新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2019/03

4月2日、私に何が起こっているか?♪グラス/vn協1

20190316PHILIPS_GUMPLUS  近くにはアメリカ村、でもここは……
 『志津可』のうな重に身も心も舌も胃袋も満足極まったあと、私たち老夫婦は堀江という地区に向かった。

 妻が言うには雑貨屋がたくさんあるそうで、雑貨屋巡りである。

 ところが行ってみると、あたりには、大量の研究生が行方知らずになっている東京福祉大学の生徒と、同じ母国からやって来たと思われる外国人観光客(もしくは買い物客)だらけ。

 しかも、かわいらしい小物雑貨やちょいとすてきなポストカードなんかを置いている店はあまりなく、妻の当初の目的は達成できなかった。

 そのあと梅田に戻ったが、ルクアに行くためにヨドバシの中を通り抜けようとしたときに、歯ブラシのことを書いたときに『電動歯ブラシを使っていたら、歯ぐきが健康になって歯科医に褒められた』というコメントが寄せられたんだったということを思い出し、そこで電動歯ブラシを見てみることにした。

  2分×2回×2週間で効果が
 かつて札幌の歯科医院に通っていたときには、衛生士さんが「電動歯ブラシって磨けた気になっちゃうんですよ」と否定的見解を述べていたし、私もむかし使っていたことがあったが、手磨きの方がいいような気がしてやめた経過がある。

 で、売り場を見て驚いたのが、高いってこと。
 ドラッグストアなんかで歯ブラシと一緒にぶら下がっているイメージがあって、高くても3,000円くらいかと思ったら、30,000円っていうのもある。

 私は、そんな品々の中からPHILIPSのソニッケアの歯ぐきに重点を置いている商品を選んだ。
 価格は7,500円ほど。
 前に使っていた電動歯ブラシは1,000円もしなかったと記憶している。
 あれはおもちゃみたいなものだったのだろう。電動の歯ブラシには間違いなかったが……

SchnittkeVnCon しかし、これは本格的だ。
 2週間後が楽しみだ(でもこんなことなら、歯ブラシを3本まとめて買うんじゃなかった)。

 てなわけで、今日はグラス(Philip Glass 1937-  アメリカ)のヴァイオリン協奏曲第1番(1987)を。

 第1楽章の切ない雰囲気、第2楽章の美しさ、終楽章の追い立てられるような緊張感。
 どうしてもっと広く聴かれないのか不思議。隠れた傑作だ。 

 なお、この曲はかつては単に「ヴァイオリン協奏曲」と呼ばれていたが、2009年にグラスはもう1曲ヴァイオリンのコンチェルトを書いたため、現在では第1番、第2番とナンバリングされている。

 ところで、この日の夜はニンニクとショウガをきかせた『とんちり鍋』を作るつもりで、マンション近くのダイエーに寄ったが、信じられないことにニンニクが売り切れ。
 代わりに乾燥ニンニクのスライスを使ったが、なんともビミョーな仕上がりになった。
 ニンニクが品切れするってこと、あるのね……

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1987年
【構成】 3楽章(約30分)
【編成】 独奏vn, orch(picc 1, fl 2, ob 2, cl 3, b-cl 1, hrn 4, trp 3, trb 3, timp, 打楽器(小太鼓, 大太鼓, シンバル, トライアングル, ウッドブロック), hp 1, Str)
【本作品について取り上げた過去の記事】
  グラス/ヴァイオリン協奏曲

♪ 作曲家情報 ♪
 

 ジュリアード音楽学校を出てから、パリでN.ブーラジェに学ぶ。R.ジャルカルと出会いインド音楽に開眼。モロッコの音楽にも触発されて、ミニマリズムに到達。一連のミニマル・オペラでセンセーションを起こした。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 クレーメル(vn),ドホナーニ/ウィーン・フィル。
 1992年録音。グラモフォン 437 091-2。
 クレーメルの恍惚、陶酔した表情が目に浮かぶ……

10数年前のときは暑い時期だったようだ♪中田/夏の思い出

RampalJapanese  来阪した妻の最重要事項
 今回妻が大阪に来るに当たり、ぜひとも行かねばならない場所があった。

 それは『志津可』という鰻屋である。天満警察署の向かいにある。

 いまから15年ほど前の、2003年から2005年に大阪に勤務していたときに、やはり妻が大阪に遊びに来たときに、ここのうな重を食べ、そのおいしさに魅せられ、またぜひ行きたいと言っていたのだ。

