新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の出来事について北海道江別市から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の後期中年者のサラリーマン。  背景の写真は自宅庭で咲いた「レディ エマ ハミルトン(2024年6月22日撮影)。 (記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

2018/02

騒がしくないが大いに迷惑なニッポン人♪ニールセン/Sym2

Nielsen  たいした度胸!
 昨日は春節なのに節度のない人々について書いたが、ニッポン人でも「こいつ何考えてるの?」というやつがいる(答えは「何も考えてない」だ)。

 新千歳への飛行機の中。
 搭乗しわれわれは後方の座席に早々と着席した。
 そこから少し前の席。
 若いサラリーマン風の男がやって来て、ちんたらちんたらとカバンを荷物入れに上げ、そして次におみやげの入っている紙袋をのったらと収め、そのあとは五十肩で動きがままならない人のようにゆっくりとコートを脱ぎそれもまた上に収め、かと思ったら、もう一度紙袋を取り出し何かを取り出し、ようやく席に座った。

 当然この間、彼の後ろ(飛行機の前側)の通路は長蛇の列だ。
 彼が血栓のように流れを止めていたわけだ。

 それだけ詰まらせていることに気づいていないのか?
 いや、そうではない。なぜなら彼は、チラッと何度か列に目をやったからだ。
 なぜそれで動じないのか私にはまったく理解できない。
 ちょいとワイルドな客がいたなら、「通してください!」と注意したことだろう(不幸なことにこのときCAが近くにいなくて、彼に「一歩前へ」と小便器前のメッセージのような注意を与えることができなかった)。

  一度食卓を見てみたい
 それはそうと空港で食事をし、喉まで天ぷらが詰まっているような感覚で帰宅。
 家に着いたあと夕方に理容室へ。

 理容室の主人はすでに私が転勤したことを知っていた。
 この床屋には複雑な事情があって、わが社のOBも何人か通っているのだ。
 情報源はその中の一人だった。

 この日の散髪中の話題は、いまインフルエンザが大流行で、先日はこの床屋の向かいにある小児科が休日当番医だったが夜中の12時くらいまで診療していたということと、奥さん(この店は夫婦でやっている)はナガイモや納豆といったネバネバするものが嫌いだということだった。一方で、主人の方はナガイモ、納豆大好き人間だという。
 相対する嗜好。旦那が納豆を100回かき混ぜている間に、妻はお茶漬けサラサラって感じなのだろうか?

 奥さんに「旦那さんもねちっこくないですか?」と聞こうと思ったが、シャレにならなそうなので止めた。

 ニールセン(Carl August Nielsen 1865-1931 デンマーク)の交響曲第2番ロ短調Op.16,FS.29「4つの気質」(1901)。

 4つある楽章のそれぞれに、「怒りやすく」「鈍く、重く」「憂うつに」「血気をもって」という発想記号が付されている。残念ながら「ねちっこく」とか「粘っこく」というのはない。

 ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団の演奏で。

 1989年録音。デッカ。

  まだ罪を負ったままの私
 翌朝。
 雪があまり積み増しになっていないと前日にお空を賞賛したばかりなのに、夜のうちに雪が降り積もり、朝から雪かき。それでも今年は雪が少ない。
 
 そのあとは免許の更新のため厚別警察署のなかにある厚別優良運転者免許更新センターに行った(今日はアタシの誕生日!)。

P2160127 雪の影響でJRは若干の乱れ(雪が少ないといっても、わが居住地区もこれくらいはある)。
 実は中央警察署内にある中央優良運転者免許更新センターの方に行くかちょっぴり迷ったのだが、そうだ昼は新さっぽろのサンピアザにある『醤油屋』でラーメンを食べようというステキなプランが頭に浮かんだので厚別に行くことにした。

