緊張の糸がほぐれて…
昨日書いた『焦燥の火曜日』のこと。
話は少し戻るが、新千歳空港に着いたときには、あまりの安堵感、そしていちばん好きな座席に変更できた解放感も加わって、必要に迫られてもいないのに、財布のチャックが滑らかになって、どこだかで作っている『豚丼肉巻きおにぎり』を買おうかと思ったほどだ。
が、ピンポン球を一回り大きくしたくらいのものが3個入っているだけで、あまり『お値段以上』には感じられなかったので、最終的には冷静さ(ならびに貧乏性)が打ち勝って買うのをやめた。
「『炭焼さんま丼』はまた半額になってないかしら?」と、心の中で主婦の物真似-どこの主婦だ?-をしながら店をのぞいてみたが、半額処分品どころか定価販売分も置いてなかった。
もしかすると取り扱いをやめてしまったのかもしれない。
4か月ぶりのニッポンのブレークファスト
「狭い機内ですがごゆっくりとお過ごしください」という機長のお言葉に甘え、快適な空の旅の時間を過ごしたあと、大阪空港に着いてANA Festaをのぞくと(新千歳と違い、これから乗る客と降りてきた客がミックスするので、降機後に当たり前に売店で買い物ができるっていうのは、ある意味便利)、なんとけだるい昼下がりだというのに、超優良コスパで有名な(←私のなかでは)、あの『日本の朝食弁当』がまだ2個残っていた。
これは買わずにはおられない。
『豚丼味肉巻きおにぎり』は確か800円。こちらは520円。
そりゃ肉巻きもおいしいだろうが(ただし、温めなきゃおいしさ激減だと思う)、味のバラエティさは唯一の副菜で入っている漬物にしか頼れない。
こちらは「次、なに食べちゃおうかなぁ」といった、箸もお口も味蕾も喜ぶ変化がある。ひじきに至っては、小腸を刺激しまくりの快便特使だ。
それが520円で堪能できるのだ。
この充実した内容。もっと高くても私は惜しげもなく買うだろう(たとえば530円でも)。
これを『朝食弁当』を夕食として食べた。朝と夜が反転しているキャバ嬢のように。
ジャパン!
食べながら、そしてハイボールを飲みながら(ブラームスの第4交響曲の前に)聴いたのは、朝にも夕にも夜にも梅干しにもひじきにも関係のない、伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 日本)の「日本組曲(Japanese Suite)」(1933/'91)にしたのであった。
この日は小林研一郎/新交響楽団による1994年のライヴを選んだ。
消費期限はその日いっぱいだが、おにぎりがパサつくこともなく、おいしくいただいた。
ところで、いま大阪のマンションでは《名無しさん》の多肉植物が花を咲かせつつある。
にしても、品種名がわからないというのは私の性格上、非常にストレスを感じる(ハオルチア属か?)。
♪ 作品情報 ♪
【初演】 1991年・東京(サントリーホール)
【構成】 4楽章(約25分)
【編成】 orch(picc 1, fl 2, A-fl 1, ob 2, E-H 1, cl 2, b-cl 1, fg 2, C-fg 1, hrn 4, trp 3, trb 3, tuba 1, timp, 打楽器各種(トムトム 3, コンガ 3, キューバン・ティンバレス, 吊りシンバル, 大太鼓, タムタム), hp 1, cel, Str)
【本作品について取り上げた過去の記事】
≫ 盆踊りのあとのお楽しみといえば……
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