 そんなんなのに、2003年から2005年の3年間で一度しか行かなかったのか?、とあなたは疑問に思っている最中だろう。

 いや、妻が大阪を訪れた際に何度か行ったのだが、臨時休業ということが何回かあって、結局3年間で一度しか、妻はここのうな重にありつけなかったのだ。

 去年妻が大阪に来たときも、行こうと思いきや、定休日。

 代わりに阪急3番街の『江戸川』に行ったのだが、妻は満足しなかった(『江戸川』だってそれなりにおいしいのに)。
 そして、今回ようやく《2度目の志津可》が実現した。

 実は私も去年大阪に来てから初めての『志津可』。前の晩からよく眠れないほど楽しみにしていた(←JARO)。

  変わらぬ店内。でも、あそこは……
 店構えはむかしと変わらず、店の中も同じ。
 あれから14年。掛け時計はずっと、ひっそりと飾られ続けていた。

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 ただ、間違いなく変わったところがあった。
 和式トイレが洋式に変わっていた。

  思い出に浸りながら舌鼓
 おいしいのに、さらに『志津可』のうれしいところは、うな重の値段が他の鰻屋に比べ少し安いことだ。

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 前回『志津可』に来たときは、私が初単身赴任となったときのこと。

 上の子が中学生となり、また下の子も小学校高学年と、子育てがいちばんたいへんなときだった。
 いまは息子2人も社会人となっているが、当時の思い出話と、いまはいまでやっぱり心配なもんだよね、などと話していると、『上鰻重』が運ばれてきた。

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 10年以上前と変わらぬおいしさ!

 やはりここのうな重はばっちりアタシの好み(名古屋の『うな善』も私の大のお気に入りだが、鼻の差で『志津可』の勝ちか !? あ、どちらも関東風です)。

 ※ホームページやメニューには“三代目”と書かれているが、のれんや箸袋には“四代目”と書かれている。

 妻ももちろん大満足。

 また、あのとき-今回座った席と同じ場所だ-は、窓の外は裏庭の木々に緑の葉が生い茂っていた。
 いまはまだ、芽吹いていない。

 「あのときは夏だったのかな?」
 でも、2人ともそこまでは覚えていなかった。

 中田喜直(Nakada,Yoshinao 1923-2000 東京)の「夏の思い出」(1950)。

 誰もが知っている親しみやすいメロディー。悲しい曲じゃないのに、なんだかちょっぴりジーンとくる。

♪ 作曲家情報 ♪ 
 1943年9月東京音楽学校(現・東京芸術大学)ピアノ科卒業。約2年の軍隊生活を経て、戦後柴田南雄らの「新声会」に入る。47年歌曲集《六つの子供の歌》《海四章》《木兎》等を発表し、本格的作曲活動を始める。49年NHK毎日音楽コンクールでピアノ・ソナタ入賞以来、毎日音楽賞、芸術祭賞等多数の賞を受ける。その間主として歌曲、合唱曲、童謡、ピアノ曲を作曲し、その大部分が出版されており、レコード、CDにも多く録音されている。作風は前衛、革新、無調にはとらわれず、世界共通の音楽の本道の中で作曲する。「バルトークもストラヴィンスキーも革新等していないし、メロディ、ハーモニー、リズムがきちんとある音楽を書いている」という考えに基づく。
 (ONTOMO MOOK 音楽芸術別冊「日本の作曲20世紀」(音楽之友社)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 ランパルのフルートによる演奏(ランパル/日本の調べ)。
 1981年録音。ソニークラシカル SRCR-1641。

山よりお子様の高さにちょっとびっくり♪ムソルグスキー/はげ山の一夜

DSCN1309  入手困難な一品をたまたまゲット
 先週末に妻が査察、いや監査、いやいや遊びに大阪にやって来た。

 おみやげは人気が高くなかなか手に入らないという『くにをの鮭キムチ』である。
 とはいっても、妻が苦労して手に入れたわけではなく、たまたま『きたキッチン』に数個置いてあったのを偶然見かけたので買ってきたというオチである。

 が、人気があるのもわかる気がする。
 味も変な化学調味料のべたつくようなものがなく、なにより鮭(アトランティックサーモン)がゴロゴロ入っている。大根などより、固形物としては圧倒的に鮭が多い。

