新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2018/11

「しゃぶしゃぶでお酒」に賛同したのに無視された♪風変わりな店

  輸入牛ではなく北海道のホルスタインか交雑牛を食べよう!
 このあいだの出張で、行きの飛行機に乗る前に思わず売店で買ってしまった本。

 菊池真由子の「食べれば食べるほど若くなる法」(三笠書房『知的生きかた文庫』)である。

KikuchiBook1

 キノコが良い、納豆や豆腐、枝豆といった大豆、アーモンドや鮭、アボカドやオクラにワカメ、ショウガにトマトなどが体に良いことは知っていたが(鮭じゃなく酒、オクラじゃなくイクラならいいのに……)、それらを整理して教えてもらえる。そういう内容だ。

 後半に向かうにつれ、同じような記述の繰り返しが目立ち、「んもぅ~、ひつこいんだからぁ~」って感じだし、読み始めてすぐに、

KikuchiBook2


 「牛肉やしゃぶしゃぶ鍋を食べるなら、やはりお酒も」という人は多いでしょう。
 さて、 ……


 と、魅惑の記述が出てきたと思いきや、すぐさま“さて”と闇に葬られ、「この一文はなんだったのか」と読み手の脳の若返りを促す工夫も施されている。いずれにせよ、飛行機の中で読むにはうってつけの内容だった(少なくともブルーバックスの「方程式のガロア群 深遠な解の仕組みを理解する」よりは)。

 今後は、あまり日常的に食べていないが、この本で推奨されている牛ロース肉やホッケ、セロリを食べなくてはならない。

 先日観た健康番組に感化され、血圧を下げる亜麻仁油(北海道の当別町がアマの産地だとは知らなかった)や肝臓機能を回復させるというごま油を能動的に摂取している私。

 食べなきゃならないもの、飲まなきゃならないもの(サプリ)が増え続け、体を壊さないか心配である。
 私の行動は誤っていないだろうか?

RespighiPrelude  『ロッシーニ風』はいかにも体に悪そう
 レスピーギ(Ottorino Respighi 1879-1936 イタリア)が、晩年になってロッシーニ(Gioachino Rossini 1792-1868 イタリア)が書きためた未出版の小品集「老いの過ち(Peches de vieillesse)」から素材を得て編曲し、14曲からなるバレエ音楽にした「風変わりな店(La boutique fantasque)」(1918)。
 依頼主はロシア・バレエ団のディアギレフである。

 「ローマの松」などのように圧倒的な音の饗宴ってものではないので、レスピーギの作品の中でもぜんぜんポピュラーとは言えないバレエ音楽だが、メロディーがロッシーニによるためか親しみやすい。もう少し人気が出ても良いようなもんだと、ずっと思っている。
 
 ノセダ/BBCフィルの演奏を。

 2002年録音。シャンドス。

 ところで、2週間ほど前に『シャリアピン・ステーキ』について書いたが、『トゥールヌド・ロッシーニ』っていう料理もある。
 ヒレステーキにフォアグラとトリュフのソテーを添えたもので、つまりは『ロッシーニ風ステーキ』である。

 食通であり、晩年はレストラン経営もしていたロッシーニ。
 きっとそのレストランで出しており、もちろん自分でも食べていたのだろう。

 わが家-『MUU庵』と呼ぶことにしよう-にも『MUUSAN風ステーキ』という料理がある。

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 どうやら世間一般では『豚肉の生姜焼き』と呼ばれているようだが……

エリシュカ/SSOのラスト・コンサートは、当然ながら『特選盤』に

  いくらじゃなくて本にしました
 今月は『レコード芸術』を買った(12月号)。
 新千歳空港2階の文教堂書店で、日曜日に大阪に飛ぶ前に。目的は「飛行機の中で読むため」である。