 優良運転者更新センターで手続きができる身になったものの(前回は手稲まで行かねばならなかった)、そして免許証の有効期限は5年になるものの、講習区分は30分の『優良講習』ではなくマーラーの第1交響曲なみの1時間に及ぶ『一般講習』である。
 2013年の秋に十勝管内の某町で『指定場所一時不停止等』で捕まってしまった罪は今年の秋で丸5年を経て消える。つまり、いまだに私は許されていないのである。

 次回の5年後はゴールドになれるだろうか?
 だが色のことより、5年後といえばもう60歳オーバーではないか!
 色がどうこう言っているうちに、あっという間に免許返納の年齢になってしまうかもしれない。

 新しい免許をもらい、新さっぽろのまずはduo1へ。
 富士メガネでフレームの調整をしてもらい、文房具をちょいと見て、duo2に行くために連絡通路がある最上階へ。

 そしていよいよ……

空飛ぶみかん♪プッチーニ/誰も寝てはならぬ

OperaAriasDecca  久々の北海道での食は……
 おとといの木曜日は午前中の便で〇〇空港から新千歳空港へフライト。
 昼前に到着したので、空港ターミナルの3階のレストラン街で食事をすることにした。

 私の当初の頭の中は『弟子屈』のラーメン。しかし、妻が前日の昼にラーメンを食べたというので回避。

 すると急に、羊肉はそんなに好きではないにもかかわらず、松尾ジンギスカンをもよおしてしまい、店へ。
 ところが、私の予想とは裏腹に満席。搭乗前(もしくは到着後)にジンギスカンを食べる人がこんなにいるものとは思ってもみなかった(写真はイメージ。空港の店ではありません)。

IMGP2056 じゃあ和食でもと、海老善という店に入った。待ち時間もなかったし。
 寿司と天丼の店だが、酒のつまみになる一品料理のメニューが充実している。こういう一品料理の需要があるというのも、私は知らなかった。

 妻は握り寿司に決めたが、私は前日の昼、お客さんと、寿司に天ぷらがセットになったその名もずばり『寿司・天ぷらセット』を頼んで食べたので寿司はパスし、特製天丼にした。だが注文したあとに、昨日食べたのが握りずしだけでなく天ぷらがついていたいたことを思い出したが、時すでに遅し。まあ、前日は『丼』ではなかったということで、己が犯した重複ミスをミスでないことにした。

 天丼が有名な店らしく、確かに天ぷらはおいしかったと同時に、ちょっぴり圧倒されるボリューム。
 刺身もついており、立派な『お膳』である。
 私は食べきれずご飯を半分ほど残してしまった。

  傍若無人なやつら
 食事を済ませ『快速エアポート」に乗車。

 そこに乗り込んできたのは春節で新年モードの国の1段8人組(うち1人は子ども)。
 席を向かい合わせの4人掛けのボックスタイプにしたのが2か所。1つには4人が座り、もう1つは2人(じいさんとばあさん)。空いた2席の前には大きなトランク。
 残りの2人は爺+婆の2列前のシートに1人、2列後ろのシートに1人。

 で、予想通り声は大きく、騒々しいのだが、特にどうしようもないくらいやかましかったのが婆。
 スマホをいじっていたかと思ったら、そこから大きな音量でかの国で流行っている歌なのかナツメロなのかは知らないが「アンニャニャ、コンニャニャ、ペロペロチィ~」と騒音が放たれ、それをすぐに止めようとしない。
 ようやく止まったかと思ったら-聴いていたのか、誤って鳴りだして止めるのに難儀したのかは不明だが、まったく動じてはいなかった-、今度は爺がみかんをむき出し、そして「オジャキョンテ」みたいなことを2列前のおっさんに叫び(車内で自席から他へ、大声で呼びかけるというのが理解できない)、いま剥いたみかんの2房くらいを投げた。変な方向に飛ばず無事おっさんがキャッチしたのは幸いだった。

 と、次は後ろのおばさんに「チョンチムペケペケ」みたいなことを叫び、また2房ほどをピッチング。おばさんが無事キャッチしたのかどうか私にはわからなかったが、騒ぎにならなかったので大丈夫だったのだろう。と思いきや、また婆のスマホから「アニャホイ、チョイピン、テケテケケ」という、たぶんさっきと同じ歌が……