 さて、大阪空港に迎えに行ったわけだが、飛行機は定刻よりも15分早く到着した。
 こういうことがあるのでぎりぎりに空港に行かない方がいい。もっとも、到着口から出てきたのは19時近くになってからだったが……

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  飲み物付きとはいえ……
 妻が姿を現す間、時間つぶしに到着口すぐ横のレストラン街をぶらぶらしたが(といっても、1周すればそれで終わり)、いやぁ、お子様のカレーって高いもんですねぇ。

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 ちなみに、その右隣の巨大なアーモンドチョコみたいなのはマウンテンカレー。

 ムソルグスキー(Modest Mussorgsky 1839-81 ロシア)の交響詩「はげ山の一夜(A Night on Bare Mountain)」(1881-83)。

 井上和男編「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)の解説をそのまま引用すると、

MussorugskyLeibowitz リムスキー=コルサコフがムソルグスキーの死後その意図を生かして、「禿山のヨハネ祭の夜」の最終稿と思われる歌劇「ソロチンスクの定期市」の中の「若者の夢」、およびその前の稿である合作オペラ・バレエ「ムラダ」の中の合唱・管弦楽の曲を生かす形で管弦楽編曲した。交響詩と呼ぶことがある。

なのだが、今日は前にも紹介した、R-コルサコフ編のものをさらにぶっ飛び編曲した、レイボヴィツ編のものを。

 さて、妻を丁重に出迎え、その日はスイカ店長の店に行き、夕食を食べたのだった。

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1886年・ペテルブルク
【構成】 単一楽章(約11分)
【編成】 orch(picc 1, fl 2, ob 2, cl 2, fg 2, hrn 4, trp 2, trb 3, tuba 1, timp, 打楽器各種(大太鼓, シンバル, 鐘, タムタム), hp 1, Str)(以上、R-コルサコフ版)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  見通しの良い禿げ♪マルケヴィチのムソルグスキー/禿山の一夜
  魔物が去り実に清澄なる朝が来た♪ノヴァークのムソルグスキー/はげ山の一夜
  2018年7月第3水曜日の私♪ムソルグスキー/はげ山の一夜

Mussorgsky♪ 作曲家情報 ♪
 

 ロシア国民楽派の〈5人組〉の一人。初め軍人であったが2年ほどでやめ、バラキレフを中心としたグループ〈5人組〉に加わり、国民主義音楽の創造に積極的にとりくんだ。ダルゴムィジスキーの始めた朗唱様式を受けつぎ、これを発展させて劇的なリアリズム芸術を完成。フランス近代音楽にも多大な影響を残す。飲酒癖と放漫な生活のために未完成の作品も多く、それらは後世の補筆・校訂によって演奏されている。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 レイボヴィッツ/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。
 1962年録音。ソニーミュージック SICC-2119。
 ぶっとびます……

『精霊』……あなたの好みはどっち?♪ウェーバー/精霊の支配者

WeberOvtNxs  詳しいことは自分で調べなさい
 今日3月18日は『精霊(しょうりょう)の日』なんだそうだ。

 なぜ『精霊の日』かというと、柿本人麻呂と和泉式部と小野小町の忌日(命日)だからだ。

 柿本人麻呂と和泉式部と小野小町の忌日が、なぜ『精霊の日』なのかと聞かれても、それはもう、私の手には負えない巨大な疑問である。

 それに、そもそもこの3人が亡くなった日は、はっきりとはわかっていないという、大前提なし崩しってもんだし……

 
 ウェーバー(Carl Maria von Weber 1786-1826 ドイツ)の序曲「精霊(せいれい)の支配者(Der Beherrscher der Geister)」Op.27, J.122(1811)。「幽霊の支配者」と呼ばれることもある。

 『しょうりょう』というのは『死者の魂。霊魂』のことなんだそう。
 『精霊』というのは、手元にある小学館の国語辞典には、《すべてのものにやどっているというたましい。精。しょうりょう》と書いてある。なるほど……って、最後の一言がちょいと心に引っかかるが、見なかったことにしよう。

 序曲「精霊の支配者」は、断片のみが残っている未完成のオペラ「リューベツァール」(1804-05)の序曲を改作したものである。

 『しょうりょう』で思い出したが、江別の『昇龍』のラーメンはけっこうおいしいとの評判だ。
 私も10以上前に1度だけ食べたことがあるが、おいしかったような気がする。
 でも、江別でラーメンとなると、どうしても『天味』に行きがちな私。

 そんでもって、「幽霊の支配者」って、『うしろの百太郎』みたいな存在か?

