新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

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2018/03

蛸さんの足は八本、嘘は八百?♪サティ/スポーツと気晴らし

20180225Tako  話題のあの学園を見た
 大阪支社にいる課長たちのなかでも、蛸島課長は雄弁ではないが多弁で、どこか素朴で、憎めないキャラの持ち主である。

 その蛸島課長と『佐川証人喚問』について「あの人、あったま良すぎるんじゃね?」「きっと部下を圧迫指導するタイプだよ」などと好き勝手な話をしているうちに、「阪急電車の中から森友学園の建物がちらっと見えますよ。阪神高速と線路が交差するところあたりで」と教えてくれた。

 宝塚線の庄内駅と服部天神駅の間、梅田から宝塚方面に向かって左手に見えるんだそうだ。

 先日、阪急宝塚線に乗ったとき蛸さんのこの話を思い出し、ぜひとも話題の建築物を目にしておこうと思った。

 電車のシートはロングシート(お見合いシート)だったので、乗り込んだ私はさっそく靴を脱いで窓の方を向いて席にお座りした、かったけど、そんなことをしたら拘留されてしまうかもしれないので、ドアの近くに立って外を眺めることにした。

 すると見えた。
 あの茶色というか赤橙色というか、とにかくあまり個人的には好きな色ではない建物が。

  あのへん一帯がゴミ捨て場だった?
 ニュースで流れるのは建物の正面の映像ばかりだが、車窓から見えたのは横から。三角屋根の姿が見えたが、感激のあまり涙するには通過するのが速すぎた。じっと見ても感激しないだろうけど。

 すぐ隣(線路側)には小学校か中学校が建っており、一帯も住宅街。
 そんなところにある森友学園の敷地に大量のごみが埋まっていたとはにわかに信じがたい。

 調べてみると、森友学園の住所は豊中市野田町。
 さらに地図を開いてみると、線路との間にあったのは第十中学校。
 ほかに、学園を取り囲むように公園や幼稚園、大阪音楽大、私立庄内体育館などが建っている。
 そのむかし、このあたりには池があり、その池にごみを投棄していたという話もある。
 逆に言えば、森友の土地だけが特別にゴミだらけってことじゃなかったのかもしれない。なのに、ここいらにほかにも国有地があったかどうかは知らないが、もしあったとしたら、その土地は《正価》で取引されたんだろうか?

 ところで、最初に書いたように蛸島課長は多弁で、憎めないキャラだ。
 だが、ときおり悪意のないウソをつく。いや、ウソというのは言い過ぎだ。単なる勘違いを思い込んでいるのだろう。

 何を言いたいかというと、正しくは『阪神高速』ではなく『名神高速』だったのである。

PoulencBabar サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)のピアノ曲「スポーツと気晴らし(Sports et divertissements)」(1914)。

 以下の曲からなる。

 序. 食欲不振のコラール(Choral inappetissant)
  1. ブランコ(La balancoire)
  2. 狩(La chasse)
  3. イタリア喜劇(La comedie italienne)
  4. 花嫁の目覚め(Le reviel de la mariee)
  5. 目かくし鬼(Colin-maillard)
  6. 魚釣り(La peche)
  7. ヨット遊び(Le yachting)
  8. 海水浴(Le bain de mer)
  9. カーニヴァル(La carnival)
 10. ゴルフ(Le golf)
 11. 蛸(La pieuvre)
 12. 競馬(Les courses)
 13. 陣取り遊び(Les quatre-coins)
 14. ピクニック(Le pique-nique)
 15. ウォーター・シュート(La water-chute)
 16. タンゴ(Le tango)
 17. そり(Le traineau)
 18. いちゃつき(Le flirt)
 19. 花火(Le feu d'artfice)
 20. テニス(Le tennis)

 ルイサダの演奏を。

 1994年録音。グラモフォン。

 ところで、上の写真のたこ焼き屋さんは何と読むのだろう。
 素直に『びみたこ』でいいのだろうか?

 下の写真は別なたこ焼き屋の看板だが、これを見たとき、私は「キングコング対ゴジラ」にでてくる巨大ダコを思い出してしまった。なんとなく暗い雰囲気が共通していると思いません?

P3280212

 

やむを得ず満足度0大作戦♪伊福部の……

Ifukube TOHO MusicFile  こちら緯度34.7
 大阪に来てからというもの、日々の時間がない。
 緯度と経度の関係で、大阪の1日は名古屋に比べて短いのではないかと疑念を抱いてしまうほどだ。

 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006)の「緯度0大作戦(Latitude Zero)」。
 1969年に公開された東宝とドン・シャーププロ(アメリカ)の合作映画のための音楽。

 先日も取り上げたサントラ盤に一部(「メインタイトル(M1T2)」と「ユートピア緯度0(M16)」)が収録されている。

  もしかしてやる気の問題?
 名古屋のときよりも仕事が忙しのか?
 答えは Non!である。これは疑いもなく、精錬潔癖に Non!である。
 むしろ勤務時間中は時間に余裕がありすぎて目のやり場、いや、身の置き場に困るほどである。

 私が時間がないと言っているのは、勤務時間外、要するにプライベートの時間である。
 もっと言えば、ブログを書くのに費やす時間がないのである。

 これまでと生活パターンはあまり変わっていないのに、なぜか書く時間が足りない。不思議だ。
 書きたいことはたくさんある。だが、帰宅後にパソコンに向かっても、やっぱり先に飲み食いしようと思い直し、飲んだ末に眠くなり、その結果朝になる。
 朝は朝で、きちんと早起きなことは早起きなのだが(勝手に目が覚めてしまう)、その日の記事を投稿し、ドリームメールの懸賞に応募し、さらに永久不滅リサーチにアクセスし、なんだかんだしているうちに時はどんどん過ぎてゆき、とても新たな記事を完成させる余裕はない。
 もちろんご飯を食べ、歯を磨き、ひげを剃って、シャワーを浴び、曜日によってはごみを出しに行かなければならない。
 そんな私にどうやってさらなる時間を見つけろというのか?