 だが、この雑誌なかなか重い。だから、買うとしてもこんなシチュエーションではまず買ったりはしない。
 しかも付録付きで値段も1,750円。

 よっぽど佐藤水産の『いくら醬油漬』を買った方がいいんじゃないかと迷ったが、表紙を見、なかをチラ見して、そこそこ読みたそうな記事が多かったので買ったのだった。

 ということで、一連の出張の流れの中の話なので、昨日までの記事の続きとも言える。

RecoGei201812

 私の目をひいたのは『レコード誕生物語 伊福部昭の芸術:管弦楽曲集』。そして、月評ではエリシュカ/札響のラストコンサートのライヴCDが取り上げられていた。このW効果に私は屈した。

 なお、昨日に引き続きエリシュカ/札響のCDをここで取り上げることを、北海道のために許していただきたい。

 で、そのCD、なんと!というかやっぱりというか、『特選盤』となっていた。
 これが『特選盤』にならずに、何がなる?
 そんな演奏なので、関係者は冷静に受け止めているのだろうか?いや、うれしいよね。

201812Recogei_SSO

  『きつねと鶏めし』の方が実態に近い
 さて、週末は雪で覆われた北の大地。

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 日曜日は北海道をあとにして、向かい風の中、5分遅れで大阪空港に到着。
 到着したのに搭乗待合室の売店に立ち寄り(千歳と違い、大阪空港は搭乗客と到着客が分離されていない)、『空弁』ではなく『駅弁』を購入(だってそう書いてあるんだもん)。

Kitune_no_Torimeshi1

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 これがその日の私の夕食となるのである。

 おいしい弁当だった。850円という価格も妥当だ。
 だが、鶏肉がちょっぴり not ジューシー。

 同じ淡路屋のこちらの弁当の方が、圧倒的にコストパフォーマンスが良い気がする。

 で、エリシュカ/札響のこのCD、ここに書いたように、良いとかすばらしいとかを超越した『魂のメッセージ』。

 増田氏の書いている“隅々まで血の通った、何も欠けるもののない、最高の音楽”とは、実に言い得て妙だ。

上江別で仲間の無事を確認してから帰ろう!♪エリシュカ/SSOのドヴォ9

  旧夕張鉄道跡はきらら
 昨日書いた話の続きである。ラルゴのようにゆっくりに進めてすまんのぅ。

 札幌駅から731系電車に乗った私は、JR函館本線の高砂駅で電車を降りた。
 いったん改札を出て、外の連絡橋で東側へ。対面式ホームのこの駅では、改札内でホームを行き来できない。だから東側へ行くには、改札を出てから跨線橋を渡るのである。

 ROYCEの駐車場を横切り『きらら街道』へ。
 この道は、かつて夕張鉄道の線路が敷かれていたところ。線路跡地が道路に生まれ変わったのである。
 道沿いには夕鉄の信号機と歴史が書かれた看板がある。

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  彼らには魅力ある場所?
 さて、上江別方面(札幌方向とは逆の南幌方向)にちょっと進むと、マックスバリュツルハホーマックなどがあるのだが(マクドナルドもK'sデンキ、BookOffもある)、そっちへ向け歩きはじめると、夕暮れにもかかわらず、なんとまあにぎやかなこと。
 「ご苦労さん」「お疲れぇ~」「今日、うまいもん食った?」「車にひかれそうにならんかった?」。そういう会話が無秩序に交わされている。カラスたちによって。だから、凡人にはただただ「カァーカァー」としか聞こえないが……(私もそうだ)。

 にぎやかなんてもんではない。やかましい!
 『猿の惑星』ならぬ『烏の群生』である(そのまんまやんけ!)。

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 どうやら日中に山(野幌原始林?)から江別市を中心とした各方面へひと稼ぎ、あるいはレジャーに出かけ、夕方になると、なぜこの場所なのかわからないがいったん集合し、お互いの無事を確認したうえで巣へと戻っていくようだ。

Dvorak9Sapporo ドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の交響曲第9番ホ短調Op.95,B.178新世界より(Z noveho sveta/From the New World)」(1893)。

 このシンフォニーの第2楽章(ラルゴ)を編曲し歌詞をつけて「Goin' Home」という名の声楽曲にしたのは、ドヴォルザークの弟子だったフィッシャー。1922年のことだ。