♪ 作品情報 ♪
【構成】 単一楽章(約6分)
【編成】 orch

Weber♪ 作曲家情報 ♪
 

 ロマン派初期の歌劇、ピアノ曲の作曲家、指揮者。とくに歌劇におけるドイツ国民主義の開拓者で、グルックからR.ワーグナーにいたるドラマティシズムの発展の系列一人として重要な存在。プラハ劇場の指揮者を経て1817年ドレスデン宮廷劇場の楽長となり、当時隆盛だったイタリア歌劇に代わって、ドイツ語による歌劇を上演、’21年の「魔弾の射手」で画期的成功をおさめた。’26年には招かれてロンドンで「オベロン」を上演、同地で客死。

 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 ヴィト/ニュージーランド交響楽団。
 2006年録音。NAXOS 8.570296。

反復の美学,またはしつこい訴え♪ドビュッシー/反復音のため

  やんけ やんけ やんけ かす かす かす やんけ やんけ やんけ
 こうなると、直接訴求の極みというか、あるいはヤケクソというか……

201903SpamList

 かすうどんが食べたくなるやんけ!

DebussyImagesAimard ドビュッシー(Claude Debussy 1862-1918 フランス)の「反復音のために(Pour les notes repetees)」
 同じ音を連打する練習のための曲。

 12曲からなる「練習曲集(Etudes)」(1915)の第9曲である(第1曲から第6曲までを第1巻、第7曲から第12曲までを第2巻と呼ぶ)。

  迷惑な反復行為
 ところで昨日の記事で、入札しておきながらそのあと何の連絡も寄こさない悲しきanpontanpotato11A氏のことを書いた。
 そして、私も忘れていたのだが、6か月以上前に、やはり落札しておきながらそのあと何の連絡も寄こさない落札者がいたことが、調べてみてわかった。

 その人の名(Yahoo! Japan ID)は、anpontanpotato10Cだった……

 この人、むかしっから同じ行為を反復し続けている。

♪ 作品情報 ♪
【構成】 単一楽章(ピアノ小品。約3分半)
【編成】 p
【本作品について取り上げた過去の記事】
  ベターなフィンガー・テクを教えていてだけないでしょうか?♪ドビュッシー/練習曲

♪ 作曲家情報 ♪
こちらをご覧ください。

♪ 紹介したディスク ♪
 エマール(p)。
 2002年録音。ワーナー WPCS-22217。

無礼、失礼、非礼、そしてやるせなさ♪ヴィヴァルディ/モテットRV.626

YafuokuHyouka  第1楽章「落札ありがとう」~快活に
 私がヤフオクを利用していることは、前に書いた
 リッピング済みのCDを出品しているのである。

 先日、あるCDが落札された。ちなみにヤフオク手数料と送料を差し引くと、私に手元に残るのは200円程度である。

 落札した人は、ヤフオクのシステムを通じて、私に送付先と氏名を連絡してくる。
 ほとんどの人が、その日のうち、もしくは翌日には連絡をくれる。
 また、支払い手続きは落札日から1週間以内に進めなければならないが、これもたいていの場合は翌日までには済ませてくれる。

 こうして、私がCDを発送し、相手が受け取ったという連絡をくれると、その数日後に私の口座に入金される。

  第2楽章「なしのつぶて」~物静かに
 先日CDを落札してくれた方-仮にハンドルネーム(Yahoo! Japan ID)をanpontanpotato11Aとしておこう。もし、ほんとうにanpontanpotato11Aというハンドルネームの人がいたら、それは本件と一切関係ない-は、しかし、しばらくたっても何の連絡もしてこなかった。

 過去の取引(落札)実績を見ると、あまり数がない。
 だから、慣れていないのかな、と思った。

 ちょっと気になったのは「非常に悪い」という評価がつけられた過去があったということだ。
 それでも総合評価はプラスだった。

 私は「送付先とお名前のご連絡をください。なお、支払い期限までにご連絡がいただけない場合は、落札者都合で落札者を削除させていただきますことをご了承ください」とメッセージを送った。
 落札者都合で落札者を削除、つまりこの取引自体をなかったものにすると、落札者には「非常に悪い」という評価がつくのである。