  では、土日祝日は?
 いや、土日は暇なようでいて、これまた時間はあっと過ぎ去る。過ぎ去った後の充実感のなさといったらない。

 なぜか用もないのにダイエーに行きたくなったり、たまには阪急オアシスにも寄ってみたり(私が愛飲している甘酒はダイエーにはなかった)、部屋に帰ったはいいが肝心のタバコを買い忘れたわいとばかりセブンイレブンに行き、たまには違った道を通って帰ろうと妙な好奇心を働かせた挙句、ひどく回り道をしてしまったりと、時間を浪費してしまう。
 洗濯をしなきゃならないし、アイロンがけだってボクやっちゃうんだ!

 しかも土日は、なかなか父としてすまない、じゃなかった(なぜ私が子どもたちに謝らねばならんのだ?)遅々として進まないCDのリッピング作業を行わなければならないし、衝撃的なことに、すでにリッピング済みの音源の情報が文字化けするという反乱を起こしたため、その制圧をしなくてはならないという、余計な作業まで加わった。
 もっというなら、自宅に帰ったときには、これからガーデニングのシーズンに突入する。

 そんなわけで、これまでのようなわずか84ppmの充実度どころか、今後はもしかするとあなたを満足させられない日があるかもしれない。

 え、これまでだって満足した試しがないって?

 その指摘は想定範囲内である。

SusukinoZero

きょうふのみそしる……♪クープラン/毒槍

20170325Suisen  春いちばんの毒野郎
 本州ではもうシーズン真っ只中なのかもしれないが-でも私の周囲にはワクワクウキウキしている人は皆無だ-、北海道はこれからが山菜採りのシーズンである。

 私もこう見えても、植物が好きで、大学生のときには野幌原始林に野草の写真を撮りに行ったものだ。おっと、微妙に話がずれていることに気づいていただきたい。山野草が芽吹くのを見るのは好きだが、だからといって山菜が好きなわけでは、私はない。

 雪解けとともに目を引く《緑》の筆頭はバイケイソウ(ユリ科バイケイソウ属)だろう。
 温かい緑色のふくよかな新芽が土から出ている姿は、まるで土から新芽を出しているバイケイソウのようだ。

20170427Nira だが、北海道では毎年のようにギョウジャニンニク(俗にアイヌネギと呼ばれるもの)と間違えて、喜び勇んで摘み取り、ゲロゲロ状態に陥る人があとを絶たない。
 ギョウジャニンニクには強烈な臭いがあるのに対し、バイケイソウにはない。なのになぜ間違えるんだか理解できない。ギョウジャニンニクを見つけたと思って興奮状態になり、鼻がバカになっちゃうのだろうか?
 これはスセイン(写真上)の葉をニラ(写真下)と間違えるのに似ている。

 バイケイソウを食べてゲロゲロで済むならまだ良い方で、この草にはけっこう強い毒が含まれている(スイセンにも毒があるので、ニラと間違えて食べるとオエオエになる)。

 植松黎の「毒草を食べてみた」(文春文庫:平成12年4月20日第1刷)によると、バイケイソウにはジェルビン、ヴェラトラミン、サイクロパミンという有毒成分があり、嘔吐、顔面けいれん、血管拡張、さらには胎児の奇形を招くそうだ。

P3230180 同書には平成7年に清里高原で起こった食中毒事故が紹介されているが、具が足りなくなったのでバイケイソウを摘んできてみそ汁の具に使ったところ、目がチカチカしたり顔面けいれんなどで、みそ汁を飲んだ114人中81人が異常を訴えた。オオバギボウシと間違えたという。

 また、清里のバイケイソウとは違う種類だと思うが、北カリフォルニアに分布する3種類のバイケイソウ属の植物は、サイクロパミンと呼ばれる奇形を引き起こすそうだ。サイクロパミンというのは、ギリシア神話の1つ目の巨人キュクロプスのことで、実際、1つ目の胎児が生まれることから名づけられた。
 最初に発見されたのは、北カリフォルニアの高原地帯で生まれた子羊で、目がひたいの真ん中に、1つだけしかなかった。
 こうした現象が起こるのは、なぜか妊娠14日目の羊がこの草を食べたときに限られていたそうである。
 バイケイソウ恐るべし、である。

  福をもたらすどころか……
 北海道ではすでに日当たりの良いところでは、雪が解けて地面が顔を出したところにフクジュソウ(キンポウゲ科フクジュソウ属)が咲き始めている。
 このフクジュソウも、名前に反してけっこうワルである。
 いや、花を観賞している分にはおとなしいんだけど。

