家に帰った。

 《席》じゃないです。『セキ』です。石炭を運搬する貨車です。

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 なお、買ってきたバラだが、「思っていたよりも気温が低かったせいでまだ根張り進んでいないので、いま出すと根鉢が崩れる。あと2週間は植え替えない方が良い」とアドバイスされた。
 なので、鉢のまま庭に仮植えの状態にしてある。

♪ 作品情報 ♪
【作曲】 1799年
【構成】 4楽章(約30分)
【編成】 g,vn 2,va,vc
【本作品について取り上げた過去の記事】
  帯広 < デュッセルドルフ < マドリード♪ボッケリーニ/ギター五重奏曲G.453
 
Boccherini♪ 作曲家情報 ♪

 ルイジ・ボッケリーニ(Luigi Boccherini 1743-1805 イタリア)。
 古典派時代のイタリアを代表する器楽作曲家。初めチェリストとしてパリで活躍。室内楽作品で認められ、1769年マドリードに移って、スペイン宮廷の音楽家になり、王の弟ドン・ルイスに仕え、その死後('85)は国王カルロス3世に仕えた。この間、プロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世の宮廷音楽家に招かれたという説は根拠薄弱であり、終生マドリードにいたと思われる。J.ハイドンと同時代にあって古典派音楽を推進した意味で、〈ハイドン夫人〉の異名があった。G.はY.ジャラールの作品目録の番号。
 (井上和男 編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)


♪ 紹介したディスク ♪
 トコシュ(g)、ダニュビウス弦楽四重奏団。
 1992年録音。NAXOS。

高度なスキルを持つおじいさんに助けられ♪ドリーブ/花の二重唱

20190518Yukidane1  心浮き立つ上野幌の直売店
 またまた話が過去にさかのぼって恐縮だが(←そのように感じ取れないという意見には真摯に耳を傾ける心構えはなくはない)、土曜日は『雪印種苗』に出かけた。ここに来るのは何年ぶりだろう?

 2年か3年ぶりに何しに来たかというと、牧草種子の偽装に文句をつけるためでは全然なく、そもそも雪印種苗の本社を訪れたのではなく、隣接する園芸センターが目的地。
 目的地での目的はバラ苗を買うことである。

 ここ数シーズンで5~6株のバラが冬の間にダメになった。
 その補充である。

 ジョイフルエーケーなどのホームセンターや一般のいわゆる《花屋さん》にもバラ苗はあるが、なんせ選択肢が限られている(ジョイフルはそれなりにあるが)。
 となると、雪印種苗しかない。

20190518Yukidane3 ここ何年かはサカタやタキイの通販か、帯広にいるときは音更の大野農園で苗を購入していた。
 しかしサカタなどでは送られてくる時期がまだ寒い季節で植え付けまで鉢のまま数か月置いておかなければならないし、十勝在住じゃなくなった私が大野農園まで買いに行くのはちょいと狂気だ。
 大野農園でも通販をやっているが、年前に申し込まないと今の時期はほとんどが売り切れ。また送料も高い。

 雪印種苗はバラ苗が豊富である。
 ほら、こんなにバラが!

 一緒にいる妻への配慮が自然と失われ、足早になる。

  まるで for me のように残っていた for you
 今回買ったのは去年枯れてしまった-まさかここにあるとは思っていなかった-『ブルー・フォー・ユー』 (しかも残り2鉢)。
 それと、妻がアプリコット色の、それも切り花にしたとき日持ちするバラがあると良いと言うので真宙(まそら) という品種を購入した。

 切り花にしたときに日持ちするアプリコット色の花のバラ……作業をしている店のおじいさんに尋ねると、親切に教えてくれた(別な品種についても聞くと、「いまここに並んでいる株はどれもちょっと元気がないので避けた方が良い」とも教えてくれた)。
 真宙もブルー・フォー・ユーもおじさんが良さそうだという苗を選んでくれた(ブルーは2分の1の選択肢だったが)。
 にしても、私もこういう仕事がしたいなぁ……

 2つのバラは車の後部座席にそれぞれシートベルトを着用させて置かれた。

Ballete_omnibus_BRILL んでもって、ドリーブの歌劇「ラクメ(Lakme)」のなかで最も有名な「花の二重唱(Duo des fleurs)」でもいかが?

 そのあと札幌の藻岩山のふもとにある雑貨店、『blue tulip』に向かったのだが……

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1883年・パリ
【構成】 歌劇は全3幕(約2時間20分。台本:E.ゴンディネとP.ジル。原作:P.ロティの「ロティの結婚」)。第1幕で歌われる「花の二重唱」は約5分半。
 
Delibe♪ 作曲家情報 ♪

 レオ・ドリーブ(Leo Delibes 1836-91 フランス)。
 パリ音楽院でアダンらに学ぶ。初めオペレッタを手がけ、のちバレエ音楽に転じて、この領域でフランス古典バレエの典型となる傑作を生み、さらに歌劇にもすぐれた作品を残す。
 (井上和男 編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 ワトソン(S)、キャイルンズ(Ms)、カール・デイヴィス/ろいやる・フィル。
 バレエ音楽を集めた(けど歌劇「ラクメ」も入っている)オムニバス盤(5枚組)。
 録音年不明。ブリリアント・クラシックス。

いまさらヌルヌルと《塗る絆創膏》を塗る♪デュファイ/傷つけられた……

  イヤなことに虫が寄って来て

 ここで、あのあとの自宅でのガーデニングへの取り組みのその後であるが、体液を出し続けている、と書くととってもいやらしい感じがして《変態樹木》のようなのでここは樹液と書き直すよう改心するが、ナツツバキについて。

 あのままではあまりにもかわいそうだし、幹を伝って地面へしたたり落ちている樹液や、見た目がロウの塊のようになっている不思議な固形物に、ハエのような昆虫が寄ってきているので(甘いのだろうか?)、幹の切断面を封印することにした。癒合(ゆごう)剤を塗るのである。

 あらためて切り口とそこから出たたいえ、いや、樹液がたらたらと脚、いや、幹を伝ってしたたり落ちる様子をご覧いただこう。

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 この黄色い固形物は松脂(まつやに)ならぬツバキ脂。まだプリンのような硬さ。赤いのもそうだが、赤いといよいよもって血を思わせる。

  したたりを止めるべく
 ジョイフルエーケーで購入したのがこれ。

Topjin

 このペーストは歯磨きペーストよりもはるかに水っぽい。私も勘違いしていたが、塗ることで切り口をロウのようなもので封印するわけではない。殺菌剤であり癒合を促進するのである。
 これを切り口にハケで塗る。

 塗った後も樹液は出続けている。
 1日も早く《出液》が止まることを願っている。

Dufay デュファイ(Guillaume Dufay 1400頃-1474 フランドル)の3声のロンドー「鋭い矢に傷つけられた私(Navre je sui d'un dart penetratif)」を。

 いえ、歌詞の内容は木の大胆なる剪定とは関係ないんですけどね。

♪ 作曲家情報 ♪
こちらをご覧ください

 
♪ 紹介したディスク ♪
 ロンドン中世アンサンブル。
 1982年度のレコード・アカデミー賞を受賞した、デュファイの世俗音楽を全曲収録した5枚組ボックス。
 1980年録音。TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE COLLECTION PROA-73(原盤:オワゾリール)。

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