 それでもなしのつぶてだった。

  第3楽章「知られざる境遇」~激しく、しかし過度にならない程度に
 翌日にもう一度総合評価を見ると、いっきょにマイナスになっていた。
 私が出品したCDがanpontanpotato11A氏に落札された少し前のタイミングで落札された別の取引が、ことごと成立していないことを意味する(上の写真)。

Yafuoku20190312 さらに2日ほど待った。
 まったく何の連絡も寄こさない。
 もしかして突然死んでしまったとか、事故に遭ってどうしようもない境遇に置かれているのだろうか?
 そういう思いもよらないことがanpontanpotato11A氏の身に起こっているのかもしれない。

 見ると、総合評価がさらに悪くなっている。

 そして支払期限が到来した。
 結局、anpontanpotato11A氏はひと文字の連絡すら私に寄こさなかった。

 私はanpontanpotato11A氏を落札者都合で落札者から削除するとともに、ブラックリストに登録した。

  第4楽章「新たなる出会いと別離」~適度な速度で不安げに、そして怒りをもって
 が、この日、私が出品している別なCDにanpontanpotato氏が入札してきた。

 おかしい!
 なぜなら、総合評価がマイナスの人は入札できないように設定しているからだ。それに、少し前にブラックリストに登録したではないか!

 が、よく見ると、それはanpontanpotato12Aなる人物だった。
 どうやら同一人物が複数のハンドルネームで入札に参加しているようだ(anpontanpotato11A氏とanpontanpotato12A氏がまったくの別人だという可能性は、ありえないほど低いだろう)。
 死んだんじゃないかと心配した私はお人よしすぎる。

 こちらの総合評価はかろうじてプラス。だから、当然ブラックリストとは関係なく、そしてプラス評価ゆえに私の出品物に応札することができたのだ。
 だが、anpontanpotato11A氏と同じように、早晩マイナスに転落するのは間違いないだろう。
 この時点で、anpontanpotato12A氏の入札を拒否扱いすると同時に、ブラックリストに登録した。

201903YafuHyouka それにしても、いったいどういう思いでこういう入札をするのだろう?
 私にはちっとも理解できない。

 私としては金銭的な被害はないが、入札されたらできるだけ早くお届けしたいと、けっこう気にかけるものなのだ。
 自分で言うのもなんだが、誠意を踏みにじられた感じがする。

 これはanpontanpotato11A氏の出品者たちからの評価。

 ちょうど私が「どうして連絡くれないのかなぁ」と思っているときに、ことごとく破談になっていっているのがわかる。

 ところが、1つだけ野に咲く花のように、取引がスムーズに進み、良い評価がつけられている。
 気になったものを入札し、そのなかから気に入ったものにだけ支払いをし、あとは放置ってことなのだろうか?

VivaldiSacred ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi 1678-1741 イタリア)のモテット「正しい怒りの激しさに(In furore giustissimae irae)」RV.626。

 それにしても、あとあじの悪い思いをさせられた。 

 なお、今日は本館も更新←このようにきちんとした伝達が世の中必要!

♪ 作品情報 ♪
【構成】 4楽章(約14分30秒)
【編成】 ソプラノ独唱, str, 通奏低音
【本作品について取り上げた過去の記事】
  おおぶねに乗った私♪ヴィヴァルディ/モテットRV.626

Vivaldi♪ 作曲家情報 ♪
 

 司祭の職にあって、ヴェネツィアのピエタ女子養育院の音楽学校で指導にあたり、作品の大部分はここの女子の合奏団の演奏のために作曲。コレッリ、トレッリのあとを受けて、合奏協奏曲、独奏協奏曲の発展に重要な役割を演じ、J.S.バッハらへも影響を与えた。協奏曲において、従来の教会コンチェルトの緩・急・緩…の形式に代わって、シンフォニア風の急・緩・急の3楽章の形式を確立し、古典派協奏曲の前提をなした。その他若干の室内楽曲、教会音楽などの作品も残したが、50曲を超える歌劇は、今日ではほとんど上演されない。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 コルボ/リスボン・グルベンキアン管弦楽団他。
 1975年録音。apex 2564 67621-8(原盤:エラート)。