P3240192

 この本に載っている、徳島県の山村に住む76歳の女性の話。
 8年間心臓病と糖尿病を患っていたが、「フクジュソウの根を煎じて飲めば心臓病にいい」と、誰かに聞いたか読んだのを思い出し、近くの山に採りに行き、根を洗い乾燥。6日後の平成4年4月26日の朝、煎じて飲んだ。直後、胃がひっくり返るほどの嘔吐と、激しい痛みに襲われた。一緒に飲んだ夫も同様だ。
 すぐに病院に運ばれたものの、女性はなくなり、夫も一命はとりとめたものの1週間入院しなければならなかった。
 フクジュソウに含まれる、心臓に作用するアセポトキシンのせい。それにしても、誰だい、このおばあさんに「福寿草は心の臓によろしい」なんてホラを吹いたのは。

IMGP2011  あのワンちゃんはどうなったのか?
 ついでに言うと、イチイ(イチイ科イチイ属)。
 北海道ではオンコという呼び名の方がしっくりする。その葉は、フクジュソウのあとの登場を予言するかのように、写真のフクジュソウの横に落ちている。

 甘い赤い実をよく食べたものだが、実はこの果肉部分以外はタキシンとタキソール有毒成分に支配されている。
 イギリスではそのむかし、毒矢に使われたそうだ。

 家畜の例ではあるが、イチイの葉を誤って食べた場合、体が硬直して動けなくなったり、脈が弱くなり死に至る場合もある。

 子どものころ庭に迷い込んできた野良犬にオンコの実をやったら、よっぽど腹をすかしていたのかなんぼでも食べた。
 あまりにもすごい勢いで、こっちもだんだん怖くなり、10粒ほどの実を思いっきり遠くに放り、ヤツがそれを追って行ったときに私は家の中に退散した。

CouperinOrdreCompBaumont そのうちいなくなってくれたが、あのときは種ごと数十粒を食べたわけで、そのあと激しい腹痛に見舞われたか、あるいは死にはしないだろうが、しばらくの間全身が硬直したかもしれない。
 そう考えると、親切が仇になってしまったんじゃないかと、いまでも心が痛む。

 クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「毒槍(Les dars homicides)」。

 ここで取り上げているように、1730年出版の「クラヴサン曲集第4巻(Pieces de clavecin quatrieme livre)」の「第24組曲(Ordre No.24)」(全8曲)の第3曲である。

 ボーモンのチェンバロで。

 1991年録音。ワーナー。

P3270207 ちなみに「第24組曲」の第6曲は「みごとな犬、またはおどけた恋」。
 あの野良犬にはあんまり関係ないけど……

 大阪のマンションの近くにある貸し農園(の(へり))。
 ほぅら、ニラがたくさん……

 ところで、あなたは鶴光のオールナイトニッポンを聞いてた世代ですか?

 そうなら知ってますよね?

 恐怖の味噌汁⇔きょうふのみそしる⇔今日麩の味噌汁……

作為的な感じがしましたね♪バーンスタイン/ウェスト・サイド

westsideComp  朝からカレー&シチュー
 今朝の朝刊は、佐川氏証人喚問の記事が主体となっているだろう。
 想像形なのは、まだ私は朝刊を見ても読んでもいないからだ。

 朝といえば、私は5時ころからテレビの電源スイッチを入れて、どの局もこれといったニュース番組ではないのでとりあえずはTBSを流しているのだが、(だから他局のことはわからないが)この時間帯、ハウスのコマーシャルがやたらと流れる。くり返しくり返し、なぜこんなに集中投下するものだと思うくらい流れる。

 1つは「うれしい声が届いてます」という、アレルギーを持つ子供が親と同じカレーを食べることができたってもの。もう1つは、「全(こめ)が感動」という『シチュー・オン・ライス』のコマーシャルである。
 シチューにはそれほどそそられないが、カレーの画像は「よし、今日の昼はカレーにしよう」という前向きな希望を抱くのに十分な効果ががる。実行したことはないが……

 全国でこんなに流しているのかと思ったら、先日自宅に帰ったときにTVを観ていたが、全然流れなかった(北海道では木村愛里の活躍が際立っている)。
 別な時間帯でこのコマーシャルを何回か目にしただけだった。
 大阪地区を局地的ターゲットにしているのだろうか?

P7280348  金ちゃんヌードル3人娘がなつかしい
 朝のコマーシャルといえば、名古屋の早朝は、『金ちゃんヌードル』のものが、これまたこれでもかというぐらいしつこく流れていた
 が、こちらではまったく見ない。
 『金ちゃんヌードル』は徳島の会社のものだから、関西でコマーシャルが流れていても不思議ではないはずだ。
 でも、こちらでは売ってないのだろうか?そういえば京都出身のナシニーニは『金ちゃんヌードル』のことを知らなかったし……

  イ抜き
 では、今日はカレーラスがトニー役を務めた、バーンスタイン(Leonard Bernstein 1918-90 アメリカ)のミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー(West Side story)」(1957)を。
 ご存じのように「ウェスト・サイド・ストーリー」は全米(ぜんべい)が感動したかはどうかは知らないが、とにかく大ヒットし、映画化もされた。

 バーンスタインの指揮。管弦楽は名もなきただの「管弦楽団」。合唱団も名もなきただの「合唱団」。
 マリア役はキリ・テ・カナワ。

 1984年録音。グラモフォン。

  「でしたね?」「そだねー」
 いかんいかん。
 証人喚問の話がすっかりカレーライスの話になってしまった。

 いや、私が(「」と言うべきか)ヒジョーに違和感をもったのは、丸川議員の質問の言葉尻である。

 首相や首相夫人に関するところでは「〇〇ありませんでしたね?」という、「ありませんでした」という答えが当たり前に返ってくるのを前提にした質問の仕方。
 そうじゃないところは「でしたか?」。
 あー、ザーとらしい。白々しい。
 そんな質問で大切な時間を費やすな!