 さすがに我慢ならない。
 私は、「No Music,No Life!」じゃなかった、「Music,No!Stop,チャンチャラミョンミョン!」と毅然とした態度で注意した。心の中で。
 こんなにひどい常識のなさではあるが、旅に来ていて出鼻をくじくのは気の毒だと思ってしまったのだが、日本人ってなんて親切で忍耐強いのだろう。

 でも、新千歳→札幌の30数分の間だからなんとかがまんしてやったが、これがもっと長くなるなら、さすがの私も注意しことだろう(という気がしないでもない)。

 あるいは同じ車両に眠りたい人がいたら、絶対にキレていたと思う。

 経済大国だか民族性だか何だか知らないが、TPOをわきまえずにまるで自分たちしかいないような振る舞いを平気でし、挙句の果てにみかんをキャッチボールのごとく車内で放り投げるなんて、国民性として未完(・・)だと言いたくなる。
 もっともむかしの日本の『NOKYO』の海外旅行も現地ではひんしゅくものだったというが……

 プッチーニ(Giacomo Puccini 1858-1924 イタリア)の未完のオペラ「トゥーランドット(Turandot)」から、フィギュアスケート・ファンにもおなじみの「だれも寝てはならぬ(Nessun dorma!)。
 このオペラは、そしてまた、中国と関係がある。
 トゥーランドットというのは、この劇に出てくる中国の姫の名前なのである。

 私が持っているCDはデル・モナコのテノール、エリーデ/サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の演奏のもの。
 これしか持ってないのである。

 ※2/27 10:41追記
 冒頭「おとといの金曜日」と書いてしまったが、木曜日の間違いであった。
 masaさんからのメッセージで判明。申し訳ない。修正しました。

うそつきが重ねる正真正銘のうそ?♪R.シュトラウス/AV.147

20180213BCAS  あぁ、新緑の季節?
 またまたB-CASカードにまつわるスパムメールの話で恐縮だが(←心の底では恐縮していない)、今回はこんなやつ。

 一応、読者の方々の気分を刷新するため塗りつぶし部分の色を新緑色に変えてはみた。

 これは、たぶんウソの上塗りだ。

 ふつうのメールなら、「ただで観られる」というウソで終わるが-ウソではない可能性もあるが、私には調べるすべがない-、これはさらに自ら詐欺ではないと主張している。
 本当の反対、ではなく、本当の反対の反対のでもやっぱり反対ってことだ(ろう)。二重のウソってわけだ。

 それにしても『正真正銘』の『改造版』ってのが、あまりに堂々としていて男らしい。

StraussRHornCon  だましてるわけじゃないですがホルンの独奏じゃなく……
 R.シュトラウス(Richard Strauss 1864-1949 ドイツ)の「二重コンチェルティーノ(Duett-Concertino)」ヘ長調AV.147(1947)。

 作品についてはこちらをご覧願いたいが、クラリネットとファゴットを独奏とする小協奏曲である。

 シュミードルのクラリネット、ヴェルバのファゴット、プレヴィン/ウィーン・フィルの演奏を。

 1996年録音。グラモフォン(TOWER RECORDS PREMIUM CLASSICS)。

 昨日の極寒地報告については、またあらためて!
 なお、本日は『旧館』も更新の日!

