新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2018/04

まだ雪の洞窟が残っていたよ♪エリシュカのFM/フィンガル~

P4270252  濃厚な夫婦
 きのうプチ報告したように、というよりは、手抜きしてしまったが、つまりは私がお出かけしたことはしっかりと伝わっていることと思う。

 金曜日は高速道路を伊達インターで降り、『洋麺茶屋牧家』で洋麺、つまりパスタを食べた。

 実は最初は棟続きの-というよりも内部でつながっていて、トイレは共通なのだが-『びっくりドンキー』に行こうかと思ったのだが、ドンキーより手前の『牧家』に吸い込まれてしまった。
 で、牧家とドンキー(牧家がここのドンキーをフランチャイズ経営しているということだ)

 妻は焼きえびの自家製スープパスタを頼み、私はボロネーゼにしようと心に決めていたにもかかわらず、オーダー直前になって白ごま担々パスタにした。夫婦して定番メニューではなく、濃厚シリーズを選んでしまったわけだ。

P4270253  ライスディッシュの出前はさすがに……
 担々パスタは、私にはちょっと塩味が足りない気もしたが、肉体労働者でもあるまいし、これぐらいが正しい塩加減なのだろう。味はgood!で、小ライスも欲しくなったが、残念ながらこの店にはライスはなく、かといって隣のびっくりドンキーから取り寄せてもらうわけにもいかず、何よりこれにライスは食べ過ぎなわけで-麺の盛りがなかなかなのだ-淑女のようにがまんした。
 妻が頼んだエビのパスタも味見したが、確かに濃厚。エビアレルギーの人なら卒倒するだろう。

P4270254  もう5月になろうとしているのに
 食事を終えて、昭和新山をかすめ-見た目もかすんでいた。PM2.5のせいだ-洞爺湖畔の道端でキクザキイチゲが集落を作って花盛りなのに気づき、車を停めて撮影。

 さらに、自然がつくる雪のトンネル(っていうのもオーバーだが)がまだ残っているのを見つけて、これまた撮影。

 地元住民からすれば「こんなの写真に撮ってどうすんの?」ってもんだろうが、幸い周囲には住民がいなかった。

Brahms1EliskaSSO メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn [-Bartholdy] 1809-47 ドイツ)の序曲「フィンガルの洞窟(Die Fingals-hohle)」Op.26(1830/改訂'32)を、ここでも大絶賛させていただいたエリシュカ/札幌交響楽団の演奏で。

 2017年3月の札響第597回定期のライヴ。Altus。

 パスタの翌日の昼食は、和麺。つまりそばを食べたが、それがまたひじょうにおいしかった。
 そのおいしい話はまた明日。





潔く休めない私♪アンダーソン/ビューグル吹きの休日

  時間がなかったというもっともらしいが説得力のない言い訳
 おとといは休みを取り、昨日にかけて1泊2日で妻の実家へと顔見世興行に行って来た。
 
 そんなわけで、事前に記事の準備ができなかったし、今日はいま起きたばかりなので、本日は臨時休業←こう書いているだけで、実質的には休業ではなく、単なる手抜き記事ってことになるが。

P3300214

 いまの私のモードは、アンダーソン(Leroy Anderson 1908-75)の「ビューグラーズ・ホリデー(Bugler's Holiday)」って感じ。

AndersonPcon 「ビューグラーズ・ホリデー」は「トランペット吹きの休日」と言われることもあり、実際演奏する際にはトランペットを用いて演奏されるのが一般的。
 だが、ビューグルはトランペットより小型の、いわゆる軍隊ラッパで、トランペットとは違う楽器である。

 スラットキン/BBCコンサート・オーケストラの演奏を。

 2006年録音。ナクソス。





使いかけの香水ありませんか?♪GM/「5つのリュッケルトの歌」から

BlogPaint  中身の真偽の確認はできる?
 『古い』年賀状を買い取ってくれるというのはわかる。
 郵便局に持っていけば交換手数料は取られるが、払い戻しできるから。

 『使わない』家電も理解できる。
 なお、この場合は“いえでん”ではなく“かでん”と読むのが妥当だろう。

 カメラ……注釈がない。
 カメラならなんだっていいってことか?