 佐川も佐川だ。少しは誠意をもって答えろと言いたい。「そだねー」でもいいから。

かびが生えた肉塊について思うこと♪バルビローリのGM9

P3230182  なぜ「いま」なのか?
 どこかで入れ知恵されたのではないか?
 というのも、なんでいま?というタイミングだからだ。どうも唐突なのは否めない。

 先日NHKのニュースで取り上げられていた「熟成肉は危険」という話題である。

 熟成肉というのは、文字通り肉を一定期間寝かせて熟成させたもの。うまみが凝縮されるという(写真と本文は関係ありません)。

 NHKが取り上げていたのは、その熟成方法が統一されておらず、場合によっては食中毒の危険があるということ。それはまったくそのとおりだろう。
 画面には表面がかびで覆われた肉塊が映されていた。もちろん表面のカビは削り取る。トリミングってやつだ(ということは、ここで歩留まりは悪くなる)。でも、削り方がきちんとしてないと、カビも、そして場合によってはタチの悪い細菌も口にしてしまうことになる。

 でも、なんで急にそんなことを言い出したのだろう。熟成肉が話題になり始めたのはもう何年も前の話だ。熟成について統一した要件が必要というのは正しいと思うが、素朴な疑問として、なぜ唐突に一大事のように取り上げたのかということだ。

  違いがわからない男のワタシ
 熟成肉はおいしい。

 と、言いたいところだが、私にははっきり言って、よくわからない。
 若いカマンベールチーズと、ドロドロに近いくらい熟成したカマンベールの違いは明らかだが、牛肉に関しては、全然わからない。

 一歩間違えて、それこそ腐っていたら地獄を見るだろうし、違いが歴然とするほどのものを食べたいとも思わない。表面がかびに覆われた肉って、私はイヤだなぁ。

 このあいだ札幌近郊をブラブラしていたとき-間違ってもブラブラさせていたのではない←何を?-豚にも熟成の波が押し寄せていることを知った(写真はイメージ)。
 なんでも時間を置けばいいってもんじゃないような気がするが……

 そのうち、魚の世界でも熟成お造りなんて出てきたりして……


P3230184

 
Aじゃなきゃだめですか?
 ところで牛肉の規格でA5だのA4だのB5だのといった言葉を聞いたことがあるだろう。
 A5が最高牛肉らしいというのも耳にしたことがあるだろう。

 しかしA5のAというのは歩留まりのこと。つまり1頭の牛をと殺し、枝肉にしたときにどれだけ肉が残っているかというものである。当然歩留まりが高い方が売る側としては有利だ。骨や皮などを取り除いたら肉はあまり取れなかったとしたら、「えっ?せっかく育てたのに、肉として売れるのはこれだけ?」ってことになるからだ。

 でも、それって消費者にしてみれば、枝肉で買うわけじゃないので、あまり関係あることじゃない。

 それよりもA5の5という数字が食べるうえで直接的な指標となる。この数字は肉質の評価で、見た目や、たいていの場合は味にダイレクトなものだ。
 というのは、この数字は脂肪の混じり方(サシ)やきめ細かさ、締まり、肉や脂肪の色を評価するものだからだ。良い順に5→4→3……となる。
 当然和牛なら5を最高点として目指すだろうが、乳用牛の肉なら赤身肉なので5になることはない。

 MahlerSym09Barbirolliそもそも和牛の枝肉と乳用牛の枝肉を同じ基準で測ることが、同じ土俵に立っていないとおもうのだが……
 ということで、私たちのように、焼き肉用やステーキ用、あるいはすき焼き用の牛肉を買うときにはAとかBというのはほとんど関係ないと思った方がいいのではないか?

 逆に、すき焼きでサシがたっぷり入った口の中でとろけるような-ってことは、ほとんど脂身ってことだが-肉を食べたときに、「やっぱA5だねぇ~」なんて言うのはちょいとヘンってこと。
 だって肉の歩留まりは関係ないことですもの。ただ、歩留まりが悪いってことは各部位の肉の大きさが小さめということになるので、スライスしても1枚の大きさは小ぶりになるだろう。

  円熟した作品を円熟した指揮者で
 そんなことを思いながら、マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)が円熟しきった時期に書いた交響曲第9番ニ長調(1909-10)を、バルビローリがベルリン・フィルを振った円熟した演奏で聴いたのであった。

 1964年録音。EMI(現在はワーナーから発売)。

 でも、バルビローリが亡くなったのは1970年で、このとき70歳。
 まだまだ、より一層熟せた年齢だったと言えるだろう。

 締まるで思い出したが、某商業施設のドアに貼ってあったステッカー。
 一見正しいようだが……

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私たちも同じくあれから20年♪伊福部/好人物の夫婦

Ifukube TOHO MusicFile  クルミは抜け毛防止にも役立つらしい
 『後』の日は、SUBARUへ。

 6ヶ月点検の時期に合わせたセーフティー点検+オイル交換。そしていよいよもって助手席側のエアバッグの復活作業を行なった。

 全部で作業時間が1時間ほどかかるので、周辺の商業施設へ行き時間をつぶす。

 Homacの中を1周したが、それで時間つぶしは限界。そこにテナントで入っているボストン・ベイクというパン屋に入り、パンよりも小僧寿しの方が好きな私だが-道すがら『小僧寿し』を見かけたのでこういう珍妙な比較になってしまった-思わずパンを買う。それも食べられないほど嫌いなレーズンがたっぷり入ったレーズンパン。というのも、レーズンパンは妻が好きだからだ。自分のためには、免疫力アップに効果があるというナマコ、ではなく、クルミのパンを買った。

