「んっ?金の前?ってことは、白金(プラチナ)か?」と考えたあなたは化学マニア、歩く周期表だ。
なんのことやらちんぷんかんぷんな読者もいるだろうから(おもに小学生以下のことだろうという忖度される)説明すると、元素周期表における金(原子番号79)の前の、原子記号78の元素は白金なのである。
このためにだけ、わざわざ元素周期表を調べた私はけっこう勤勉な人間かもしれない。
ところでABE62やKGI64が国会の場で発している“忖度(そんたく)”って言葉を、私は今回初めて知った。
この件のニュースでも、キャスターなどが当たり前のように忖度、忖度って言っているが、辞書で調べるまで意味が解らなかった。みなさんはご存知でした?キャスターさんもちゃんと知ってました?
だから上に書いたような使い方が正しいのか正しくないのかわからない。
で、忖度の意味だが、要するに“推察”のこと。
私が持っている小学館の“新選 国語辞典 新版”(って、昭和51年新版9刷発行という代物なので、新選も新版もないのだが)には“他人の心の中をおしはかること”なんだそうだ。
でもあの人たち、実は「忖度があった」じゃなく、「損得があった」って言いたかったのかも……
忖度王子
月曜日。
その日の私は、朝の通勤途中で昼の弁当を買っておかなかった(週に2回ほどは朝のうちに買ってしまっている)。というのも、立ち寄ったコンビニの棚には、まだ前日からの売れ残り程度しかなかったからである。
あとから買いに行こうと考えたのだが、10時半ころになってたまには天丼でも食べたいなぁという、人間ドック1週間前とは思えない大胆な企てが頭に浮かんだ。でも、このあたりに天丼をたべさせてくれる店はない。
そう思いながら喫煙ルームに行くと、そこには千葉課長がいて、「今日は弁当、もう買ったんですか?」と聞いてきた。
「いや、まだ」と答えると、「じゃあ、たまにかき揚げ丼でも食べに行きましょう。ちょっと遠いですけど、おいしい店知ってるんです。光村という店です」と言う。
まさに、この千葉課長こそが、私に忖度があったということになるわけだ。
いかんいかん。
プレ金から元素の話になり、早口でウソくさい62歳の首相と声がでかいウソくさい64歳の元理事長の話から、かき揚げちゃわない?というお誘いを受け、かき揚げちゃった報告になってしまった(しかも贅沢かつ不健康なことに海老の量が2倍のスペシャルかき揚げ丼を食べてしまった。でも、とてもとてもとぉ~ってもおいしかった)。
銀行の窓口は閉まります。今日に限らず
プレ金のプレはプレリュード(前奏曲)のプレである“前”のことではなく、プレミアムのプレだ。
金はもともとプレミアムだが、こちらの金は金曜日の金だ。
だからプレ金は、プレミアムな金曜日のことである。そんなの知ってるって?そりゃそうですよね。
誰が考えたのか知らないが、毎月最終金曜日は早く仕事を終えて充実した時間を過ごしましょうって、経済効果もありまっせという、一方的論理の一面的発想。
今日はその第2回目(そんな大切な日の朝を、私は出張先の東京で迎えている)。
いや、いいんです。
良いことのようにも思います。
けど、スタートするにしても、もっと浸透させてから実施するもんじゃない?
しかも今日は一般的には年度の最終日。
3時に「失礼しやぁ~す」って帰るやつがいたら、ホント、失礼、大ヒンシュク。その人には新年度がやって来ないかもしれないぐらいだ。
けど、これに賛同している企業だったら、喜んで15時に退社していただくしかないってこと。
今日のプレ金(プレミアム・フライデー)の様子を報道(特に国営放送)がどう取り上げるか楽しみだ(もちろん意地悪な意味で)。
バーンスタイン(Leonard Bernstein 1918-90 アメリカ)の「前奏曲,フーガとリフ(Prelude,fugue and riffs)」(1949)。
ここやここで紹介しているが、プレミアム・フライデーでのウキウキした気分のように、ウキウキさせられる曲だ。
ラトル指揮ロンドン・シンフォニエッタの演奏で。クラリネットのソロはコリンズ。
1987年録音。EMI。
私も、カエルが鳴くからか~えろっ!……5時過ぎたらだけど(写真はもちろんイメージです)。