気分は全然「イケイケ」じゃなかったんだけど……♪プーランク/黒い聖母

20190312ARTCAFE1  ベルト着用サイン点灯でカツカレーを思ふ
 先日東京に出張した。

 昼前に羽田空港に着いたとき、空腹は絶頂に達していた。
 私の「搭乗前は食事をしない」という信念をこの日も貫徹し、朝から水しか口にしていなかったからだ。
 実は飛行機の中でもカツカレーの妄想を見続けていたのだった(でも、なぜ天丼とかラーメンライスじゃなく、この日はカツカレーだったのか不思議だ)。

 私が第2ターミナルの到着口前にある『ART CAFE』のポークカレーの味をけっこうお気に入りなのは、みなさんご存じのとおり(なんて信じるもんか!)。

 なので、あのポークカレーのルゥの味わいのカツカレーが食べられると、5行上のリンク記事に書いたことをすっかり忘れて、期待に胸膨らませていた。

 が、そうなのである。
 カツカレーは『ゴーゴー』なのである。

 つまり、この店では、ふつうの『ゴーゴーカレー』を食べることができないし、ふつうの『カツカレー』を注文することもできないわけだ。

  濃厚なのは苦手なの
 食べたことはないが『ゴーゴーカレー』ってくどそうなイメージがあって、きっと私の好みには合わないに違いない。
 しかしこのときは鼻腔に広がる『カツ』の揚げ油の匂いを堪能したい気持ちが強すぎて、「ゴーゴーカレー、レギュラーで」と、まるで食べなれた人のように、カウンターのお兄さんに注文してしまった。

20190312ARTCAFE2 しばらくして、微笑みを家に置き忘れてきたようなお兄さんは、「ゴーゴーカツカレーの方ぁ」と、力ない声で私を呼んだ。

 これが、『ゴーゴーカツカレー』である。

 色が濃い。黒いとはまでは言えないが、私の苦手な土手煮みたいだ。
 味も濃い。
 カレーではあるが、私の概念のなかでは『カレー類』。
 固形分はひき肉のような粒つぶが確認できただけ。
 
 好き嫌いが分かれそうな味だが、私の好みではない。

 おまけに下唇の内側を噛んでしまったし……

PoulencGloria ポークカレーから浮気したバチが当たった。

 プーランク(Francis Poulenc 1899-1963 フランス)の「ロコマドゥールの黒い聖母像への連禱(Litanies a la Virge Noire de Rocomadour)」FP.82(1936)を聴きながら、回復を祈ろうと決意した私であった。

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1936年・ロンドン(BBC放送)
【構成】 単一楽章(約9分)
【編成】 女声(または童声)合唱, org
【本作品について取り上げた過去の記事】
  修道女さまに叱られて……

Poulenc♪ 作曲家情報 ♪
 

 R.ビニェスにピアノ、ケックランに作曲を学ぶ。フランス〈6人組〉の一人として、サティ、ラヴェルらの影響をうけ、簡潔な古典様式とフランス風エスプリに富んだ作品を残す。第2次大戦後は教会音楽の分野で特異の境地をひらいた。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 ピケマル/イル=ド=フランス・ヴィットリア地方合唱団,ルブラン(org)。
 1992年録音。NAXOS。

続けて食すことを慎むべき♪アンダーソン/チキン・リール

201903LAWSON_Torizanmai  『むら』じゃないよ、『んま』だよ
 先週の金曜日の朝、LAWSONで買った『鶏ざんまい弁当』。
 これがなかなかおいしいではないか!