 にしても、見かけた看板。『整ちゃん』はともかくとして、洗濯物じゃないんだから“柔軟仕上げ”ってねぇ。

P3230185

 そのあと『100満ボルト』に行く。エディオン・グループの家電量販店である。
 ここでは無線ルーターやらノートPCなんかを見て歩いたので、Homacよりは時間を費やすことができた。

  変わらぬうまさ!
 SUBARUに戻り、そのあとあまり待つことなくじきに作業が終わり、家に戻る途中、別な場所で用を足していた(トイレに行っていたという意味ではない)妻を拾い、時すでに12時半だったので、餓死しないために昼食としてラーメンを食べに行った。

 久しぶりに『天味(てんまい)』である。ここのあっさりしたラーメンの味は私の好みにぴったり。変わらぬ味が-いや、以前よりおいしくなった気もする-うれしい。ほっとする。

 最初にこの店に来たのは20年ほど前。
 それから何度も訪れているが、今回は久しぶりだ。

 もともと麺の量は少なめなので、私は醤油ラーメンと半チャーハンのセットを頼む。
 トッピングもきくらげ、メンマ、チャーシュー、なると、ネギとシンプル。
 ゆで卵や煮卵といった、徐々に卵黄がスープを濁らすような困ったものは入っていない。
 チャーハンも注文を受けてから作り始める。あらかじめ作ってあって、保温ジャーから盛り付けるなんて邪道だが、ある意味賢い方法はとっていない。パラパラで具だくさんのチャーハンが、これまたうまい。
 妻は塩野菜ラーメン(溶き卵入り)を頼んだ。こちらは基本のラーメンよりボリューミーである。

 ここは夫婦で店を切り盛りしている。
 最初に訪問した時からずいぶんと歳を取った。って、私たち夫婦と同世代。
 私たちも同じように歳をとったということである。向こうもそう思って見ていたんじゃないだろうか?

 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「好人物の夫婦」。1956年に東宝が製作した映画(原作は志賀直哉)のための音楽で、このサントラ盤にはメインタイトルが収められている。

 レーベルはVAP。

春分の日を迎えた、その翌日には霜柱♪ドビュッシー/春

  最悪のタイミング
 先週、札幌に出張。
 前後に有給休暇をくっつけて、『前』の日は理容室に行き、昼ごはんは妻と一緒に焼肉『徳寿』野幌店で食べた。

 ランチセットのなかのサガリセットを頼んだのだが、サラダバーに行くと-食べ放題ではなく、1回だけ皿に好きなだけ盛れるというシステムー日ごろの私のついてなさ(、、、、、)を象徴するように、レタスやリーフサラダの皿は葉の断片が数枚残っているだけだった。だからキャベツのコールスローとポテトサラダに甘んじた。
 にしても、取れるのは1回きりとはいえ、よくぞそこまで山盛りにするものだという人が実に多いことよ!
 まっ、いいんだけど。

P3240195  床屋主人の不満1
 今回の床屋のでの店主の話題その1は、「最近は道路の補修がなっていない。ガタガタだ。ウチの車はパンクした」というもの。

 でも、良く話を聞くと、パンクするぐらいの陥没や亀裂があったのではなく、前にいた右折しようとしている車のわきをすり抜けようと左に寄ったときに釘を踏んでしまい、パンクしたというもので、それがよくわからないが道路補修の不備につながっていたのだ。しかもそのときに釘を踏んだかどうかの確証はゼロである。

 でも、近年の道路のガタガタはひどすぎるのは事実だ。

 写真は自宅近くの、決して交通量が多いとは言えない道路の様子だが、カメの腹のような、まさに《亀裂》だらけだ。交通量が少ないから傷みも少なくてすんでいるが、幹線道路は穴ぼこだらけだ。

 アスファルトの下、あるいはアスファルトの微細な亀裂の中にある水が凍結と解氷を繰り返すうちにそうなってしまうのだろう。

 むかしは冬の前になんであんなにわざわざ道路を掘り返しているのかと思ったものだが、あの公共工事は確かに無駄な面もあったのだろうけど、そのおかげであまり道路がぼこぼこにならなかったってこちとだ。請け負う工事会社も潤っただろうし。

  床屋主人の不満2
 話題2は、「お菓子を買ったら前より量が減っていた。実質値上げだ。そんなことするくらいなら、量は買えずに値段を上げてくれたほうが納得がいく」というもの。

 お菓子ならまだしも、これが例えばラーメンならどうだろう?
 出てきたラーメンの量が前よりも減っていたら、それはもう、時すでに遅しだ。
 最初からわかっていたら大盛りにするとかなんとかするのだが。