疑作的行動、グレーな位置づけの曲♪JSB/flソナタBWV.1031

BachFlSonata  火には煙、非には噂?
 今日は休暇をいただき北海道の自宅へと戻る。
 来週の月曜日に札幌の本社でいくつかのこまごまとした打ち合わせがあり、その出張のタイミングに合わせて今日と明日は休みをいただいたのである。

 ところで以前、何人かがひそひそと私に言ってきたことがあった。言っておくが私のことではない。

 『クロ』とは言い切れないものの、「それ、本当に必要な出張?必要だとしても1泊が必要?」というような、周りから見てもなんだか釈然としない行程で出張申請をしている人がいますがMUUSANさんはそれをどう思いますか?というものだった。
 そう見られるのは、その人の日ごろの行動、仕事のやり方に起因することも否定できないようで、それゆえに誤解に基づく噂かもしれないと思えなくもないが、だが『火のないところに煙は立たない』ってな格言もある。

 今回の私の出張のように休みをくっつけて行動するケースでは、特に、公私(用務がある日と休日)の区別-どこまでが出張でどこからが休みか-が明確になるようにしておかなければならない。
 もちろん私はその点を十分に気をつけている。当たり前のことだけど。

  『偽』ではなく『疑』
 バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「フルートとチェンバロのためのソナタ」第2番変ホ長調BWV.1031(1720頃)。

 第2楽章の「シシリエンヌ(シチリアーノ)」が有名なこの作品、実はJ.S.バッハの作品かどうかはっきりしていない。バッハの次男のC.P.E.バッハはこれを、父の『真作』としているので、一概に『偽作』とは言えない。が、作風や様式がバッハらしくない点もある。なのでクロでもシロでもないグレーのまま、つまり『疑作』なのである。

 もしバッハの作じゃないとしたら、このすばらしいフルート・ソナタはどなたが書いたんでしょ?

 私が愛聴しているのはラリューのフルート、プヤーナのチェンバロによる演奏。

 1967年録音。フィリップス。

  おとといも雪で札幌圏のJRは混乱していたし……
 今回は園課長と年明けに札幌に出張して以来の札幌行きとなるが、この間は転勤、危険な男との遭遇、引っ越し etc,etc ……と激動の1か月だった(読者の皆さんにまだ転勤先をお知らせしていないのは、じらしているわけではなく、さまざまな要素-周りの人たちの転勤など-も含めて整理してからご報告するためである。もうちょっとお待ちいただきたい)。

 そのあとどれくらい雪が積みましただろう?(北陸の人たちのニュース映像を観るたびに、わが身のことのように心が痛む)。
 おととい会った空知管内の取引先の方は、驚くほど雪が多いと言っていた(だが、岩見沢から札幌方面は雪が少ないとも言っていた)。
 雪かきをはじめとする家周りのことをどのぐらい緊急的にやらねばならないのだろう?
 だが、理容室に行くことも大切だ。

 なにかと忙しい。

私の札響感動史(21)♪個人的に好物が多かった1987年

  岩城が「英雄の生涯」を。今思えば自己を重ね合わせていた?
 前回は1986年12月に首席客演指揮者として秋山和慶が就任したところまで書いた。

 翌1987年で記憶に残っているのは3月の第279回定期。

 指揮は岩城宏之で、R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」がメイン。

SSO279th

 おそらく札響が「英雄の生涯」を演奏するのはこのときが初めてだったと思うが、ホール(北海道厚生年金会館)に最初の低弦による音が上昇するメロディーが出てきたときに、「この曲を札響で聴ける日が来るとは」と胸が熱くなった。

  秋山のマニアックシリーズは「エニグマ」
 5月の第281回では秋山が登場。1曲目はチャイコフスキーの「モーツァルティアーナ」、2曲目は同じくチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。そして、メインはエルガーの「エニグマ変奏曲」。

 「モーツァルティアーナ」や「エニグマ変奏曲」のように隠れた名曲を、その後も秋山は積極的に取り上げ、私たちを楽しませてくれると同時に、鑑賞レパートリーを増やしてくれた。

SSO281st

 いまでこそ「エニグマ変奏曲」はポピュラーな作品になっているが、このころはまだまだマイナーな存在だった(「モーツァルティアーナ」では「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618を原曲とした第3曲「祈り」が有名である)。

 6月の第282回はすでに取り上げた。会場が熱狂の渦に巻き込まれたシャローンの指揮によるマーラーの交響曲第5番である。
 翌7月の第283回についてもすでに紹介している