 その他、古銭やスマホや洋酒に本。

 ブックオフとハードオフをこの店ですべて完結できるということだ。
 とっても便利である。

 が、『使いかけ』の香水っていうのはどういうことだ?

 使いかけの香水を買い取って、果たしてそれが売れるのだろうか?
 あるいは店主が無類の香水マニアで、自分で使うために買い取るのだろうか?

 私にはこのからくりがまったくわからなかった。

  気に入らなかったらまた転売
 そんなとき、実にタイミングよく、ネットにこんな記事が載った。

20180418CosmeNews

 な~るほどぉー。
 試すために買うわけね。
 みなさん、なんて発想が柔軟なんでしょう?

MahlerKlemperer  私も快い香りは好きです
 「私は快い香りを吸いこんだ(Ich atmet' einen linden Duft)」(1901)。

 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「最後の7つの歌(7 Lieder aus letzter Zeit)」の第4曲である。

 さらに、この歌曲集(タイトルの通り、死んだ鼓手/少年鼓手/私の歌をのぞき見しないで/私は快い香りを吸いこんだ/私はこの世に捨てられて/真夜中に/美しさをあなたが愛するなら、の7曲で構成される)の第3曲から第7曲は、リュッケルトの詞によるので「5つのリュッケルトの歌(5 Lieder nach Ruckert)」と呼ばれる(第1、2曲の詞は「子どもの不思議な角笛」からとられている)。

 ルートヴィヒのメゾソプラノ、クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏で。

 1964年録音。EMI。

 試してみるために使いかけの物を買うっていうのは-私はどうもなぁと思うけど-ほかの物にも広がっていくかもしれない。

 例えば……あれっ?う~ん、思いつかないや……

ヴォルフィ―も春樹さんも美人はお嫌い?♪WAM/K.448

KomiyaCMozart  特殊な美人? 
 村上春樹の小説の読者なら、彼が女性を描くとき、素直に「誰もが振り向くような美人」とか「男性なら虜にならない者はいないほどかわいい」といった表現はしない。

 彼女は決して美人ではなかった。しかし「美人ではなかった」という言い方はフェアではないだろう。「彼女は彼女にとってふさわしいだけの美人ではなかった」というのが正確な表現だと思う。
 (風の歌を聴け)

 ……標準的な意味での美人ではない。頬骨が前に突き出したところがいかにも強情そうに見えるし、鼻も薄く少し尖っていた。しかしその顔立ちには何かしら生き生きしたものがあり、それが彼の注意を引いた。…… (色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年)

 ……顔立ちは美人というよりむしろキュートだった。…… (同)

 ……美人という範疇に入るかどうかは微妙なところだが、髪がまっすぐで長く、鼻が短く、人目を惹く独特の雰囲気があった。…… (木野)

 最初に関係を持ったのは、二十代後半の背の高い、黒目の大きな女性だった。乳房は小さく、腰は細かった。額が広く、髪がまっすぐで美しく、体つきに比べて耳が大きかった。一般的な美人とはいえないかもしれないが、画家ならちょっと絵に描いてみたくなるような、特徴のある興味深い顔立ちをしていた。…… (騎士団長殺し)


 という具合だ。

  つまり『標準的』ってこと?
 こういった描写を読んでいて、いつも私が思い起こすのは、モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)が、1781年12月15日に父・レオポルトに宛てて書いた手紙の一節。
 結婚したい女性ができたという報告である。

 

 ……ぼくの愛するコンスタツェの性格をもっと詳しく知っていただかねばなりません―彼女は醜くはありませんが、決して美しいともいえません―彼女で美しい点といえば、その二つの黒い小さな眼と、すらりとした身体つきです。才気はないが、健全な理性は十分あるから、妻として母としての義務は十分果たすことができます。…… (吉田秀和編訳「モーツァルトの手紙」:講談社学術文庫)