 この曲は10年も経たないうちに「家路」として日本にも紹介された。
 “遠き山に日は落ちて”の詞は堀内敬三による。

 「家路」ではなく交響曲そのものをエリシュカ/札幌交響楽団の演奏で。

 この演奏を聴いちゃったが最後、いまでは他のCDを聴く気が起きない。もう、ノイマンもアンチェルも要らない(ケルテスは要る)。
 それほど、心揺さぶる演奏。

 2012年4月の札響第548回定期演奏会のライヴ録音。pastier。

  無秩序な“烏合の衆”とは思えない
 マックスバリュやツルハの駐車場に車を停めておくと、よほどウンが良くない限り、カラスの糞の投下に見舞われてしまう。

 それにこんなに大量の個体が電線にとまっていたら、切れちゃう恐れがある。私の頭ではなく電線が、である。ブラックバードによるブラックアウトは勘弁だ。なんとかならないものだろうか?

 一説によると、完全に冬になると集まらなくなるらしい。あまり遠出しなくなるのだろうか?

 でも、これ本当に尋常じゃない数だ。まさに『烏合の衆』って感じだが、規律のない集団ではないような感じがして怖いものがある。

きっとどこか脂っぽくて機能も失いかけている鍵盤♪ニールセン/Op.53

20181122Tamura  2年経っても美しすぎる管の内部
 しつこくくどくねちっこく昨日の話の続き。

 今回の通院では、いつもの《体重測定→採血→血圧測定と問診、聴診器による体内状況推察→投薬》という流れに水を差すがごとく、頸部エコー検査も行なった。

 前回来たときに、「MUUSAN、前回の頸部エコーから2年経つから、次回は受けてね」と医者に言われたからだ。

 「そんなにやる必要があるのかねぇ」と思ったし、そばにいた看護師のうっすらとした眉毛、ではなく、苦笑いからして、看護師も「そんなにやらなくてもいいと思うの、アタシ」って思っているのは明らかだった。しかしここで断るのも角が立つと思い、甘んじて承諾したのだ。

 結果は、血管の中は(医者が)おどろくほどきれい。甲状腺にも何ら問題なしだった。
 中性脂肪が高い私の管の中が美・サイレントなことに医者はびっくりしながら講釈していたが、まったく同じ状況が2年前にもあった。だからありがたいことではあるが、私の感慨は無量とはならなかった。

 今回の採血の(すぐにわかる)糖尿関係の結果でも問題なし。
 前回採血した分の全体の結果も渡されたが、正常値ではないが中性脂肪の値が300台に回復していた(前々回は800台)。

  ネットカフェのどこかしらおかしいPCたち
 翌日の21日は昼からの打合せだったので、午前中は江別の病院でインフルエンザのワクチンを妻とともに接種。
 これで冬に向けて一安心である(型が合えば)。

 その、さらに翌日・22日は朝から夕方まで会議。
 この日の夜は村佐地さんと食事をする約束をしていたが、会議のあとディナーまでに2時間ほどという中途半端な空き時間が。
 時間をつぶさなくてはならない。

 センチュリーホテルの建物の1階にあるネットカフェの『アイカフェ』に行って、ブログ記事の下書きでもしようかと考えたが、キーボードのいくつかのキーの接触が悪くてときおり反応しなかったり、キーの文字が全般的に消えかかっていて打ちにくかったりする-つまり、私は完全ブラインドタッチはできていないということになる-のは目に見えているのでやめて、サツエキのあたりをぶらついていたら、帯広勤務時代にお世話になった大樹町の取引先の方にばったり会って、「お茶でも」って言ってくれるかとかすかに期待と重荷が交錯したが、相手には時間がなく(これからJRに乗るんだそうだ)、また一人になった私だったが、なんとか自力で時間をつぶした。

 今回、食事の店は村佐地さんが予約してくれた。大通ビッセにある焼肉店である。
 たまには趣向を変えてと、村佐地さんがふだんのわれわれの“LIONか福よしってパターン”ではない、焼肉にチャレンジしたのだ(前々日に私が『義経ジンギスカン』や『内臓天国』を見かけたこととは何ら関係ない)。