  岩城もマニアックに「風変わりな店」
 9月の第284回は岩城の指揮。
 独奏者に夫人の木村かをりを迎え、あまり演奏される機会のないダンディの「フランスの山人の歌による交響曲」。演奏が悪いのではなく、この曲があまり聴かれることがないのがよく理解できた。美しいが盛り上がらない、かといって心にしみいるような曲かといえばそれでもない作品だ。
 メインはレスピーギの「風変わりな店」。
 これまたまず演奏会のプログラムにのらない作品。だが、私はこの曲がたいへん好きで、これまた生で聴けることに幸せを感じた。ただ、曲の最後で岩城は随分とブレーキを踏んで遅いテンポで進めたのがちょっぴり不満。

 その岩城は、翌10月にメルボルン交響楽団の札幌公演を指揮。
 メインはR.シュトラウスの「アルプス交響曲」。パワーあふれる演奏だったが、オケとしてすごくレベルが高いとまでは感じなかった。

 札響に話を戻すと、12月の第287回では山下一史の指揮で、私の大好物のベルリオーズの幻想交響曲を演ったが、ほとんど印象に残っていない。

  岩城、事実上退任
 さて、年が明けた1988年。
 この年の4月に音楽監督・岩城宏之は桂冠指揮者となった。札幌市教育委員会編「さっぽろ文庫57 札幌と音楽」(北海道新聞社)にれば、岩城は『事実上退任である』。

 そのあとは首席客演指揮者だった秋山と3人の専属指揮者が就任した。
 同書はこう書いている。

SakkyoSenzokuCond その後を引き受けたのは秋山和慶と三人の指揮者である。秋山は小沢征爾と共に世界に通ずる日本の指揮者の一人であるが札響にもしばしば客演しており、楽員や聴衆の受けもよかった。秋山はミュージックアドヴァイザー兼首席指揮者という名称で札響の指導を引き受けた。秋山は国内はもとより外国での仕事も多いので、その助けとして同じ斉藤秀雄門下生の堤俊作・小松一彦・高関健の三人を専属指揮者として選任し……

 そこに載っている写真。

 私が企業の採用担当者だったら、採用するのは3人のうちで堤だけだろう。見た目だけで言えば、だけど。

 こうして、札響は新たな時代に入った。
 だが私には、専属3人衆はウルトラセブンのカプセル怪獣のように、心もとなく感じた。

Heldenleben  録音が古いもので、細かいところは……
 R.シュトラウス(Richard Strauss 1864-1949 ドイツ)の交響詩「英雄の生涯(Ein Heldenleben)」Op.40(1897-98)。

 この曲のディスクで初めて買ったのがライナー/シカゴ響のLP。
 ステレオ録音だが、録音年は1954年。

 札響の第279回定期はたぶんライナー以外で私が最初に聴いた「英雄の生涯」だったはずで、もっとも激しい第4部「英雄の戦場」では、「えっ?ここでクラリネットはこんな音を出していたのか!」と発見多数、驚きてんこ盛りだった。

 でも、私の原点とも言うべきライナーの「英雄の生涯」は、いまでもしばしば聴きたくなる。

 レーベルはRCA。

 頭がキノコみたいな高関に、武田鉄矢みたいな小松……

 じゃあ、秋山が若いときはどうだったのかというと、たまたま昨年12月に朝日新聞で秋山の連載記事が載ったので、それをご紹介。

201712AsahiAkiyama

 まるで銀行マンのようにふつうだ。
 昔から、良い意味で指揮者っぽくない指揮者だったのだ。

TVから聴こえた輝かしいファンファーレ♪シャルパンティエ/凱旋行進曲

CharpentierTeDeum  マニアックな曲選びに感心
 土曜日の夕方。

 華々しいというか、華麗というか、絢爛豪華というか-って、全部おんなじことじゃん-ファンファーレがかすかにTVから聴こえてきた。

 それはauのコマーシャル。

 コマーシャルなので音楽は背景。だから『かすか』なのだ。春日でなくてよかった。よくわからないが。

 それはシャルパンティエの「テ・デウム」の第1曲(前奏曲)。

 確かにこの凱旋行進曲は、シャルパンティエの作品のなかでは独立した扱いを受けるほど知られていることは事実だが、それでもこれに着目し、採用した制作者は(上から目線の言い方で申し訳ないが)なかなかすごい!