 ここでは吉田秀和氏の訳を載せたが、ここと同じ箇所がハロルド.C.ショーンバーグの「大作曲家の生涯」(共同通信社)にも載っていて、若き日にそれを読んだ私はなぜかこの“彼女は醜くはありませんが、決して美しいともいえません”表現がとっても気に入ったものだった。
 きっと自分が美人のクラスメートには相手にされなかったからだろう。

 最近になって、小宮正康『コンスタンツェ・モーツァルト「悪妻」伝説の虚実』(講談社選書メチエ)を購入した(電子書籍版)。

 彼女は醜くはありません。しかし、けっして美人というわけでもありません。……

 久しぶりにこれを目にし、懐かしく思ったと同時に、もしかして村上春樹はこの一節を参考にしたんじゃないかと、ちらっとだけど思った。

  間違いなくセクハラですな
 モーツァルトがこの手紙を書いた前の月の11月に完成させた作品、それは「2台のピアノのためのソナタ(Sonate fur 2 Klaviere)」ニ長調K.448(K6.375a)である。

MozartSonata2piano このソナタはモーツァルトのピアノの弟子ヨーゼファ・バルバラ・アウエルンハンマーというウィンナーや金づちを連想させる名の女性と共演するために書かれた。

 なお、モーツァルトはアウエルンハンマーの才能は高く評価していたものの、容姿については父宛ての手紙でメタクソに書いている。

 このソナタが連弾ではなく、2台のピアノを用いたのも、彼女と並んで弾くのが嫌だったからかもしれない。なにせ、“吐き気をもよおすほど”とまで書いているのだから……

 私が持っているCDは、オールトとデュチュラーのによるフォルテピアノを用いた演奏。

 2001年録音。ブリリアント・クラシックス。

 この本、まだ読んでいる途中なので、内容についてはここでは触れない。
 読後、私は「コンスタンツェが悪妻だったなんてねつ造された話だった」と思ってるだろうか?

味は相当ファンタスティックなはず♪ミュッシュ/ブダペストsoのSF

20180418fanta  冷蔵庫の奥でひっそりと脱気
 大阪に転勤してきて3ヵ月近くなる。
 転勤してきたときから気になっていることがある。

 事務所の給湯室にある冷蔵庫に入っている、ファンタグレープの1.5リットルのペットボトルだ。
 誰かが冷やしている、私物であることは間違いない。

 私がそれを最初に目にしたとき、すでに2/3ほどが消費されていた。
 そしていま、ペットボトルの中に残っている量は1/3ほどだ。
 つまり3か月間、その状態のままということだ。

 その理由を推察するに、

 ① 熟成中である。
 ② 持ち主が所有権放棄されている。
 ③ すでに持ち主がいなくなっている。

ということだが、さらに問題なのは、すでに『開栓前』の賞味期限もとうに過ぎてしまっていることだ。

 私は③の可能性が高いと思っている。つまり、持ち主が飲みかけのファンタを処分しないままどこかへ転勤してしまったということだ。
 だが、①の可能性も捨てきれない。お節介に私が捨ててしまい、「私は()がすっかり抜けきったファンタが大好きなのに、誰かが勝手に飲んでしまったか捨ててしまった」と大騒ぎになり、持ち主からパワハラだのセクハラだの下りっ腹だのと罵られたら目も当てられない。

 この件について氷山係長に相談してみたが、「どうなんでしょうねぇ」と、彼には珍しく前向きな答えが返ってこなかった。きっと彼も、触らぬ神に祟りなしと考えているのだろう。

  寛大なミュンシュ?
 ベルリオーズ(Hector Berlioz 1803-69 フランス)の幻想交響曲(Symphonie fantastique)Op.14(1830/改訂'31)。