  とろけない赤身は歯ぐきの鍛錬になる!
 「ここ、高いんじゃない?」と村佐地さんに聞くと、「実はコースにしたら、飲み放題もついて『5』なんですよ」という。
 霜降りのカルビとかは出てこないが、若いもんと違い私たちの年齢ともなると逆にそれが実にありがたい(もちろんもっと高いコースがいくつもあるのだろう)。
 低脂肪の赤身主体のおかげで胃や食道に優しく、胸いっぱい、胸やけすっぱいを経験することなく肉を味わえた。
 大通ビッセは高級で値段も高級だと思い込んでいたが、すべてがそうではないらしい。

NielsenSet ニールセン(Carl Nielsen 1865-1931 デンマーク)の「若い人と年寄りのためのピアノ音楽(Klavermusik for smaa og store)」Op.53,FS.148(1930)。

 2巻24曲からなる小品集である。

 エランドのピアノで。

 1992-93年録音。membrane。

 ところで、病院で採血し、調剤薬局で薬をもらった20日-大阪から札幌へ移動した日-のことだが、自宅に帰るにあたり、ワケあって高砂駅で降りた(江別駅より1駅札幌寄り)。いや、ただ単にホーマックに用事があっただけだけど。

 そして、そこで見た驚きの(でも、話には聞いていたが)光景とは!……凝りもせず続く(特に江別市民は必読)。

私は鴨よりかしわが好き!♪ヴァイス/もうひとつの天国

20181120Yoshitsune  かつてはあちこちにあったのに……
 おとといの記事の続き。

 つまり、これが『義経ジンギスカン』である。日本が盛っちゃうのである。
 むかしは『松尾ジンギスカン』と同じように、けっこうあちこちで店舗を見かけた。

 今では『松尾』もいわゆるフランチャイズ店をなくしたのか、店舗数も絞られ、残っている店はこぎれいなきちんとしたものだけ(むかしは汚らしい老舗の『松尾ジンギスカン』の店が数多くあった)。
 『義経』もこの店はフランチャイズっぽいが、そもそも『義経ジンギスカン』:の総本山(本店)っていうのがどこにあるかわからないし、こちらもほとんど店舗を見かけることがなくなった。

 そういう意味では、この店、貴重な存在である。で、“季節料理”って、どんなもんなの?

  東南以外ってあるの?
 このあたりでみぞれが強くなり、まずは『ヨドバシカメラ』に退避。店舗内を一回りしたあとに外に出ると、いったんみぞれが止んでいたいたので、道庁へ。

 ぽつぽつと東南アジア系の観光客の姿が。
 って、考えてみれば、東南以外のアジアという言い方があるのだろうか?
 西北アジアとか西南アジア、北東アジアって言葉は聞いたことがない(ボロディンの交響詩に「中央アジア」ってのがあるけど)。

 道庁赤れんが庁舎の前庭には、ほかにも紅葉の写真を撮っている人たちが数人。
 私もコンデジで、紅葉とさっき昼に食べたそばに入っていた肉の仲間たちの写真を撮ってみた。

20181120Docho1

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 そのあと、へんてこな看板にちょっぴり歓びを感じ、ようやく時間つぶしも終了。

20181120NaizouTengoku

 いつものかかりつけの病院に向かった。 ……続く。

 ヴァイス(Harald Weiss 1949-  ドイツ)の「もうひとつの天国(Das Andere Paradies)」(1995)。

WeissParadies 現代の作曲家(というよりは、パーフォーマー)ヴァイスには、私はずいぶんとお熱をあげたものだが、ここ最近に来てようやく落ち着いた。
 現代作品ながらも彼のメロディーは実に親しみやすく、また私の感性にマッチする情感のようなものが漂う。

 ここで書いたように、「もうひとつの天国」は映画音楽として書かれた作品(のようだ)。

 ぜひとも、あなたにもヴァイス・ワールドを味わっていただきたいものである。

 演奏はヴァイス他。1995年録音。wergo。


諸事情ゆえに……でも、オクラな私♪ヘンデル/メサイア

 なぜか、異様に早く目が覚めてしまいました。
 しかし、本日のブログは手抜きさせていただきます。

 今日の私の予定は、朝のうちに新千歳空港に向かい、飛行機に乗り、大阪空港に向かいます。

 今日の千歳の天候がどうかは詳しくはわかりませんが、遅れなど生じないことを願うので、あなたも一緒に願いなさい。少なくとも雪が降ったりはしていないようです(むしろ雨の予報)。