 シャルパンティエ(Marc-Antoine Charpentier 1643-1704 フランス)の「テ・デウム(Te Deum)」ニ長調H.146(1690年代初頭?)。

 実はこの曲、昨年も取り上げている
 しかも、個人的ながらauがらみで。

 私が持っているマリナー盤は廃盤。 土曜日の『ジャンクSPORTS』というテレビ番組。
 妻がこれを観ていたのだが、このなかでも「凱旋行進曲」が!

 「しあわせなら手をたたこう」と同じように、こういうのって連鎖的にいろいろと使われるようになるみたいだ。

スラヴの精神をここでも♪ドヴォルザーク/伝説

DvorakStabatMater  英名はLegends
 ドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の「伝説(Legendy)」Op.59,B.122(1888)。

 10曲からなる室内オーケストラのための作品だが、もともとはピアノ連弾作品(B.117)。

 特に何かの伝説とかストーリーに基づくものではなく、2つのスラヴ舞曲(Op.46,Op.72。当初はピアノ連弾曲として書かれた)の延長線上、もしくは補足的な作品と言われる。

 クーベリック/イギリス室内管弦楽団の演奏を。

 1976年録音。グラモフォン。

 日本のスキー・ジャンプ界のレジェンドはノーマルヒルで21位。

 この人、すごいと思うが、過去にメンバーから漏れたことをいまだに恨み節のように言っているのは、そりゃ悔しかった気持ちはわかるけど、ちょっとイヤだなぁと思ってしまう。

 ※友情連絡:To 七味とうがらしさん
  スピーカーに関していろいろていねいなアドヴァイスありがとうございます。
  いまは引っ越しで出費が多くとてもどうこうできませんが、七味さんの言うようにKAPPAちゃんを 使い続けるべく、いずれ修理に出そうかと思い始めています。

住所氏名も魔法で明らかに?♪ナンカロウ/偶然のカノン

発送   注文済みの案内のくせに能書きもある
 Yahooで私が登録しているメールアドレスにはしょっちゅうスパムメール(=迷惑メール)が届くが、そのなかで数が多いのはB-CASカードに関するものだ。

 『夢の』とか『魔法の』などと銘打って、そのB-CASカードを購入すると一生、いや、おそらく死んだあともWOWOWなどの有料放送がタダで観られるということだ。

 そういった有料放送に、私はまったく興味も関心も思い入れもない。だが、先日届いたメールはいままでのものとはちょっと異なる傾向のもので、「ほほう、こうきたか」と思わせるものだった。

 B-CASカードの『勧誘』ではなく、「もうあんたに送ったよ」という『通知』だったのだ(それも3通、たて続けに来た)。
 頼んでもいないのに送ったなんて、この人どうやって私の住所や名前を知りえたのだろう。国営放送の使者(といっても、契約社員。新聞の勧誘員が新聞社の社員でないのと同じらしい)よりも、ある意味すごい。

NHKhagaki ふだんなら傾向が異なろうとどうだろうと、上に書いたように有料放送に興味がない私はすぐにメールを削除するところだが、国営放送の使者のせいでひどく不愉快になったばかりだったので、なんだか奇妙に絶妙なタイミングだわいと思い、その気分を味わったあと、メールを削除した(同じようなメールがあなたのもとに届いたとしても、「頼んでもいないのにヘンだな」とばかり、間違ってもURLをクリックしてはいけない)。

 なお、その国営放送だが、『本体』からちゃんと『地上契約』の住所変更が完了したという内容のハガキが届いたことを申し添えておく。

 はい、もちろんです!『ご理解とご協力』をしているつもりですし、『引き続きご支援』いたします。ワケのわからない難癖をつけてこなければ……

 ところで、WOWOWのテレビコマーシャルで「しあわせなら手をたたこう」の替え歌をうたっているが、この曲、Indeedやかんぽのコマーシャルでも使われている。

 なぜ、同じ時期に流すコマーシャルに同じ曲を使うのか不思議だ。
 偶然の一致なんだろうか?