 厳密に数えたことはないが、おそらく私が最も数多くディスクを持っているのがこの作品。

 ベルリオーズはシェイクスピア劇団の女優のH.スミスソンに狂ったようにお熱を上げ、ストーカーまがいのこともしたが、まったく相手にされない。その苦しい恋心を描いたのがこの幻想交響曲で、彼女への思いが募りすぎ、彼女を殺す幻想を見て、最後には彼女をグロテスクな魔女にしてしまう。

 しっかし、勝手に好きになられて、魔女にまで仕立て上げられたら、女性としてもたまったもんじゃない。
 が、私も高校生の頃の片思い&失恋の経験からこの作品に大いに共感し、それからというもの、「これは良い!」「これはどうもなぁ~」といろいろな演奏を聴いてきたのだった(自己の体験がベルリオーズと重ね合わせるはめになるまでは、そしてそれで救われた気になるまでは特に好きな作品ではなかった。そしてまた、私は当時も今もベルリオーズのような狂気的な人間ではない)。

BerliozSFMunchBuda さて、今日は気の抜けたというか、なんでこんなことになったのかとってもファンタスティックなミュンシュ/ブダペスト交響楽団の演奏を。

 あのミュンシュがこんな演奏の音源の発売をよく許可したものだと不思議に思ってしまうが-許可してないのかもしれないが、そのあたりのおとなの情事事情はよくわからない-、ここに書いたようにとにかく鐘がすべてを台無しにしてしまっている。

 奏者はよっぽど体調が悪かったか、あるいは例えば奥さんが産気づいていて心ここに非ずってな状況。それほどズレズレ、ときには勝手に有給休符ってものだ。

 ま、こういうずっこけが世界的に流通しているってのも貴重と言えば貴重だが。

 1966年録音。フンガロトン。

 あのファンタ、ただの紫色の砂糖水になってしまっているのだろうが、いったいいつ、誰が、処分に向けた活動を開始するのか見ものである。

悠然と散歩するDog、じゃなくてFox♪マゼールのGM4

Mahler4Maazel   店名に冠された餃子もまあまあ美味しかったけど
 土曜日に北海道へ移動。
 月曜日は本社で打ち合わせ、火曜と水曜は本社で会議、木曜日は本社で打ち合わせ。
 ということで、私はそのまま休みをとってGWに(ガーデニングワークキング)に突入した。

 ところで移動する前日は、久々に氷山係長と、また実質初めて懇親することになる五十鈴川さんと夕食をともにした。
 全国展開の某中華料理店に行ったが、〆に初めて注文してみた醤油ラーメンが意外と盲点的に美味しかった。

  石をほじくりだす超地味な作業
 さて、一連の打ち合わせや会議に先立つ日曜日。
 私はマイカーのタイヤをスタッドレスから夏タイヤに交換したが、交換そのものは40分ほどで完了したが、そのあとに外したスタッドレスタイヤの溝に入り込んでいる小石をドライバーで取り除く作業に1時間近くも費やしてしまった。なんだじゃ、ひどく時間を浪費してしまった。

20180423Rose  油断していたわけじゃないが……
 そのあとは冬の間に折れたバラの枝をきちんと剪定し、お定まりの失敗で、トゲのせいで指をけがをして、家の中の妻に「バンソーコー!バンソーコー!」と倉庫番を呼ぶように叫んで助けてもらった。トゲが突き刺さった右親指の腹からは、なかなか壮絶なる出血があった。

 夕方、親指のしびれるような痛みに耐えながら、リビングから外をボーっと眺めていると、庭の向こうの歩道に茶色のうだつの上がらない犬が散歩していた。ところがその後ろに続いてくるはずの飼い主の姿が現れない。

  飼い主不在?いや野良か?おぉ、野生だ!
 もう一度、そのうだつの上がらない犬を見ると、それはキタキツネだった。
 ここ10年ぐらい見かけていなかったが、まだこのあたりにも出没するようだ。