 あっ、断っておきますが、体調が不良とかいうものではありません。

 この大阪の歩道に、無造作に置かれていたオクラのように元気です。いや、そういう意味ではなく……
DSCN0409

 ついでに、札幌駅の北東側で見かけたラーメン屋の写真も。

20181103b

 そんなわけで、有名なハレルヤ・コーラスを含むヘンデル(Georg Friedrich Handel 1685-1759 ドイツ→イギリス)のオラトリオ「救世主メサイア。Messiah)」HWV.56(1741)。

 聖書をテキストとするこの曲は、「第九」ほどじゃないかも知れないが、これからの季節演奏される機会が多い作品だ。

 ピノック/イングリッシュ・コンサート、同合唱団、オジェー(S)、オッター(A)、チャンス(C-T)、トムリンソン(Bs)の演奏を。

Messiah

 1988年録音。アルヒーフ。

好天・追い風、のちみぞれ♪武満/源義経

  今回は『弟子屈』ではなく……
 このあいだの火曜日は朝の便で大阪空港から新千歳へ。

 飛行機は客(私)にとっては理想的な混みかた。隣もその隣もそのまた隣も空いていたし、前も後ろも空いていた。しかもずっと後方の、もちろん通路側。久々に味わう機中での開放感。

 機長からの「富士山が見えます」というアナウンスを耳にし、後ろのドアのところに行き、初めて日本に来た外国人観光客のように Mt.Fuji の写真を撮った。けど、何だか美しくない富士山だった(オーラはあるが)。

20181120Fuji1

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 飛行機は定刻より15分早く新千歳空港に到着。
 いつものように食事をとらないで飛行機に乗った私は、おなかと背中がくっつくほど空腹だった。だから新千歳に着いたら、ターミナルビル3階に行って何か食べようと思っていたものの、これなら《あの45分間》に間に合うだろうと、空港での高い食事をお預けワンワンにし、10:30発の快速エアポートに乗車した。

  時間たっぷりのご老人や早飯サラリーマンたち?
 11:07に札幌駅に着くと、早足であそこに向かい、520円でかしわそば(冷たいほう。つまり『かしわせいろ』)を食べることができた。
 にしても、まだ11:15くらいなのに、けっこうな混みかただ。私はもちろん相席を受け入れざるをえなかったが(炉端席)、それはやむを得ない。

20181120Yagumo1

20181120Yagumo2

 ちなみに私はロの字型のテーブル(だから炉端)の角に座ったが、左隣のおじさんは冷やし山菜そば、右斜め隣の、やはりおじさんは、温かいかしわそばを食べていた。
 遠くからは「たぬきには生卵が入っていますが、大丈夫ですか?」と客に確認する店員さんの声も聞こえた。

 この日はすでにご報告したように移動だけで、休暇をとっていたのだが、15時から病院の予約を入れていて、さてどうやって時間をつぶそうかという課題に直面した。

  いまだに私を拒み続けるH大
 採血の結果のため(血糖値を下げるべく)歩こうとまずは道庁に行く。

 そのあと北大の風景でも撮影しようと思い立ち北へ向かう(受験で相性が最後まで悪かったこの学校には、ふだんは行く気にならないが)。
 しかし、やっぱり宿命的に相性が悪いのか、急にみぞれが降ってきたため、引き返すことにした。

20181120Koyo

 このカエデは途中、単に歩道沿いにあったもの(『義経ジンギスカン』の向かい)である。 ……続く。

 武満徹(Takemitsu,Toru 1930-96 東京)の「源義経」(1966)。
 NHK大河ドラマのテーマ曲である。

 外山雄三/NHK交響楽団の演奏(放送音源)。

 1966年録音。ポリドール。

Dokuganryu

私の札響感動史(40)♪GMはたまにしかやらないのにガサガサガサ

SSO377_378  ロシア三昧(2曲だけど)
 ホルストの「惑星」で幕を閉じた1995年の定期演奏会

 翌96年に私が定期演奏会に行けたのは、たったの2回。


 1つは2月に行なわれた第377回。

 指揮は秋山和慶。ヴァイオリンは加藤知子(20年後に彼女の独奏で伊福部昭のヴァイオリン協奏曲第2番を聴けることになるなんて(第569回定期)、もちろん想像すらしなかった)。