NancarrowFast  自動を手動でやってみた
 ナンカロウ(Conlon Nancarrow 1912-97 アメリカ→メキシコ)の「偶然性のカノン(Aleatory Canon)」(1981)。「自動ピアノのための習作(Player Piano Studies)」(1949-93)の第44番

 ここでは2ピアノ・4手用の編曲版の録音を。

 ピアノはブッガロとウィリアムズ。

 2005年録音。Wergo。

 あれから数日。
 なんにも届かないし、届く兆候もない。当たり前だけど。

破けたカッパ♪ハイドン/Sym44

HaydnSym45  目隠しのネットの裏には……
 引越しを終え、音楽再生装置-いわゆるオーディオ、慣用句でステレオ-をセッティングしたときに、なんとなくスピーカーのネットを外してみた。

 ネットを外すのは何年ぶりだろう?

 このスピーカーを買ったばかりのころは、月に1度はネットを外し、ユニットをとめているビスが緩んでいないかこまめにチェックしていたのに、まったく現金な奴だ、私は。

 そしてそこには驚きの光景が!

 ウーファーのエッジがイチゴ肌のよう、というか、シャーレで培養された寒天上のバクテリアみたいなツブツブが発生しているではないか!

P2040113

 「おや?汚れ?」と触ってみると、悲しいほどたやすく破けた。

P2040115

  私の肌もこのエッジのように……
 スポンジのようなエッジの素材が、すっかりしなやかさも。潤いも、すべすべ感も、弾力も、光沢も、要するにあらゆるものを失ってしまっている。

 このスピーカー、インフィニティのKAPPA80を買ったのは今から20年ほど前。
 だからスピーカーだって経年劣化するのは当然なのだ
 20年前と言えば、私の顔の肌だってシミなどなく、張りがあって、キミエホワイトなんて必要ない白さだった(顔に「指で押さないでください」と張り紙を張ったほうが安全だろうか?)。

 KAPPA80の前に使っていたYAMAHAのNS-600も17年ほどで、やはりウーファーのエッジがボロボロになった。
 スピーカーの寿命というのは、だいたい15~20年ってとこなのだろうか?
 YAMAHAのほうがKAPPAよりも早くダメになったのは(気づいた時には、今回のKAPPAとは比較にならないくらいボロボロになっていた)、当時のほうが頻繁かつ大音量で音楽を聴いていたからだろう。

 修理に出すにもいくらかかるかわからないし(1本にウーファーが2つ。それが2本だから4個直さなければならない)、なにせ送料だけでも相当なものになるだろう。
 私は現金な奴だが、現金は持っていないのだ。

 外観はまったく傷んでないんだけど、修理することはすぐに選択肢から消えた。

P2040117  こんなんなのに音の違いがわからない……
 それに情けないことに、ウーファーがこんな状態になっているのに、聴覚上は今のところまったく私には異常を感じない。
 ウーファーからは音なき音みたいな、「ウォーン、ウォーン」という低音しか出ていないせいだろうが、それにしても低音不足とかには至っていない(感じられない)。
 ツィーターとスコーカーはまだ大丈夫だということだろう。