 ここ江別市の某地区は、分譲地でほぼ家で埋まってしまっているが、もともとは農地だったところで、少し奥に行くとまだ畑が残っているし、野幌原始林も歩いていけない距離ではない。また、千歳川をはじめとする川も何本かあるので、キツネがその気を出せば川に沿って原始林からやって来ることも可能なわけだ。

 もしかすると、この冬はノネズミによるバラの食害が皆無だったのは、キタキツネがノネズミを調理してくれたのかもしれない。

 キツネさんに敬意を表し、今日はフォックスの独唱(ソプラノ)、マゼール/フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第4番ト長調(1892,1899-1901/改訂1901-10)を。

 作品の詳細についてはこちらをご覧いただきたいが、「子どもの不思議な角笛」の「天上の生活-私たちは天上の歓喜をうける」の詞が歌われる終楽章は、当初は第3交響曲の第7楽章として構想されたものである。もしそうなったら、ただでもいまでさえ長い第3番はどんなことになっちまったのだろう?

 2011年ライヴ録音。signum。

セゾンからの重要なお知らせは重大さを招く♪チャイコフスキー/四季

  何卒ご理解って言われても……
 これまで数多くのスパムメールを目にしてきて、だまされる自信などこれっぽちもなく、むしろ小ばかにしながら喜んで読んでいたのに、さすがに今回はだまされそうになった。

 SAISON(セゾン)Netアンサーからの【重要:必ずお読みください】である。

SAISONMAIL0
 実にそれらしいことを書いてある。

 これは一大事とばかり、私は本来なら禁断中の禁断である、文中のURLをクリックした。

  なかなか本格的な入力画面
 すると、これまたいかにもセゾンの公式ページのようなものが表示された。

SAISONMAIL4

 そのまま情報を入れかけたが、そこで「?」が頭に浮かぶ。

 何から何まで入力させようとするのが変だ。
 常識的に考えて、変更手続きをするなら、セゾンネットアンサーのページに正統的にログインし修正作業をするというのが王道だろう。

 セゾン関係の詐欺メールについて調べてみると、こういうのがヒットした。

SAISONMAIL3

 なるほどなるほど。

 そこで、【重要:必ずお読みください】メールの送信者の詳細を見てみる。

  李輝?越湖?
 誰じゃい、これ?

SAISONMAIL1

 送信者を示す“《セゾン》Netアンサー”の下にあるpで始まる文字列。これは送信先、つまり私のアドレスのはずだが、pで始まる8文字は確かに私のアドレスに含まれている単語だ。だがそのあとの数字4文字はまったく違う。

 そしてまた送信者(From)を見ると……、悦子か恵津子か江津子か枝津子かエツ子かなんだか知らないが、誰だいあんた?
 宛先(To)、つまり私のアドレスも、上に書いたようにpの文字列は本物と合っているが、ウチはjcomとはまったく縁がない。

 危ない危ない。油断禁物。
 にしても、巧妙なメールだ。みなさんも警戒を怠らないように!

 ところで、saisonというのは英語のseasonのことである。

TchaikovskySeasons そんな成り行き上、今日はチャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)のピアノ曲「四季-12の性格的描写(Les saisons - 12 Morceaux caracteristiques)」Op.37b(1875-76)。

 作品についてはこちらの記事をご覧いただくと同時に、今回もこの時から進歩なくプレトニョフ盤を紹介するしかない私。

 1994年録音。エラート。

  そもそもあの登録画面、暫定IDは表示されていないし、パスワードの変更欄もない。
 冷静に見つめると、カード情報を得ようとしているだけだ。
 メール本文には“?”が混じり込んでいるし……

奥様の名前に潜むちょっとうらやましい動機……♪DSch/Sym10

Shostakovich10Jansons  D-S-C-Hと1音違い
 最近になって気づいたのだが、私の妻の名前をローマ字表記すると、そこには音名にある文字が4つもあることがわかった。私の名前には1つしかないので、なんとなくうらやましい。