 主人の言い分に、私も賛成だ。だが、以前に比べて顔剃りの時間が短くなったような気がするのは気のせいだろうか。

 そのあとはジョイフル・エー・ケーに行き、枯葉を集めるクマデを買う。まだ雪も解けてないのに秋に向けての準備みたくなってしまった。
 でも、便利そうだったんだもん。

   急病でドタキャン
 業務当日は、本社のいくつかの部署に行きいろいろと打ち合わせをし、夜は札幌支店の某氏、ならびに共通の知り合いである取引先のK氏と食事・・・・・・の予定だったが、K氏は数日前から食道と胃のつなぎ目辺りに激痛が走り、飲み食いどころじゃないとドタキャンのメールを送ってきた。
 残念であるが、無理強いして目の前で血を吐かれても困るので、「お大事に」とお返しした。

 その後、ちゃんと病院に行っただろうか?忙しいのと怖いのとで、病院に行ってないとあのときは書いていたが。

  美しき氷の柱
 そうそう、打ち合わせをしたのは春分の日の翌日。
 その日の朝、外に出て、わけあって庭の土をちょっといじると、あらあら霜柱オンパレード。
 まだまだ北海道は冷え込みが厳しいのである。

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 『後』の日の話は明日にして、今日はドビュッシー(Claude Debussy 1862-1918 フランス)の交響組曲「(Printemps)」(1886-87)。

 作品についてはここにも書いたが、レスピーギも題材にして曲を書いたボッティチェルリの絵にインスピレーションを得ている。

 ブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団の演奏を。

 1991年録音。グラモフォン。

DebussyRavelBoulez

化けて出てきたぁ~♪R.シュトラウス/メタモルフォーゼン

StraussRMetamor  それは……
 小学校のときに私に解剖されたトノサマガエルのことではない。
 
 アクテリック乳剤で大量殺戮した、バラに大発生していたアブラムシのことでもない。

 文字である。文字が化けてでてきたのである。
 でも、言っておくが文字三郎(もんじさぶろう)君のことではない(誰だい、それ?)。

 一般的に、CD音源をリッピングしたときに、取り込んだファイルの曲名やアーティスト名が正しく表示されないことがある。そのことは私も知っていた。

  PC上では問題ないのに……
 私は『Music Bee』というフリーソフトを使ってリッピングしているが(FLAC形式にしている)、取り込んだ各種情報はパソコン上で『Music Bee』を使って見たときも、あるいは直接ハードディスクやNASのファイル名を見ても、正常に表示されていた。なんの問題もなかった。だから、《文字化け》の問題はみごとに回避できていたわけだ。

 ところが今回、NASからネットワーク・オーディオ・プレーヤーであるNA6005にファイルを読み込むと、主として演奏者が「どこのどいつが演奏しているファイルなの?」ってくらい支離滅裂に表示された。
 変貌だ、変化(へんげ)だ、変容だ。

IMGP2227

 上の写真の楔形文字のような表示は、指揮者とオーケストラ名なのである。決して天上のカラヤンからの謎のメッセージではない。

  難しいことはわからないが……
 R.シュトラウス(Richard Strauss 1864-1949 ドイツ)の「メタモルフォーゼ(Metamorphosen。変容)」AV.142(1945)。
 「23の独奏弦楽器のための習作(Studie fur 23 Solostreicher)」の副題を持つ。P.ザッハーとチューリヒ音楽協会員に献呈された。

 作曲者晩年の作にもかかわらず《習作》というのも妙な話だが、そこには何か実験的な試み的な意味合いが含まれているのかもしれない。

 ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏で。

 2002年録音。アルテノヴァ・クラシックス。

  “主として演奏者”が、と書いたが、聡明な読者の方はこれや下の写真を見てお気づきのように、半角英数字や漢字を含む全角文字は正しく表示されている。

IMGP2228

 ネットで文字化けについて調べると、エンコーディングがなんだの、文字がUTF-8がどーだの、Shift-JISのせいだのと書かれているが、そういう難しいことは私にはちっともわからない。はっきりしているのは『私は不幸だ』ということだ。

  文字数の倹約が裏目に……
 が、何が化けているのか、ほどなくしてわかった。

 化けているのはすべて半角カナ文字なのである。

 私はファイル名が長くなるのを避けようと、演奏者の名前は半角カナ文字で入力していた。
 ロジェストヴェンスキーならロジェストヴェンスキーと。
 そうやって文字数をケチった、いや、倹約したのがアダとなったのだ。

 このときの記事を読んだ誰かが、「半角カナ文字はご法度よ」とどうして教えてくれなかったのだろう?世の中の冷たさを痛感している。

 しょうがない。
 すでに取り込んだ分については演奏者名の全角化に取り組むことにする(本来なら欧文表記するのが間違いないのだろうが、演奏者名などのスペルをいちいち確認しながらやっていたら私の寿命が尽きる)。

まるでずっとお知り合いだったみたいに……♪タイケ/旧友

DeutschenMarsche  ルーターをすぐに認識

 さて、ネットワーク・オーディオ・プレーヤー(NAP)と無線LANディスク(NAS)の仲をとりもたなくてはならない。それが仲人としての私の任務だ。


 まず最初にやること。それはNAPと無線LANルーター間の開通である。
 しかし、この作業はNAP(NA6005)のマニュアル通り進めると、なんの問題もなく完了した。


 NA6005はわが部屋のルーター(アイ・オー・データのWN-AC1167DGR3)をすぐに認識し、パスワード(ルーターの暗号キー)をNAPのリモコンで入力すると、問題なく意気投合してくれたのである。


  NASのDLNAを有効にする

 次はいよいよ、ルーターに接続されているNAS(アイ・オー・データのHDL-AA3)へNA6005が音楽ファイルを読みに行けるようにする設定だ(つまり、NA6005は無線でルーターにアクセスし、ルーターとLANケーブルで接続されているNASを読みに行く)。