 演目は、私の大好きなハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲。

 加藤は躍動感にあふれたダイナミックな演奏を披露。あのときはかわいらしいお嬢さんって感じだったが、すっかり大物のオーラが。
 オーケストラは相も変わらずエネルギッシュな好演。

 ラフマニノフの交響曲第2番も、メランコリックなところはとことん切なく美しく歌い、終楽章などでは札響パワーが炸裂。
 当時はいまほどの人気曲ではなかったこの交響曲を、秋山/札響のコンビによる安定した名演奏で聴けたことは貴重だった。


  日本のマーラー指揮者登場
 次に行ったのは、翌3月の第378回。


 指揮は若杉弘。演目はマーラーの交響曲第9番。

SSO378thFM_Ad いやぁ、ついぞ第9番まで取り上げてくれた(その後、現在に至るまで私が札響で聴いていない、あるいは札響が取り上げていないマーラーのシンフォニーは「大地の歌」と、10番の全曲版である)。

 若杉といえば、日本人指揮者のなかではマーラーのスペシャリストとして定評のある人。
 期待に胸がはちきれんばかりに膨れないワケがない。


 ところがである。

 当日私が感じたのは、なにかスカスカというか密度がない響き。
 それなりに満足はしたのだが、両端の遅い楽章は間延びした感じがしたし、中間2つのテンポが速くオケが強奏する箇所が多い楽章も、どうもノリが悪く感じた。
 そしてまた、オーケストラの注意力が散漫になったのか、終楽章ではふだんの札響ではありえない大ズレするパートも……

 

SSO378th_To Araya この演奏は後日、AIR-Gで放送され、私はエアチェックして聴き返したが、どこか他人行儀な演奏に聞こえた。

 なお、この番組には若杉も出演して、インタビューに対し「マーラーばかりやっているとオーケストラの音が荒れます」と言っていた。そういうもんなんですかね?


 この日のプログラムノーツには1枚の紙が挟み込まれていた。
 今宵のマーラーは札響の初代常任指揮者・荒谷正雄の追悼する演奏とさせていただく、という内容のことが書かれていた。

 すばらしい計らいだ。けど、そんな雰囲気の演奏ではなかった。


 のちに若杉/東京都交響楽団によるこの9番のライヴ(1991年)を聴いたとき、札響の演奏に通じるものを感じた。
 たぶん、これが若杉スタイルってものなのだ。
 ズレはハプニングとしても、なにかがさつきのある緻密とは言えない響き。

 どこか私にはなじめない演奏だ。


 ここのブログ記事で、私は若杉のすごさがわかったとほめているが、なぜそんな虚勢を張ったのか自分でも思い出せない。
 そしてまた、若杉/都響によるマーラー・シリーズのなかでは、まだ9番は良い方という意味で書いてもいる。生意気なこと言って申し訳ないが……

MahlerLevine2 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第9番ニ長調(1908-09)を、今日はレヴァイン/フィラデルフィア管弦楽団の演奏で。


 なんのことはない。私が初めて買ったマラ9のディスク(そんときはLP)がこれだったってこと。

 あっけらかんとした、たとえば追悼にはそぐわない演奏。それでも(って言い方は失礼だが)、当時はなかなか話題となった録音。

 あっ、良く言えば若々しくてはつらつとしているってこと。オロナミンCの世界ね。

 録音のせいか、音がちょっとキンキンしているのが難。


 1979年録音。RCA。


  長きにわたる定期会員の継続を断念
 ところで、私はこの第378回もって定期会員をやめた。

 仕事の関係で年に数回しか通えないような状況が何年も続き、いくら固定した席をずっと確保しておきたいとはいえ、ちょいと無駄が過ぎると判断したのだ。

 翌シーズンのプログラムに魅力を感じなかったというのもある。

 ブリックナーという作曲家がどんな曲を書いているのかは気になったが(←これこれ!)。

SSO1996Season
 

こっちだって、妊娠することはなかったのだろうか?♪伊福部/サンダカン

Ifukube TOHO MusicFile  今日はアナタハンではなくサンダカン
 山崎朋子さんという方が10月31日に亡くなったと、新聞に死亡記事が載っていた。