 想像するに『鶏ざんまい』は『にわとりざんまい』ではなく『とりざんまい』と読むのだろうが、北海道でなら居酒屋の『鳥侍』に似ていてまぎらわしいかもしれない。

 揚げ物が入っていないから低カロリーでヘルシー、とは必ずしも言えないだろうが、でも揚げ物が入っていないから低カロリーでヘルシーっぽい予感がする。

 内容は、照焼き2切れ、つくね1個、そしてシーチキンのようなフレーク状のもの(この味付けがいかなるものによるのかわからなかった)。

 気に入ったので月曜日も買って食べた。

AndersonFen その結果、このあとしばらくはいいかなって気になった(洋風ミックス弁当でも同じ過ちを犯した私。学習してない……)。

 アンダーソン(Leroy Anderson 1908-75 アメリカ)の「チキン・リール(Chicken Reel)」(1946)。

 日本語にするとなんてなるのか知らないが、どこかで“ひよこの行列”って訳を見たことがある。

 けど日本でも、99.9%「チキン・リール」って曲名で呼んでいるので、余計なことは考えないことにしよう。

Anderson♪ 作品情報 ♪
【構成】 単一楽章(約3分)。
【編成】 orch

♪ 作曲家情報 ♪
 

 セミ・クラシックの通俗曲の作曲家。

 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 フェネル/管弦楽団(具体的な名称の表記無し。きっと契約上の問題によるのだろう)。
 1964年録音。マーキュリー。

からめとっちゃうんだからっ!ヒンデミット/ウェーバーVar.

20190309Haburashi  マニアックな品揃え
 いまから2年ほど前のことだった。

 こんな事情で室蘭市にあるイオンに立ち寄ったのだが、そこの1階にある薬局がちょっとふつうの薬局とは趣を異にする品揃えだった。

 ツケダ薬局というらしい。名前もそのへんにごまんとあるようなものとは一線を画している。

 で、それまで見たことのない歯ブラシが売られていて-といっても、天下の大正製薬製である-、私はそれを買った。

 この歯ブラシ、とっても磨きやすいし、なんだか歯ぐきにも良さそうで、とっても気に入った。

 ところが、その後ツルハに行ってもサツドラに行ってもスーパーに行っても置いていない。

 そんなわけで、『エビス プレミアムケア歯ブラシ』や『生葉 歯間に入るブラシ』なんかを使っていたが、やっぱりあの歯ブラシ-デントウェル-の使い勝手、歯ぐきが悦ぶ毛先の感触にはかなわない。

  しかも無料配送 
 でも、ご安心ください。
 日本には『ヨドバシ.com』がある。
 歯ブラシから80V型 8Kチューナー内蔵液晶テレビまで取りそろえた、百貨店ならぬ『万貨店』の『ヨドバシ』があるのだ。

JanacekAbbado 私は『やわらかめ』で『コンパクト』を3本頼んだ(私はエビスの幅広ヘッドは苦手である)。
 そして、ヨドバシさんは粋な計らいで色違いの3本を送ってくれた。
 私はまずはグリーンから使うことを決意したのであった。

 それにしても、『ねじれ加工』『からめとる』って、なんだかすごい。たくましいわぁ~。

  ヒンデミット(Paul Hindemith 1895-1963 ドイツ)の「ウェーバーの主題による交響的変容(Symphonic Metamorphoses on themes of C.M.v.Weber)」(1943)。

 いえ、歯ブラシの話とこの曲とは一切関係ありません。

 このあいだの日曜日に久しぶりに聴いたので……

 下にリンクを貼った “変換注意!……” の記事中の1枚の写真が、投稿時と別な写真に挿し変わってしまっているので正しいのを載せておく( OCN から livedoor に引っ越ししたときに生じた現象。もっとも、クリックしたら正しい写真が姿を見せてくれるんだけど)。

HindemithWeberV

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1944年・ニューヨーク
【構成】 4楽章(約20分)
【編成】 orch(picc 1, fl 2, ob 2, E-H 1, cl 2, b-cl 1, fg 2, C-fg 1, hrn 4, trp 3, trb 3, tuba 1,timp, 打楽器各種(小太鼓, 中太鼓, 大太鼓, タンブリン, トライアングル, シンバル(大・小), 小ゴング, テューブラベル, ウッドブロック, グロッケンシュピール), Str)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  変換注意!「屁尿」ではなく「変容」
  昨日はピンクだったのに、今日は緑になってたんです♪ヒンデミット/ウェーバーVar
  分解・変容・透明化、間に合わず?ヒンデミット/ウェーバーVar.