 その前に……
 NASであるHDL-AA3は、初期状態では、NA6005などがミュージック・サーバーとして利用できるためのDLNAが無効になっている。DLNAが無効なら私がどんなに嘆き悲しもうが、NA6005はこのNASを認識できない。


 HDL-AA3には必要な機能だけを追加できるパッケージ(追加機能)が用意されており、そのなかの1つに『メディアサーバー』というのがある。この機能を追加しないとDLNAに対応しない。追加は無料だ。『メディアサーバー』を追加し、さらに音楽データが保管されている共有フォルダ―に適用することで、ネットワーク・オーディオからの利用が可能になる。


  容量の関係から専用の共有ファイルを作る 

 だが再び「その前に」、である。


 現時点で所有しているCDのリッピング作業はようやく3合目付近まで到達したくらいなのだが、それでもデータ(FLAC形式)の容量は237GB、ファイル数は7,900、フォルダー数は3,460になっている。


 『ファイル数=取り込んだCDのトラック数』であり、フォルダーに関して言えば私が設定している規則は『作曲者名』→『ジャンル』→『作品名』→『演奏者』という階層になっており、その分のフォルダーが存在する。最下層の『演奏者』のフォルダーの中に音源のファイルがある。


 例えば、マーラーの交響曲第9番のバーンスタイン/ベルリン・フィルの音源だとすると、フォルダーは『マーラー』→『交響曲』→『交響曲第9番』→『バーンスタイン/ベルリン・フィル』という階層になり、『バーンスタイン/ベルリン・フィル』のフォルダーの中に第1楽章から第4楽章までの4つのファイルが存在する。


 リッピングしたこれらの音源はHDL-AA3購入時にあらかじめ導入されている『disk1』という共有フォルダーに保管しているが、このままリッピングが進んでいくと、最終的にはファイル数は2万から3万になってしまう計算だ(私の寿命が尽きないうちに作業が終わるのだろうか?)。


 ところがである。『メディアサーバー』機能には制限があるのだ。それは、“公開フォルダー内のファイル数は、合計1万ファイル以内でご利用ください”というものだ。


 『合計』と書いているということは、1つのフォルダーあたり1万ファイル以内ならいいってことではなくて、いくつかのフォルダーに分散させて保管したとしても、合計で1万ファイル以上ならばダメだということだろう。


 それなら共有フォルダ―『disk1』をDLNA対応のミュージックサーバーとして使うことはできない。『メディアサーバー』機能が保証するファイル数をオーバーしてしまうことは時間の問題だからだ。

 あるネット情報によると、『メディアサーバー』でファイル数が1万以上になってしまうと、NASそのものが完全に固まってしまうらしい。いと、恐ろし。


 そこで、NA6005でサーバーとして利用する共有フォルダーとして、おおもとの『disk1』とは別に、いうならば『disk1』のセレクト集を作って利用することとした。

 またその方が、NA6005で使う際にも大量のデータによって楽曲の検索に時間がかかる(かもしれない)ってことも回避できると考えた。

 そこで別な共有フォルダーを作成(仮に『disk2』とする)。この『disk2』フォルダーに対して『メディアサーバー』を有効とした。


  ミュージックサーバーの確立

 『メディアサーバー』の機能追加は、HDL-AA3の導入時にインストールしたソフト『LAN DISKコネクト』の設定画面で、『共有』→『メディアサーバー設定』と進み、『メディアサーバー機能』の『有効』をチェックする。

 そのうえで『disk2』を適用対象とするために、『公開フォルダー一覧』で『disk2』だけを選択して『適用』をクリックする。

 これでNASのなかの『disk2』という共有フォルダ―のDLNAが有効になり、NA6005で利用可能になったはずである。


 『disk1』から『ベートーヴェン』や『ショスタコーヴィチ』などのいくつかのフォルダーを『disk2』にコピー。

 これでNA6005へ音源を供給する体制が整った。今度はNA6005側の設定である。


  なんなく通信成功

 NA6005のリモコンの『MUSIC SERVER』ボタンを押して(写真1枚目)、さらに方向キー▶を押すと、1行目にルーターの『WN-AC1167DGR3』の名前が表示された(写真2枚目)。2行目には小さくNASである無線LAN ディスクの名前も表示されているので、方向キー▼でそれをメイン表示(写真3枚目)。決定ボタンを押したあと、方向キー▼を何度か押し、『ミュージック』、さらに『フォルダ』を選ぶ(写真4~5枚目)。すると『disk2』の中に保管されている『作曲家名』のフォルダーが表示された。あとは方向キー(▶と▼)と決定キーを押しながら、『ジャンル』『作品名』『演奏者名』のフォルダーへと辿っていき(写真6~8枚目)、無事、曲を再生することができた。

IMGP2219


NA6005b

NA6005a

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  案ずるより産むが易し

 なんてことだ。

 まったく行き詰まることなく設定作業は終わってしまった。

 2人は旧知の仲のようにすぐにつながった。
 しかも一部のレビューにあったような、NA6005のファイルの読み込みが遅いということもまったくなかった(ルーターとNA6005の距離が近いということもあるのかもしれない)。

 私の購入前の悶々とした悩みはなんだったのでしょう?