 その文字はAとS(Es)とCとH。イと変ホとハとロである。

 だからどうしたって話だが、これって、ショスタコーヴィチDmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)のD-S(Es)-C-H(ご存知のようにこの4つの音による動機は、彼のいろいろな作品に顔を出す)と1字違うだけだ。ますますうらやましい。

 私に作曲の才能があれば、妻の名の4つの音を使って壮大なシンフォニーを書くところだ。

 ショスタコーヴィチ風に予告すると、

 いま私はとても大きなシンフォニーを構想中である。これには4巻編成のオーケストラに加え、豚以外、いや、舞台外に金管のバンダ、オルガン、混声合唱を要することになるだろう。テーマは偉大なる日本女性への讃美であり感謝である。

って感じだろうか?

 でもそれ以前に、妻に作曲の才能があれば、私がとやかくいう隙もないうちに、とっくに書き上げているだろう。

DSchSym10IV  しつこい名乗り
 ショスタコーヴィチの交響曲第10番ホ短調Op.93(1983)。

 この交響曲では第3楽章で-第8番、第9番と5楽章構成の交響曲が続いたが、第10番は4楽章構成である-D-Es-C-Hの動機が現われるが、自己顕示欲が強いと言わざるを得ないくらい執拗である。

 そして暗から明へと展開する第4楽章で、この動機は爆発するのである(スコア掲載箇所。このスコアは全音楽譜出版社のもの)。

  ショスタコーヴィチの交響曲第10番の発表の際に、ソヴィエトでは3日間にわたって、この曲についての討論会が作曲家や音楽評論家などによって行なわれたが、その討論会でショスタコはこう述べている(zen-onスコアの園部四郎氏の解説による)。

 私は第10交響曲の作曲に昨年の夏とりかかり、秋に完成した。私の他の作品と同じように急速に書いた。このことは、むろん長所ではなく欠点である。なぜなら多くのものはこのような急速な仕事ではうまくいかないからである。……

 って、謙遜しているように見えるが、実はまったくそうは思ってないに違いない。ショスタコらしい二枚舌だ。

 ここでも取り上げているヤンソンス/フィラデルフィア管弦楽団の演奏を。

 1994年録音。EMI。

 ふと、かき揚げそばが食べたくなっているのはなぜかしら?

何か特別な意図があるのだろうか?♪ライアー・ジャゾットのアダージョ

BaroqueMasterP  視聴者を甘く見てる?
 実にローカルな話で申し訳ないが、先日自宅に帰ったときにやたらと目にしたテレビコーマシャルがとても気になったので、それについて書かせておくれのクレクレタコラ。

 それはルスツリゾートのコマーシャルだ。よくわからないが、そろそろ開園するのだろう。だからこれでもかというくらい流れている。

 そのコマーシャル、若い女性(北海道の歌手で瀬川あやかさんという人らしい)がギターを弾きながら「はーるがきたー、はーるがきたー」とスローテンポで歌っているのだが、画像はその歌とまったくあっていない。口の動きは聞こえてくるいる「はーるがきたー」よりはるかに速いし、ギターをジャンジャカと弾いているような手の動きも速い。

 卓球の試合の中継を、実況音声のかわりに「アルビノーニのアダージョ」を流しながら見せられているような感じだ(ややオーバーだけど)。

 口パクの疑念どころか、もはや口パクと言えない。だってひとっつも合ってないんだもの。

 というか、どうしてこういう作りを許したのか理解できない。作った広告会社も、どんな屁理屈をこねて、こういうCMにしますと提案したのだろう?
 この歌手さんも気の毒に思う。

 早く春が来きってくれて、あのCMの放映も終わってほしい(なぜかこのCM、ネットでは出てこない。古いのはあるのだが)。

  謙虚な態度とも言えるが……
 アルビノーニ(Tomaso Albinoni 1671-1751 イタリア)作曲、ジャゾット(Remo Giazotto 1910-1998 イタリア)編曲の「アダージョ ト短調」……