 女性史研究家でありノンフィクション作家だという。


 恥ずかしながら、この名前を私はまったく知らなかった。


 が、記事に目が行ったのは、「サンダカン八番娼館」という文字があったからだ。山崎さんの作品で、大宅壮一ノン・フィクション賞を受賞しているんだそうだ。


 この作品は映画化され、その映画音楽を伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)が書いている。そのため「サンダカン」という言葉に、私は反応したのだった。


 「サンダカン八番娼館 望郷」(熊井啓監督:1974年東宝)のメインタイトルをサウンドトラックで。


 Vap。


 メインタイトルだけじゃ物足りないっていう欲張りなあなたには、この映画のDVDを買ってみることをお勧めする。


 主演は栗原小巻(まぁ、なつかしい!)。高橋洋子も出てるぞ(うぅっ、なつかしい!!ふつうっぽさが好きだったなぁ)。


秘境というよりは悲況的扱い?♪ケテルビー/エジプトの秘境にて

Ebetsu_Hikyo

  しょっちゅう秘境に行ける歓び(?)
 昨日出張で北海道に戻り、単身赴任なので宿泊は自宅に決まっているでしょということで、当然宿泊費は出ない。
 ということで、江別の自宅に帰ったわけだが、青木由直編著「江別・北広島 秘境100選」(共同文化社。初版発行は2008年、電子書籍制作は2013年)ったら、けっこうひどいんです。
 こういう人って、自分で気がつかないうちに女性を気づけたりしてるんじゃないかしら?

 というのも、江別駅前が輝かしくも『秘境』の1つに選ばれているのだ。99番目に取り上げられているのが『JR江別駅前広場』。


 でもさ、秘境ってどういう意味?その言葉の意味をあらためて辞書で調べてみた。


 ひきょう【秘境】 人に知られていないところ。(小学館 新選 国語辞典 新版)

 まあ、目くじら立てるようなことじゃないけど、江別駅、それなりに人に知られていると思われます。


EbetsuHikyo99

  まっ、駅前にはこれといったものはないです

 著者は日曜日に駅前を訪れたというが、この駅は札幌のベッドタウンであるこの場所から通勤通学のために利用する人が大半。

 なので、土日祝日は閑散としている。


 そしてまた、江別市には札幌に近い順に、大麻(おおあさ)、野幌、高砂、江別、豊幌の5つの駅があるが、メインとなっている駅は-江別駅利用者としては悔しいが-野幌駅なのである。


 でも、江別駅はかつて稚内(利尻)や釧路(狩勝)、網走(大雪)に行く編成車両数が多い寝台急行列車の停車駅であった。ほうら、1978年10月号の交通公社の時刻表をみてちょーだい。

 だから、ホームがとっても長い(って、自慢にはならないか……)

197810TTTrain

2018EbetsuSTA1

2018EbetsuSTA2

 コロムビア・グラモフォン社のディレクターでありロンドンの劇場の指揮者も務め、さらにラジオ番組の穴埋めに作曲した曲が大当たりした、「ペルシアの市場にて」でその名が知られる通俗的描写曲の作曲家ケテルビー(Albert William Ketelbey 1875-1959 イギリス)の「エジプトの秘境にて(In a mystic land of Egypt)」(1931)でも聴いておくれやす。


Ketelbey フェイリスがロンドン・プロムナード管弦楽団なる秘境的オーケストラを振った演奏を。


 1981年録音。フィリップス。


 だが、江別駅前ではないものの、蔦屋書店ができるもんね。最寄駅は江別だもんね。にぎわっちゃうだろうなぁ。

 みんな車かチャリか歩くスキーで行くんだろうけど。








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