Hindemith♪ 作曲家情報 ♪
 

 第1次大戦後、ロマン主義から脱却をめざす新即物主義を推進、調性を否定して、中心音をもつ無調的作風で、同時代に強い影響をあたえた。また音楽は演奏する側に主体があるとする実用音楽を提唱、教育用および演奏団体用の作品を手がけた。初めヴァイオリニスト、ついでヴィオラ奏者としても活躍。1927年よりベルリン高等音楽学校で作曲の教鞭をとったが、'34年ナチスにより、その現代的傾向の音楽が腐敗した芸術であるとされて圧迫をうけ、’35年休職。トルコで音楽の指導にあたったのち、’38年スイスに移り、大戦を避けて'40~47年アメリカに住んだ。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 アバド/ロンドン交響楽団。
 1968年録音。デッカ。
 若き日のアバドの、パワー全開の演奏。若いってステキなことね。

プレヴィンに続きギーレンも……♪GM/Sym3

Mahler03GielenLive  新鮮に聴こえたギーレンの「夜の歌」
 おとといの日曜日(10日)。
 朝、ネットで目にしたニュースは、ミヒャエル・ギーレンが亡くなったという訃報だった。

 プレヴィンに続き、ギーレンも逝ってしまった。
 亡くなったのは8日だという。もう91歳になっていたのか……

 ギーレンの指揮する海外での演奏会の録音が、NHK-FMでけっこう放送されていたのは、1976年あたりから1980年ころまでだったろうか?

 当時は“機械的な演奏”などと言われていたような気がするが、私はそのアプローチ、けっこう好きだった。

 あのころの自分の『録音帳』を開くと、エアチェックしてずいぶん繰り返し聴いた、ギーレンの懐かしい演奏が記されていた。

 ・1976年8月6日 FMコンサート ギーレン/シュトウットガルト放送交響楽団
   バルトーク/弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽

 ・1980年9月25日 FMクラシックアワー ギーレン/オーストリア放送交響楽団
   マーラー/交響曲第7番

 また、1977年10月30日には『NHKホールアワー』で放送された、ギーレン/N響によるマーラーの交響曲第7番もエアチェックしている。しかし、この演奏については不思議なことに記憶がない。

  複雑な曲も音の塊にならない
 その後、CD時代になっても何枚か-特にマーラー-ギーレンのCDを買って聴いたが、ギーレンが振ると、それまで聴きなれていた曲でも、その響きの中に新たな発見をさせられることが多かった。

 むかしの冷たさはやや弱まったものの、分析的で、複雑な音楽も響きをきちんと交通整理し、あまり感情におぼれないところは変わらなかった。
 それなのに無味乾燥とした演奏にならず、説得力があるところが不思議でもあった。

 たまたま9日の土曜日に、私はギーレンがベルリン放送交響楽団を振った、マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第3番ニ短調(1893-96/改訂1906)を聴いた。1984年のライヴである。

 このところの私は、大きな曲を通しで聴くことがめっきり減ってしまったが、この日はそこそこの音量で-ずっと聴くことに集中し続けたわけではないけど-この演奏に浸った。
 もしかして、虫の知らせだったのかしらん?

 曲が終わり熱狂的な拍手。
 それほど感動的な演奏。
 むかしのギーレンが冷静な科学者だとすれば、このギーレンは冷静な力士のようだ(いえ、わかってもらえなくてもいいんです)。
 部屋で独り拍手?いえ、それはしませんでしたけど……

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1902年・クレーフェルト(全曲初演)
【構成】 6楽章(約100分)。
      第4楽章の歌詞は、ニーチェの「ツァラトゥストラはこう語った」による
      第5楽章の歌詞は、「子供の不思議な角笛」による
【編成】 orch(picc 4, fl 4,  ob 4, E-H 1, 小cl 2, cl 4, b-cl 1, fg 4, C-fg 1, hrn 8, ポストホルン 1, trp 4, trb 4, tuba 1, timp(奏者2), 打楽器各種(小太鼓, 大太鼓, 軍隊用小太鼓, シンバルつき大太鼓, タンブリン, シンバル, トライアングル, タムタム, グロッケンシュピール, テューブラーベル 6), hp 2, Str), アルト独唱, 児童合唱, 女声合唱
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  〔Σ(学生歌)=大交響曲〕の変貌
  壮大なスケール∧精緻。インバルのマーラー/第3
  勢いでフィラデルフィアって書いちゃった。めんご!
  すっごい演奏見ーつけた!♪ギーレンのマラ3。84年ライヴ
 
♪ 作曲家情報 ♪
こちらをご覧ください。


♪ 紹介したディスク ♪
 ギーレン/ベルリン放送交響楽団,リアス室内合唱団,ベルリン国立大聖堂少年合唱団,シュレッケンバッハ(A)。
 1984年ライヴ録音。Alutus。

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