 ↑ というのはウソで、ジャゾット作曲の「アダージョ ト短調」(1958出版)。

 ここにも書いたが-しかも今読むとわかりにくいし-、この曲はアルビノーニの「ソナタ ト短調」の断片を音楽学者のジャゾットが編曲したものと言われてきた。だって、当の本人がそういうんだから、みんなすっかり信じてしまったのだ。

 ところが、実際にはアルビノーニの筆による箇所は1つもなく、ジャゾットのオリジナル作品であることがわかった。

 「アルビノーニのアダージョ【ジャゾット編】」ということで、ジャゾットの名前はすっかり有名になったのだが、いまではすっかり嘘つき野郎と呼ばれている(可能性がある)。

 これだけ有名な曲となったわけだから、最初っから自分の作品ですと言えばよかったのにと思わなくもないが、アルビノーニの名を借りたからこそポピュラーになったのかもしれない。

 ジャゾットは名前が有名になっただけではない。
 ちゃっかり版権を手にしていて、しっかりと稼いだのだった。

 この「アダージョ」やコレッリのコンチェルト・グロッソ「クリスマス」、パッヘルベルのカノンなどバロックの有名小品を集めた「バロック・マスターピース」というアルバムをご紹介。

 エトリンガー指揮カペラ・イストロポリターナ他による演奏。

 1986年録音。ナクソス。

喜んでいるかどうかはしらないが異状はなかった♪ドビュッシー/喜びの島

DebussyHaas1  初めてだったので……
 昨日は人間ドックを受診しに行った。

 以前大阪で勤務していたとき-10年以上前のことだ-に支社が契約していたところとは別な病院に変わっていて、初めて行くところなので早めに行ったら、早めすぎて玄関が開いてなかった。

 ほどなくして玄関は空いたが、検診フロアのドアはかぎがかかっていた。

 しばらくして照明がつき、かぎも開けられたが、聡明なみなさんはすでにお気づきの通り、受付開始までひどく待つことになった。
 しかし、これは私が選択した行動である。このぐらいのゆとりがあった方がいいのだ。なんというか、喜びの暇ってもんだ。

 というのも、待ち時間が長かったおかげで、採尿のときにはちょうどいい具合にたまっていて、指示されたとおり、検尿コップの50の目盛まで余裕をもって採ることができた。

  映像を見ながらお医者さんとお話しもできるんです
 今回は初めて鼻からの胃カメラを体験した。
 鼻からなんて、鼻血がほとばしり検査着が真っ赤に染まるかと思ったが、意外とすんなり。
 口からと違い-うたい文句通り-オエオエしなくてとても楽ちんだった。

 正式な結果は後日郵送で書類が送られてくるが、この日の医師からの結果発表では、例年ひっかかっている点-ピロリ菌が胃を荒らした痕跡があるのと、逆流性食道炎の()があること。肝臓がややフォアグラなこと-と、すでに薬を飲み続けている治療中のものを除き、新たな異状は指摘されなかった。
 膵臓に関しても、特におかしな点は見当たらなないとのことだった。膵管拡張は治ったということだろうか?わがランゲルハンス島は正常なり!

シテール島への巡礼 ドビュッシー(Claude Debussy 1862-1918 フランス)の「喜びの島(L'Isle Joyeuse)」(1904)。

 このピアノ曲は、ヴァトー(1984-1721)の絵画「シテール島の巡礼」にインスピレーションを得て書かれたと言われている。
 シテール島はギリシア語ではキテイラ島(キュテーラ島)と呼ばれ、ギリシア神話ではアプロディーテー(=ローマ神話のヴィーナス)の生誕の地とされている。

 なお、「喜びの島」は『のだめカンタービレ』でも使われていた。

 私の持っているCDはハースの演奏によるものだが、廃盤。

 病院をあとにしたのは11:30。
 社に戻る途中、阪神百貨店の地下に寄って弁当を買った。100円プラスしてご飯を大盛りにしてもらった。

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