 タイケ(Carl Taike 1864-1922 ドイツ)の行進曲「旧友(Alte Kameraden)」(1886)。

 有名なマーチだが、いざCDを買おうとなると、案外見つからない。

 私が聴いているのは、古い録音だが、シュテファン大佐/ドイツ連邦軍司令部軍楽隊の演奏によるもの(1958年録音。フィリップス)。
 しかし、これは入手困難状態(事実上廃盤)。

 順調に進みすぎてなんだか怖い私。

 と、帳尻を合わせるように、新たな、それもけっこう深刻な問題が発生。


 それは「あなたはだぁれ?」問題である。


とりあえず寝転んで聴くか……♪DSch/ユダヤの民族詩より

IMGP2216  さようなら、そしてこんにちは
 KAPPAは大阪府にある中古オーディオ買い取り会社に引き取ってもらった。

 地元、それも比較的近所にそういう店があってよかったが、でもその会社は全国展開しているようで、来た人がくれた名刺も別な会社の名前が書かれていた。その会社のその店舗に委託された査定専門の人なのだろう。

 出張買い取りなので楽だった。査定の人は運ぶのが大変そうだったけど。


  ポツンと床に
 そして、日曜日に686S2がやってきた。
 設置まで頼んだわけではなかったが、ヨドバシのトラックではなくゆうパックで来るとはちょっと想定外。
 でも考えてみれば、炭酸水とか頼んだときもだいたいいつもゆうパックか……
 このとき一緒の配達となったミネラルウォーターの箱の方が重いっていうのも、いとおかし。


 今回は専用スタンドは購入しなかった。
 というのも、スピーカースタンドは純正品であるかないかにかかわらず、あくまでスピーカー専用のスタンドなわけで、不要になってもほかに使いようがない(加えて純正品のスタンドは、質感の評価が口コミではあまり良くない)。

 また、スタンドにのせて使うのなら、場所的にはKAPPAのようなフロア型スピーカーと同じくらいスペースを占拠することになる。

 じゃあ、どうするか。


 スピーカーの高さが鑑賞するときの耳と同じ高さにならなきゃならないのだが、それは追々考えることにして(壁掛けという方法もある)、まずは床に直接置いた(下にインシュレーターをはさんだが)。

P3180175b こういった床置きの姿って、30年ぐらい前のコンポのカタログの表紙に載っていた写真の構図に似ている。なんてことを思いながら黙々と作業(一人ではしゃいでいたら気持ち悪いし)。

 結線は、それがいいのかどうかはわからないが、KAPPAのときと同じようにバイワイヤリングで。


 そして鳴らしてみると……うん、きれいな音。
 大きなKAPPAに比べてスケール感が大きく損なわれるとか、窮屈に鳴るってことはない。
 それだけスピーカーも進化しているのだろう。

 さすがに、ショルティ/シカゴ響によるR.シュトラウスの「ツァラトゥストラ」の冒頭の重低音なんかは、部屋や私の体を揺さぶるようには出てこないけど。


IMGP2229 とはいえ、床置きのせいか想像した以上に低音が聴こえる。聴こえるがほんのわずかながらその低音が耳につく。

 つまり、スタンドにのせればそれが解消され、メーカーの言う、最上の音が鳴るということだ。

 にしても、マニュアルの文章、なんとかならんのかね。訳した人、自分でもけったいな日本語だって思わなかったのだろうか?

  心配疲れのあげく
 さて、実は今回、NAP(ネットワーク・オーディオ・プレーヤー)も導入した。

 ご存知のように、ちまちまとCDをNAS(無線LANディスク)と外付けハードディスク(バックアップ用)にリッピングしている私だが、これまでは取り込んだ音源を、NAS利用ではなく、HDD→パソコン→USB-DAC(CDプレーヤーのSA8005に内臓)という形で有線で使うことしか頭になかった(つまり先ほど書いたのとは反対に、NASがバックアップ用になっている)。

 ところが、WiFi対応、つまり無線LANで音楽ファイルを取り込んで再生できるNAPがあることを遅ればせながら知った。しかも価格もだいぶ落ちている。

IMGP2217 そこでWiFi対応のNAPであるマランツのNA6005を導入したのだ(写真の上。後ろに見える角のようなものがWiFiのアンテナ)。


 私のよくないクセ。
 それは買う前に、ネットでマニュアルを見てあれこれ悩むことだ。

 今回も悩んだ。


 というのはNASとNA6005をWiFi接続するにあたって、NA6005のマニュアルには“詳しくはNASのマニュアルをご覧ください”ってなことが書かれているが、NASのマニュアルにはそういったことは全然触れられていない。お互い責任を押しつけあっているか、仲たがいしているかのようだ。

 NAS側でNA6005をユーザー(クライアント)として登録しなければならないのか?

 だとしたらどうやってやればいいのか?


 そういうことを考えると、不安は募るばかり(まだ買ってもいないのに)。


Shostako15Haitink 私は母親でも叔母でもないが、ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の「心配性の母と叔母(Fussy Mummy and Auntie)」。


 11曲からなる歌曲集「ユダヤの民族詩より(From Jewish Folk-Poetry)」Op.79(1948)の第2曲。

 作品についてはこちらをご覧いただければと思う。


 ゼーダーシュトレーム(S)、ヴェンケル(A)、ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で。

 1983年録音。デッカ。

 こういう情報っていうのは意外と少なくて困る(アイ・オー・データのサポートページを見ても、核心をついた明快な記事は出てこない。背中中央のかゆみをずっとがまんしている気分だ)。
 しかし、ネット上で簡単にできるような記事を見かけたので、それを信じることにした。

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