 そんなわけで、このまま使い続けることにした。というか、現状それしかできない。

 出てくる音がダメになったら、こいつらは地震に弱いただの背の高い重い箱に過ぎなくなる。
 今度買い替えるときには、もう大きなスピーカーはやめようと思っている。

 ハイドン(Franz Joseph Haydn 1732-1809 オーストリア)の交響曲第44番ホ短調Hob.I-44「悲しみ(Trauer)」(1772)。

 作品についてはこちらをご覧いただければと思うが、今日は先日の第45番のときにも取り上げたコープマン/アムステルダム・バロック管弦楽団の演奏で。

 1984年録音。エラート。

10分の1になったのにわからない……♪メノッティ/電話

MenottiTelephone  すばやい対応、遅い速度
 先日ちょこっと書いたように、新たに入居したマンションは、フレッツではなくマンションそのものがUCOMというマンション専用の光回線を導入している。
 フレッツ光を申し込もうと思った私だったが、どのような工事になるのか-ファイバーをどう引き込むかー詳細な説明が必要と不動産会社に言われたことと、NTTからは工事が行なえるのが1か月以上先と言われたので、じっくり3秒くらい考えて、フレッツ導入は断念した。

 UCOMは回線とプロバイダーがセットになっており、申し込みをしてモデムが送られてきたら、部屋の壁のモジュラージャックにケーブルを差し込めば使えるようになる。

 私の場合、入居した当日にモデムが届いた。
 また、ひかり電話も申し込んだので、それに対応したルーターも翌日に届いた。
 なかなか早い!

 だが、問題は通信速度(理論値)が100Mbpsだということ。

 しかし考えてみれば、北海道の自宅だってauひかりに替えるまでのOCN光は100Mbpsだったので、インターネットの速度に関してはあまり問題にならない。実際使ってみても不満は感じていない。静止画のようになかなかスクリーンが切り替わらないなどということもまったくない。
 そもそも、マンションで使っているノートパソコンの内臓LANの速度自体がその程度の能力しかないのである。

 ツチノコ君をパソコンのUSB端子に差し込めば、理論上867Mbpsのスピードが出るが、こいつはなかなか動作が安定しないのでふだんは使っていない。

 そんなわけで1Gbpsのフレッツ光・隼から、100MbpsUCOMひかりへと理論的には大幅スピードダウンしたものの、インターネットの利用上はまったく後退を感じない。

  高速性能ルーターを使うわけは……
 送られてきたルーターは無線LANルーター。しかし、この最大速度300Mbps無線機能は停止させ、無線は今までどおりアイ・オー・データのルーターを使うことにした。この無線速度は867Mbpsである。

 そもそもインターネット回線の速度が100Mbpsで、パソコンの無線速度も300Mbpsなのに、なぜ867Mbpsのルーターを利用するのか?

 それはCDのリッピングと関係がある。

 リッピングした音楽ファイルはLANディスクに保管するようにしている。
 リッピング後、そのファイルをルーターに接続したLANディスクに送るときに、パソコンにツチノコ君を装着して行なうと、理論上867Mbpsのスピードで移送できるのである(実際にはこんなスピードはまったく出ないが)。そのため無線LANルータは867Mの能力のあるものを使っているのである。

 先ほどツチノコ君はときおり挙動不審になると書いたが、こちらもアイ・オー製なので、まだルーターとの相性は良いはずだ。
 しかし、UCOMから送られてきたNEC製の無線LANルーターをそのまま利用すれば、実勢速度はもっと落ちるだろうし、通信がブチブチ切れまくる恐れがある。

 で、何を言いたいのかというと、すでにインターネットができる環境になったということを報告したかっただけである。

 メノッティ(Gian Carlo Menotti 1911-2007 イタリア→アメリカ)の歌劇「電話,または三角関係(The Telephone,or L'Amour a Trois)」(1946)。

 ここに書いたように、1幕の短いオペラ・ブッファである。

 ヴァグリエリ/ミラノ室内管弦楽団、リッチ(ベン)とバンクス(ルーシー)の演奏で。

 2006年ころの録音。NUOVA ERA。

 おっと。申し遅れたが、ベンとルーシーというのはこのオペラの登場人物の名前であって、特殊な声域のことではない。

 ところで、こんなメールが来たけど、『こちらの地域』がどこのことか、送っている本人がわかっていないに違いない。

NTTWiFi

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